トイレットペーパーや便を、トイレに詰まらせてしまった! でも、スッポン(ラバーカップ)が手元にない! そんなときは、ペットボトルをちょっと加工させるだけで、スッポンの代用品として活用することができます。
なお、この方法は便やトイレットペーパーなど、水に溶けやすいものを詰まらせたときに有効です。携帯電話や置物など溶けない固形物を落とした場合は、その異物を取り出す必要があります。
ペットボトル活用法 実践編
1.必要な道具をそろえる
ペットボトル・・・500mlサイズが適当
カッターまたはハサミ・・・ペットボトルを加工するため
ゴム手袋など・・・手が汚れるのを防ぐ
2.ペットボトルを加工する
1:ペットボトルの底から3~5センチぐらいを、ハサミやカッターで切り取ります。切り口がなるべく平行になるようにします。
2:ペットボトルを便器の排水口に立てることになります。ですので、切り口に布テープやガムテープなどで巻きましょう。とがった部分で、便器の底を傷つけてしまわないようにします。
3.便器の水を、できる限り抜いておく
トイレの水が便器いっぱいに溜まっている時は、ポンプなどを使ってできる限り水を抜いておきます。
4.加工したペットボトルを便器の底にしずめる
まず、飲み口のフタを外します。次に、飲み口の部分を上にして、ペットボトルを便器の中につっこみます。便器の底面に対して、ペットボトルを水平に置きます。
5.ペットボトルを押したり引いたりする
まず、親指で飲み口の部分を軽くふさぎます。ペットボトルを排水口めがけて、上下に押したり引いたりします。静かにペットボトルを水中に落とし、底面にピタッとくっつけ、勢いよく上に引き抜くと成功しやすくなります。
このとき、飲み口のふさぎ方に強弱をつけると、圧力を調節できます。
この方法の原理は、ラバーカップ(=すっぽん)と同じ。うまくゆけば排水口の水が逆流し、つまりが解消されます。
加工ペットボトルでつまりは解消される? 効果は限定的?
ペットボトルを加工する方法は、あくまでスッポンがないときの代用です。
実際には押し引きの加減がむずかしく、詰まりを解消させるにはかなりのコツが必要となります。成功率はかなり低く、直接手をつっこんで詰まっている物を取り出したほうが数倍早いです。
また、便器の底は、汚れがつきにくくなるように100万分の1単位でコーティングがなされています。あまり何度も加工ペットボトルを押していると、便器の底をいためてしまう可能性があります。
ラバーカップが手に入るのであれば、購入するまでは無理をしないほうがよいでしょう。
いざという時のために、トイレの底面を傷つけないようなラバーカップを用意しておくことをおすすめします。たいていの詰まりなら、これで解決。業者さんに頼むことを考えたら、はるかに安く済みます。