映画ときどき海外ドラマ

テレビ放送される映画や海外ドラマを通して、もっと映画を好きになれるブログ

【ChatGPT】小説の書き方・応用編【「DeepL翻訳」を使って,文章の精度を上げる方法】

  当サイトにはプロモーションが含まれます

31日間無料

\本日から まで31日間無料/

【ChatGPT】小説の書き方・応用編【「DeepL翻訳」を使って,文章の精度を上げる方法】

いま話題の対話型AI、ChatGPT。AIと会話できるだけでなく、詩や小説を書いてもらうこともできます。

 

以前、ChatGPTアカウントの開設の仕方と、小説のプロットを書いてもらう方法をご紹介しました。

www.entafukuzou.com

小説や脚本の創作経験があまりない人でも、ChatGPTを使って、精度の高い小説を書いてもらう方法をご紹介します。

ChatGPT(無料版)DeepL翻訳(無料版)を使うことを前提としています。

【ChatGPT】小説の書き方【プロンプト(=命令文)の基本的な流れ】

ChatGPTに小説を書いてもらう基本的な流れと、注意したいポイント

  • 文字数、ジャンル、主人公の名前と職業、作品のテーマなどを指定する
  • 細かい条件(修正点)を付け加えながら、「続きを書いて」とお願いする
  • ②をくり返す
  • 規定の文字数に達しそうになったら、「次で終わりにして」とお願いする
  • 納得ゆくまで、何回も②~④をくり返す。

 

①の段階で、あまり細かな設定を付けすぎると、自然な文章ではなくなってしまいます。

②③ ChatGPTでは、一度に生成できる文章に限度があります。そこで、希望する文字数に達するまで、「続きを書いて」と指令を出します。

④ 文字数カウントなどでトータル文字数を計算しておき、規定の文字数に達しそうになったら、「次で終わりにして」などと指令を出します。

「DeepL翻訳」を使って、さらに自然な文章を書いてもらう

ChatGPTは、英語で質問したほうが文章の精度が高くなります。そこで、プロンプト(=命令実行文)を出すときは、「DeepL翻訳」で英訳した文章を貼り付けます。

「DeepL翻訳」とは、ドイツの会社が作った自動翻訳ツール。Google翻訳よりも優れた翻訳ができ、英語 ⇆ 日本語にすぐに翻訳してくれるサービスです。

pasonoob.com

 

①~⑤の作業のとき、

  • 「DeepL翻訳」で日本語 ⇨ 英語に変換し、ChatGPT上で指令を出す。
  • ChatGPTが返してきた英語の答えを、「DeepL翻訳」で英語 ⇨ 日本語に変換する。

という行程を加えます。

【ChatGPT】小説の書き方・応用編【「DeepL翻訳」を使って,文章の精度を上げる方法】

1.文字数、ジャンル、主人公の名前と職業、作品のテーマなどを指定する

まず、大まかな設定を投げかけるためのプロンプト(=命令実行文)を書きます。

次の条件で、3,000文字推理小説を書いてください。

・主人公:高校2年生で、演劇部のタクヤ。次回公演のためにカツラを買おうと、2万円持ってきた。しかし、部室に置いておいた財布をなくした。

・他の登場人物1:高校2年生で、演劇部のユミコ。男性部員にチヤホヤされるヒナに嫉妬する。

・他の登場人物2:新入生のヒナ。タクヤはヒナを次作のヒロインに抜擢した。

・事件の発端:タクヤの財布がなくなった。部室にいたのはタクヤ、ユミコ、ヒナの3人だけ。タクヤは2人を疑う。

 

今回は“推理小説”ということで、「事件の発端」(=物語が動き出すきっかけ)を指定しました。ジャンルによっては、「作品のテーマ」でもよいでしょう。

 

この設定を「メモ帳」などのテキストファイルに書いておき、コピペして、「DeepL翻訳」の左側に貼り付けます。すぐに英訳してくれます。

【ChatGPT】小説の書き方・応用編【「DeepL翻訳」を使って,文章の精度を上げる方法】

 

画面の左下にあるアイコン「クリップボードにコピーする」をクリックします。

 

【ChatGPT】小説の書き方【「DeepL翻訳」を使って,クリップボードにコピーする】

 

ChatGPTの画面を出し、英訳した文章を貼り付け、「Enter」キーか紙飛行機アイコンをクリックします。

英語でプロンプト(=命令実行文)を出したほうが、返答スピードが速いことに気付くはず。また、英語のほうが一度に生成できる文字数も多くなります。

 

小説の場合だと、英語でだいたい1200~1500文字。日本語だと、500~700文字ぐらいだね

【ChatGPT】小説の書き方・応用編【「DeepL翻訳」を使うと、一度に生成できる文字数は1200~1500文字】

 

ChatGPTの返した英文をコピペし、「DeepL翻訳」の左側に貼り付けます。今度は、英文を自動的に日本語に翻訳してくれます。

 

以下が、ChatGPTの返した文章を「DeepL翻訳」で日本語訳した全文。

拓也は、昔から演技に熱中していた。高校2年生のとき、すでに演劇部に所属し、いくつかの作品に出演していた。いつかプロの俳優になりたいという大きな夢を抱いていた彼にとって、演劇部はそのスキルを磨くのに最適な場所だった。

ところが、次の公演で使うカツラを買おうとして財布をなくしてしまい、その夢は崩れ去った。拓哉は、次の舞台で演じるヒロインにぴったりのウィッグを買うために、何週間も貯金をしていたのだが、財布をなくしてしまったのだ。

拓也はすぐに足取りを追って部室に戻り、財布を忘れたかどうか確認した。すると、そこにはまだ由美子と比奈が残っていて、次の本番に向けてセリフの練習をしていた。

"みんな、俺の財布見なかったか?" タクヤは部屋の中を見回しながら尋ねた。

ユミコもヒナも首を横に振った。"ごめん、見てないんだ "と、ユミコはタクヤに同情的な目を向けた。

拓也の心は沈んだ。財布がどこにあるのか見当もつかないし、持っていったのは由美子と比奈しか思いつかない。

部室を出るとき、拓也は何かがおかしいという感覚をぬぐいきれなかった。由美子と比奈がいい人であることは知っていたが、財布を盗んだのは彼らではないかと疑わずにはいられなかった。何しろ、この部屋には彼ら3人しかいなかったし、このタイミングはあまりにも偶然の一致だった。

翌日、拓也は由美子と比奈に財布のことを問いただすことにした。拓哉は由美子と比奈に、財布の行方を尋ね、「何か怪しいものを見なかったか」「財布の行方に心当たりはないか」と尋ねた。由美子と比奈は二人とも関与を否定し、拓哉のことを本当に心配しているように見えた。

しかし、拓也は納得がいかなかった。「何か変だ」という思いが消えず、自分でも調べてみることにした。

部室に戻り、何か手がかりはないかと探した。引き出しや棚を探しても、財布の手がかりになるようなものは見つからなかった。しかし、その場を離れようとしたとき、彼は奇妙なことに気がついた。

部屋の隅に置かれた椅子の上に、小さな紙が置かれていたのだ。拓也は、その紙を手に取り、広げてみた。手に取り、広げてみると、そこに書かれている文字を読んで、彼の心臓はバクバクと音を立てていた。

「あなたの財布を預かりました。返して欲しければ、夜中に公園で会おう"

拓也は自分の目を疑った。財布を盗られ、脅迫されたのだ。誰がこんなことをしたのか見当もつかなかったが、もう一度財布を見たいのなら、公園に行かなければならないことは分かっていた。

真夜中、拓也は胸を高鳴らせながら公園に向かった。何が起こるかわからないが、気をつけなければならないことはわかった。待ち合わせ場所に近づくと、物陰に佇む人影が見えた。

"あなたは誰ですか?" タクヤは声を震わせながら尋ねた。

その人物は一歩前に出て、拓也はその正体を見て息を呑んだ。次の作品のヒロインに選ばれた新入生のヒナだった。

"ヒナちゃん?ここで何してるんだ?" 拓哉は、頭の中が真っ白になりながら尋ねた。

"ごめんね、タクヤ。そうするしかなかったんだ」比奈は声を震わせながら言った。"お金が必要だったんです。" "頼んでもくれないと思ったんです。"

タクヤ

 

ちなみに、日本語のみで指令を出したときの、ChatGPTが書いた小説の冒頭。

タクヤは、演劇サークルの練習場でユミコと出会った。彼女は就職活動中で、演劇にはあまり興味がないようだったが、タクヤは彼女にカツラを買うために財布をなくしてしまったことを打ち明けた。

「それは大変ですね。私も財布をなくしたことがあります。でも、どうしてカツラが必要なんですか?」ユミコは不思議そうに尋ねた。

「次回の公演で、僕たちは入賞したいと思っているんです。でも、ヒロインの役にはカツラが必要なんです。」タクヤは嬉しそうに話した。

 

文章の質は一目瞭然! 特にセリフ回しは、「DeepL翻訳」で英訳したほうが断然よくなるよ

唯一のデメリットとして、翻訳ツールを使うと、人物名の漢字変換がそのつど変わってしまいます。

 

 

ChatGPTの回答を「DeepL翻訳」で日本語訳したら、文字数カウントサイトで文字数をチェックします。今回の場合、1,324文字でした。

2~3.細かい修正点を加えながら、「続きを書いて」とお願いする。

希望する文字数が多い場合には、「続きを書いて」と頼みます。

このとき、

「セリフの量を20%増やして、続きを書いて」

「小道具・オカリナを登場させて、続きを書いて」

のように、条件を足してゆきます。

 

最初の設定では入れられなかった条件、ChatGPTの生成した文章を読んだ上での修正点を加えながら、「続きを書いてもらう」のがポイント。

最初に設定を盛りこみ過ぎると、こちらの言い回しに引っ張られて、不自然な文章になってしまうんだ

 

今回は、“3000文字”という超・短編なので、②と③の行程は割愛します。次でエンドマークをつけます。

4.トータル文字数を計算しておき、希望の文字数に達しそうになったら、「次で終わりにして」とお願いする。

次で3,000文字に達しそうなので、

意外な展開をつけ加えて、次で終わりにしてください

という命令実行文を出すことにします。

 

日本語のテキストをコピペして「DeepL翻訳」の左側に貼ります。

自動翻訳されたら「クリップボードにコピーする」をクリックします。

 

【ChatGPT】小説の書き方・応用編【「DeepL翻訳」を使って,文章の精度を上げる方法】

 

コピーした英語のプロンプトを、ChatGPTに貼り付けます。「Enter」キーか紙飛行機アイコンをクリックします。

 

【ChatGPT】小説の書き方・応用編【「DeepL翻訳」を使って,文章の精度を上げる方法】

 

ChatGPTの返した英文をコピペし、「DeepL翻訳」の左側に貼り付けます。自動的に日本語に翻訳してくれます。

【ChatGPT】小説の書き方・応用編【「DeepL翻訳」を使って,文章の精度を上げる方法】

 

以下が、ChatGPTの返した文章を「DeepL翻訳」で日本語訳した全文です。

拓也は、集めた証拠品に思いを巡らせているうちに、ふとあることに気がつきました。部室の窓が少し開いていたのだ。慌てて調べると、窓辺に財布が転がっている。戸惑いながらも振り向くと、由美子と比奈がじっとこちらを見ていた。

「あなたたちでしょう?拓也は、二人の女の子を見つめながら言った。

この間ずっと黙っていたヒナが口を開いた。"盗んでないよ、タクヤ。約束する。"

由美子の顔は怒りで真っ赤になっていた。"私も取ってないわよ!よくもまあ、私たちを責めてくれたな!"

しかし、琢也は彼らを信じなかった。どちらかが嘘をついていることは分かっていたが、その正体が分からなかった。何か重要な情報を見落としているような気がしたが、それが何なのかがわからなかった。

その時、新たな証拠が現れた。由美子の携帯電話が鳴り始め、彼女は一歩離れてそれに応えた。拓也は、彼女の携帯電話の画面に、知らない番号からのメールが表示されていることに気づいた。拓也は、彼女の携帯電話の画面に見知らぬ番号からのメールが表示されているのに気づき、思わず覗き込んでしまった。

そのメッセージはこうだった: 「あなたの財布を持っています。返して欲しければ、午後5時に学校の体育館裏で会おう"。

拓也は信じられなかった。今までずっと、疑う相手を間違えていたのだ。拓也は、犯人が別の人物であることに気づき、朦朧とするような感覚に陥った。

早速、犯人を捕まえる作戦を立て、由美子と比奈の協力を得て、財布を取りに行くことになった。体育館裏の待ち合わせ場所に着くと、物陰から現れたのは演劇部の男子部員の一人だった。

"ごめんね、拓也。母の医療費にお金が必要だったんだ。盗むつもりはなかったんだ」その少年は涙を流しながら言った。

拓也は茫然自失となった。信頼していた人がそんなことをするとは思えなかった。しかし、少年の目を見ると、反省と後悔しかなかった。

結局、拓也は少年を許し、母親の治療費を援助することにした。裕美子と比奈と一緒にその場を立ち去りながら、彼は信頼と許しについて貴重な教訓を得たように感じた。

しかし、校庭を出ようとしたその時、部室の方向から大きな爆発音が聞こえてきた。慌てて駆けつけると、部室は完全に破壊され、瓦礫が散乱していた。

ショックで辺りを見回すと、一枚の紙切れが転がっていた。それは、泥棒が書いたメモであり、こう書かれていた: 「捕まったが、これで終わりではない。用心しろ、拓也。必ず復讐してやる」

拓也は自分の目を疑った。この謎の怪盗は誰なのか、そして彼らは彼に何を求めているのか。部室の廃墟に囲まれながら、拓也は自分の悩みがまだまだ尽きないことを知った。

 

 

・若干“キャラ変”したようなセリフ回しがある

・いままで一切触れてこなかった男子学生が犯人

細かなツッコミどころはあるけど、日本語だけでプロンプトを書くより、はるかにそれっぽい文章が返ってくるよ

 

いまの文章をカウントすると、1,100文字。トータル2,424文字の短編が完成しました。

ChaTGPT(無料版)&DeepL翻訳(無料版)で、プロっぽい小説を書いてもらうコツ

  • 主要な登場人物の名前は決めておく
  • 主人公の目的と、それを妨げる(かせ)を設定しておく
  • 納得のゆくまで、何度も書き直してもらう
  • プロンプト(=命令実行文)は、あいだを置かずに出す

 

(かせ)とは、昔の拷問に用いた道具のこと。罪人が動けないように、手足を拘束する刑具です。転じて、創作の世界では「登場人物の目的達成を妨げる要素」を意味します。

たとえば、

「ケイコはタカシのことが好きだけど、リョウマから言い寄られている」

「勉三は早稲田を受けたいけど、父親は国公立しか受験させてくれない」

みたいな状況です。枷があると葛藤(かっとう)を生み、ドラマチックな展開につながりやすくなります。

 

この他、シナリオの三幕構成(※)を勉強しておき、第1幕と第3幕の直前に劇的なストーリー展開を指定すると、もっと人の心を揺さぶるエンタメ小説を書けるようになります。

(※ 物語全体を4分割し、全体の1/4、全体の3/4にあたる箇所で、大きな転換点を作る)

 

また、ChatGPT(無料版)はやり取りからあいだが空いてしまうと、エラーを起こします

ChatGPTエラー、Something went wrong. If this issue persists please contact us through our help center at help.openai.com.

 

Something went wrong. If this issue persists please contact us through our help center at help.openai.com.

このような英文が表示されたら、

「ブラウザを開いたまま、長時間そのままにした」

というのが原因です。

 

“いままでのやり取りを踏まえた質疑”ができなくなります。

ブラウザを再読み込み(リロード)すれば、再度チャットを受け付けてくれる場合もあります。ただし、無料版だとChatGPT側のシステム障害によって、エラーが直らないこともあります。

 

そこで、納得のゆくエンドマークを打てるまで、あいだを置かずにプロンプト(=命令実行文)を出し続けるのがコツです。