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映画『ナチュラル』あらすじ&キャスト【父と子のキャッチボールに胸が熱くなる,野球映画の名作】

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『ナチュラル』あらすじ&キャスト【父と子のキャッチボールに胸が熱くなる,野球映画の名作】

「才能はある。だが、才能は伸ばさねばならん」

才能あふれる天才少年に、父の諫言は届くのか?

 

さわやかな感動をくれる野球映画の名作『ナチュラル』が、BSで放送されます。

この記事では、『ナチュラル』のあらすじとキャスト、見どころについてお伝えします。

映画『ナチュラル』BSでのテレビ放送(2024)はいつ?

『ナチュラル』は1984年のアメリカ映画。

銃に撃たれ、プロ野球選手の道を断たれた男が、35歳になって大リーグの舞台に立つヒューマン・ドラマです。

映画『ナチュラル』概要
原題 The Natural
上映時間 137分
監督

バリー・レヴィンソン
(『グッドモーニング、ベトナム』『レインマン』)

原作 バーナード・マラマッド『ナチュラル』
脚本 ロジャー・タウン、フィル・ダッセンベリー
音楽 ランディ・ニューマン(『サボテン・ブラザーズ』)
出演 ロバート・レッドフォード、グレン・クローズ
受賞歴 アカデミー助演女優賞ノミネート(グレン・クローズ)
 『ナチュラル』のテレビ放送は、2024年3月26日(火)。NHK BSの「BSシネマ」にて。
 13:00 ~ 15:19

>> TV映画放映カレンダー(BS・地上波) - 映画ときどき海外ドラマ

 

『ナチュラル』あらすじ【一度は選手生命を断たれた35歳のオールド・ルーキーが,大リーグを沸かせる!】

ネブラスカ州の農場で育ったロイ・ハブス(ロバート・レッドフォード)には、天性の野球の才能がありました。農夫である父からノックやピッチングの練習を叩きこまれたロイにとって、いちばんの喜びは父とキャッチボールする時間でした。

ロイの幼なじみ・アリス(グレン・クローズ)は、そんな二人の練習風景を暗くなるまで眺めています。

 

しかし、ロイの父は突然倒れ、帰らぬ人になってしまいます。折しもその夜、ハブス家の農場は激しい雷雨に見舞われ、樫(かし)の木が雷によって裂かれます。

ロイはその木で手製のバットを彫り、“ワンダーボーイ”(神童)と名付けます。

 

6年後。大リーグのスカウトに見出されたロイは、シカゴ・カブスの入団テストを受けるため、汽車でシカゴに向かいます。

しかし、食堂車で知り合った黒服の美女に、ロイは銃で撃たれてしまいます。選手生命を断たれたロイは、表舞台から姿を消すのでした。

 

それから、16年後。

大リーグの弱小球団【ニューヨーク・ナイツ】に、中年に差し掛かろうとするロイがやってきます。メジャー経験のない、35歳のオールド・ルーキー。

監督のフィッシャーは、スカウトから押し付けられたロイを使う気はありません。しかし、連敗が続いたため、やむなくロイを起用します。

 

ロイは、自作のバット“ワンダー・ボーイ”で打ちまくり、チームの快進撃に貢献しますが・・・

映画『ナチュラル』登場人物&キャスト

ここで紹介する吹き替えは、DVD版のもの。NHKの放送は字幕スーパーです。

ロイ・ハブス

演:ロバート・レッドフォード/吹き替え:井上 和彦

(出典: MLB Network  on X)

主人公。庭の木でバットを彫り、“ワンダーボーイ”(神童)と名付けている。

大記録を残すような野球選手になりたかった。カブスの入団テストを受ける前に銃に倒れるが、35歳になってメジャーの舞台に立つ。

 

ロイ・ハブスを演じたのは、アメリカの俳優ロバート・レッドフォード

『明日に向かって撃て!』(1969)のヒットでスターとなり、『スティング』(1973)や『大統領の陰謀』(1976)に出演した二枚目俳優です。

監督としても成功しただけでなく、「サンダンス映画祭」を立ち上げ、若手監督の発掘にもちからを入れています。

おもな出演作

『明日に向かって撃て!』(1969)・・・銀行強盗をくり返す二人組、ブッチとサンダンスの逃避行を描く犯罪ドラマ。アメリカン・ニューシネマを代表する傑作。

『スティング』(1973)・・・仲間を殺された詐欺師が、大物ギャングに復讐する犯罪コメディ。二転三転するストーリーと軽快な音楽が魅力。
『大統領の陰謀』(1976)・・・ウォーターゲート事件を調査する新聞記者コンビの活躍を描く、政治サスペンス。

アイリス・ゲインズ

演:グレン・クローズ/吹き替え:杉村 理加

(出典:Brian Rowe on X)

ロイの幼なじみ。ロイが父とキャッボールする姿も、間近で見ていた。大リーグで活躍するロイが調子を落としたあと、試合を観にくる。

 

アイリスを演じたのは、アメリカの俳優グレン・クローズ。ブロードウェイでも活躍した大女優で、圧倒的な存在感は強烈なインパクトを残します。

おもな出演作

『危険な情事(1987)・・・一夜の情事を楽しんだ弁護士が、浮気相手からストーカー行為を受けるスリラー。

・『101』(1996)・・・アニメ『101匹わんちゃん』の実写化。グレン・クローズは、悪役クルエラを怪演。

・ドラマ『ダメージ』(2007~2012)・・・非情な弁護士が、巨額の賠償金が絡む裁判に挑むリーガル・サスペンス。若手弁護士を演じたローズ・バーンとの演技合戦は、鳥肌もの。

ハリエット・バード

演:バーバラ・ハーシー/吹き替え:高島 雅羅(たかしま がら)

食堂車で、ロイに声をかけてくる黒服の女性。才能あふれる人物を見ると、傷つけずにはいられないサイコパス。

ポップ・フィッシャー

演:ウィルフォード・ブリムリー/吹き替え:宝亀 克寿(ほうき かつひさ)

大リーグの球団【ニューヨーク・ナイツ】の監督。ロイを使う気はなかったが、チームに不振が続いたためロイを起用する。

メモ・パリス

演:キム・ベイシンガー/吹き替え:杉村 理加

ポップの姪。ロイを骨抜きにしてしまう。

マックス・マーシー

演:ロバート・デュヴァル/吹き替え:小島 敏彦

スポーツ記者。ロイの過去に注目し、しつこく取材する。

判事

演:ロバート・プロスキー/吹き替え:伊井 篤史(いい あつし)

【ニューヨーク・ナイツ】のオーナー。監督のポップを追い出したいと思っており、チームが負けることを願っている

バンプ・ベイリー

演:マイケル・マドセン/吹き替え:小杉 十郎太

大リーグの球団【ニューヨーク・ナイツ】の外野手。ロイが入団してきて、レギュラーの座が危うくなる。

ボビー・サボイ

演:ジョージ・ウィルコス

【ニューヨーク・ナイツ】のボール・ボーイ(少年)。ロイに憧れ、自作のバット「サボイ・スペシャル」を作る。

ガス・サンズ

演:ダーレン・マクギャヴィン/吹き替え:斎藤 志郎

野球をめぐる賭け事の胴元。「判事」と手を組み、八百長試合をロイに持ちかける。

 

ここから先は、ネタバレを含む内容になっています。本編をご覧になってからお読みください。

『ナチュラル』感想【父と子のキャッチボールに胸が熱くなる!】思い出が主人公を助ける脚本に,感動!

映画『ナチュラル』あらすじ&キャスト【父と子のキャッチボールに胸が熱くなる,野球映画の名作】

「才能はある。だが、才能は伸ばさなければならん」

幼い頃、キャッチボールに付き合ってくれたロイの父は、過信することに警鐘を鳴らしていました。

 

ロイは、あまりにも才能に恵まれた野球選手。

メジャー・デビューが35歳と出遅れましたが、いざ出場すればホームランを打ちまくる天才です。

 

しかし、ロイは悪女メモ・パリスと付き合ってからは、成績も急下降します。

ところが、父が他界した今、野球と向き合うようにロイを説得できる人がいません。監督の忠告も聞き入れません。

 

そんなロイの前に現れたのが、かつての恋人・アリスでした。

ロイと父親のキャッチボールを、ずっと眺めていた幼なじみ。ロイに捨てられても恨むことなく、野球少年だったロイの心を信じてくれる存在です。

 

古傷が痛み出し、球団オーナーたちから野球賭博を持ちかけられたロイに、再び金言をくれたのもアリスでした。

「人生は2つあるのよ。学ぶ人生と、その後を生きる人生」

 

 

クライマックスでは、ロイが使ってきた手製のバット“ワンダー・ボーイ”(神童)が真っ二つに割れ、使い物にならなくなってしまいます。

ロイは、自分を尊敬する少年・サボイが作ったバット、“サボイ・スペシャル”を手にして、バッターボックスに向かいます。

 

ロイが恵まれた才能に頼ることなく、自分を支えてくれた人たちに応えようとする瞬間。そして、「父との思い出のキャッチボール」につながる秀逸なラスト。

 

ありがたい助言をくれる人が、人生には何人かいる。

それに気づけるか、どうか。

映画『ナチュラル』が感動を呼ぶのは、ただ才能に恵まれた人の物語ではなく、観客みんなに教訓を投げかけてくれるからでしょう。

 

 

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