はてなブログを運営しており、
もっと自由にカスタマイズしたいな。WordPressに移行しようかな?
はてなは表示速度が遅いし、WordPressのほうがSEOに強いのかな?
と思っているかたもいると思います。
現行のブログをそのまま引き継ぐのであれば、「はてな ⇨ ワードプレス」移行はひとつの手段です。
しかし、2023年のネットを取り巻く環境を考えれば、もうひとつの選択肢があります。移行ではなく、はてなブログとWordPress、どっちも運営して“連携させる”方法です。
- 【はてなブログProからWordPress】移行するタイミングと,アクセス数の目安とは?
- 【はてなブログからWordpress】移行へのデメリットは?連携をおすすめする3つの理由
- 【はてなブログとWordpress】おすすめの連携&併用のやり方
【はてなブログProからWordPress】移行するタイミングと,アクセス数の目安とは?
はてな歴6年の福造です。はてなブログProを2つ、WordPressブログ2つを運営しています
はてなブログからWordPressへの移行を考えているなら、タイミングは1秒でも早いほうがいいです。
- URL(=パーマリンク)を日付表記から ⇨ 英語表記に変更
- 画像をWordPress側にアップロードし直す(=はてなフォトライフの画像)
- 内部リンクをすべて貼り直す
記事が増えれば増えるほど移行の手間がかかりますし、画像の貼り換えも面倒になるからです。
もし、説明を読んでもわからない場合は、業者のかたにお任せする方法もあります。
特に、はてな無料版の場合は、
- キーワードリンク(はてなブログのタグリンク)を消す必要がある
- URLのリダイレクト作業
の2つが加わるため、よくわからないまま作業するとエラーの対応に追われることになります。
『サイト引越し屋さん』では、無料ブログからWordPressへの引っ越し代行もおこなってくれます。見出しのタグを変更したり、画像を貼り直したり・・・移行作業はタダでさえ面倒なので、不安だったら相談してみるのもおすすめです。

ただし、移行には懸念点もあります。
WordPressに移行した後に、はてな時代ほどアクセスが集まるかどうか? ということ
はてなブログ時代に、SEOをしっかり勉強してこなかった人は集客に苦しむ可能性があります。
WordPressへの移行後しばらくは、確実にアクセスが落ちます。
WordPressの1か月の維持費は、サーバー代+ドメイン代でおよそ1,200円。
1日のアクセスが500PVを越えており、検索流入が8割を越えていないと、WordPressの運営費を賄うことさえ難しくなります。
WordPressに移行したあと、はてなの良さを再確認し、またはてなブログに戻ってくるかたもいます。
【はてなブログからWordpress】移行へのデメリットは?連携をおすすめする3つの理由
【はてなからWordPressへ移行した場合のデメリット】
- SEOを勉強していないと、集客できない可能性が高い
- SNSを利用しない限り、他のブロガーさんとの交流がなくなる
- Google検索にAIが導入されたら、トラフィックが激減する可能性がある
WordPressに移行すると、はてなのコミュニティの後ろ盾を失ってしまいます。いわば、“ホンモノの集客力”が問われます。
・ペルソナを設定する
・検索ユーザーの役に立つこと、知りたいことを書く
こういったSEOの基本を勉強していないと、読まれることさえ難しくなるのです。
>> SEO対策とは?【検索される記事でなければ,アクセスアップは難しい?】
また、WordPressにははてなのようなコミュニティは存在しません。Twitterなどでブログ仲間を募らないと、孤独な運営になります。SNSはブログとは異なる文化があるので、SNSの運用方法も学ぶ必要が出てきます。
そして、もうひとつ。
2023年の5月、GoogleはAIを搭載した新しい検索エンジン「SGE」(※)を発表しました(※ 「Search Generative Experience」)。AIが検索エンジンに組み込まれ、ユーザーの質問にAIが答えてくれるサービスです。
すでにBingの検索機能にはChatGPTが導入されていますが、あのGoogle版。
▲クリックすると動画が読み込まれます。
「SGE」(=GoogleのAI検索)が導入されたら、かんたんな質問はAIが答えてくれるようになります。つまり、せっかくSEOを勉強して検索ページに上位表示できたとしても、以前ほどの流入がなくなるかもしれないのです。
(⇦ 海外では試験導入が始まったばかり。日本で「SGE」がいつから導入されるかは未定です)
- 開設初期(移行初期)のアクセス集めが難しいWordPressでも、はてな側からのアクセスが見込める
- はてなブログ(交流)+WordPress(収益)のような用途をわけたブログ運営ができる
- GoogleのAI検索が導入されても、はてな側からのアクセス経路がある
【はてなブログとWordpress】おすすめの連携&併用のやり方
はてなブログとWordPressを連携させるなら、はっきりと役割をわけた運営がおすすめです。はてな側 ⇨ WordPressへ、関連する記事だけリンクを貼る手法です。
(⇦ はてな側はProでも無料版でもどっちでもいが、アドセンス収益を得たいならPro)
はてなブログで「雑記ブログ」 ⇨WordPressで「特化ブログ」で連携
近年は、初めから「特化ブログ」を作るのが流行りになっています。
しかし、自分がどんなジャンルに向いているかなんて、やってみないとわかりません。
そこではてなブログで「雑記ブログ」を運営し、いろんなジャンルの記事を書いてみます。
たとえば、「子育て」「子どもの英語教育」「看護事務」などを発信し、「看護事務」の記事に対する反応がよかったとします。
「看護事務」ジャンルなら、「特化ブログ」を作っても勝算あるかも!
勝ち筋が見えたら、WordPressで「特化ブログ」を作り、はてなの関連する記事からリンクを飛ばします。うまくいったら続ければいいし、難しかったらまた別のブログを立ち上げればいい。
はてなブログで「日記ブログ」 ⇨WordPressで「収益型ブログ」で連携
WordPressで「収益型ブログ」(=アフィリエイトブログ)を作っておき、はてなの「日記ブログ」とリンクさせる方法です。
たとえば、WordPressでオンライン英会話の「収益型ブログ」を作ります。サービスの比較記事や、オンライン英会話のサービスを1社1社掘り下げた記事を用意しておきます。
はてなブログでは、英語に関するライトな悩みを発信する「日記ブログ」を作ります。英会話の勉強法について書くとき、はてなからWordPressの関連記事にリンクを飛ばします。
- 検索ページからWordPressブログに来る人 ⇨ オンライン英会話に興味がある、“直接的なニーズ”がある人
- はてなの日記ブログから来る人 ⇨ 英語を話せるようになりたいが、その解決策がオンライン英会話だと気づいていない人(=潜在ニーズ)
役割を分担して、別々に集客するイメージです。
分けるなんて面倒じゃない? セールスの記事もはてなで書けば?
はてなでは、セールスの記事よりも書き手の個性や価値観がみえる「日記ブログ」が好まれます。アフィリエイトに嫌悪感を持つ人もいるので、“セールスの記事を書きにくい雰囲気”があるのです
記事の装飾やアフィリエイトボタンなど、WordPressのほうが収益につながる機能が充実しています。
しかし、WordPressでオンライン英会話の特化ブログを作ったとしても、集客に苦しむ可能性があります。企業サイトとSEOで真っ向勝負を挑んでも、勝ち目がありません。
はてなとワードプレスを併用すれば、両者の特徴を生かして集客できます。
エックスサーバー のクイックスタートを使うと、WordPressブログ開設がかんたん! 「ドメインとサーバーの紐づけ」「SSL証明(セキュリティ対策)」という面倒な設定も、1ステップでできます。
【はてなとWordPressを連携&併用する場合のデメリット】
- 複数のブログを運営するので、エネルギーは要る
- はてなProとWordPressを併用する場合は、維持費が倍になる
①に関しては、どっちかを一時休止しておけばいいので、さほど問題はありません。いまはWordPressに注力して記事を書き、ひと段落したらはてなを書く・・・みたいなやり方で全然OK!
「戦略的にどっちかを重視して書く」でもいいし、「書いていて楽しいほうを書く」でもいい。“更新頻度が高くなければならない”と考えてると、疲れてしまうよ
②に関しては、ネックになる部分。はてなProとWordPress、どっちも運用するとなると月額2,300円ほどの維持費がかかります。SEOをしっかり勉強していれば、達成が難しい金額ではありませんが・・・
費用が厳しいと感じるなら、はてなブログ無料版とWordPressを連携させれば、月々の出費は抑えられます。
WordPressだけをお持ちで、「まったくアクセスがない」とお悩みのかたも、はてな無料版との連携を試してみる価値はあります。