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『プリティ・リーグ』あらすじ&キャスト【ジーナ・デイヴィスが獲って,マドンナが打つ!笑って泣けるスポーツ映画】

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『プリティ・リーグ』あらすじ&キャスト【ジーナ・デイヴィスが獲って,マドンナが打つ!笑って泣けるスポーツ映画】

「こんなふうに辞めたら一生後悔するぞ。野球は君自身だ」

 

メジャーリーガーが戦争にかり出された時代に、“ベースボール”を守った女性たちがいた! 性差別に負けない女性たちに元気をもらえる野球映画『プリティ・リーグ』が、BSで放送されます。

この記事では、『プリティ・リーグ』のあらすじとキャスト、見どころについてお伝えします。

実話?映画『プリティ・リーグ』BSでのテレビ放送(2024)はいつ?

『プリティ・リーグ』は1992年のアメリカ映画。

プロ野球選手たちが戦争にかり出され、大リーグの存続が危ぶまれていた1940年代のアメリカ。世界初となる女子プロ野球リーグに挑む女性たちの奮闘ぶりを描く、スポーツ映画です。

映画『プリティ・リーグ』概要
原題 A League of Their Own
上映時間 128分
監督

ペニー・マーシャル(『レナードの朝』)

脚本 ババルー・マンデル、ローウェル・ガンツ
音楽 ハンス・ジマー(『ドライビング Miss デイジー』)
主題歌 マドンナ「マイ・プレイグラウンド」
出演 トム・ハンクス、ジーナ・デイヴィス、マドンナ
 『プリティ・リーグ』のテレビ放送は、2024年4月22日(月)。NHK BSの「BSシネマ」にて。
 13:00 ~ 15:09

>> TV映画放映カレンダー(BS・地上波) - 映画ときどき海外ドラマ

 

『プリティ・リーグ』は、1943年に創設され1954年まで続いた「全米女子プロ野球リーグ」をモチーフにしています。

(出典:Baseball In Pics on X)

『プリティ・リーグ』あらすじ【大リーグの選手が戦地に赴いた時代に,スタジアムを沸かせた女性たちがいた!】

第2次大戦真っただ中のアメリカ。プロ野球選手も戦地にかり出され、メジャーリーグの存続が危ぶまれていました。シカゴ・カブスのオーナーであるウォルター・ハーヴィーは、他のオーナーたちに女子リーグ設立を呼びかけます。

 

1943年、オレゴン州ウィラメットの田舎町。

ソフトボールのアマチュア・リーグでプレーしているドティ(ジーナ・デイヴィス)とキット(ロリ・ペティ)姉妹のもとへ、カブスのスカウトがやってきます。まもなく発足する女子プロ野球リーグへの参加を呼びかけたのです。

 

戦地に赴いた夫の帰りを待つドティは、気乗りしません。しかし、いまの生活から抜けたしたいキットは姉を説得し、シカゴに向かいます。全米からは64人の選手が集められ、4つのチームに振り分けられます。

 

ドティとキットが所属したのは、【ロックフォード・ピーチズ】というチーム。他にも、元ダンサーのメイ(マドンナ)、読み書きのできないシャーリー、容姿に自信のないマーラなど、職業も性格もさまざまな女性たち。

監督には、アル中でクビになりかけていたジミー・ドゥーガン(トム・ハンクス)が招かれます。

 

しかし、チアガールみたいなユニフォームを着させたり、マナー教室に通わせたり・・・リーグ側が選手たちに要求したのは、あくまで“女性らしさ”だったのです。

 

待っていたのは、ガラガラの観客席と「女が野球なんて!」というマスコミの冷ややかな視線。ドティたちはガッツあふれるプレーで、周囲からの評価を変えてゆきますが・・・

【ジーナ・デイビスが獲って,マドンナが打つ】映画『プリティ・リーグ』登場人物&キャスト

ここで紹介する吹き替えは、DVD版のもの。NHKの放送は字幕スーパーです。

ドティ・ヒンソン

演:ジーナ・デイヴィス/吹き替え:高島 雅羅

(出典:MLB Network on X、左からジーナ・デイヴィス、トム・ハンクス、マドンナ)

捕手。シカゴの牧場で牛を育てながら、戦地に赴いた夫・ボブの帰りを待っている。野球の才能に恵まれているが、大リーグからのスカウトに興味を示さない。

 

ドティを演じたのは、アメリカの俳優ジーナ・デイヴィス

ホラー映画『ザ・フライ』(1986)で注目を浴び、『テルマ&ルイーズ』(1991)で人気を不動のものとします。長身で、アクションからコメディまでこなせる万能型です。

おもな出演作

・『テルマ&ルイーズ (1991)・・・警察に指名手配された2人の女性が、メキシコへ逃避行するロードムービー。映画ファンの人気も高い名作。

『カットスロート・アイランド』(1992)・・・17世紀のカリブ海を舞台に、女海賊がお宝をめぐる争奪戦に巻き込まれるアドベンチャー。

ジミー・デューガン

演:トム・ハンクス/吹き替え:大塚芳忠

監督。通算ホームラン487本を記録する元・メジャー選手。飲んだくれで、大リーグの監督をクビになりかけていた。

 

ジミーを演じたのは、アメリカの俳優トム・ハンクス

『フィラデルフィア』(1993)でエイズ患者を見事に演じ、アカデミー主演男優賞を受賞。以降、ハリウッド屈指の“演技派”として話題作に出演しています。

おもな出演作

『ビッグ』(1988)・・・13歳の少年が大人の姿になり、おもちゃ会社を立て直してゆくコメディ。

『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)・・・知恵おくれの青年がベトナム戦争時代のアメリカをかけ抜けてゆく、人間ドラマ。まっすぐな知的障害者を演じたハンクスは、2度目のアカデミー主演男優賞にかがやく。

『ダ・ヴィンチ・コード』(2006)・・・ルーブル美術館で起こった館長殺人事件の謎に、宗教象徴学の専門家がいどむミステリー。

キット・ケラー

演:ロリ・ペティ/吹き替え:佐々木優子

投手。ドティの妹。ドティの牧場を手伝いながら、いまの生活から抜け出したいと思っている。ドティとともに【ロックフォード・ピーチズ】に入団するが、投手交代をめぐって姉と言い合いになる。

メイ・モーダビート

演:マドンナ/吹き替え:深見梨加

(出典:TCM   on X)

守備位置はセンター。男性向けのクラブ・ダンサーをしていた。注目を浴びるドティに、対抗心を燃やす。おでこを出した帽子の被り方が特徴的。

 

メイを演じたのはアメリカのシンガーソングライター、マドンナ

1980年代、ミュージック・ビデオの全盛とともに、圧巻のダンス・パフォーマンスと挑発的な衣装で爆発的な人気を得ました。「ライク・ア・ヴァージン」、「クレイジー・フォー・ユー」などヒット曲多数。

おもな出演作

『BODY/ボディ』(1993)・・・大富豪の死をめぐって、若い妻に嫌疑がかかる過激なサスペンス。映画としては散々な評価だが、マドンナらしさは一番。

『エビータ』(1996)・・・アルゼンチンのファーストレディの半生を描くミュージカル。マドンナの歌唱力のみならず、演出・脚本ともに秀逸。

(※ 『エビータ』は、4月24日(水)13時から、NHK BSでテレビ放送されます)

ドリス・マーフィ

演:ロージー・オドネル/吹き替え:塩田 朋子

三塁手。メイの働くクラブで、用心棒をしていた。

マーラ・フーチ

演:ミーガン・カヴァナー/吹き替え:吉田 美保

(出典:Netflix on X、画像の右下がマーラ、左下はキット)

二塁手。容姿にひけ目を感じているが、堅実な打撃でチームに貢献する。父親は愛嬌のないマーラが心配。

エヴリン・ガードナー

演:ビティ・シュラム/吹き替え:叶木 翔子(かのき しょうこ)

守備位置はライト。遠征に子供を連れてくる。監督のジミーにプレー面を厳しく指摘され、すぐに泣き出してしまう。

シャーリー・ベイカー

演:アン・キューザック/吹き替え:紗ゆり

守備位置はレフト。読み書きができず、所属チーム発表のときにあたふたしてしまう。

アイラ・ローウェンスティン

演:デヴィッド・ストラザーン/吹き替え:有本 欽隆(ありもと きんりゅう)

ゼネラルマネージャーとして、女子のプロ野球リーグ設立に関わる。各オーナーが女子リーグから手を引こうとするなかで、存続に尽力する。

ボブ・ヒンソン

演:ビル・プルマン/吹き替え:小室正幸

ドティの夫。

 

ここから先は、ネタバレを含む内容になっています。本編をご覧になってからお読みください。

『プリティ・リーグ』感想【名セリフ「野球に泣くなんてない!」本当の意味とは?】

『プリティ・リーグ』あらすじ&キャスト【ジーナ・デイヴィスが獲って,マドンナが打つ!笑って泣けるスポーツ映画】

プレーのミスを指摘され、エヴリンが思わず泣き出してしまったとき、監督のジミーはこんなセリフを発します。

「There's no crying in baseball」

(=野球には泣くなんてない!)

 

もう少し意訳するなら、

「野球ぐらいで泣くことないだろ?」(野球に涙は禁物)

というニュアンスでしょうか。

 

エヴリンのか弱さを示すセリフであると同時に、女子選手たちが野球に人生をかけていることも暗示しています。

(監督のジミーは飲んだくれで、女子チームの監督もやっつけ仕事で臨んでいる)

 

人生をかけてプレーしているからこそ、涙し、仲違いし、まるで性格も異なるのに団結する・・・・

 

 

飲んだくれでやる気がなかった監督ジミーは、ドティたちのひたむきなプレーに心を動かされ、監督業にのめり込んでゆきます。

「There's no crying in baseball」

と、野球に冷静な態度をとっていたジミーが、いつしか熱い気持ちをぶつけるようになってゆくのです。

(⇦ ジミーの価値観が変わってゆく)

 

しかし、ドティの夫・ボブが戦地から帰ってきて、ドティはワールド・シリーズ直前でオレゴン州に戻ろうとします。

 

ドティ「たかが野球だわ。どうだっていい。私にはボブがいる」

ジミー「俺は5年間の酒びたりの暮らしをやめた。(中略)あれだけ好きだった酒をやめた」

 

ドティ「私は別よ」

ジミー「オレゴンで100人子供を作るがいい。(中略)だが、こんなふうに辞めたら一生後悔するぞ。野球は君自身だ」

 

ドティ「大変すぎるのよ」

ジミー「そういうものだ。でなきゃ誰でもやる。だからこそ偉大なんだ

 

このやり取りが素晴らしいのは、ジミーのセリフが“彼でなければ言えない発言”になっていること。ジミーは大リーグを代表する強打者で、そのままプレーを続けていれば大記録を打ち立てたかもしれない選手でした。

しかし、アルコールに溺れ、若いうちに引退を余儀なくされます。

 

選手を道半ばであきらめたジミーだからこそわかる、偉大な選手の真髄。後悔からくる、魂の言葉。

 

本当に素晴らしい脚本とは、伏線とその回収ではありません。

“その人”でなければ言えないセリフを書けるか?

 

野球のルールを知らなくても、笑って、泣いて、考えさせてくれる映画『プリティリーグ 』。おすすめです。

 

 

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