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『暴力脱獄』あらすじ&キャスト【刑務所映画の名作!人間性を縛るルールに抗え!】

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『暴力脱獄』あらすじ&キャスト【刑務所映画の名作!ショーシャンクの空に】

「自由に堂々と生きようとした。でも、何か窮屈だ」

 

与えられた環境に生きづらさを感じているすべての人に、見てほしい!

『ショーシャンクの空に』と並ぶ刑務所映画の名作『暴力脱獄』が、BSでテレビ放送されます。

 

この記事では、『暴力脱獄』のあらすじとキャスト、見どころについてお伝えします。

『暴力脱獄』テレビ放送(2024)はいつ?原題【Cool Hand Luke】の意味は?

『暴力脱獄』は1967年のアメリカ映画。

フロリダの刑務所に入れられた男が、理不尽なルールに反抗してゆく人間ドラマです。

映画『暴力脱獄』概要
原題 Cool Hand Luke
上映時間 126分
監督

スチュアート・ローゼンバーグ(『悪魔の棲む家』)

原作 ドン・ピアース『クール・アンド・ルーク』
音楽 ラロ・シフリン(ドラマ『スパイ大作戦』)
出演 ポール・ニューマン、ジョージ・ケネディ
受賞歴 アカデミー助演男優賞(ジョージ・ケネディ)
 『暴力脱獄』のテレビ放送は、2024年6月13日(水)。NHKのBSプレミアム「BSシネマ」にて。
13:00 ~ 15:08

 

原題は【 Cool Hand Luke】。

主人公のルーク(Luke)は囚人とポーカーで賭けをした際、役が揃っていないのに大勝負に出ます。

「カスでもいい手(=cool hand)になるさ」

と語ったルークは、これ以降“Cool Hand Luke”と呼ばれるようになります。

『暴力脱獄』あらすじ【規則を破れば,即“懲罰小屋”?理不尽なルールに反発する変り者の囚人・ルーク】

元・軍人のルーク・ジャクソン(ポール・ニューマン)は泥酔し、いなか町にあるパーキング・メーターを工具で壊します。ルークはフロリダの刑務所に送られ、2年の強制労働を命じられます。

 

ルークたち新人を待っていたのは、理不尽なルールの数々でした。

  • 服の番号を忘れたら、懲罰小屋。
  • 食事用のスプーンをなくしたら、懲罰小屋。
  • 建物内でケンカしたら、懲罰小屋。
  • 20時のベルで就寝しない者は、懲罰小屋。
  • 言うことを聞かない者は、懲罰小屋。

あまりのルールの多さに、新人たちは言葉が出ません。そんな中、ルークは静かに微笑みを浮かべていました。

 

「聞くこともなかろう。ルールだ、規則だと・・・」

生意気なルークは、古株の囚人・ドラグライン(ジョージ・ケネディ)から目を付けられ、ボクシングの勝負を挑まれます。

(※ 囚人たちのストレスを発散させるため、看守が見守る中でのボクシングが認められていた)

 

ドラグラインは、ガタイのよい大男。ルークはやせっぽち。実力差は明らかです。

しかし、何度殴られても立ち上がってくるルークを見て、やがてドラグラインも根負けします。

 

過酷な労働や厳しい体罰のなか、“自分を見失わない”ルーク。いつしか、ドラグラインたち他の囚人もルークを認めはじめて・・・

▲クリックすると動画が読み込まれます。

【“洗車の女”を演じた女優は?】『暴力脱獄』登場人物&キャスト

ルーク・ジャクソン

演:ポール・ニューマン

主人公。戦争では栄誉賞をもらった軍曹だったが、問題を起こし除隊。

みずからパーキング・メーターを壊し、フロリダの刑務所で過酷な労働を課される。

 

ルークを演じたのは、アメリカの俳優ポール・ニューマン

(出典:TODAY on X)

アカデミー賞の常連だった名優で、ヒット作も多い大スターです。

クールが笑顔がトレードマーク。2008年に亡くなった際には、多くの映画人・ファンが彼の死を悼みました。

おもな出演作

『ハスラー』(1961)・・・ビリヤードの世界で生きる男の挫折と苦悩を描いた、人間ドラマ。
『明日に向って撃て!』(1969)・・・銀行強盗をくり返す二人組の逃避行を描いた、西部劇。

『スティング』(1973)・・・イカサマ師たちがギャングに復讐を誓う、犯罪ドラマ。

ドラグライン

演:ジョージ・ケネディ

囚人たちの親分。

工事用の掘削機のようにデカいので、「ドラグライン」(=建設機械)と呼ばれている。自分に指図したルークに激怒するが、やがてルークの不思議な魅力にひかれてゆく。

 

ドラグイランを演じたのは、アメリカの俳優ジョージ・ケネディ

100本近い映画やドラマに出演した名わき役で、『暴力脱獄』でアカデミー助演男優賞を受賞しています。

(出典:Classic Movie Hub on X)

おもな出演作

『新・荒野の七人 馬上の決闘』(1969)・・・革命指導者を助けるため、メキシコの監獄に乗り込む7人の若者たちを描く西部劇。

『大空港』(1970)・・・大雪のため、身動きが取れなくなった旅客機や空港で起こる人間模様を描くパニック映画。
『サンダーボルト』(1974)・・・銀行で奪った大金をめぐり、仲間割れした男たちのてん末を描く犯罪ドラマ。

刑務所 所長

演:ストローザー・マーティン

ゴッドフリー 看守長

演:モーガン・ウッドワード

囚人たちから怖れられる看守長。レイバンのサングラスをかけ、絶対にしゃべらない。

ババルガッツ

演:デニス・ホッパー

囚人のひとり。

11分39秒。消灯の際に、指を合わせてお祈りするようなポーズを取る囚人。

アーレッタ

演:ジョー・ヴァン・フリート

ルークの母親。刑務所に収容されているルークに会いにくる。

子供が二人いるが、平等に愛情を注げなかったことを後悔している。

ルシール

演:ジョイ・ハーモン

(出典:SaveTCM Party on X)

オリジナル版の役名は、「The Girl」。強制労働させられている囚人たちを誘惑するかのように、洗車する。

 

「The Girl」を演じたジョイ・ハーモンは、1960年代にTVドラマで活躍した女優。

プロデューサーと結婚したのち、【Aunt Joy's Cakes】というベーカリーを設立しています。カップケーキやクッキーなどを扱っています。

 

 

ここから先は、ややネタバレを含む内容になっています。本編をご覧になってからお読みください。

感想:人間性を縛るルールに抗え!『ショーシャンクの空に』にも通じる,刑務所映画の名作!

映画『暴力脱獄』は、たびたび『ショーシャンクの空に』との類似性が指摘されます。

『暴力脱獄』が制作されたのが、1967年。

S.キングが『ショーシャンクの空に』の原作『刑務所のリタ・ヘイワース』(※)を発表したのが、1982年です。影響は色濃く出ています。

(※ 『ゴールデンボーイ-恐怖の四季 春夏編-』に収録)

 

ただし、刑務所が舞台だから似ている、というよりも“主人公の立ち位置”がそっくりです。

 

刑務所の中でも楽しみを見出し、囚人たちに音楽を聴かせたり、読書の楽しさを教えたりしたアンディ(『ショーシャンクの空に』)。

「どいつもこいつも、ルールばかり敷きやがって!」

と、ルールに疑問を持たない囚人たちを鼻で笑い、運命に抗う(あらがう)姿勢を見せ続けたルーク(『暴力脱獄』)。

 

人間を縛り付けるルールが当たり前だと思われている環境へ、アンディやルークのような“異物”が送りこまれてくる。

やがて、その“異物”は

「どんな環境下にあろうとも、人間性を失わないことが大切だ」

と、周りの人間たちに教えてゆく。囚人だけではなく、看守たちにも。

 

『暴力脱獄』の後半。

看守2人が犬といっしょに、脱獄したルークを追います。しかし、犬は鉄格子に絡まって亡くなり、看守は涙を流します。

命令に従っていただけの看守たちも、失った人間性を取り戻す名シーン。

 

この他、

  • 大食漢の囚人と、ゆで卵の大食い競争をするルーク。
  • 洗車ガールに興奮し、キャラが崩壊するドラグライン(笑)。
  • 子供たちに平等に愛情を注げなかった、母の後悔。
  • 過酷な環境をものともしない、ルークの微笑み。

 

1シーン、1シーンが心に残る名作です。

 

映画評論家の町山智浩さんが、「note」でポール・ニューマンに対する追悼記事を書いています。

>> 『暴力脱獄』追悼ポール・ニューマン|映画秘宝公式note

映像化されていないシナリオ部分にも触れているので、『暴力脱獄』の魅力が伝わってきます。