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お金の余っている人が、お金の不足している人に資金を融通することを『金融』と言います。この金融を生業としているのが、銀行業であり証券業であると言えるでしょう。
金融や経済について詳しくなることは、資産運用に役立つだけでなく、大切な資産を守ることに繋がります。そこで、楽しみながら金融や経済について学べる映画、おすすめ6作品集めてみました。
- 『ウォール街』(1987年)
- 『マネートレーダー 銀行崩壊』(1999年)
- 『マネーショート 華麗なる大逆転』(2015年)
- 『ソーシャル・ネットワーク』(2010年)
- 『アメリカン・ハッスル』(2013年)
- 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)
- まとめ
『ウォール街』(1987年)
アメリカ映画。若き証券セールスマンのバド(チャーリー・シーン)は、大富豪のゲッコー(マイケル・ダグラス)に取り入ろうと必死でした。しかし、ゲッコーはバドに興味を示してくれません。
そこでバドは、父(マーティン・シーン)の勤める航空会社の経営に関する情報をバラしてしまいます。ゲッコーに富をもたらしたバドは、ゲッコーの信頼を勝ち取り、自らも大金を手にするのですが・・・
野心に燃える証券マンと、貪欲な投資家による企業買収を描いた金融サスペンスです。金融映画の記念碑的作品で、いまだにアメリカでは経済・金融ニュースで引き合いに出されるほど。
2010年には、この映画の続編、『ウォールストリート』も公開されています。インサイダー取引と証券詐欺罪で収監されたゲッコーの、出所後の姿を描いた物語です。
『マネートレーダー 銀行崩壊』(1999年)
イギリス映画。実際の事件を題材にした実録映画です。
1995年の2月、『女王の投資銀行』とまで呼ばれたイギリスの投資銀行・ベアリングズ銀行が破綻します。その損失額は、日本円にして約1400億円。原因を作ったのは、弱冠28才の金融トレーダー(ユアン・マクレガー)でした・・・
主人公は目の前の危機を乗り越えるために不正を繰り返し、やがて取り返しのつかない事態を招いてしまいます。不正に手を染めた原因が功名心から、というのも人間臭いです。
『マネーショート 華麗なる大逆転』(2015年)
アメリカ映画。2008年に起こった『リーマン・ショック』で、世界経済は大混乱に陥っていました。そんな状況下にも関わらず大手の金融機関は、信用度の低いサブプライムローンを金融商品に組み込んで、低所得者に売りつけていました。
4人のトレーダーたちは、住宅バブルの崩壊をいち早く予見してました。彼らはあの手この手で、巨大金融機関を出し抜こうとします・・・
ブラッド・ピット、クリスチャン・ベール、ライアン・ゴズリングなど豪華出演陣が楽しい、痛快なドラマ映画です。
『ソーシャル・ネットワーク』(2010年)
名門ハーバード大学のいち学生に過ぎなかった青年が、世界最大のSNSとなるフェイスブックの創設してゆくまでを描いた人間ドラマ。
学生でありながらプログラマーでもあったザッカーバーグは、恋人にフラれたうっぷん晴らしに、女子大生の顔写真を使った人気投票サイトを作ってしまいます。サイトはあれよあれよと、驚異的なアクセスを叩き出します。
彼の才能に目をつけたお金持ちの学生は、ザッカーバーグにソーシャルネットワークのサービスの立ち上げを依頼します。それは、大学内の学生同士の交流を図るためのシステムだったのですが・・・
主人公のザッカーバーグはとてつもない早口。実は、膨大になりすぎた脚本を120分に治めるため、作品自体のテンポを早めたそうです。
その結果、作品には異様なスピード感があり、中だるみがありません。
『アメリカン・ハッスル』(2013年)
とびきり有能な詐欺師のアーヴィンとその愛人・シドニーはFBI捜査官に逮捕されてしまいます。FBI捜査官は、2人に司法取引を持ちかけます。
それは、存在しないアラブの大富豪をダシにして、カジノ利権にたかる悪徳政治家やマフィアを一斉に検挙してしまおうというものでした。
ブラッドリー・クーパーにエイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンスにロバート・デ・ニーロ。映画に詳しくない人でも、一度は見たことのあるクセモノ俳優が勢ぞろい。
とくに、ハゲかつらをかぶって主人公を熱演するクリスチャン・ベールからは、目が離せません。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)
ウォール街で成り上がった実在の株式ブローカーの破天荒すぎる半生を描いた人間ドラマ。
26歳のときの証券会社を立ち上げ、貯金ゼロの状態から年収49億円もかせぐようになったベルフォート。学歴もコネもない青年が、酒と女を楽しむカリスマブローカー・マークに影響され、はいりこんだ証券会社でメキメキ昇進してゆきます。
持ち前のセールストークを生かしてクズ同然の株を売りつけ、成功すれば女の子を呼んでの大乱交パーティ。汚い言葉のオンパレード。その熱に浮かされたようなハレンチぶりは、バブル時代の日本の熱狂と重なる部分があります。
まとめ
ここで挙げた作品から浮かび上がったこと。それは、マネーゲームといっても人間の感情とは切っても切り離せない、ということ。人の欲望・野望が経済活動の源になっていると知ることが、お金を扱う仕事には大切なのかもしれません。
以上、金融や経済を扱った洋画おすすめ6選でした。