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感動!映画『聖なる酔っぱらいの伝説』あらすじとレビュー!

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 本当にいい映画に出会ったとき、その感動を誰かに伝えたくなります。たとえそれが、誰も検索しないようなマイナー作品だったとしても!(おいおい! 本音をバラすな!)

 

今回ご紹介するのは、エルマンノ・オルミ監督作『聖なる酔っぱらいの伝説』です。

 

映画『聖なる酔っぱらいの伝説』の概要

『聖なる酔っぱらいの伝説』は、1989年に公開されたイタリア・フランスの合作映画。ある酔っ払いが体験する不思議な出来事を描いた、ヒューマン・ドラマです。

聖なる酔っぱらいの伝説
原題 La leggenda del santo bevitore
製作国 イタリア、フランス
公開年 1989年
監督 エルマンノ・オルミ
原作 ヨーゼフ・ロート
出演 ルドガーハウアー

原作は、酒と放浪の作家、ヨーゼフ・ロートによる同名短編です。

 監督は、イタリアの巨匠エルマンノ・オルミ。農民の生活をドキュメンタリー・タッチで描いた『木靴の樹』で、カンヌ映画祭パルムドールを受賞しています。

(⇦ 素朴だけどいい映画だから、見てみて!!)

 

映画『聖なる酔っぱらいの伝説』あらすじと感想

簡単なあらすじ

 パリ、セーヌ川の橋のたもと。浮浪者のアンドレアスは、ある初老の紳士から200フランを恵んでもらいます。

 

老人は、奇妙なことを話します。

「お金を返せるときがきたら、日曜日の朝、聖テレーズ像のある教会のミサのあとに、神父さんに渡して欲しい」と、いうのです。

(⇦ テレーズは、19世紀フランスの修道女。カトリック教会の聖人の一人です)

 

それからというもの、アンドレアスの周りでは次々と小さな奇跡が起こります。

 バーで知り合ったおっさんに仕事を紹介してもらったり、靴屋の売り子さんといい仲になったり・・・買ったばかりの財布に大金が入っていたり、旧友とバッタリ再会することも。

 

日曜の朝。アンドレアスは約束を思い出し、教会へ向かいます。ところが、途中で昔の恋人と再会します。アンドレアスは昔の女とイチャイチャして、つい約束を忘れてしまいます。

 次週こそお金を返そう! そう心に誓うアンドレアスでしたが・・・

 

そっち? 意外なストーリー展開!

「ホームレスがお金を恵んでもらい、いつかお金を返す約束をする」

こんな設定でスタートしたら、ふつうは悲劇的な物語を想像します。

 

ところが、『聖なる酔っぱらいの伝説』は正反対!主人公はむしろ、次々と幸運に見舞われれます。想像の斜め上をゆくストーリーです。

 

アンドレアスと街の人々・古い知り合いとのやり取りは、驚きと感動に満ちています。 

こんなめぐり合わせがあるなんて!

こんな数奇な運命があるなんて!

ユーモラスで情熱的! ルドガー・ハウアーの名演技!

 主人公アンドレアスを演じるのは、ルドガー・ハウアー。オランダ出身の名優で、『ブレード・ランナー』(1982)では、ハリソン・フォードと敵対するレプリカントを演じています。

 

また、ホラー映画『ヒッチャー』(1986)では、ハイウェイをどこまでも追いかけてくるサイコパスを演じています。怖かった~!!

 そんな強面のハウアーが、本作では女ったらしだけどユーモラスな主人公を好演しています。

 

昔の彼女。靴屋の美人。若いダンサー。アンドレアスは、美女と知り合ってはいい思いをします。お金を返す余裕があるのに、だいたい自分の都合で返し忘れます

「てめ~!! このリア充め! ふざけんなよ!」

時々ツッコミたくなりますが、ハウアーの名演により憎めない人物となっています。

 

映画『聖なる酔っぱらいの伝説』は、人生の転換期を描いたヒューマン・ドラマです。ヒューマニズム精神にあふれ、人生の素晴らしさを教えてくれます。

『素晴らしきかな哉、人生』(1946)『サンドイッチの年』(1987)『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)みたいな作品が好きな方には、刺さるんじゃないかな~。