映画ときどき海外ドラマ

映画・ドラマを楽しむブログ。たまに雑学。

映画『砂の女』感想!緊張と弛緩!極上のサスペンスが笑けてくる

スポンサーリンク

映画『砂の女』感想と配信

サスペンス映画について調べていると、やたら色んな本やサイトで紹介されているのが『砂の女』。1964年に製作された日本映画です。

 

名だたる洋画に混じって、なぜ60年代の邦画が? そのワケを知りたくて、鑑賞してみました。

 

映画『砂の女』概要とキャスト

 

概要

 

『砂の女』は、1964年に製作された日本映画。昆虫採集にやってきた高校教師が、砂に囲まれた一軒家に泊まっているうちに、抜けられなくなってゆくサスペンスです。上映時間は、2時間27分。

 

砂の女
製作年 1964年
上映時間 147分
ジャンル サスペンス
監督 勅使河原 宏
出演 岡田英次、岸田今日子

 

 原作は、安部 工房(あべ こうぼう)の同名小説です。原作は、世界30か国に翻訳されています。砂の家に囚われた男を通じて、現代社会の不条理さを描いたとされ、国内外で高く評価されています。

 

アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥さんも、原作小説のファンだとか。

 

キャスト

 

  • 男/仁木 順平・・・岡田 英次(おかだ えいじ)
  • 砂の女・・・岸田 今日子(きしだ きょうこ)
  • 村の老人・・・三井 弘次(みつい こうじ)

 

 

映画『砂の女』ストーリー

 

真夏のある日。日常にうんざりしていた高校教師の男が、ハンミョウを捕まえるため、砂丘へやってきます。

 

その夜。男は村人に案内され、砂の穴の底にある、ぼろぼろの一軒家に泊まることになります。家には、夫をなくした若い女が住んでいて、男をもてなしてくれます。

 

翌日。男が目を覚ますと、女が裸で寝ています。家の外に出ようにも、縄ばしごがなくなっていて、砂の穴から出られません。

 

この村には、風で砂が飛ばされてきて、砂を搔き出さないと村が埋もれてしまいます。男は、そのための労働力としてここに連れてこられたのです。男は、女を縛って人質にとり、村人と交渉しますが・・・

 

 

 

 

感想:緊張と弛緩!極上のサスペンスが笑けてくる

 

  砂の穴の底のぼろ屋で、若い女と共同生活しながら、砂をかき出す日々。そんな閉塞感のなか、男と女が交わす会話が妙におかしい。

 

 

砂の穴に閉じこめられた男は、脱出を試みますが失敗。床にたたき落とされ、骨を折ってしまいます。女は、男を心配し・・・

 

女「揉みましょうか?」

男「骨が折れてるんだぞ! そんな親切心があるなら、医者を呼んでくれたっていいじゃないか!」

 

 

罠にかけられたと知った男は、女を縄でしばって拘束。閉じこめた村人たちと交渉しようとします。そんな状況で、女は突然もだえ出し・・・

 

女「すみませんけど、右の耳のうしろ、搔いてもらえませんか?」

男「えっ? ・・・ここか?」

 

 

 

しかし、笑えるのもここまで。映像は怖くないのですが、作品が突きつけてくる現実が怖い!

 

「人間は犬じゃない。鎖につなぐ訳にはいかない」

と語っていた男が、いつの間にか砂をかき出すだけの日常に順応してゆく・・・これは、現代の私たちにも当てはまります。

 

いまの生活に不満を持っているなら、職場を変えればいい。引っ越せばいい。いくらでも変える方法はあるはず。なのに、一歩踏み出せない。日常のアリ地獄に囚われた自分を見ているようで、ゾっとします。

(⇦ 色っぽい美人がとなりで寝ていたら、抜け出せませんが・・・)

 

本作は不条理な設定で、開かれた終わり方です。人によって解釈がわかれるでしょう。自由な解釈ができるのも、この作品の楽しみのひとつだと思います。

 

 

映画『砂の女』の動画は? DVDは?

 

大手4つの動画サービスの配信状況は以下の通り。

サービス名 配信状況 無料体験
U-NEXT 31日間
Amazonプライム 30日間
Netflix なし
Hulu 14日間

 

やはり、1960年代の作品は動画サービスでも手薄。なかなか、視聴できる媒体はありません。ちなみに、『砂の女』と『砂の器』は違います。

 

『砂の器』は、松本清張 原作の推理もので、これはこれで傑作です。

 

 

 DVDやブルーレイは高価なので、レンタルがおすすめです。再販が待たれますね。