映画ときどき海外ドラマ

テレビ放送される映画や海外ドラマの紹介、教育

写真で検証!【夜間飛行】は実在する?『メアリと魔女の花』モデルとなった花とは?

スポンサーリンク

f:id:entafukuzou:20190523053856j:plain

※この記事は約3分で読めます。

アニメーション映画『メアリと魔女の花』に登場する魔女の花、【夜間飛行】。この花は実在するのでしょうか?

 この記事では、不思議な花【夜間飛行】のモデルとなった花について、検証してみたいと思います。

 

『メアリと魔女の花』に出てくる花、【夜間飛行】とは?

 映画に出てくる【夜間飛行】とは、青紫色のつりがね型の花です。7年に1度、他の花が咲いていない時期に咲く、といわれています。見た目には、スズランの花にも似ています。

 赤い館の庭師、ゼベディじいさんはこの【夜間飛行】という花について、メアリに教えます。メアリは森の中で、このほうきを見つけたことがきっかけとなり、雲の中にある魔女の国に導かれることとなります。

 

物語内では、魔力を上げる不思議な力があるため、魔女たちはこの花を探し求めている

という設定です。

 

『メアリと魔女の花』のあらすじと原作、出演声優についてはこちら!

www.entafukuzou.com

【夜間飛行】は実在しない! モデルとなった花の候補はこれ!

 残念ながら、【夜間飛行】は想像上の花です。結論からいうと、実際には存在しません。しかし、世の中にはこの花に似た不思議な花が、確かに存在しています。

 

そこで、3つの観点から【夜間飛行】のモデルとなった可能性がある花について探ってみたいと思います。

“魔女の花”“悪魔の草” ベラドンナ

 ゲームなどによく出てくる植物に、マンドラゴラという花があります。魔女がこの植物をまぜ棒でぐるぐる回している姿を、見たことがある人もいるかもしれません。

 マンドラゴラは、薬草として使われたり、魔術や錬金術の原料となったりするナス科の植物です。

 

同じナス科の植物で、“悪魔の草” の異名をもつのが【ベラドンナ】です。茎と根っこに強い毒をもち、この花を体内に入れると吐き気や興奮を起こし、死に至る場合もあります。 

f:id:entafukuzou:20180830161708j:plain

 伝説では魔女が熱心に栽培していた、といわれています。ゲームなどで、魔女が壺に入った薬草をかき回している場面をよく見かけます。あれは、この言い伝えを参考にしているのでしょう。

 

年に一度、魔女がベラドンナの世話をしない日は、悪魔と交わる日だけです。

7年に1度だけ咲く、超くさい花! スマトラオオコンニャク(別名:ショクダイオオコンニャク)

f:id:entafukuzou:20190522192837j:plain

 『世界最大の花』と呼ばれる花があります。インドネシア原産のサトイモ科の植物で、スマトラオオコンニャク(別名:ショクダイオオコンニャク)という花です。

 

花の高さは2~3メートルにもなり、地中には重さ70㎏ものコンニャクイモが実をつけます。通常、花をつけるのは7年に1度といわれています。ただし強烈な匂いをはなつため、世界一「醜い」花、というありがたくない愛称で呼ばれています。

見た目だけなら、コレでしょ!

その1:ただ似ているだけなら ムスカリ

f:id:entafukuzou:20180830163346j:plain

地中海原産の花ですが、日本でも30年前頃から市場に出回るようになりました。

 病気や害虫に強く、公園などでもよく見かける花です。これといった特徴はありませんが、面白いのが花言葉

 

明るい未来 ⇔ 失望

 

という、真逆の意味をもっています。 

その2:見た目も似ているし、不思議な言い伝えも。 ラベンダー

f:id:entafukuzou:20180831043420j:plain

 紫の色がポピュラーな花、ラベンダー。観光地としても有名な北海道の富良野では、7月~8月下旬に開花します。

 ハーブとして薬や料理に使われ、精神安定、殺菌などの効果があります。ヨーロッパでは悪魔祓いに効果があるとされていて、教会や住居のまわりにラベンダーの枝を撒いていました。

 

ラベンダーには、「清潔」「許し合う愛」「あなたを待っています」という花言葉があります。

 「あなたを待っています」という花言葉は、ラベンダーにまつわるこんな言い伝えが由来となっています。

 

青い瞳と黄金の髪をもつ美少年に、恋をした少女がいました。少女の名前は、ラベンダー。彼女は燃えるような恋をしますが、いつもたくさんの女性に囲まれている少年に思いを伝えることができませんでした。

 

ひたすら待ち続けた少女は、いつしか一輪の花となっていました。

 

この花言葉がモチーフとなっているのが、映画『時をかける少女』です。ラベンダーは、タイムリープの重要アイテムとして使われています。 

まとめ

【夜間飛行】という花は存在しません。

 青紫色の見た目は、ムスカリやラベンダー、魔力をもつという伝説はベラドンナ、7年に1度咲くという設定はショクダイオオコンニャク。

 原作の想像上の花である【夜間飛行】を、さまざまな花を参考にして、映像化したのではないでしょうか。