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トラウマ級?映画『ファンタスティック・プラネット』考察!人間よ、犬やゴキブリの気持ちにもなってみろ!

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トラウマ級?映画『ファンタスティック・プラネット』考察!どこで見られる、テレビ放送

※この記事は、2022年2月に更新しました。

絵が気持ち悪くて、内容も怖い! そんなトラウマ級のインパクトを残すアニメ映画『ファンタスティック・プラネット』が、NHKのBSでテレビ放送されます。

この記事では、世界のクリエーターに影響を与えた独創的な世界観を考察してゆきます。

『ファンタスティック・プラネット』テレビ放送(2022)はいつ? タイトルの意味は?

 『ファンタスティック・プラネット』は1973年のフランス・チェコスロバキアの合作映画。巨大なドラーグ族が支配する惑星で、ペットや害虫のように扱われていた人間たちが反乱を起こすSFアニメです。

映画『ファンタスティック・プラネット』
原題 La Planète sauvage
製作 1973年
製作国 チェコスロバキア、フランス
上映時間 72分
監督 ルネ・ラルー(『時の支配者』)
原作 ステファン・ウル『オム族がいっぱい』
脚本 ローラン・トポール、ルネ・ラルー
作画 ローラン・トポール

『ファンタスティック・プラネット』のテレビ放送は、2022年2月26日()の深夜。NHKのBSプレミアムの「BSシネマ」にて。

24:30 ~ 25:43

(つまり、27()の午前0:30 ~)

 

原題となるフランス語のタイトルは、【  La Planète sauvage 】。「野生の惑星、未開の惑星」を意味します。

トラウマ級?映画『ファンタスティック・プラネット』あらすじ【ネタバレなし】

惑星イガムでは、水色のボディに赤い目をした巨人・ドラーグ族が支配していました。小さな人類・オム族は、ペットのように飼われたり、害虫のように駆除されたりしていました。

 

ある日のこと。

巨人・ドラーグ族の不良たちがオム族の母親にイタズラをして、母親は赤ん坊を残して死んでしまいます。赤ん坊の男の子は、通りがかったドラーグ族の女の子・ティバに拾われます。

赤ん坊は「テール」と名付けられ、ティバのペットとして育てられます。ただし、テールは首輪をつけられ、いっさい自由がありません。

 

ドラーグ族の教育は、「レシーバー」という遠隔の受信機を用いて行われ、脳波に学習内容を送りこみます。ティバは勉強のとき、いつもテールを手のひらに乗せていたので、テールも惑星イガムの歴史やドラーグ族の生態について学んでゆきます。

 

 

さて、成長したテールは、大人顔負けの知能を身に付けていました。

ペットとして生きることに疑問を感じたテールは「レシーバー」を持ち出し、ドラーグ族の住居から脱走します。

 

外の世界には、見たこともないような生物がたくさんいて、テールは何度も死にかけます。そんな彼を助けたのが、野生のオム族の女性でした。テールは彼女に連れられ、オム族の集落に案内されます。

やがて、テールの持ってきた「レシーバー」を使い、オム族の住人たちも知恵を身につけてゆきます。

 

巨人・ドラーグ族が「人間狩り」と称してオム族の絶滅計画を立てている、と知ったテールたちは反乱をくわだて・・・

考察:人間よ、犬やゴキブリの気持ちにもなってみろ!

 とにかく絵が気持ち悪くて、シュール。序盤は意味不明な描写の連続で、見るのをやめたくなってきます。

しかし、ストーリーの骨格はシンプル。支配される側の反逆を描いています。しかも、実は普遍的なテーマを突きつけています。

  • テールの自由を奪う首輪(人間に飼われている犬のように)
  • 巨人・ドラーグ族にペチャンコにされるオム族(人間に踏みつぶされるアリのように)
  • バルサンのような駆除剤で命を奪われるオム族(人間に駆除されるゴキブリのように)

 

人間はたまたま“生物界の頂点”に君臨しているけれど、人間よりもカラダが大きく、知能も上回る動物がいたらどうだろう?

人間に自由を奪われる犬やインコ、むやみに命を奪われるアリやゴキブリはどんな気持ちか、考えたことある?

 

こんな疑問を投げかけてきます。

SF映画の名作『猿の惑星』(1968年)とテーマが似ています。『猿の惑星』の原作者ピエール・ブールは、フランスの小説家。

 

『ファンタスティック・プラネット』の原作『オム族がいっぱい』を書いたステファン・ウルも、やはりフランスの作家です。

幻の短編『かたつむり』も!『ファンタスティック・プラネット』のDVDやブルーレイはある?

一度みたら忘れられない絵を描いたのは、フランスの画家ローラン・トポールです。本作がカルト映画化したのは、彼の独特な絵柄による功績が大きいでしょう。

 

 『ファンタスティック・プラネット』の魅力にハマった人は、同じルネ・ラルー監督&ローラン・トポール作画による映画『かたつむり』もおすすめ。カタツムリが巨大化して人間たちを襲うという、奇想天外な物語です。

 

わずか11分の短編で、『ファンタスティック・プラネット』のDVDに収録されています(⇦ 2016年に角川から発売されているバージョン)。

また、2013年に角川書店から発売されているブルーレイにも、短編『かたつむり』が収録されています。

のっそりしたカタツムリが巨大化して人を襲うとは・・・発想がスゴい!!