がんばって記事を書いているのに、検索ページにインデックス(=登録)されない。GoogleやYahoo!からのアクセスがほとんどない。
こんなお悩みを抱える、はてなブログ初心者の人もいるでしょう。
正直な話、検索ページにインデックスさせる難易度は年々上がっています。
・SEOを勉強した個人ブロガーが増えていること。
・SEOに強い企業サイトが、本業以外のジャンルにも参入していること
が、おもな原因です。
そこで、2023年最新のSEO事情をふまえながら、はてなブログ初心者でも使えるSEO対策をまとめました。できるだけ、専門用語もくわしく解説します。
- 「SEO対策」とは?【検索ユーザーの役に立つコンテンツを用意すること】
- 初心者でも使えるSEO対策①【“検索キーワード”を意識した記事タイトルを作る】
- 初心者でも使えるSEO対策②【ペルソナを設定し、検索意図に応えるように書く】
- 初心者でも使えるSEO対策③【毎日更新はNG?良質な記事をあげ続けるコンテンツSEOとは?】
- まとめ:SEO対策にはデメリットも!目的に合わせたブログ運営が大事
「SEO対策」とは?【検索ユーザーの役に立つコンテンツを用意すること】
SEOとは、「Search Engine Optimization」(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)の略語。日本語にすれば、「検索エンジン最適化」となります。
「SEO対策」とは、インターネットで検索されたとき、自分のページが検索上位に表示されるように対策をとることです。
はじめから検索エンジンを意識して書くという意味で、いわゆる“昔ながらのブログ”とはまったく違います。
「Googleが掲げる10の事実」をご存知でしょうか?
Googleの“企業理念”のようなもので、いわばGoogleが大切にしている指針です。この中に、
「1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」
という項目があります。
Googleが重視しているのは、あくまで「読者ファースト」。検索エンジンは、検索ユーザーにとって役立つコンテンツを表示させたい、と考えています。
SEOの本質は、
・わかりやすい答えを提供する(=読者の悩みを解決する)
こと。
検索上位に表示させたいなら、SEOの仕組みを理解した上でブログ記事を書かなくてはなりません。
ここで注意したいのは、はてなでよく見かける「日記ブログ」、書き手の個人的な思いをつづったブログは検索エンジンから評価を受けにくい、ということです。
日記ブログは、「〇〇について書きたい!」という書き手の思いが執筆のきっかけです。検索されることを前提としていないため、検索上位を取るのは難しくなります。
初心者でも使えるSEO対策①【“検索キーワード”を意識した記事タイトルを作る】
SEO対策の最重要項目。それは、記事タイトルに“検索キーワード”を入れることです。
ポイントは、Google検索を利用する人たちが使うキーワードを含めること。書き手だけが使う言葉ではなく、みんながフォームに入れるような言葉でないと、検索には引っかかりません。
記事タイトルを考えるポイント。「32〜40文字くらい」「記号を使って読者の目を引く」「無駄な文字は1文字でも削る」「複合キーワードを含める」「SEOより読者ファースト」。タイトルは記事本文を書き始める前に考えるのがオススメ。最後にタイトル付けると勢いだけで適当に考えちゃったりするから
— なかじ / 中島大介 (@ds_nakajima) October 10, 2022
私がブログ運営の本で学んだときは、28~32文字が推奨されていました。近年はスマホに43文字前後表示されることから、32~40文字が推奨されています。
この中に、「狙った検索キーワード」を2~3つ含めます。
たとえば、荻窪駅周辺のおいしいラーメン屋さんを紹介したいとします。
✕ 『お昼にラーメンを食べた』
このタイトルだと、検索に引っかかるのは「ラーメン」ぐらい。これでは、検索ページから読者さんを呼びこむのは難しくなります。
文字数も少なすぎます。最低でも32文字。記事タイトルの中に、読者さんが“検索フォームに入れるであろうキーワード”を複数いれます。
〇 『【徒歩20分以内】荻窪駅ちかくで、おすすめのラーメン店5選』
狙っているキーワードは、「荻窪」「ラーメン」「おすすめ」の3つ。そして、記事を読むとどんなメリットが得られるのか(=何がわかるのか?)を端的に示しています。
検索順位を決めているのは、Googlebot(グーグルボット)というAIです。
検索キーワードをタイトルに入れることで、読者さんも検索ロボットもみなさんのページを見つけやすくなります。
検索キーワードは、以下のような基準で決めます。
何か調べたいとき、どんな言葉を入れてググるか?
ご自分の検索行動を思い出してください。“限定するようなキーワード”を使うのがポイントです。
検索キーワードの選び方として、「キーワード検索ツール」を使う方法があります。しかし、ツールだと候補キーワードが出すぎて、どれを選べばよいかわかりにくいことがあります。
そこで、初心者のうちは「サジェストキーワード」から探す方法をオススメします。検索ユーザーがどんなキーワードで検索しやすいか、傾向をつかむためです。
まず、思いつく2語または3語のキーワードで、検索します。
試しに、「はてなブログ 始め方」でググってみます。
このとき、ページの下のほうに「関連キーワード」が表示されます。
「関連キーワード」は、他にもこんなキーワードで調べるユーザーさんがいますよ、という候補キーワードを示してくれます。
最初にググった2語または3語キーワードを使ってもよいですし、「関連キーワード」を参考にしてキーワードを決めても構いません。
ただし、実際にその“キーワードの組み合わせ”で検索して、ライバルがどれだけいるかを確認します。あきらかに強力なコンテンツばかり並んでいる場合は、キーワードの組み合わせを変えます。
初心者でも使えるSEO対策②【ペルソナを設定し、検索意図に応えるように書く】
検索キーワードを決めるときに、ペルソナも設定します。ペルソナとは、ターゲットとなる具体的な読者像のことです。
ペルソナは、こまかく設定すればキリがありません。ブログ記事では、読者さんの顔をイメージできるぐらいは設定しておきます。
なぜ、ペルソナを設定する必要があるのでしょうか?
たとえば、
『【徒歩20分以内】荻窪駅ちかくで、おすすめのラーメン店5選』
というタイトルで、記事を書くとします。
しかし、似たような記事タイトルでも、ペルソナ(=ターゲットとなる読者さん)が誰かによって、書くべき内容も変わってきます。
【ペルソナの例①】 ラーメン通で、都内の有名ラーメン店を食べ歩いている人
「春木屋」とか「丸福」は食べあきたな。他のお店はないかな?
この場合、ラーメン通がすでに知っているようなお店を紹介しても、ペルソナには響かないでしょう。隠れた名店、あるいは意外なトッピングなど、通が好むようなコンテンツが必要です。
タイトルも少し調整して
⇨ 『【隠れた名店】荻窪駅ちかくで、おすすめのラーメン店5選』
などとします。
【ペルソナの例②】観光客で、たまたま荻窪に立ち寄った人
東京観光をしていて、荻窪に降り立った。ラーメンでも食べたい・・・
せっかく東京に来たんだから、記念になるようなお店に入りたいわ
こんな読者さんには、シンプルに有名店を紹介してあげたほうが役に立ちます。また、地理に不案内でしょうから、「駅からお店までの地図」を載せてあげたほうが親切です。
タイトルも少し調整して
⇨ 『【老舗店・有名店】荻窪駅ちかくで、おすすめのラーメン店5選』
などとします。
ペルソナの需要がわかったとしても、知識や経験がなければ書けないこともあります。ニーズに応えるためには、「取材する」「リサーチする」という作業も必要になってきます。
初心者でも使えるSEO対策③【毎日更新はNG?良質な記事をあげ続けるコンテンツSEOとは?】
「コンテンツSEO」という考え方があります。
という手法です。
言い方を変えるなら、
まるで雑誌みたい。こんなの、タダで読めていいの?
このブログ、なんかレベルが違う
読者さんにそう思ってもらえるように記事を作りこむことです。
「SEO対策」というと、テクニックだけに走ってしまう人がいます。しかし、順位を上げるためだけに記事を書いていると、アップデートで飛ばされやすいブログになっていしまいます。
もう一度、「Googleが掲げる10の事実」を思い出してください。
「1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」
質の高いコンテンツを作るためには、
- 自分が書くジャンルについて、誰よりも勉強する
- 記事を書く前に、徹底的にリサーチする
- 公開してからも何度もリライトし、もっと読者さんが読みやすい記事にする
という心構えが必要です。
「コンテンツSEO」をわかりやすく例えると、ヒカキンさんの作ったアルミ玉。
▲クリックすると動画が読み込まれます。
何度も叩いてピカピカに磨き上げたアルミ玉のように、ブログ記事も何度もリライトします。検索エンジンが評価するブログとは、
「ピカピカに磨き上げたアルミ玉(=質の高い記事)を、揃えているブログ」
と言い換えることができます。
「コンテンツSEO」を実践すると、更新頻度は下がります。
実は、「コンテンツSEO」は、“毎日更新して記事を量産してゆくブログ”とは真逆の考え方です。
Googleが評価するような“質の高い記事”を書くには、とにかく時間が必要です。
ジャンルに関する勉強。徹底的なリサーチ。図や表、囲み枠、吹き出しによる装飾。もっと読みやすいようにリライト。情報が古くなればリライト・・・とてもじゃないけれど、毎日更新どころではなくなります。
本ページで解説しているのは、SEOの初歩。ブログで収益を得たいなら、書籍を手元におき、辞書代わりに使うことをおすすめします
もう少し実践的なSEOの勉強方法は、筆者が運営する別サイトでくわしく解説しています。
まとめ:SEO対策にはデメリットも!目的に合わせたブログ運営が大事
SEO対策をしてこなかった人は、このページで書かれていることを実践すれば、アクセスアップに繋がるはずです。もっと本格的にSEOを学べば、収益化も視野に入ってきます。
ただし、SEO対策にはデメリットもあります。
はてなでは、楽しみながら記事を書いている人がほとんどです。
- テレビの感想を書いているだけなのに、天変地異がひっくり返るほど面白い人
- ユーモアのセンスがあふれる人
- やさしい人柄がにじみ出ている人
こういった個性的なブログと出会えるのが、はてなブログ最大の魅力です。
ところが・・・
SEO対策をするということは、「検索ユーザーのために書く」こと。読み手にとって必要なことを書き、不要なことはできるだけ省くのが原則です。
言い換えれば、書き手の属人性(=個性や人柄)をうすめる作業でもあります。自由には書けません。“ご本人が楽しみながら書く”ことは難しくなります。
収益が目的なのか?(SEOは必要)
交流を楽しみたいのか?
検索ページからアクセスを呼びこみたいのか?(SEOは絶対必要)
「記事を書く」という行為そのものが好きなのか?
どこにプライオリティを置くかは、人によって違います。SEO対策が必要かどうかは、目的に合わせて判断してください。