《はじめに》
SEOはブラックボックスです。検索順位を決めるGoogleのアルゴリズムは全容はベールに包まれていて、完全には解明されていません。
本記事はSEO歴8年の筆者の知見やリサーチに基づいて書いていますが、あくまで「仮説」に過ぎません。断定的な情報ではありませんので、ご了承ください。
Google公式から、Webサイト運営者向けに「Google 公式 SEO スターター ガイド 」が出されています。いわば“SEOの指南書”です。
やや抽象度が高いガイドラインですが、まずはこれを守るのが確実です。
こんにちは。はてなブログPro歴8年の福造です。
2022年頃に初稿を書いた「Googleの検索順位」と「SEO」に関する記事が、公開以来、ぼちぼち読まれています。
この記事を要約すると、下記のようになります。
・Google検索は、疑問や悩みがあって検索する人(=Q)と検索する人に向けて答えを返すサイト(=A)を結びつける、「Q&A」の仕組みで成り立っている
・競争が激化する現在のGoogle検索では、SEO(=検索順位が決まる仕組み)を勉強しないと上位表示は難しい(※ 誰も書かないようなニッチな話題は別)
・検索順位は「相対評価」で決まるので、みんなが狙っているキーワードを扱う場合は、さらなる勉強が必要になる
2025年に入ってからも、「【はてなブログ】自分の記事が検索結果に出てこないのは,なぜ?上位表示させるのに必要なSEOの知識とは?」の記事が、異常なペースで読まれています。
はてなブログ初心者の中には、SEOを勉強しないと上位表示は難しいと知らないかたもいるでしょう。
しかし、こんな可能性もあるかもしれません。
はてなブログ無料版を運営している人で、「SEOをちゃんと勉強しているのに検索に引っかからない」と悩んでいるかたもいるのでは?
そこで、改めて「共有ドメイン」と「独自ドメイン」の違いについて、調べてみました。
- 【共有ドメインと独自ドメインの違いとは?】はてなブログ無料版より,はてなブログProやWordpressのほうがSEOで有利だと言われる理由
- 【共有ドメインは記事単体でも検索に引っかかりにくい?】ChatGPTとの質疑応答で浮かぶ,「カニバリ」の可能性
- SEOのおけるカニバリゼーションの例と、その対策
- ChaTGPTもGeminiも自説を曲げない!「共有ドメイン内でもカニバリは起こりうる」と主張
- 【検証】競争が激しいSEOキーワードにおいて,はてなブログの「共有ドメイン」(無料版)は何記事ランクインしているか?
- 【体験談】ASPの無料ブログ「さいつく」(共有ドメイン)で運営していた頃の失敗談
- 【ついに裏付けが?】Perplexityでも指摘された「共有ドメイン内でのカニバリ」の可能性
- 【タイプ別】やはり「独自ドメイン」の運用がおすすめ?はてなブログProやWordpressが向いている人
- まとめ
【共有ドメインと独自ドメインの違いとは?】はてなブログ無料版より,はてなブログProやWordpressのほうがSEOで有利だと言われる理由
はてなブログの無料版は「共有ドメイン」、有料版であるはてなブログProやWordpressは「独自ドメイン」で運営するのが一般的です。
「共有ドメイン」とは、サービスの提供者が所有するドメインを複数のユーザーで共有するドメインのことです。無料です。
「独自ドメイン」とは、個人や会社が自分たちが使いたい文字列を選んで取得、所有するドメインのことです。ドメインの取得や維持に、費用がかかります(有料)。
◆ 共有ドメインと独自ドメインの違い ◆
基本的に、Googleの検索順位は「記事単体」で決まります。
ただし、「独自ドメイン」でブログを運営していると、記事単体の評価とは別に、ドメインとしての評価(=ブログ全体の評価)も得られやすいです。
「独自ドメイン」でSEO対策を続けると、ドメイン評価が少しずつ積み上がってゆきます。時間こそかかりますが、記事単体の評価にドメイン評価が加算される形で、検索順位は上がりやすくなります。
【関連】:【はてなブログ】初心者でもできるSEO対策とは?【検索される記事でなければ,アクセスアップは難しい?】
「共有ドメイン」と「独自ドメイン」の関係性は、イソップ童話の「うさぎとかめ」の関係性に似ています。
◆ 「共有ドメイン」はブログ開設時は有利だが、時間が経つと「独自ドメイン」がじわじわ有利になってゆく ◆
ブログを開設したばかりの時期は、サービスの提供元の恩恵が受けられる「うさぎ」(=共有ドメイン)が有利。検索順位もつきやすいです。
SEO的には“評価ゼロ”の状態ではじまる「かめ」(=独自ドメイン)は、最初は不利。しかし、SEO対策をコツコツと続けると、徐々にドメインが評価されて、じわじわと検索順位が上がってゆきます。
まったく同じ内容の記事を書いたとしても、検索エンジンから評価された「独自ドメイン」のほうが、「共有ドメイン」で書かれた記事よりも検索順位は高くなる傾向にあります。
はてなブログ無料版よりも、はてなブログProやWordpressのほうが収益化しやすいといわれるのは、「共有ドメイン」と「独自ドメイン」の性質の違いが大きいのです
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
【共有ドメインは記事単体でも検索に引っかかりにくい?】ChatGPTとの質疑応答で浮かぶ,「カニバリ」の可能性
独自ドメインの評価というのは、積み上がってゆくまでに時間がかかります。
「独自ドメイン」で運用している当ブログでも、ドメインの成長を感じたのは、ブログ開設から10ヶ月後。SEOの勉強をはじめてから、およそ7ヶ月後になります。
ブログを開設してからしばらくは、「共有ドメイン」で運用しているはてなブログ無料版のほうが有利なはず。
しかし、「共有ドメイン」ではてなブログを運営している人の中で、
Google検索にまったく引っかからない
と悩みを持つ人が増えています。
確かに、Google検索で調べ物をしていても、「共有ドメイン」のはてなブログを見かける機会が極端に少ないです。
不思議に思って「共有ドメイン」と「独自ドメイン」について検索で調べましたが、すでに私が知っている以外の情報は出てきません。
そこで、ChatGPTに疑問をぶつけてみました。質疑応答の流れで、話題は「はてなブログでアフィリエイトをやる難しさ」に移ってゆきます。
このとき、はてなブログで収益化が難しい理由として、ChatGPTは以下のように出力してきました。
同じドメイン内で多数のブログが混在しているため、SEOでの差別化が難しく競争が激しいことも影響しています。
同じドメインって、「共有ドメイン」のこと?
もう少し深掘りします。
ChatGPTが出力した情報を整理すると、以下のようになります。
・共有ドメイン(たとえば、〇〇hatenablog.com)は、大元(=はてなブログ本体)の評価をみんなで共有できる
・しかし、同じジャンルのブログがたくさんあって、複数のブログが同じキーワード(たとえば、「サスペンス映画 おすすめ」)を狙った場合、共有ドメイン内でカニバリゼーションが起こって、一部のブログしか上位表示されなくなる
ええっ!? カニバリゼーションって、共有ドメイン内でも起こるの?
SEOのおけるカニバリゼーションの例と、その対策
「カニバリゼーション」とは、直訳すると「共食い」を意味します。
SEOにおける「カニバリゼーション」とは、“同じキーワードの組み合わせ”を狙った記事がブログ内に複数 存在すると、特定の検索意図で調べたとき、自分の記事同士が検索順位を競い合う状態をさします。
たとえば、2023年に、「サスペンス映画 おすすめ」というSEOキーワードを狙って、以下のようなタイトルの記事を書いたとします(赤字は狙っているSEOキーワード)。
❶ 「【怖がり屋が選ぶ!】サスペンス映画の傑作おすすめ30選」
上記の記事を書いてから、2年後。下記のようなタイトルの記事を書いたとします。
❷ 「【2025年版】絶対におすすめ!寝られなくなるサスペンス映画ベスト30」
❶と❷の記事はタイトルが違うので、一見すると別の記事です。
しかし、もし、書かれている内容がほぼ同じだとすれば、「サスペンス映画 おすすめ」の2語で検索したとき、ブログ内の自分の記事同士が検索順位を食い合うことになります。
これが、カニバリゼーション(通称:カニバリ)です。
検索エンジンは、ひとつのドメインに対してひとつの記事だけを表示させようとします。できるだけ、検索結果に“多様性”を持たせるためですね。
このため、❶と❷の記事は、Googleからの評価が分散してしまいます。
もし、❶の記事が検索4位、❷の記事が検索10位にランクインするほどクオリティが高かったとしても、カニバリゼーション(=共食い)を起こしてしまうと、両方とも検索20位以下、場合によってはどちらも圏外に吹き飛んでしまう可能性があるのです。
カニバリは、ブログ内の記事が増えれば増えるほど起こりやすくなります。
ですので、「独自ドメイン」で運用するSEO中級者は、自分のブログ内でカニバリを起こさないように注意します。つねに過去記事をチェックし、ひとつひとつの記事がどのSEOキーワードを狙っているか、把握しておきます。
2つの記事がカニバリを起こしそうだったら、
・どちらか一方の記事を削除する
・2つの記事をひとつに統合する
・どちらか一方の「対策キーワード」を変える(重複を起こしている箇所を書き換えて、別の記事にする)
といった対策をとります。
ChaTGPTもGeminiも自説を曲げない!「共有ドメイン内でもカニバリは起こりうる」と主張
てっきり筆者は、SEOにおけるカニバリゼーションは、「独自ドメイン」で運営する一つのブログ内で起こる現象だと思いこんでいました。
共有ドメイン内でも、カニバリゼーションが起こる
とChatGPTが出力しても、にわかには信じられなかったのです。
ChatGPTはハルシネーション(=AIが事実に基づかない情報を生成してしまう)を起こすことがあります。
今度は、Gemini(ジェミニ)に聞いてみます。
「共有ドメイン」について聞きます。はてなブログやアメーバブログを「共有ドメイン」で運営している場合、共有ドメイン内の別のブログとカニバリ、つまり検索順位を争うことがあるのですか?
Geminiの回答は、以下の通りです。
「共有ドメイン」でのカニバリゼーション
「共有ドメイン」とは、複数のユーザーやウェブサイトが同じドメイン名を共有する形式のことです。はてなブログでは「hatenablog.com」が、アメーバブログでは「ameblo.jp」が共有ドメインにあたります。
同じドメイン内で複数のブログが特定のキーワードに対して同様のコンテンツを公開している場合、検索エンジンはどのページを上位に表示すべきか判断に迷うことがあります。その結果、以下のようないくつかの問題が起こる可能性があります。
・検索順位の分散:複数のページが同じキーワードで検索結果に表示されるため、それぞれのページのクリック率が分散し、トラフィックが減る可能性があります。
・権威性の希釈:同じドメイン内の他のブログが低品質なコンテンツを公開していると、そのドメイン全体の評価が下がり、自分のブログの評価も下がる可能性があります。
もう一度ChatGPTに聞きます。
共有ドメイン内のカニバリについて聞かせてください。共有ドメイン内でほぼ同じキーワードを狙って、同じ内容の記事を書いた場合、共有ドメインが同じ他のブログと競争した上で、さらにほかの独自ドメインのサイトと競争するようなイメージで合ってますか?
ChatGPTの回答です。
はい、そのイメージでほぼ合っています。
共有ドメイン内でほぼ同じキーワードを狙って、似た内容の記事を書いた場合、
まず**同じ共有ドメイン内の複数のブログやページ同士で検索順位を争う(内部競争)**ことになります。
その結果、検索エンジンはどのページを上位に表示するかを判断し、順位が分散したりカニバリ(順位の食い合い)が起きやすくなります。
さらに、その共有ドメインの中から上位に選ばれたページは、他の独自ドメインを持つ外部サイトとも競争することになります。
つまり、共有ドメイン内での競争がひとつのフィルターのように機能し、その後に外部の独自ドメインサイトとの競争が続く形です。
ChatGPTが言っていることを額面通りに受け取ると、以下のようになります。
いうならば、初めからGoogleの検索順位を競うスタートラインに立てる「独自ドメイン」と、ひとまず共有ドメイン内で予備予選を戦い、勝ち残った1~2ブログだけに検索結果を争うチャンスが与えられる「共有ドメイン」。
誰かと似た内容の記事を書く場合、「共有ドメイン」はSEOでめちゃくちゃ不利なのでは?
【検証】競争が激しいSEOキーワードにおいて,はてなブログの「共有ドメイン」(無料版)は何記事ランクインしているか?
実際にGoogle検索で検証してみます。
競争が激しく、かつ企業サイトが参入していないような「SEOキーワードの組み合わせ」を探してみます。
決めました。
「ジョーカー 感想」
の2語キーワードで調べてみましょう。
『ジョーカー』は、2019年のアメリカ映画。「バットマン」の悪役・ジョーカーを主人公として、社会現象を巻き起こした犯罪映画です。公開当時、はてなブログ内でも「感想」や「考察」の記事を書くブロガーがたくさんいました。
◆ 調査方法 ◆
- Googleのシークレットモードで、「ジョーカー 感想」で検索。上位50記事をピックアップする
- 上位50記事を、「ブログサービスはどこか?」「共有ドメインか独自ドメインか?」の観点で調べる
(検索するときはシークレットモードで調べると、より客観的なデータが得られます)
◆ 「ジョーカー 感想」でGoogle検索したときの上位50サイトの内訳 ◆
ブログサービス・CMS | 数 | ドメインの種類 |
---|---|---|
自社開発のCMS(主に企業サイト) | 11 | 独自ドメイン |
Wordpress | 12 | 独自ドメイン |
はてなブログPro | 11 | 独自ドメイン |
YouTube | 4 | - |
note | 2 | 共有ドメイン |
はてなブログ無料版(.hatenablog.com) | 2 | 共有ドメイン |
アメーバブログ(.ameblo.jp) | 2 | 共有ドメイン |
エキサイトブログ(.excite.co.jp) | 1 | 共有ドメイン |
不明 | 4 | 独自ドメイン |
(※ 2025年8月12日に調査)
YouTubeをのぞく46サイトのうち、独自ドメインで運用しているサイトが39サイト。独自ドメインの占有率は、84.8パーセントになります。
検索上位50サイトのうち、Wordpress(独自ドメイン)が12サイト。はてなブログPro(独自ドメイン)が11ブログ。いい勝負をしています。
ところが、共有ドメインで運営しているはてなブログは、わずかに2ブログだけです。
共有ドメイン(はてなブログ無料版)で「ジョーカー 感想」の記事を書いた人が少なかっただけじゃないの?
違います。
「共有ドメイン」で運営しているはてなブログ(無料版)だけを検索する機能を使って調べてみます。
ここで「ジョーカー 感想」と検索すると、共有ドメインで運用するたくさんのはてなブログが見つかります。
100記事ちかい共有ドメインのブログが「ジョーカー 感想」の記事を書いているのに、検索上位に引っかかっているのは、たった2ブログだけなのです。
「ジョーカー 感想」のように収益性の低いキーワードの場合、SEO難易度も低めです。
「クレジットカード おすすめ」みたいなSEOキーワードとは違って収益に直結しないため、効率を考える“SEOの猛者たち”(企業やアフィリエイター)は狙ってきません。
「基礎となるSEO対策」をやっておけば、どんなブログでも検索に引っかかる可能性はあります。勉強量の差が出にくいSEOキーワードなんです。
- 記事タイトルに狙っているキーワード「ジョーカー 感想」を含める
- 見出しや目次を設置する
【関連】【はてなブログ初心者向け】正しい「目次の作り方」講座!大見出し、中見出しの順番に入れてアクセスアップ!
実際、はてなブログ内検索で見つかるジョーカーの感想記事と、Google検索で上位50位にランクインしている感想記事に、大きなクオリティの差はありません。
ところが、検索結果はシビアです。「独自ドメイン」か「共有ドメイン」かの違いで、評価が大きく変わっているのです。
- 独自ドメインのWordpress・・・12サイト
- 独自ドメインのはてなブログPro・・・11ブログ
- 共有ドメインのはてなブログ無料版・・・2ブログ
ChatGPTやGeminiが言っていたように、ひとつのドメインだけを優遇しないように、共有ドメイン内で調整が行われている可能性はあります。
- 共有ドメインのアメブロ(.ameblo.jp)・・・2ブログ
- 共有ドメインのはてなブログ(.hatenablog.com)・・・2ブログ
- 共有ドメインのnote(note.com/〇〇〇〇)・・・2記事
- 共有ドメインのエキサイトブログ(.excite.co.jp)・・・1ブログ
ここで、筆者は「ハッ」とします。
すっかり忘れてしまっていた、7年前の“苦い記憶”を思い出したのです。
【体験談】ASPの無料ブログ「さいつく」(共有ドメイン)で運営していた頃の失敗談
2018年の夏ごろ、わたしはASPのもしもアフィリエイトの無料ブログ「さいつく」で、生活情報系のブログを作っていました。
「〇〇〇.moshimo.com」というURLになる、共有ドメインのブログでした。
(※ 「さいつく」は、現在はサービス終了になっています)
筆者が作ったのは、大学生や単身赴任者をターゲットにしたアフィリエイト・ブログ。
- 賃貸アパートの借り方、家財保険など
- 水漏れ、トイレの詰まりの対応
に関する情報を発信していました。
たとえば、「トイレ つまり 業者 24時間」といったSEOキーワードを狙って記事を書き、水道事業者を紹介するようなブログです。
「トイレ つまり 業者 24時間」のSEOキーワードだと、2025年のいまは事業者のサイトしか検索に引っかかりません。ただ、2018年当時は、個人ブログ(特にWordpress)も検索ページに表示されていたのです。
ところが、私が「さいつく」(共有ドメイン)に書いたSEO記事は、検索50位。
まる3日かけて、どの水道事業者が全国のどのエリアをカバーしているか調べ、表や図を作ってこん身の記事を書きました。しかし、箸にも棒にも掛かりませんでした。
あまりに労力が報われなかったため、この生活情報ブログはわずか10記事で放置したのです。
「共有ドメイン」(無料ブログ)はダメだ。収益化をめざすなら「独自ドメイン」にしないと、費用対効果が悪すぎる
固く決意したのを、ようやく思い出しました。ドメイン代をケチったために、結局は高くつくことになると身をもって体感したのです。
ブログ運営者向けに書かれたサイトで、こんな警告を読んだ記憶も甦ってきました。「さいつく」(共有ドメイン)でブログを作ると、
- 「さいつく」内で似たような情報を発信しているブログと競争になってしまう
- 「さいつく」内に著しく“質の低いブログ”があると、「.moshimo.com」ドメイン自体の評価を押し下げ、検索順位も下がってしまう
というデメリットがあるから無料ブログはやめておけ、という内容でした。
いま思えば、あの警告は「共有ドメイン内でのカニバリ」のことを言っていたのでしょう。点と点が線でつながった気がします。
【ついに裏付けが?】Perplexityでも指摘された「共有ドメイン内でのカニバリ」の可能性
AI検索エンジン Perplexityでも「共有ドメイン内でのカニバリ」について質問してみます。
共有ドメインについて聞きます。はてなブログやアメーバブログを共有ドメインで運用した場合、共有ドメイン内の別のブログとカニバリを起こす可能性はありますか?
Perplexityの回答は、以下のとおり。
はてなブログやアメーバブログのような共有ドメイン(例:hatenablog.comやameblo.jp)でブログを運用する場合、共有ドメイン内の別のブログとカニバリゼーション(共食い)を起こす可能性は十分にあります。
原因とメカニズム
共有ドメインでは、「同一ドメイン内に複数のブログや記事が存在」しています。
もし複数のブログや記事が似たようなキーワードや検索意図で記事を書いている場合、
Googleなどの検索エンジンは、同じドメインの中でどのページ(ブログ)を評価すべきか迷い、
検索順位が分散し、どの記事も上位表示されにくくなる(評価の分散・順位の不安定化)が起こります。
検索結果には「同一ドメインから複数ページを多く表示したくない」というGoogleの方針もあり、
同じキーワードで競合すると、そのうちの一部しか上位に表示されないケースが多いです。
具体的な問題例
アメーバブログで「ダイエット方法」というテーマについて複数のブログが似た内容の記事を書くと、
本来ならどちらも上位表示の可能性があるが、同じameblo.jpドメイン内で競合するため、片方のみ表示されたり、どちらも順位が落ちることもあります。
同様に、はてなブログでも「投資初心者向けの方法」などで複数ブログが競合した場合、同じ現象が発生します。
対策
・記事・ブログごとに明確にキーワードを分けることでカニバリを防ぎやすくなります。
・共有ドメインよりも独自ドメインで運用することで、この制限やカニバリのリスクを低減できます。
・キーワード設計やコンテンツ内容、タイトルの差別化(固有性)を意識することが肝心です。
結論:はてなブログやアメーバブログを共有ドメインで運用した場合、別のブログとキーワードカニバリゼーションが発生しやすく、評価の分散や検索順位の低下につながるリスクがあります。独自ドメインの活用や、ブログ・記事ごとのキーワード戦略が重要です。
Perplexityは、参照サイトも教えてくれました。
アメブロの共有ドメインに当てはまる論理は、はてなブログの共有ドメイン(無料版)にも当てはまります。
【タイプ別】やはり「独自ドメイン」の運用がおすすめ?はてなブログProやWordpressが向いている人
筆者は8年のブログ歴の中で、9つのブログを作ってきました。
- はてなブログPro(独自ドメイン)・・・2ブログ
- もしもアフィリエイトの無料ブログ(共有ドメイン)・・・1ブログ
- Seesaaブログの無料ブログ(共有ドメイン)・・・1ブログ
- Wordpress(独自ドメイン)・・・4ブログ
- note(共有ドメイン)
Googleの検索結果に表示させたいなら、やはり独自ドメインを使えるはてなブログProかWordpressがおすすめです。
趣味ブログ・日記ブログをやりたい人・・・はてなブログ無料版【ただし、集客ルートは変えたほうがいい】
ブログを趣味や日記、備忘録として運営する人で、収益を目的としないなら、そのままはてなブログ無料版(共有ドメイン)でいいです。
ただし、Googleから無理にアクセスを集めようと考えないほうがいいです。
Google検索は、あくまで「疑問や悩みがあって検索するユーザー」のためのサービスです。“検索される記事”を書けないと、なかなかアクセスがきません。
これに対して、はてなブログのコミュニティは、ブログ運営者のために設計されています。書きたいことを自由に書いても、はてなブログ内の他の運営者に見つけてもらいやすいように設計されています。
さらに、共有ドメイン内で同じジャンルやテーマを扱っているブログが多いと、どこかで誰かと検索順位の奪い合いになってしまう可能性もあります。
そもそも、趣味でブログを運営している人が「SEOキーワード」とか「検索意図」とか考え出すと、書きたいことも書けなくなります。何よりブログが楽しくなくなるので、Google検索を過度に気にしないほうがいいです。
ブログの集客ルートは、Google検索だけではありません。
「ブログ村」や「はてなグループ」、X(旧ツイッター)やインスタグラムなど、他に集客ルートはあります。Google以外の集客ルートを考えたほうが、無理のないブログ運営ができます。
Googleアドセンスで収益化をめざす人・・・はてなブログPro(独自ドメイン)【ただし、SEOの勉強は必須!】
Googleアドセンスは、アクセス数が収益に反映されやすい広告です。
Google検索で上位に引っかかったときのアクセス数は、すさまじい破壊力です。2025年のいまでも、記事がバズれば1日で5,000PVとか、普通に起こり得ます。
「独自ドメイン」ではてなブログを運用し、じっくりドメインを育てていけば、はてなブログPro代ぐらいは余裕で回収できます。
ただし、以下の3つが条件となります。
- 「書きたいこと」ではなく、「誰かが知りたいこと」を書く(「仕事」としてブログに向き合う覚悟をもつ)
- 本や教材を買い、SEOをしっかり勉強する(表面だけでなく、深いところまで学習する)
- Google検索を使いまくり、上位表示されているブログを研究する(現在進行形で検索に引っかかるブログ記事の、“基準値”を知っておく)
SEO、Webライティング、Webマーケティング、自分が発信するテーマの専門知識・・・
「ブログの収益化=勉強してスキルを身に付けること」です。スキルがなければ、“お金をいただけるだけの価値”を、読者さんに提供できません
YouTubeの編集もそう。Webデザイナーもそう。スキルのないところに、お金は発生しないのです。
アフィリエイトで収益化をめざす人・・・Wordpress(独自ドメイン)【コミュニティの空気感に左右されない】
アフィリエイトで収益化をめざす場合、アドセンス・ブログよりもさらにSEOやWebマーケティングの知識が必要になります。
SEO記事においても、数段上のレベルが要求されます。
検索順位をめぐってシビアな戦いになるので、ブログのスペックは少しでも高いほうが有利です。
はてなブログProよりWordpressのほうが優れている点が、おもに2つあります。
- 表示速度が速い(エックスサーバーやConoHa WINGなど、高速のレンタルサーバーを使った場合)
- 構造化データのマークアップが優秀(SEOの内部対策の一部で、“何についての記事なのか?”、検索エンジンに伝える技術に優れている) ➡ 専門性をアピールしやすく、検索順位の上昇につながりやすい)
もう一つ理由があります。はてなブログのコミュニティでは、アフィリエイト広告が敬遠されがちです。
アフィリエイト記事が「きょうのはてなブログ」で取り上げられることは、まずありません。アフィリエイト記事を書いた途端、はてなスターを送り合ってきたブログ仲間も離れてゆきます。
はてなブログには、アドセンス広告には寛容だけどアフィリエイト広告は嫌われる、という独特の文化があります。「村社会」というと大げさですが、はてなにはセールスの記事を書きにくい雰囲気があるのです。
アフィリエイトに関しては、コミュニティが存在しないWordpressのほうが結果を出しやすいです。
下記の記事では、エックスサーバーやロリポップ!でWordpressブログを作る手順を解説しています。
(※ 筆者が運営するWordpressブログへ移動します)
まとめ
はてなブログ無料版(共有ドメイン)で運用しているブログは、誰かと似たような記事を書くと、共有ドメイン内の別のブログとカニバリゼーション(共食い)を起こし、検索順位で不利になる可能性があります。
いっぽう。はてなブログPro(独自ドメイン)はSEO評価がゼロベースからスタートしますが、SEO記事の評価が積み上がってゆくとブログ全体の評価も高まり、検索順位も上がりやすくなります。
趣味でブログを運営するならSEOなど意識せず、はてなブログ無料版のままでいいと思います。ただし、Googleからの集客は難しいので、はてなグループやブログ村の活用を考えたいところです。
収益化まで見据える場合は、独自ドメインで運用できるはてなブログProやWordpressのほうがおすすめです。