はてなブログでは、2022年の夏に「お名前.com」と合同ではてなブログProへの加入キャンペーンを行なっていました。この時期に勢いではてなProと契約したものの、まだ収益化できてない運営者のかたも多いでしょう。
同じ時期に、はてな公式さんは「はてなブログ収益化攻略ガイド」を発表しました。この収益化ガイドは、おもにGoogleアドセンスでの収益化を想定したものです。
「はてなブログPro代」と「ドメイン代」を合わせると、だいたい月800~1,000円の運営費がかかります。
しかし、
月の収益なんて、数百円しかないわ。これじゃ、「はてなPro代+ドメイン代」も払えない。大赤字よ
というかたも多いでしょう。
そこで、月1,000円の収益を得るために大切な心構え・勉強法をまとめました。
ブログで月1円稼ぐことだって難しい! 8,000円のアドセンス収益が振り込まれるまでにやったこと
「ブログで月1円を稼ぐことだって難しい!」
そう言っても、なかなか信じてもらえないかもしれません。
私がブログを開設したのが、2018年の2月。すぐにGoogleアドセンスに申請し、2週間で合格しました。
しかし、アドセンス報酬が初めて振り込まれたのは、2018年の11月。ブログで報酬を得るまでに、実に9カ月もかかっています。
(⇦ Googleアドセンスは最低入金額である8,000円を越えて、初めて振り込まれる)
当ブログの月の収益の推移(最終残高)をふり返ってみます。
アドセンスは規約上、推定収益額を公表できません。振り込まれるまでは、“別の表現”を使っています。
2018年3月・・・缶コーヒー3本ぶん
2018年4月・・・缶コーヒー4本ぶん
2018年5月・・・缶コーヒー6本ぶん
最初は、“行き当たりばったり”で記事を書いていました。その日の思い付きで記事を書き、リライトもしませんでした。
このままではダメだ! 何かが違う!
と気づいて、ブログ運営の本を買いました。SEO対策と初めて向き合ったのも、この頃です。
2018年7月・・・シングルCD1枚+缶コーヒー4本ぶん
2018年8月・・・シングルCD2枚ぶん
書きたいことを書くだけではダメだ! 読者ファーストな記事を書こう!
私は、Google検索で上位表示されているブログを、徹底的に研究しました。上位表示されているブログは、客観視点(※)で書かれていることに気付きます。
(※ 書き手が主人公ではなく、情報が主人公)
2018年10月・・・シングルCD6枚ぶん
2018年11月・・・8,633円(確定収益)
筆者がブログで収益を得られるようになった理由は、ひとつ。
「SEO」や「ライティング」に関する本に“先行投資”して、勉強を続けてきたからです。ただ記事を書きまくるだけでは、一生かかっても収益化はできないでしょう。
はてなブログでは、収益化が難しい“別の理由”もあります。くわしくは、筆者が運営するWordPressブログで語っています。
【はてなブログ初心者向け】ブログで月収1,000円を達成するために必要な、4つのスキルとは?
本来、ブログ運営は自由なものです。
- 好きな趣味について熱く語りたい!
- 日々の生活で感じたことを書き留めておきたい!
- ブログ仲間を作って、交流を楽しみたい!
どれも同じように価値があって、どれも素晴らしいブログです。
ただし、日々の思いを綴る「日記ブログ」と、収益を得ることを目的とした「収益型ブログ」はまったくの別物です。
好きな仲間と楽しむためにやる草野球と、お金をいただいてお客さんに魅せるプロ野球はまったく違います。プロとしてお金をもらうためには、「打つ・走る・投げる」などのスキルが一定の水準を越えなくてはなりません。
ブログ運営も同じ。
ご自分が楽しむだけならスキルは要りませんが、収益を得たいなら4つのスキルを学ばなくてはなりません。
① SEO(またはSNSマーケティング)
自分の書いた記事を、インターネット上から見つけてもらうために、SEO対策をすることです。なにか解決したい疑問や悩みを抱えている人に向け、アンサーを返す記事を書きます。
Google検索は、
・⇦ ブログ運営者は、検索ユーザーの疑問や悩みを、ピンポイントで答えてあげる記事を用意する(=A)
という、“Q&A”の仕組みで成り立っています。
ニーズのないところに、お金は発生しません。どんなに読者登録が多くても、はてなスターをもらっても関係ありません。
ニーズに基づいて記事を書く。これが、収益化の条件です。
SEOはニーズのある読者(=お客さん)にみなさんのブログを見つけてもらうため、絶対に必要なスキルです。
SEOって難しそう。どうしても勉強しなきゃダメかな?
確かに難しいです。でも、一歩ふみ出すまでは、誰だって初心者です。
10ページ勉強したら、その知識だけで記事を書いてみる。20ページまで読んだら、そこまでの知識で記事を書いてみる。「インプット」⇨「アウトプット」をくり返し、少しずつ知識を増やせばよいのです。
実際に、適当なキーワードの組み合わせてググってください。検索に引っかかる記事を書ける人は、SEOを勉強していると気づくはずです
② 装飾(レイアウトまたは編集力)
ここでいう装飾とは「文字の装飾」ではありません。
文章を最後まで読んでもらうため、「エクセルで作った表」「リスト」「囲み枠」「画像」「吹き出し」を駆使するスキルのことです。
どんなに素晴らしい内容でも、テキストだけで構成されたブログは最後まで読まれません。読者さんを飽きさせない工夫、目を楽しませる工夫を凝らすことを意味します。
こちらは、筆者が「装飾」を知らなかったときに書いた記事。
こちらは、「装飾」を勉強したあとに書いた記事。
読みやすさに、天と地ほどの差があります。
>> 【はてなブログ】エクセルで作った表を貼るやり方!Excel初心者でも簡単
>> 【はてなブログ】番号付きリスト・箇条書きリストを作る方法とは?
この他、「はてなブログ 吹き出し」「はてなブログ 囲み枠」で検索すれば、コードの貼り方を教えてくれるブログがあります。
③ 専門知識
たとえば、「リフォームに特化した不動産ブログ」を始めようと思ったら、最低でもリフォームに関する専門書を3~5冊は読んでください。素人でも書けるようなことばかり書いても、“お金をいただけるほどの価値”は生みません。
また、専門知識があることは、他サイトとの“差別化”につながります。「このブログは情報量がスゴい!」と思ってもらえれば、読者さんが再訪問する理由にもなります。
仕事関連、または他人より詳しいジャンルでブログを始めたほうが、専門知識の勉強は少なくて済む。収益化までのハードルが下がるよ
いま知識がなくても、ものすごく興味があって勉強を続けられるジャンルでもいいです。
④ 文章力(ライティング・スキル)
ここでいう「文章力」とは、難しい熟語を使うことでも、小説家のようなレトリック(修辞法)を使うことでもありません。
中学生でもスラスラ読める文章。“別の解釈”を与えない、まっすぐな文章。ブログに必要なのは、難しいことでもわかりやすく伝える「文章力」です。
- 主語がない文章は、意味を汲み取りにくいです。
- 一文が長すぎると、何を言っているかわかりません。
- 難しい熟語ばかり出てくると、たいていの人は読む気が失せます。
- 漢字ばかりだと疲れるので、ライティングに詳しい人は意図的にひらがなを多めにします。
文章なんて誰でも書けるので、普通はわざわざ勉強しようとは思いません。しかし、“文章力があるかないか”は、冗談ぬきにブログ収益に直結します。
なお、アフィリエイトで成果報酬が入れば、黒字化を早めることもできます。
アフィリエイトで成果を出すのは難しいです。それでも、ご自分が使った商品やサービスを紹介すれば、初心者でも売れることがあります。以下のASP(※)に登録しておいて損はないでしょう。
※ ASPとは、ブログ運営者とアフィリエイト広告を出す企業を仲介する業者のこと。
まとめ
私たちブログ運営者は、「労働時間の対価」としてではなく、「価値提供の対価」として収益を得られます。
「毎日更新している」
「100記事書いた」
は、関係ないのです。
大事なのは、読者が“お金を払ってもいい”と感じるだけの価値を提供できるかどうか?
価値を提供できるようになるには、
- SEO
- 装飾
- 専門知識
- 文章力
という4つのスキルが必要です。
実際にGoogle検索してみてください。検索上位に表示されるブログが、はてなでよく見かけるブログとは明らかに違うことに気づくはずです。
「検索キーワード」や「見出し」を意識して、“記事の見せ方”にも気を配っているはずです。
収益化を焦らないでください。
まずは、じっくりと4つのスキルを育ててください。集客できるようになってから広告を貼っても、遅くはありません。