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『永遠(とわ)に美しく…』あらすじ&キャスト【いつまでも若くありたい女たちのブラック・コメディ】

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『永遠(とわ)に美しく…』あらすじ&キャスト【いつまでも若くありたい女たちのブラック・コメディ】

「いつまでも若く美しくありたい」

 

女性たちの願望をブラック・ユーモアたっぷりに描き、視覚効果も楽しい『永遠(とわ)に美しく』がBSでテレビ放送されます。

この記事では、『永遠(とわ)に美しく…』のあらすじとキャスト、見どころについてお伝えします。

『永遠(とわ)に美しく…』BSでのテレビ放送(2024)はいつ?原題は?

『永遠(とわ)に美しく』は1992年のアメリカ映画。

若さとに執着する二人の女が、「永遠の若さを保つ薬」を飲んだら、“死ねない体”になってしまった・・・というブラックコメディです。

映画『永遠(とわ)に美しく…』概要
原題 Death Becomes Her
上映時間 104分
監督

ロバート・ゼメキス(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』)

脚本 マーティン・ドノヴァン、デヴィッド・コープ
音楽 アラン・シルヴェストリ(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)
出演 メリル・ストリープ、ゴールディ・ホーン、ブルース・ウィリス
受賞歴 アカデミー視覚効果賞
 『永遠(とわ)に美しく』のテレビ放送は、2024年5月14日(火)。NHK BSの「BSシネマ」にて。
 14:00 ~ 15:44

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原題【Death Becomes Her】は、「彼女には“死”がふさわしい」という意味になります。

『永遠に美しく』あらすじ【あの女に負けたくない!落ちぶれた女優が“年を取らない”秘薬を飲むが…】

1978年、ブロードウェイ。

舞台に立つ女優マデリーン(メリル・ストリープ)のもとに、旧友でライターのヘレン(ゴールディ・ホーン)がやってきます。ヘレンは、美容外科医アーネスト(ブルース・ウィリス)と婚約したことを自慢します。ところが、アーネストはマデリーンにひと目ぼれ。あっさりヘレンを捨てて、マデリーンと結婚しまうのです。

 

7年後。失意のヘレンは激太りし、病院送りに。

 

さらに7年後。50代になったマデリーンは、本を出版するというヘレンの記念パーティに呼ばれます。マデリーンは、14年ぶりに再会したヘレンにびっくり! ヘレンは、まるで若返ったかのように美しくなっていたのです。

 

若い浮気相手にボロカスに言われ、マデリーンは老いを感じます。

「不公平よ!」

泣きじゃくるマデリーンは、紙きれを見つけます。それは、以前にエステ会社の社長からもらった【秘密クラブ】の住所でした。

マデリーンが【秘密クラブ】を訪ねると、謎の美女リスル(イザベラ・ロッセリーニ)が“年を取らない”秘薬をくれます。マデリーンが秘薬を飲むと・・・彼女のからだは、若返ってゆくのでした。

 

いっぽう。ヘレンと密会していたアーネストは、マデリーンを殺害する計画を持ちかけられていました。アーネストは帰宅したマデリーンに罵倒され、カッとなって2階の階段から突き落としてしまいます。

 

首の骨を折り、死んだと思われたマデリーンでしたが、起き上がってきます。マデリーンが飲んだのは、“どんなことがあっても死ねない”薬だったのです・・・

ゴールディ・ホーンは撮影時,いくつだった?『永遠に美しくく…』登場人物&キャスト

ここで紹介する吹き替えは、DVD版のもの。NHK BSの放送は字幕スーパーです。

マデリーン・アシュトン

演:メリル・ストリープ/吹き替え:池田 昌子(いけだ まさこ)

かつて、ブロードウェイで舞台に立っていた女優。50代になって容姿の衰えを感じていたが、久しぶりに再会したヘレンの若々しさに驚く。ヘレンに対抗すべく“若返り”の秘薬を飲むが・・・

 

マデリーンを演じたのは、アメリカの俳優メリルストリープ

(出典:Lost In Film on X)

アカデミー賞に21回ノミネートされ、主演女優賞2回、助演女優賞1回にかがやく大女優です。役作りのために徹底的にリサーチし、アメリカ各地の訛り(なまり)を使い分けることから、「訛りの女王」と呼ばれています。

おもな出演作

『ソフィーの選択 (1982)・・・アウシュヴィッツ収容所から生き延びたポーランド人女性の知られざる過去をめぐる、人間ドラマ。

『マディソン郡の橋 (1992)・・・アイオワ州の片田舎で暮らす主婦と、彼女が出会った写真家。中年男女の不倫を描く、大人の恋愛映画です。共演はクリント・イーストウッド。

『プラダを着た悪魔』(2006)・・・ジャーナリスト志望だったのにファッション誌へ配属された女性が奮闘する、お仕事コメディ。メリル・ストリープは鬼編集長の役。

ヘレン・シャープ

演:ゴールディ・ホーン/吹き替え:井上 瑤(いのうえ よう)

(出典:Fascinating on X、左がメリル・ストリープ、右がゴールディ・ホーン)

マデリーンの学生時代からのライバル。何度も恋人をマデリーンに奪われ、婚約を交わしたアーネストも取られてしまう。失意のため激太りしたが、マデリーンへ復讐するために立ち直った。

 

ヘレンを演じたのは、アメリカの俳優ゴールディ・ホーンです。

1970~1990年代にかけて、おもにコメディで活躍。ちょっと天然だけど頑張る女の子を演じたら、右に出る者はいないコメディエンヌでした。

おもな出演作

『 ファール・プレイ(1978)・・・バツイチの女の子が見知らぬヒッチハイカーを乗せてから次々と事件に巻きこまれる、サスペンス・コメディ。

『プライベート・ベンジャミン』(2006)・・・世間知らずのお嬢さまがラジオDJの口車に乗せられ、軍隊に入って奮闘するコメディ。

『永遠(とわ)に美しく…』の撮影期間は、1991年12月から1992年の4月にかけてです。ゴールディ・ホーンは1945年11月21日生まれですので、撮影当時は46歳だったことになります。

嘘でしょ!

 

若いころのゴールディ・ホーンを知りたいかたには、『プライベート・ベンジャミン』がおすすめ。ドジだけど一生懸命な女の子を、キュートに演じています。

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アーネスト・メンヴィル

演:ブルース・ウィリス/吹き替え:羽佐間 道夫(はざま みちお)

美容外科医。マデリーンと結婚してから疲れ果て、“男”としても元気がなくなった。

アーネストを演じたのは、『ダイ・ハード』シリーズのブルース・ウィリスです。

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リスル・フォン・ラマン

演:イザベラ・ロッセリーニ/吹き替え:高島 雅羅(たかしま がら)

マデリーンに“若返り”の秘薬を売った謎の美女。20代ないし30代に見えるが、実年齢は71歳だという。

 

リスルを演じたのは、イタリア出身の女優イザベラ・ロッセリーニ。イタリアの巨匠ロベルト・ロッセリーニと、スウェーデンが生んだ大女優イングリッド・バーグマンの娘です。

 

イザベラは、鬼才デヴィッド・リンチの『ブルーベルベット』(1986)に出演しています。

(出典:Variety on X)

 

イタリアの名監督ロベルト・ロッセリーニについては、「名作・白黒映画おすすめ8選【ヨーロッパ編】」の記事で言及しています。筆者が衝撃を受けた『ドイツ零年(ぜろねん)』の監督です。

医師

演:シドニー・ポラック/吹き替え:青森 伸(あおもり しん)

マデリーンを診察し、慌てふためく医師を演じたのはシドニー・ポラック。『トッツィー』『愛と哀しみの果て』の監督でもあります。

楽しいから、吹き替えもおすすめ!

NHK BSでの放送は字幕ですが、『永遠(とわ)に美しく…』は吹き替えでの視聴もおすすめです。

  • マデリーン・・・池田 昌子(『ローマの休日』のオードリー・ヘップバーン)
  • ヘレン・・・井上 瑤(アニメ旧『うる星やつら』のラン)
  • アーネスト・・・羽佐間 道夫(『ロッキー』シリーズのロッキー)
  • リスル・・・高島 雅羅(『トータル・リコール』のシャロン・ストーン)

という素晴らしい声優さんがキャスティングされていますので、吹き替え版も楽しいです。

 

『永遠(とわ)に美しく…』吹き替え版は、2023年5月現在、Amazonプライムビデオで視聴できます。

Amazonプライムビデオの登録方法は、「Amazonプライムビデオの契約方法・登録方法」の記事で解説しています。

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ハチャメチャに楽しいので、友だちにも布教しよう!

 

筆者がおすすめのシーンは、37分12秒

【秘密クラブ】を訪ねたマデリーン(メリル・ストリープ)は、若くて妖艶な美女・リスル(イザベラ・ロッセリーニ)と出会います。リスルが若く見えるのは、“年を取らない”秘薬を飲んでいるから、という話の流れなのですが・・・

自信たっぷりのリスルとマデリーンの会話が面白い。

 

リスル「わたし、いくつに見える?」

マデリーン「そんなこと・・・」

 

リスル「(見せつけるように足を組み換え)構いませんから、当ててみて」

マデリーン「38・・・」

 

リスル「(一瞬、顔をこわばらせる)」

マデリーン「あ、28・・・23?」

 

絶妙な間とお芝居が面白く、ここだけ8回も再生してしまいました。

 

『永遠(とわ)に美しく…』だけでなく、1990年代の洋画には他にも素晴らしい作品がたくさんあります。

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