いやすとや、イラストAC、Pixabay(ピクサベイ)。
ブログに載せる画像を、フリーの画像素材サイトで探している人は多いでしょう。
しかし、イメージに合う画像がなかなか見つからないときや、使用した画像が他サイトと被ってしまうときがあります。
画像生成AI(DALL-E 3)を使うことで、ブログ運営者の好みに合わせた画像を作ることができます。
画像生成AI「DALL-E 3」とは?無料で使える?商用利用はできるの?
画像生成AI「DALL-E 3」の特徴とは?
「DALL-E 3」(ダリ3)とは、ChatGPTでおなじみのオープンAI社が開発した画像生成AIです。
画像生成AIは他にもありますが、
- 「Midjourney」(ミッドジャーニー)・・・鮮明な画像を作れるが、プロンプト勝負
- 「Stable Diffusion」(ステイブル ディフュージョン)・・・自由度が高いが、操作が難しい
と、使う側にも高度なスキルが必要になってきます。
「DALL-E 3」の大きな特徴は、簡単なプロンプト(=命令実行文)で質の高い画像を作ってくれること。しかも、日本語の細かいニュアンスにも対応してくれます。
⇧ 「卵から生まれるひよこ」「アニメ調のかわいいイラスト」という、たった2回のプロンプトでこのクオリティ!
画像生成AI「DALL-E 3」は無料で使える?商用利用は可能?
2024年2月現在、「DALL-E3」はChatGPT Plus(有料版)、Image Creatorという2つの媒体で使うことができます。
媒体 | 費用 | 商用利用 |
---|---|---|
ChatGPT Plus(有料版) | 月額20ドル | 〇 |
Image Creator(Bing) | 無料 | ✕ |
「ChatGPT Plus」は、ChatGPTの有料版で月額20ドルかかります。2月7日のレートだと、およそ月額2,960円です。
こちらは、商用利用が可能。つまり、広告を貼っているブログにも使えます。
「Image Creator」(イメージ クリエーター)は、Microsoft社が提供している画像生成AIツールです。Microsoftのアカウントがある状態で検索エンジンのBing(ビング)を立ち上げ、「Image Creator」で検索すればすぐ見つかります。
いきなりChatGPT有料版は抵抗ある、というかたは「Image Creator」で遊んでみてから導入を検討してもいいかも
【はてなブログ】アイキャッチ画像を画像生成AI(DALL-E 3)で作る手順【プロンプト(命令実行文)つき】
- ChatGPT Plus(有料版)に加入する
- ChatGPTのホーム画面で、「GPT-4」「DALL-E3」を選択する
- はてなフォトライフの設定を、長辺640ピクセルにしておく
- 「DALL-E 3」で画像を生成する
- 「ペイント」などにダウンロードし、画像サイズを640ピクセルに変更する
- はてなフォトライフ経由で画像をアップする
- アイキャッチ画像に設定する
手順1.ChatGPT Plus(有料版)に加入する
オープンAI社の公式ページにゆき、ChatGPT Plusに加入します。
(※ 筆者が運営する別サイトへ移動します)
手順2.ChatGPTのホーム画面で、「GPT-4」「DALL-E3」を選択する
「ChatGPT Plus」に登録した状態だと、最新版の「GPT-4」を選択することができます。さらに、「DALL-3」も選択できるようになるので、これを選びます。
くわしくは、筆者が運営する別サイトの、ちょうど真ん中辺に書いています。
手順3.はてなフォトライフの設定を長辺640ピクセルにしておく
「手順3」「手順5」「手順6」について、解説します。
作った画像をそのままはてなの編集画面からアップロードすると、自動的に長辺1,200ピクセルに調整されます。
「DALL-E 3」は高品質な画像を生成してくれますが、どうしてもファイルサイズが大きくなり、表示速度が遅くなります。表示速度が遅いと、検索順位に影響します。
はてなフォトライフの設定を640ピクセルにしておき、生成した画像をフォトライフ経由でアップロードすると、表示速度を抑えることができます。
検索順位なんて気にしないし、何より面倒・・・というかたは、「手順3」「手順5」「手順6」はすっ飛ばしてください
まず、はてなフォトライフにアクセスします。
「はてなフォトライフ」を初めて使う場合は、画面右上の「設定」をクリックします。
「フォトライフの設定画面」です。
① まず、「画像サイズ」は初期設定では800ピクセル(長辺)となっています。ここでは、640ピクセルに設定しておきます。
② 「画質」は下げれば下げるほど、表示速度が軽くなります。私はいつも90%に設定しています。
③「オリジナルサイズの画像を保存」にチェックが入っていると、フォトライフで設定したサイズとは別に、オリジナルサイズの画像も保存できます。普段はチェックを外しておき、必要なときにチェックを入れます。
④ 「位置情報を表示」は、プライバシー保護の観点から、チェックを外しておきます。
⑤ 設定し終えたら、必ず「この内容に変更する」をクリックします。
手順4.「DALL-E 3」で画像を生成する
前置きが長くなったけど、ここからがメインでっせ!
ChatGPTのチャット欄に、以下のプロンプトを書きます。そのままコピペできます。
「〇〇〇〇」をイメージする画像を生成してください。
アスペクト比は16:9で、ファイルサイズは100KB以下で
「〇〇〇〇」の部分に、作りたい画像のイメージを入力します。
「砂漠を飛ぶセスナ機」
「パソコンに向き合う男性の手」
「AIに見守られながら、ブログ記事を書く女性」
など、おおざっぱなイメージで構いません。
今回は、例として、
「甲子園のマウンドに立つ投手」
と入れてみましょう。
「甲子園のマウンドに立つ投手」をイメージする画像を生成してください。
アスペクト比は16:9で、ファイルサイズは100KB以下で
で、PCのキーボードの「Enter」キーを押します。
ここから好みの画像に変えてゆきます。
生成された画像の下に、新しいチャット欄が出てきます。
代表的なものとして、以下のような指示ができます。
➀ 人物の見た目を変える
投手は茶髪でピアスをしています
イケメンだけどピアスが野球のボール、というマヌケな画像になってしまいました。
こういう時は、ピアスだけ変更するようなプロンプト(=命令実行文)を書きます。
② 絵のタッチを変える
鉛筆画のデッサン風に変えて
昭和のマンガを思い起こすようなタッチ。いい感じです。
③ アングルを変える
投手が正面を向いて、こちらに向かってボールを投げているアングルに変えてください
アングルを変えるには、多少のコツが要ります。微妙な日本語のニュアンスを汲み取ってくれないこともあるので、表現を変えて粘りましょう。
④ 背景を変える
背景では、カウボーイが何百匹もの牛を移動させています
こんな画像、画像素材サイトではまず見つかりません。
あり得ない組み合わせでインパクトの大きい画像を作れるのも、生成AIの魅力。
「DALL-E3」ひとつ前の画像に戻し、別のプロンプトを書くには?
ここまでは、流れのなかで新しいプロンプトを書いてきました。ひとつふたつ前の画像に戻って、別のプロンプトを書くこともできます。
画面右端をスクロールさせて、指示を変えたい画像を表示させます。
プロンプト(=命令実行文)の下にマウスポインタを置くと、鉛筆マークが出てきます。
「保存して提出」や「キャンセル」には触らず、プロンプトをDeleteします。
(キーボードの「BackSpace」キーで、一文字ずつ消してもよい)
新しいプロンプトを入れてみましょう。
後ろで守備をしている人たちは、それぞれバラバラの方向を向いています
新しいプロンプトを書いたあと、「保存して提出」をクリックします。
なんともシュールな画像に・・・やり過ぎました。
生成AIの特徴として、「どこかひとつの表現を過度に意識する」、という傾向があります。少しずつ微調整を加えてゆくのが、好みの画像を生成するコツです。
手順5.「ペイント」などにダウンロードし、画像サイズを640ピクセルに変更する
お気に入りの画像ができたら、画像のどこかにマウスポインタを置きます。
画像の左上にある「ダウンロード」アイコンをクリックします。
Googleクロームを使っていれば、画面右上にダウンロードされます。
また、Windowsで初期設定であれば、お絵描きソフト「ペイント」が起動します。
ペイントが起動したら、画面左より「サイズ変更」➤「ピクセル」にチェックを入れ ➤ 「水平方向を640ピクセル」に設定します。
手順6.はてなフォトライフ経由で画像をアップする
はてなフォトライフにアクセスし、画面右上の「アップロード」をクリックします。
画面が切り替わったら、「旧アップローダーはこちら」をクリックします。
以下のような画面になります。
① 「ファイル選択」をクリックし、パソコンに保存されている画像を呼び出し、「ファイルを開く」をクリックします。
このとき、右側のオプションの画像サイズが、アップロードする画像の長辺ピクセルを同じ数値であることを確認します。
② 「タイトル」に、任意の名前を入力します。
③ 「アップロード」をクリックします。
手順7.アイキャッチ画像に設定する
はてなブログにログインしてある状態で、「ダッシュボード」➤「記事の管理」➤ 記事の編集画面に入ります。
アイキャッチ画像に使う場合は、記事の編集画面のいちばん上を空けた状態にしておきます。
画面右のツールバーより、「写真を投稿」➤「トップフォルダ」➤ アップロードしたい画像を選択し、「選択した写真を貼り付け」をクリックします。
つづいて、画面右の「編集オプション」(歯車アイコン)➤ アイキャッチ画像にしたい画像を選択します。最後に矢印マーク(↻)をクリックして、設定が完了です。
お疲れさまでした。
まとめ
画像生成AI「DALL-E 3」で作った画像を、はてなブログのアイキャッチ画像に設定する手順です。
- ChatGPT Plus(有料版)に加入する
- ChatGPTのホーム画面で、「GPT-4」「DALL-E3」を選択する
- はてなフォトライフの設定を、長辺640ピクセルにしておく
- 「DALL-E 3」で画像を生成する
- 「ペイント」などにダウンロードし、画像サイズを640ピクセルに変更する
- はてなフォトライフ経由で画像をアップする
- アイキャッチ画像に設定する
表示速度を気にしないなら、「手順3」「手順5」「手順6」をスルーして、はてなの編集画面から直接アップロードしてもOKです。
参考までに、以下の記事のアイキャッチ画像は、いずれも「DALL-E 3」で作成しています。