イギリスで起こった「切り裂きジャック」事件をモチーフにした映画『フロム・ヘル』が、地上波テレビ放送されます。
この記事では、映画『フロム・ヘル』のあらすじと見どころをお伝えします。また、この作品は、アメコミ界の巨匠アラン・ムーアのグラフィック・ノベルを元にしています。原作についても、かんたんにご紹介します。
※なお、ネタバレはしません。
映画『フロム・ヘル』地上波テレビ放送はいつ? 上映時間は?
『フロム・ヘル』は2001年のスリラー映画。
19世紀末のロンドンを舞台に、娼婦ばかりが殺された事件の謎に、スコットラン・ヤードの警部が挑みます。19世紀末にイギリスを震撼させた「切り裂きジャック」事件がモチーフになっています。
映画『フロム・ヘル』 | |
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原題 | From Hell |
製作 | 2001年 |
製作国 | アメリカ |
ジャンル | スリラー |
上映時間 | 123分 |
監督 | アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ(『ザ・ウォーカー』) |
原作 | アラン・ムーア(『フロム・ヘル』より) |
出演 | ジョニー・デップ、ヘザー・グラハム、イアン・ホルム |
27:15 ~ 29:00
(つまり、18日(日)の午前3:15 ~となります)
>> 【2022年 放送予定】地上波テレビ映画の放映スケジュール一覧!
映画『フロム・ヘル』あらすじ【ネタバレなし】
1888年。ロンドンのホワイト・チャペル地区。娼婦のメアリ(ヘザー・グラハム)はギャングの元締めから法外な場所代を要求されながらも、仲間と助け合って生きていました。
ある日、娼婦のひとり・アンが男たちに連れ去られ、そのまま行方不明になってしまいます。さらに別の娼婦も姿を消し、数日後には死体となって見つかります。
事件を担当することになったのが、フレデリック・アバーライン警部(ジョニー・デップ)です。アバーライン警部の捜査手法は独特でした。アヘンを吸って予知夢を見ることによって、真相にせまります。
アバーライン警部は、外科医のウィリアム・ガル卿(イアン・ホルム)に被害者女性の検死を頼みます。王室のお抱え医師でもあるウィリアム・ガル卿は、
「犯人は教養があり、高貴な身分の者ではないか?」
と推測します。
From Hell (2001) pic.twitter.com/PRrncamK68
— Stephen West (@sgwestqa) July 8, 2023
しかし、またもや犠牲者が出てしまいます。被害者となった娼婦は臓器を持ち去られ、死体のそばにはぶどうの房が置かれています。
数日後。
行方不明だった娼婦のひとり・アンが、精神病院に収容されていることがわかります。アンは、暴れないようにロボトミー手術(=脳の一部を切除する)を受けていました。背後には、イギリス王室を巻きこんだスキャンダルが隠されていて・・・
映画『フロム・ヘル』評価と見どころ
映画サイトの評価:“幻覚で捜査”という設定を許容できるなら、見応えあり!
Amazon:★★★★☆ 4.2/5
映画.com:★★★☆☆ 3.2/5
Yahoo!映画:★★★☆☆ 3.2/5
- オカルト要素が満載のファンタジーだと思えば楽しめる。
- 登場人物が多くて難解。ただ、ジョニー・デップがたまらなくカッコいい!
見どころ:アラン・ムーアの難解なグラフィック・ノベルを、ゴシック・ホラー風の推理ものに!
映画『フロム・ヘル』は、『ウォッチメン』『Vフォー・ヴェンデッタ』で知られるアラン・ムーアのグラフィック・ノベルが原作です。
原作の『フロム・ヘル』には建築学・時間の理論など様々なテーマが盛りこまれ、超難解な読み物となっています。ひとコマの情報量が多くて疲れますが、知的興奮をくすぐられるマンガです。
映画『フロム・ヘル』は、原作では脇役だったアバーライン警部を主役にして、「犯人は誰か?」に重点を置いた推理ものとなっています。
(⇦ 原作では、神の啓示を受けた犯人がどう狂ってゆくか、が描かれる)
切り裂きジャックを名乗る人物から手紙が送られたり、外科医や画家が容疑者となったり・・・史実を再現している部分とフィクショナルな部分がミックスされ、エンタメ性の高い映画になっています。
実際の「切り裂きジャック」事件は、いまだに犯人が特定されていません。未解決事件の調理法としては、面白い試みだと言えるでしょう。
映画『フロム・ヘル』は2021年4月現在、Amazonプライムビデオで字幕版のみ299円でレンタル視聴できます。
ジョニー・デップ、ヘザー・グラハムという美男美女が見られるだけでも、目の保養になりますぞ!