※この記事は、2024年12月に修正しました。
記事を公開したのに、いつまで経ってもGoogleやYahoo!の検索エンジンに表示されない。こんなお悩みを抱えるはてなブログ運営者もいると思います。
1.そもそも、公開した記事がインデックス(登録)されていない
2.インデックスされてはいるが、上位表示されていない
この2パターンがあります。
この記事では、①と②のパターンにわけて、検索インデックスの仕組みについて解説します。
- 【はてなブログ】検索結果に出てこないのは、なぜ?【そもそも検索エンジンにインデックス登録されていない】
- 【はてなブログ】自分の記事が検索されないのは,なぜ?【インデックスされてはいるが,上位表示されていない】
- 検索上位に表示させるのに、必要なSEOの知識とは?【楽をするな!地道にリライトせよ!】
- まとめ
【はてなブログ】検索結果に出てこないのは、なぜ?【そもそも検索エンジンにインデックス登録されていない】
ブログ記事を公開してから、検索ページから読者さん(=検索ユーザー)が訪れるまでの流れです。
② インターネット上のデータベースに、記事をインデックス(登録)する
③ 検索ユーザーが、「はてなブログ 始め方」「漫画 おすすめ」など、検索フォームにキーワードを入力する
④ “回答”として相応しいページがデータベースから引っ張り出され、検索意図を満たす順番で表示される
という仕組みです。
イメージとしては、インターネット上の図書館にみなさんの記事が登録されたあと、検索ユーザーの求めに応じてふさわしい記事が引っ張り出されてくる、という感じ。
開設当初は、クローラー(=検索ロボット)がみなさんのブログにやってくる頻度は少なめです。これは、検索エンジン側にブログの存在が認識されていないため。インデックス登録に2~3週間かかることも普通です。
Googleにインデックス登録されたか、【site:】コマンドで確認する
自分の記事がGoogleにインデックスされたかどうか、すぐに調べる方法があります。半角英数【 site: 】のあとに、調べたい記事のURLを入力してクリックするのです。
当ブログの記事、「【はてなブログ】番号付きリスト・箇条書きリストを作る方法とは?使い分け方とは?」がインデックスされたか、調べてみます。
① 記事を表示させ、画面上部の検索窓からURLを右クリック ⇨ 「コピー」をクリック。
② 「新しいタブ」を開き、半角英数【 site: 】のあとにコピーしたURLを貼り付け、クリック。
このとき、「site:https://www.entafukuzou.com/entry/number-list」のように、スペースは空けずに貼り付け、検索してみます。
検索に引っかかっているなら、「Google Search Console をお試しください」というメッセージの下に、記事タイトルが表示されます。
Googleサーチコンソールで、インデックスを促す
記事がまだインデックス登録されていない時は、「Google Search Console」(グーグル サーチコンソール)というツールを使って、クローラーの訪問を促すことができます。
「Google Search Console」(グーグル サーチコンソール)とはインデックスの状況を確認したり、どんなキーワードを元に読者さんがやってきているか知ることができるツールです。無料ですので、ブログ運営者なら登録しましょう。
はてなブログで「Google Search Console」に登録する手順については、kazyさんの記事で解説されています。
① Googleサーチコンソールを開き、左側のメニューから、「🔍 URL検査 」をクリック。
② サーチコンソールの検索窓に、調べたい記事のURLを貼り付け、画面内の🔍アイコンをクリック。
③ 「URLがGoogleに登録されていません」と表示されたら、右側上部の「公開URLをテスト」というアイコンを押す。
「✔ URL は Google に登録できます」と表記されたら、「インデックス登録をリクエスト」をクリックする。
1~2分ほど待ち、「インデックス登録をリクエスト済み」となったら、「OK」を押す。これによって、インデックス登録が早まることがあります。
とはいえ、ブログを始めて半年ぐらいなら、インデックス登録が遅いのはあたりまえ。
ブログ開設からしばらく経ち、検索エンジンに認められると、自然とインデックスされるようになります。
ただし、書いた記事すべてがインデックス登録されるとは限りません。
2024年5月に、グーグルは検索結果から40%もの不必要な記事を削除すると宣言しました。最近はAIで記事を大量作成する人もいるので、Googleのデータベースを圧迫しています。インデックスする記事を選んでいるのです。
このため、Googleの基準を満たさない“低品質な記事“は、そもそも検索ページに登録されなくなったのです
【はてなブログ】自分の記事が検索されないのは,なぜ?【インデックスされてはいるが,上位表示されていない】
自分の記事が検索エンジンにインデックス(登録)されているものの、上位表示されていない場合もあります。2つのケースが考えられます。
① そもそも、SEOがわかっていない。
② 競合分析できておらず、競争率の高いキーワードを狙ってしまっている。
① ブログを検索にヒットさせるには、どうすればいいですか?【SEOを勉強しよう】
ご自分が、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを利用する時のことを考えてください。
たとえば、はてなブログを開設する手順を知りたいとします。このとき、「はてなブログ 始め方」のように、複数のキーワードを入れて検索するのではないでしょうか?
ブログ記事を書くときは、逆のことをします。
次のステップ。
では、「はてなブログ 始め方」で検索するのは、どういった人たちでしょうか?
“これからブログを始めようとしている、かつブログサービスとして「はてなブログ」を検討している人たち”、ですよね。
このように、対象となる読者を「ペルソナ」と呼びます。キーワードを決めて、ペルソナのために書くのが、ブログSEOの大原則となります。
もう一度、検索エンジンの仕組みを確認します。
② インターネット上のデータベースにインデックス(=登録)する
③ 「はてなブログ 始め方」「漫画 おすすめ」など、検索フォームにキーワードが入力される
④ “回答”として相応しいページがデータベースから引っ張り出されて、検索意図を満たす順番で表示される
Google検索は、
・⇦ サイト運営者は、検索利用者の疑問や悩みに答える記事を用意する(=A)
という、“Q&A”の仕組みで成り立っています。
つまり、検索に引っかかってほしいなら、運営者側が検索エンジンの“Q&Aシステム”に合わせる必要があるのです。
書きたいことを書くのではなく、疑問や悩みがあって検索するユーザーに答えを授けるために書きます。これが「SEO対策」です。好きなように書くのとはやり方が違うので、SEOやWebライティングを勉強する必要があります。
『世界一やさしい ブログSEOの教科書 1年生』では、
- 検索順位が決まる仕組み
- どういうタイプの記事が読まれやすいか?
- ブログ内の滞在時間を上げる工夫
など、“王道”のSEOが学べます。
現在のグーグル検索は企業を優遇しています。
個人がSEOで勝負するには、必要なことは本や教材でしっかり勉強すべきです。YouTubeやサイトで学べる知識は断片的です。何かが抜け落ちたり、段階的に学ぶのが難しかったりするからです。
『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』の筆者は、ライターの唐木元さん。
- 完読してもらえる文章の構成
- 歌に「サビ」があるように、文章にも「サビ」をつけよう
- 格調的な文章よりも実用的な文章のほうが、ネットでは読まれる
など、Webライティングの基本が学べます。
2024年現在のGoogle検索は、インデックスさせる基準がものすごく高くなっています。よほどニッチなジャンルやテーマでない限り、SEOを勉強せずに検索ページに表示させるのはかなり難しいです
② 自分の記事が検索されるようにするには?【競合分析をして、競争率の高いキーワードは狙わない】
ここから先は、SEOの基礎を勉強している前提で、話を進めます。
Googleの検索順位は、“相対的な評価”で決まります。
あるキーワードについて書くのが自分だけなら、上位表示はしやすいです。しかし、同じキーワードをみんなが扱っていたら、他サイトとの競争に勝たなくてはなりません。
たとえば、おすすめの漫画を紹介したいとします。でも、ためしに
「漫画 おすすめ 」
でググってください。
上位表示されている記事のタイトルには、「漫画」「おすすめ」という“検索キーワード”が含まれています。みんなが、この2語のキーワードを狙っています。おすすめ漫画80選とか100選とか、インフレ状態を起こしています。しかも、企業サイトばかり。
ここまで競争相手が強すぎると、ブログ初心者が勝ち残るのは無理。
こんな時は、GoogleのサジェストキーワードやYahoo!の虫眼鏡キーワードを使って、需要はあるけどライバルが少ないキーワードの組み合わせを探します。
関連キーワードでググってみて、勝ち目がありそうなキーワードの組み合わせを探します。スキルが上達するまでは、「戦う場所を選ぶ」という戦略です。
③ 関連性の高い記事を書き、内部リンクでつなげる
もう一つの戦略として、関連性の高い記事から内部リンクでつなげる方法もあります。
たとえば、
A:「【2024年版】漫画マニアが選ぶおすすめ 漫画73選」
B:「【全巻読破!】マンガ『魔法使いの嫁』徹底レビュー」
という2つの記事を用意しておきます。(太字は狙っているキーワード)
Aタイプの記事は競争率が高く、まず検索上位は難しいです。
そこで、Bタイプの記事で集客し、内部リンクを貼って関連性の高いAタイプの記事へお客さんを流す、という方法。仮に10人のうち1人が内部リンクをたどってくれるなら、100人集めれば10人に読まれることになります。
>>【はてなブログ】内部リンクの貼り方!ブログカードとテキストリンクの違いとは?
検索上位に表示させるのに、必要なSEOの知識とは?【楽をするな!地道にリライトせよ!】
ステップ3。記事を公開して終わりではありません。大切なのはむしろ、記事を公開した後です。
公開してしばらく経ってから、狙ったキーワードで上位表示できているか、「検索順位チェック」します。
- 自分の記事より上位のサイトは、何が違うのか? キーワードの数? 構成?記事タイトルのつけかた?
- ペルソナ(=ターゲットとなる読者)に、知りたい“答え”を提供できているか?
- もっと読みやすくなるように、図や表、囲み枠や箇条書きは入れられないか?
>>【はてなブログ】番号付きリスト・箇条書きリストを作る方法とは?
分析と検証を続け、自分の中にデータを蓄積してゆく。仮説を立て、何度もリライトする。もっともっと良い記事にする。
真のSEO対策は自分で試行錯誤しないと、身に付きません。
なぜなら、ジャンルが違えば競合も違うし、キーワードが違えば読者さんの属性(=性別、年齢、刺さりやすい言葉)も変わってくるからです。
SEOの勉強?リライト?そんな面倒なことをやらなきゃダメ?
検索結果に表示されるのは、あくまで“検索ユーザーにとって役に立つ”ページだよ。読者に満足してもらえるよう、何十回もリライトして経験則を積むことが大事!
この記事も、実に70回以上リライトしています。手間ひまをかけているから、上位表示できているのです。SEO集客できる人は記事の質を高めるため、主力記事を何度もリライトしています。
まとめ
- 【 site: 】+URLで、インデックスの状況を確認できる
- ブログを始めたばかりは、誰でもインデックスが遅い
- 検索に引っかかるためには、SEOの勉強が不可欠
SEOの勉強は大変です。
面倒な作業は、誰だってやりたくありません。
でも、みんながやらないことには価値があります。深いレベルまでSEOを勉強した人は、検索ユーザーの気持ちがわかる人。ですから、検索エンジンからも評価されやすいです。