マーベル・コミック「スパイダーマン」に登場する悪役を主人公にした映画『ヴェノム』が、地上波テレビ放送されます。
ヴェノムは、2007年の映画『スパイダーマン3』にも出てくる?
ヴェノムは、原作や『スパイダーマン3』のときと設定が違う?
ヴェノムのことがよくわかるアニメのDVDは?
この記事では、そういった疑問に簡単に答えてゆきます。
- ダークヒーロー映画『ヴェノム』地上波放送はいつ? 怖い?タイトルの意味は?
- 『ヴェノム』は『スパイダーマン3』に出てくる? 原作との違いは?
- 『ヴェノム』はマーベル映画ではないの? ヴェノムのことがもっとわかるアニメのDVDは?
ダークヒーロー映画『ヴェノム』地上波放送はいつ? 怖い?タイトルの意味は?
『ヴェノム』は2018年のアメリカ映画。謎の生命体に“寄生”された新聞記者が、ダークヒーローとして活躍するアクションです。
ダークヒーロー映画『ヴェノム』 | |
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原題 | Venom |
製作国 | アメリカ |
公開年 | 2018年 |
ジャンル | アクション |
上映時間 | 112分(1時間52分) |
監督 | ルーベン・フライシャー(『ゾンビランド』) |
脚本 | ジェフ・ピンクナー他3人(ドラマ『エイリアス』) |
出演 | トム・ハーデ、ミシェル・ウィリアムズ、リズ・アーメッド |
原題の【 Venom 】には、「毒、恨み、悪意」といった意味があります。
ヴェノムは見かけもグロテスクだし、“人間を食らう”という設定です。しかし、決して怖くはなく、主人公と寄生生物のやり取りが楽しい映画です。
『ヴェノム』の地上波放送は、2021年8月7日(土)。フジテレビ系列「土曜プレミアム」にて。
21:00 ~ 23:10
来週放送🌟
— 【公式】フジテレビムービー (@fujitv_movie) July 31, 2021
8/7(土)夜9時〜『#ヴェノム』を地上波初放送🎬
(※一部地域を除く)#トム・ハーディ 主演!
最新作『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・ #カーネイジ』公開記念🎉
「#ミニオンズ」「#怪盗グルー」「#映画ペット」などのヒットシリーズを生み出したイルミネーションから特別映像も! pic.twitter.com/YlACEBSzEi
『ヴェノム』は『スパイダーマン3』に出てくる? 原作との違いは?
アメコミの原作『Venom』と、2007年に公開されたサム・ライミ版『スパイダーマン3』に登場する寄生生物と、2018年に公開された『ヴェノム』は、すべて設定が違います。
原作のコミック『Venom』・・・スパイダーマンの宿敵から、ヒーロー活動も?
これは、映像作品ではなく原作のアメコミ。
初代ヴェノムの宿主は、ニューヨークの記者エディ・ブロックです。
スパイダーマンに誤報記事を書いたことをバラされたエディは、スパイダーマンをはげしく憎みます。エディは寄生生物シンビオートにとり憑かれ、怪物『ヴェノム』として、スパイダーマンの前に立ちはだかります。
幾たびの対決のあと、故郷へ戻ったエディはヒーロー活動を始め、ときにはスパイダーマンと共闘することもありました。
その後、寄生生物シンビオートは宿主を変え、2代目ヴェノム、3代目ヴェノムが誕生してゆきます。
サム・ライミ版の『スパイダーマン3』・・・最初の宿主はピーター? スパイダーマンの黒いヤツも登場?
2007年に公開された『スパイダーマン3』。最初の宿主はエディ・ブロックではなく、ピーター(スパイダーマン)でした。
ピーターは叔父さんの命を奪った犯人を恨むあまり、謎の生命体シンビオートに寄生されます。悪のパワーにとり憑かれてしまったピーターは、“黒いスパイダーマン”となり、正義の味方とは思えないような行動を取るようになります。
恋人を失いかけたピーターが教会で懺悔(ざんげ)すると、寄生生物は新聞記者のエディの体に乗り移ります。
関連:サム・ライミ版『スパイダーマン』3部作が、テレビ東京で放送されます。
2018年の映画『ヴェノム』・・・原作との大きな違い!誕生にスパイダーマンが関与してない?
サンフランシスコの記者エディ・ブロックは、危険な人体実験をしているライフ財団の施設に侵入した際、地球外生命体シンビオートに寄生されます。
凶暴性に目覚めたエディは、
「俺たちが一つになれば、何だってできるぞ!」
という寄生生物の声に悩まされながらも、そのパワーをコントロールしようとします。
アメコミの原作『Venom』と大きく異なり、ヴェノムの誕生にスパイダーマンが関わっていません。本来、ヴェノムは“スパイダーマンへの恨み”から強くなったダークヒーローなので、そこが描かれていないのは残念です。
『ヴェノム』はマーベル映画ではないの? ヴェノムのことがもっとわかるアニメのDVDは?
『ヴェノム』はマーベル映画ではないの?
『ヴェノム』の原作はマーベル・コミックのアメコミです。
しかし、アイアンマン、キャプテンアメリカなど、マーベルのヒーローを同じ世界観の中で描いた【マーベル・シネマティック・ユニバース】(MCU)の作品ではありません。
これには、“映画化権”が関係しています。
マーベル・コミックのほとんどのキャラクターの映画化権は、マーベル・スタジオが持っています。
そんな中、スパイダーマンとその関連キャラクター(=ヴェノムも含む)の映画化権は、ソニー・ピクチャーズが有しています。
MCUにスパイダーマンを登場させたいマーベル・スタジオは、ソニー・ピクチャーズと交渉に入ります。その結果、両スタジオはライセンス契約を結びます。
スパイダーマン関連の映画化権はソニーが保持したまま、スパイダーマンだけがマーベル・スタジオの映画に“特別出演”しているのです。
《マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のスパイダーマン登場作品》※太字は、スパイダーマン単体の作品
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)・・・MCUの13番目
- 『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)・・・MCUの16番目
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)・・・MCUの19番目
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)・・・MCUの22番目
- 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)・・・MCUの23番目
- 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2022年1月公開予定)・・・MCUの27番目
いっぽう。ソニー・ピクチャーズは、【ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター】(SPUMC)という映画シリーズを立ち上げました。
これは、スパイダーマンに登場するヴィラン(悪役)を中心とした作品群です。
You are what you eat. Feast on the new trailer for #Venom: Let There Be #Carnage, exclusively in movie theaters this fall. pic.twitter.com/aU1ks69S09
— #Venom: Let There Be Carnage (@VenomMovie) August 2, 2021
《ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター》の作品
- 『ヴェノム』(2018年)
- 『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021年)
- 『モービウス』(2022年)・・・吸血鬼となった生物化学者
- 『クレイヴン・ザ・ハンター』(未定)・・・身体能力を強化したハンター
(⇦『ヴェノム』はマーベル・コミックが原作だけど、ソニー・ピクチャーズの映画である!!)
SPUMCはソニー独自の企画で、MCUはマーベル・スタジオの企画。映画化権が別々なので、2つのシリーズをキャラクターが横断するのは難しい、といえます。
ヴェノムのことがわかるアニメのDVDは?アベンジャーズとの“共演”が見られる漫画は?
ヴェノムのことを短時間で知りたいなら、マーベルアニメイテッドユニバースの中から「スパイダーマン VS ヴェノム」のエピソードを抽出したDVD『スパイダーマン:ザ・ヴェノム・サガ』がおすすめ。
スパイダーマンへの憎しみから生まれたヴェノムの魅力、実写版の『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』にも出てくるカーネイジとの出会い、さらにアイアンマンとウォーマシンのゲスト出演もあります。
また、アメコミに、『マイティ・アベンジャーズ:ベノム・ボム』という漫画があります。この本には、アベンジャーズの前に寄生生命体シンビオートが現われ、ハルクらが“ヴェノム”化してしまうエピソードがあります。
正確には、“アベンジャーズと寄生生命体シンビオートの共演”ですが、MCUファン&ヴェノムファンには必見のエピソードです。