犯罪多発地区で働く3人の警官たちを通して、観る者の魂を揺さぶるサスペンス映画『クロッシング』が、地上波テレビ放送されます。
この記事では、映画『クロッシング』のあらすじと見どころをご紹介します。
※なお、できるだけネタバレはしません。
- 映画『クロッシング』地上波テレビ放送（2023）はいつ？ タイトルの意味は？
- リチャード・ギア主演『クロッシング』あらすじ【ネタバレなし】
- 『クロッシング』評価と見どころ・・・思ったより交錯しないが、味わい深い社会派サスペンス
映画『クロッシング』地上波テレビ放送（2023）はいつ？ タイトルの意味は？
『クロッシング』は、2008年の犯罪サスペンス映画。問題を抱える3人の警察官が、犯罪多発地区ブルックリンで業務にあたる姿がつづられてゆきます。
監督は、『イコライザー』のアントワーン・フークア。人生の不条理さ・悲哀を、ドキュメンタリー・タッチで描く作風で知られています。
| 映画『クロッシング』 | |
|---|---|
| 原題 | Brooklyn's Finest |
| ジャンル | 犯罪サスペンス |
| 上映時間 | 132分 |
| 監督 | アントワーン・フークア（『イコライザー』） |
| 脚本 | マイケル・C・マーティン（『バチカン・テープ』） |
| 出演 | リチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードル |
原題は、【 Brooklyn's Finest 】。“ブルックリンの警官”という意味。
邦題の『クロッシング』（crossing）は、「交差点」を意味します。
２６：４５ ～
（つまり、11（日）の午前 ２：４５ ～となります）
>> 【2023年 放送予定】地上波テレビ映画の放映スケジュール一覧!
リチャード・ギア主演『クロッシング』あらすじ【ネタバレなし】
ニューヨークのブルックリン。低所得者層が多く住むこの地区では、毎日のように犯罪事件が起こっています。
ベテラン警察官のエディ（リチャード・ギア）は、7日後に定年を迎えます。酒におぼれ、妻にも逃げられたエディは、残りの日々を波風立てないように過ごそうと考えていました。
しかし、ある日のこと。エディは、新人の“教育係”として、犯罪多発地区にパトロールへ行くように指示されます。
いっぽう。麻薬捜査課のサル（イーサン・ホーク）は、妻の出産を控えています。妻のお腹の中には、双子の赤ちゃんがいます。アパートの家賃さえ滞納しているサルは、犯罪者から金をぶんどって、お金を何とか工面しています。
また、覆面捜査官のタンゴ（ドン・チードル）は、ギャングのアジトに潜入していました。つい最近、出所したばかりの大物ギャング・キャズ（ウェズリー・スナイプス）の動向を調査するためです。
タンゴは、同胞であるアフリカ系の若者が、白人警官に射殺されたことに激しい怒りを感じていました。
定年間際のエディ。汚職警官のサル。潜入捜査官のタンゴ。暴力と死が隣り合わせの犯罪地区で、3人の警官の日々は・・・
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『クロッシング』評価と見どころ・・・思ったより交錯しないが、味わい深い社会派サスペンス
映画サイトの評価
Amazon：★★★★☆ 3.9/5
映画.com：★★★☆☆ 3.3/5
Yahoo!映画：★★★☆☆ 3.4/5
- 日本の刑事ドラマでは見られないような悲哀があって、味わい深い。
- 作品の中に、“核”となる盛り上がりがない。
見どころ：男たちの悲哀＆魂の叫びが、胸に刺さる！！
日本では、わざわざ『クロッシング』（交差点）というタイトルに替えて、さも“3人の警官の人生が交錯する”というような宣伝がなされました。
ところが実際は、3人の警官の物語がそれぞれ別々に進行する群像劇です。パズルのピースのように、ラストで3人の人生が交錯する、なんて事はありません。そう思って観ると、肩すかしを食らいます。
ただ、社会派サスペンスとして見れば、スルメのように味わい深い作品です。
- 定年間際。酒におぼれ、妻に逃げられ、仕事でも何も成し遂げてこなかったエディ。
- 金のために犯罪行為に手を染め、自らを正当化するサル。
- 同胞の命を奪った白人警官に対して、暴走しそうな思いを抱えているタンゴ。
リチャード・ギアら俳優陣の演技力もあり、鬱屈した思いを抱えた男たちの心の叫びが聞こえてきそうな程リアル。ある程度の人生経験を経てきた年代にこそ、刺さる映画です。
- 『クラッシュ』（2004年のほう）
- 『11:14』（2003年）
- 『バンテージ・ポイント』（2008年）
