「好きなことだけで、生きていく」
これは、2014年のYouTubeのキャンペーンで使われたキャッチフレーズです。
ブログだって同じ。
好きなことを書きたい。誰かと交流したい。ランキングで1位を獲りたい。
ぜ~んぶ自由。本来は、“こうあるべき”なんて、型にハメる必要はありません。
と・こ・ろ・が!
毎日アクセス0。誰からも読まれないのが、辛いわ。
収益を得られる、って聞いてブログを始めたのに、売り上げゼロ。どうしたらいいの?
収益を得たい。たくさんの人に読まれたい。
そう考えた時点で、話は180度変わってきます。アフィリエイト、アドセンスなどで収益を得たいと思うなら、文章術を学ばないとムリ。広告を貼るだけでは、収益を得られないのです。
最新のSEO事情を踏まえた上で、はてなブログ初心者が読んでおくべき本をご紹介します。内容そのものは、WordPressを運営しているかたにも役立つはずです。
- 【誰も書かない】はてなブログの収益化が難しい、本当の理由とは?
- はてなブログ初心者が読むべき本①・・・『本気で稼げる アフィリエイトブログ』
- ブログ初心者が読むべき本②・・・『世界一やさしいブログSEOの教科書 1年生』
- ブログ初心者が読むべき本③・・・『ドリルを売るには穴を売れ』
- はてなブログ初心者が読むべき本④・・・『Google AdSense マネタイズの教科書』
【誰も書かない】はてなブログの収益化が難しい、本当の理由とは?
はてなブログを運営して4年目になります。
今でこそ収益を得ていますが、ブログ運営は挫折と絶望の連続。もう1,000回はブログを止めようと思ったことがあります。
なんなら、この記事を書く5日前にも、主力記事が検索順位を下げ、気分がど~んと落ちこんだよ
たまたま初めからうまくいった人には書けないようなことを綴ってゆきます。
まず、はてなブログだから不利、WordPressだから有利。これはないと断言できます。
私はWordPressで美容・健康サイト、フリーター向けの転職サイトも運営していますが、収益もアクセスもはてなのほうが上です。
ただし、はてなブログにはいろんな運営者さんがいます。
- 趣味だから収益はいいや。
- 誰かとつながることが楽しい。
- はてブランキングやブログ村ランキングで1位を獲りたい。
みんなの目的意識はバラバラです。
その中で「アクセスupをめざす、収益化をめざす」なら、周りの人に流されない鋼のメンタルが必要です。
はてなブログ初心者が読むべき本①・・・『本気で稼げる アフィリエイトブログ』
毎日パソコンに向かって記事を書いていると、どうしても視野が狭くなってゆきます。
でも、ちょっと想像してください。
もしかしたら、ウィンドウズXPや古いブラウザから読んでくれる人もいるかもしれません。
もしかしたら、目の不自由なかたが音声変換ツールで、楽しんでくれているかもしれません。
PVが“数字”や“お金”にしか見えなくなったら、要注意。血の通った読者さんがいることを忘れちゃダメだぞ!
『本気で稼げる アフィリエイトブログ』で学べること
・記事タイトルには必ずキーワードを入れよう
・「書きたいことを書きたいように書く」のは、ちょっと違う
・試行錯誤と習慣づけがブログ運営のすべて
・他人と比べすぎてませんか?
特に、「書きたいことを書く」と「読まれる」のはまったく別、ということを言語化しているのは見事!
「好きなことだけ書く」というスタイルだと、ブログ村やツイッターと連携しても集客には限界があります。
読まれるためには、執筆スタイルを180度変える必要があります。
『本気で稼げる アフィリエイトブログ』の著者・亀山ルカさんは、はてなブログの出身。カスタマイズや導入すべきツールについても書かれていますので、はてなブログ初心者におすすめです。
た・だ・し!
この本は2018年に書かれています。
2019年にGoogleのコア・アップデートがあって、いっきに企業サイトが有利になりました。検索ページにインデックスさせるのが、以前と比較にならない程ハードになったのです。
“世界線が変わってしまった”といってもいい。
『本気で稼げる アフィリエイトブログ』で紹介されている内容にも、時代遅れとなった項目があります。そこで、2022年に取るべき戦略に触れておきます。
・「雑記ブログのすすめ」⇨ 収益性の高いジャンルで特化型ブログをつくったほうが有利! 雑記の場合は、なるべくジャンルを絞ってゆくべし!
ブログ初心者が読むべき本②・・・『世界一やさしいブログSEOの教科書 1年生』
SEO(エスイーオー)とは、“検索エンジン最適化”のこと。
自分の書いたページをGoogleの検索ページにインデックス(登録)させ、しかも検索上位をめざす施策です。
たとえば、このページの記事タイトル
「【2022最新】はてなブログ初心者が読むべき本5選【アクセスゼロ,収益ゼロからの脱却】」
には、“狙っているキーワード”があります。
具体的には、「はてなブログ」「初心者」「読むべき」「本」の4つ。
このキーワードは、書き手がテキトーに決めるのではありません。グーグル検索を利用する読者さんが“検索フォームに入れるであろうキーワード”、でなくてはなりません。
キーワードを決めたら、今度はペルソナ(=ターゲットとなる読者さん)を想定します。今回の場合なら、
- はてなブログを始めたばかりの30~50代のかた
- 右も左もわからぬまま、思いつきで記事を書き続けている
- 読まれないのははてなブログだから? WordPressのほうがいいの? と、不安を持っている
そうしたら、ペルソナ(=ターゲットとなる読者さん)の悩みを解決し、不安を解消できるようにページを構成します。
記事をアップロードしてしばらく経ったら、狙ったキーワードで検索上位を取れているか、チェックします。
検索ユーザーさんの満足度を上げられるように、何度もリライトします。
ここまでがひとつのサイクル。ブログ運営のPDCAです。
- Plan(プラン:計画)・・・キーワードの選定、競合チェック、ペルソナの設定
- Do(ドゥ:実行)・・・情報のリサーチ、ページの構成、執筆
- Check(チェック:評価)・・・検索順位のチェック
- Action(アクション:改善)・・・リライト
このPDCAのサイクルをどれだけ高いレベルで回せるかが、カギとなります。
もっとも大事なのがキーワードの選定です。
キーワードの選定を間違えると、90%そのページは読まれません。一般の読者さんから見つけてもらえなくなるのです
『世界一やさしい ブログSEOの教科書 1年生』には、SEOの基本、検索エンジンから評価されるためのページ作りまで、具体的に書かれています。
・E-A-T (専門性、権威性、信頼性)が高いか?
・自サイトの評価を下げてしまうブログ記事とは?
・新しい記事が上位表示されるには、どのくらいかかる?
などが学べます。
特に大きいのが、2019年のコア・アップデートを踏まえた上で執筆されていること。企業サイト有利になってしまった後の、“最新のSEO”について解説されています。
E-A-Tとか、YMYLとか知っておかないと、2022年以降のブログ運営は厳しい。
“世界一やさしい”と付いていますが、内容は深く、初心者のみならずアクセスupをめざす中級者にもおすすめ。
ブログ初心者が読むべき本③・・・『ドリルを売るには穴を売れ』
マーケティングやセールスについて、初心者にかみ砕いて教えてくれる良書です。
『ドリルを売るには穴を売れ』で学べること
・顧客にとっての価値(=ベネフィット)を考える
・あなたの商品でなければならない理由とは? 差別化について考える
特にアフィリエイトや物販(Amazonや楽天)をやるなら、どうしても読んでおきたい本です。
たとえば、SFIDA(スフィーダ)という小学生用のサッカーボールを売りたい、とします。
- 現代アーティストの山口 歴さんがデザインしており、どの角度から見てもおしゃれですよ!
- 12枚のパネルを均一に貼り合わせているので、ボールの軌道が安定しますよ!
と書いても売れません。ただの商品説明だからです。
- 親戚の子に買ってあげたら、気に入って手放しません。
- 軽いので、幼稚園の娘が「蹴っても痛くない」と喜んでいます。
と書くと、さっきより断然売れやすくなります。
商品そのものでなく、商品を買ったあとの未来(=読者さんにとってのベネフィット)を提示できているからです。
でも、それだけでも売れません。なぜなら、このページは、はてなブログ初心者向けの本を紹介するページだからです。
また、このブログでは、普段は映画について書いています。サッカーについては書いていません。
このブログからサッカーボールを買う理由がないのです。
このように、アフィリエイトするにも物販するにも、“買わざるを得ない理由”をどう作れるかがカギとなります。
ひとつは心を動かすようなライティング技術であり、ひとつはそのブログが築き上げてきたリピーターさんとの信頼関係です。
『ドリルを売るには穴を売れ』は、ブログ初心者向けの情報を発信している人が、必ずといっていいほど薦める一冊。
これを読むか読まないかで、数千円・数万円レベルで収益が変わってきます。
はてなブログ初心者が読むべき本④・・・『Google AdSense マネタイズの教科書』
ブログで収益を得るには、おもに3つの方法があります。
種類 | 概要 | 執筆の難易度 | 収益性 |
---|---|---|---|
アフィリエイト | ASPを通じて,企業さんのサービスや商品を紹介する | ★★★★ | ★★★★★ |
Googleアドセンス | ブログに貼った広告がクリックされると,1クリックあたり20~30円もらえる |
★ (実は★★★) |
★ |
物販 | Amazonや楽天の商品を紹介する | ★★ | ★★ |
WordPressには収益化をめざす“ガチ勢”が集まりますので、アフィリエイト記事を書く人がほとんどです。
これに対して、「楽しみながらブログを書こう」という層が集まるはてなブログでは、アドセンス広告を貼っている人が多め。
セールスのための記事を書かなくていいから楽、という認識があるからですね。
でも、ホントいうと、Googleアドセンスほど運用の難しい広告はありません。
- 収益性の低いジャンル(エンタメ系)だと、1クリック6円や8円はあたりまえ
- 季節の変動を受けやすい。4月、8月は大きくクリック単価が下がる
- 誤クリック、規約違反などでペナルティの対象となりやすい
- 広告自体が重いので、表示速度に影響を与える
特に気をつけたいのが、表示速度です。
そもそも、検索ページにインデックスさせることさえ難しいのだから、検索ページからやってくる読者さんは貴重です。
にも関わらず、ヘッダー広告ど~ん! スクロールするたびに自動広告。画面下にはアンカー広告。サイドバーにはアフィ広告が5つも6つも貼ってあって・・・
これじゃ、ページが重すぎる!スマホユーザーさんに「もう来なくていいです」と言っているのと同じだよ
『Google AdSense マネタイズの教科書』では、こんなことが学べます。
・検索順位を維持しつつ、アクセスを安定化させるブログ運営とは?
・書き手が主人公ではない。主役は“情報そのもの”だ!
・稼ぎ続けるにはNo.1にならなくていい。オンリーワンになれ!
なにかの記事がたまたまバズって、いっときだけ読まれることはあります。
でも、みんな消えてゆく。「10万PV達成!」「月収5万こえました!」なんて言っていた人も、いつの間にか消えてゆく。ネットの世界は浮き沈みが激しいから。
“読まれ続けるブログ”を作るのは、メチャクチャ難しいのです。『Google AdSense マネタイズの教科書』には、そのヒントが書かれています。
ブログ運営に関する本を20冊は読んできましたが、「スゲェ」と感動まで覚えたのは初めて。
アドセンスを運用する人もそうでない人も、一度は読んでおくべき本です。