※この記事は、2022年10月に更新しました。
テレビで放送される映画も、動画サービスで配信される映画も、ほとんどがハリウッド映画か邦画です。
ヨーロッパ映画を見る機会はなかなかありません。ホントは傑作がいくつもあるのに。
そんな中、数多くのヨーロッパ映画が配信されているのが、U-NEXT(ユーネクスト)です。U-NEXTには定額料金内で楽しめる「見放題」作品と、追加料金が発生する「レンタル」作品があります。
この記事では、見放題作品だけに厳選して、おすすめのヨーロッパ映画をご紹介します。
- 【無料あり】ヨーロッパ映画を配信で見るならU-NEXT!見放題で視聴できるおすすめ20選【データの見方】
- 1.『天井桟敷の人々』(1945年)
- 2.『自転車泥棒』(1948年)
- 3.『道』(1954年)
- 4.『穴』(1960年)
- 5.『気狂いピエロ』(1965年)
- 6.『サスペリアPART2 完全版』(1975年)
- 7.『ブリキの太鼓』(1979年)
- 8.『ノスタルジア』(1983年)
- 9.『パリ、テキサス』(1984年)
- 10.『コックと泥棒、その妻と愛人』(1990年)
- 11.『アンダーグラウンド』(1995年)
- 12.『スウィート・ヒア・アフター』(1997年)
- 13.『8人の女たち』(2002年)
- 14.『ブラックブック』(2006年)
- 15.『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008年)
- 16.『アイアンスカイ』(2012年)
- 17.『ゆれる人魚』(2015年)
- 18.『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016年)
- 19.『君の名前で僕を呼んで』(2013年)
- 20.『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(2017年)
- まとめ
【無料あり】ヨーロッパ映画を配信で見るならU-NEXT!見放題で視聴できるおすすめ20選【データの見方】
U-NEXTでは、初めて登録する場合に限り、31日間の“無料トライアル”が利用できます。このトライアル期間中、「見放題」作品は無料で視聴できます。
【このページでご紹介しているヨーロッパ映画の見方】
- 製作年の古い順番からご紹介しています。
- ヨーロッパ映画のほとんどは字幕版のみ。吹き替え版もある場合は、<吹き替えあり>と表記しています。
- U-NEXT
(ユーネクスト)では、作品ごとに配信期限も明記されています。特に配信期限が迫っている作品については、赤字で表示しています。
1.『天井桟敷の人々』(1945年)
ストーリー
1940年代のパリ。パントマイム芸人のバチストは、女芸人のガランスに恋をする。俳優のルメートル、ならず者のラスネールなどガランスを狙う男が多い中、彼女は大富豪モントーレ伯爵と結婚して・・・
見どころ
『市民ケーン』(1941年)と並んで、“映画史上No.1”と言われ続けてきたフランス映画の金字塔。
「愛なんて、本や夢の中だけよ」など、思わずメモしたくなるような名セリフがいっぱい!
2.『自転車泥棒』(1948年)
ストーリー
やっとの思いで、ポスター貼りの仕事を得たアントニオ。ところが、仕事に必要な自転車を盗まれてしまう。自転車を探して、アントニオは息子とともにローマの街を歩きまわるが・・・
見どころ
第2次大戦後、貧困にあえぐイタリア社会を描いた容赦ないドラマ。いらだつ父に気を遣って、ちょっと距離を取りながら歩く息子の姿。あの名シーンを思い出すだけで、胸が締め付けられる。
3.『道』(1954年)
ストーリー
大道芸人のザンパノは、頭が弱いけど純粋なジェルソミーナを金で買い、アシスタントとしてこき使う。粗末に扱われながらも、ザンパノを慕うジェルソミーナ。
心優しい綱渡りの青年に出会ったことで、2人の関係にひずみが生まれ・・・
見どころ
「なぜ彼のもとを去らないの?」
と問われ、
「私がいなければ、あの人は独りぼっちになってしまうから」
と答えるジェルソミーナ。
無垢な彼女の気持ちが切ない。男と女って理屈じゃないよね、と思わせてくれる見事なストーリー。『無防備都市』『8 1/2』で知られるイタリアの巨匠・フェリーニの、“見ておくべき”名作!!
※U-NEXT上で探すときは、「道」と検索をかけるより「フェリーニ」と検索をかけたほうが、すぐ見つかります。
4.『穴』(1960年)
ストーリー
パリにあるラ・サンテ刑務所。4人の囚人が収容された牢獄に、ガスパールという青年が入所してくる。リーダーのボスランたちは、脱獄を計画していた。彼らは話し合いの結果、ガスパールも仲間に加えるが・・・
見どころ
白黒とは思えない緊張感。穴を掘るときに響く、カンカンというコンクリートの音。シンプルなのに無駄のない語り口。完璧!
5.『気狂いピエロ』(1965年)
ストーリー
金持ちの妻との生活に退屈し、逃げ出したい感情に突き動かされたフェルディナン。そんな彼の前に現れたのは、かつての恋人・マリアンヌだった。彼女と一夜をともにしたフェルディナンだったが、翌日、部屋にあったのは男の死体だった・・・
見どころ
映画の文法をことごとく壊した、ヌーヴェル・ヴァーグ(=一世を風靡したフランスの映画運動)の代表作。まさに不条理の連続。演出から物語展開にいたるまで、狂気に満ちている。
決まり事で構築されたハリウッド映画とは、まったく逆のベクトル。ゴダールは僕らに教えてくれる。映画って、こんなにも自由なんだ!
6.『サスペリアPART2 完全版』(1975年)
ストーリー
テレパシー能力を持つヘルガは、心霊学会の講演から帰ってきた後、包丁を持った男に襲われる。その様子を目撃したピアニストのマークは、妙な違和感を覚える。マークは、犯人に見られたという恐怖を抱えながらも事件の真相を探り出し・・・
見どころ
赤を基調とした美しい構図と、切れ味抜群の恐怖。リメイクの出来が悪いとは思わないけど、スタイリッシュなアルジェントのセンスは誰にも真似できない。
トラウマになるから二度と観たくないと思っていたのに、また再生してしまう。
7.『ブリキの太鼓』(1979年)
ストーリー
第1次大戦後のポーランド。従兄のヤンと愛し合いながら、ドイツ人の負傷兵と結婚したアグネスは、オスカルという子を授かる。しかし、オスカルは生まれながらにして成人並みの知能を持っていた!
自らの意志で成長を止めたオスカルは、自分を愛してくれた人間を次々と死に追いやってゆき・・・
見どころ
ノーベル賞作家・ギュンターグラスの小説を映画化。戦争がもたらす不条理な悲劇を、“大人の思考力を持った子供の目”から強烈なブラックユーモアで描く。
ぶっ飛んだ作家性にビックリ! オスカルの鳴らす太鼓の音と奇声が耳から離れない。
8.『ノスタルジア』(1983年)
ストーリー
自ら命を絶った作曲家の足跡をたどるため、イタリアにやってきた作家のアンドレイ。旅も終わりに近づいた頃、彼は温泉街で奇妙な老人と出会う。
老人は終末思想を唱え、家族を7年間も廃屋に閉じこめていた・・・
見どころ
「1 + 1 = 1」?
作る映画はすべて難解。それでも、名だたる監督から崇拝され続けるタルコフスキー。何度も寝落ちしそうになりながらも、世界の深淵に触れたかのような感覚がたまらない。
泣きそうになるほどの退廃美。劇伴を使わず、風の音・水の音から音楽をつむぎだす感性。登場人物すら、美しい風景画の一部。
映画は理屈じゃない。答えもいらない。そこに表現されてる“何か”を感じ取れたら、それでいいじゃない!
9.『パリ、テキサス』(1984年)
ストーリー
妻子を捨てて失踪したトラヴィスは、テキサスの砂漠で行き倒れていた。弟のウォルトは兄をロサンゼルスに連れ帰り、家族と会わそうとするのだが・・・
見どころ
妻に対する贖罪から心を閉ざしてしまった男。男と女の関係は、こんな些細なことで崩れてしまうのか・・・
ロードムービーの名手・ヴェンダースの代表作。映画青年はみ~んな一度は彼に憧れた。回想シーンすら美しい。
10.『コックと泥棒、その妻と愛人』(1990年)
ストーリー
フランス料理店のシェフ・リチャードは、腕によりをかけた料理を作っている。泥棒のアルバートとその妻・ジョージーナは、毎晩のように料理を食べにくる。
しかし、リチャードはグルメを気取っているアルバートが気に食わない。また、ジョージーナも態度の大きい夫を嫌っていて・・・
見どころ
性欲、食欲、金銭欲。ありとあらゆる不快感を集め、赤と白と黒、極彩色の衣装でいろどっている。下品とアートが同居した、唯一無二の作品。
11.『アンダーグラウンド』(1995年)
ストーリー
1941のベオグラード。戦火のユーゴスラヴィア。
共産党員のマルコは親友のクロたち避難民を地下室にかくまう。マルコは地上で戦争が続いていると嘘をつき、クロたちに地下で武器を密造させるが・・・
見どころ
ユーゴスラヴィアの50年に渡る歴史と、ともに暮らした民族たちの愛憎劇を描く。
独立はすばらしいこと? そんなこと、誰が決めた?
耳から離れないバルカン音楽と、強烈なブラックユーモア。天才監督クストリッツァのエネルギーに圧倒される! 映画史上に残る大傑作。これだけは観ておけ!!
\クストリッツァの『黒猫・白猫』『ライフ・イズ・ミラクル』も見られる/
12.『スウィート・ヒア・アフター』(1997年)
ストーリー
カナダの小さな田舎町でスクールバスが転落し、多くの子どもが亡くなってしまう。弁護士のスティーブンは子どもを失った親たちに代わり、教育委員会を相手どって裁判を起こそうとする。
ところが、事故で後遺症を負ったニコルの証言から、事態は思わぬ方向へと発展し・・・
見どころ
真実とは? 正義とは?
閉鎖的なコミュニティに潜んでいる心の闇。じめじめした人間関係。“見たくはなかった”人間の本性を、時系列をシャッフルしてあぶり出してゆく緻密な脚本。
万人ウケしないかもしれない。だからこそ、おすすめしたい一本!!
13.『8人の女たち』(2002年)
ストーリー
1950年代のフランス。クリスマスイブの朝、雪に閉ざされた大邸宅で、一家のあるじが死体で発見された。容疑者は、屋敷に集まった8人の女たち。犯人はいったい誰?
家族の隠し事は、次から次へと暴かれてゆき・・・
見どころ
カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール・・・フランス映画界を代表する女優たちのアンサンブルは、もはや芸術の域。アガサ・クリスティ風の推理劇をベースに、歌や踊り、長ゼリフを絡めた豪華すぎるミュージカル。
14.『ブラックブック』(2006年)
ストーリー
1944年。ナチス占領下のオランダ。ユダヤ人の歌手ラヘルは、ドイツ兵に家族を皆殺しにされ、復讐心を募らせていた。名前を“エリス”と変えたラヘルは、ドイツ将校・ムンツェの愛人となりながら、レジスタンスのスパイとして活動するが・・
見どころ
『スターシップ・トゥルーパーズ』のヴァーホーヴェンが、故国オランダに戻って製作した戦争サスペンス。エゴむき出しのヒロインに、集団心理の怖さ、強烈な毒の効いた結末。お涙頂戴の戦争映画が薄っぺらいものに見えてくる程の、痛快娯楽!
15.『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008年)
ストーリー
スウェーデンのストックホルム郊外。いじめられっこの少年オスカーの家の隣りに、少女エリが引っ越してきた。キャンディも食べられないミステリアスな彼女に、オスカーは惹かれてゆく。
いっぽう。街では不可解な失踪事件が相次いて起こっていた・・・
見どころ
不思議な味わいのファンタジック・ホラー。ホラーといっても、グロいシーンはほとんどなし。誰からも理解されないマイノリティ同士の、狂おしいまでのラブ・ストーリー。孤独感が、痛いほど伝わってくる。
16.『アイアンスカイ』(2012年)
ストーリー
2018年。アメリカ大統領選のPRのため、黒人モデルのワシントンは月に送りこまれる。ところが、彼は月に到着すると、月面ナチス親衛隊に拉致されてしまう。
1945年のドイツ崩壊の際、ナチスは宇宙ロケットで脱出し、生き延びていた。彼らは月面に基地をつくり、地球進行の準備をしていたのだ!
見どころ
ビン・ラディンからサッチャー、スティーブ・ジョブズまで。ありとあらゆるブラックジョークを詰めこみ、パロディも小ネタも満載!
荒唐無稽なようでいて、実は世界史や政治情勢に詳しい人ほど楽しめる!
17.『ゆれる人魚』(2015年)
ストーリー
共産主義政権下にあった1980年代のワルシャワ。海から陸に上がってきた美しい人魚の姉妹は、ナイトクラブで人気者になってゆく。
姉のシルバーはベース奏者の青年と恋に落ちるが、捕食者としての本性にめざめてゆき・・・
見どころ
「何だ、この映画は?」
ホラー? ファンタジー? ミュージカル? コメディ?
アンデルセンの童話『人魚姫』を下敷きに、既存のジャンルにとらわれない新感覚の物語。湖の色に統一された色調、観る者の想像力をかき立てる演出。ダークさもグロテスクさも、“大人の童話”と呼ぶにふさわしい。
18.『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016年)
ストーリー
大工として働いてきた59歳のダニエルは、心臓発作で倒れてしまう。職を失い、経済的に追い詰められた彼は、シングルマザーのケイティとその子供たちと出会い・・・
見どころ
困った人を救うはずの社会保障制度がこれでよいのか?
社会から取りこぼされた人を救うのは、お互いに尊厳を持つこと?
社会派監督ケン・ローチが引退を撤回してまで訴えたかった、貧困の現実。魂を揺さぶられる一本。
19.『君の名前で僕を呼んで』(2013年)
ストーリー
1983年、北イタリアの避暑地。17歳のエリオは、アメリカからやってきた大学院生・オリヴァーと知り合う。エリオットは、自信家で知性にあふれるオリヴァーを疎ましく思う。しかし、だんだん抑えることのできない気持ちが高まってきて・・・
見どころ
青年同士のみずみずしい恋を描き、批評家化からも観客からも絶賛された青春ドラマ。
20.『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(2017年)
ストーリー
現代美術館でキュレーターを務めるクリスティアンは、「ザ・スクエア」という展覧会を企画する。それは、すべての人が平等に扱われる“思いやりの聖域”をテーマとしたアート展になるはずだった。
ところが、PR会社は、わざと真逆のプロモーションをして、炎上商法で人を集めようとして・・・
見どころ
日本語タイトルからは想像もつかない、強烈な皮肉! 痛烈な風刺!
監督のリューベン・オストルンドは、『トライアングル・オブ・サッドネス』で2度目のパルムドールを獲ったばかり。
いま、絶対観ておくべき映画監督!!
まとめ
筆者も、若い頃はハリウッド映画しか知りませんでした。でも、いま「人生のベスト10」を選ぶとしたら、ほとんどがヨーロッパ映画です。
ヨーロッパ映画には、それぐらい映画好きの人生を狂わせる魔力があります。
U-NEXT (ユーネクスト)では、NetfilixやAmazonプライムでは見られないようなヨーロッパ映画を視聴できます。
ぜひ、“人生を変えるような一本”を見つけてください。