はてなブログを運営しており、
もっと自由にカスタマイズしたいな。WordPressに移行しようかな?
はてなは表示速度が遅いし、WordPressのほうがSEOに強いのかな?
と思っているかたもいると思います。
現行のブログをそのまま引き継ぐのであれば、「はてな ⇨ ワードプレス」移行はひとつの手段です。
しかし、2024年のネットを取り巻く環境を考えれば、もうひとつの選択肢があります。移行ではなく、はてなブログとWordPress、どっちも運営して“連携させる”方法です。
- 【はてなブログProからWordPress】移行するタイミングと,アクセス数の目安とは?
- 【はてなブログからWordpress】移行へのデメリットは?連携をおすすめする3つの理由
- 【はてなブログとWordpress】おすすめの連携&併用のやり方
【はてなブログProからWordPress】移行するタイミングと,アクセス数の目安とは?
はてな歴7年の福造です。はてなブログProを2つ、WordPressブログ2つを運営しています
はてなブログからWordPressへの移行を考えているなら、タイミングは1秒でも早いほうがいいです。
- URL(=パーマリンク)を日付表記から ⇨ 英語表記に変更
- 画像をWordPress側にアップロードし直す(=はてなフォトライフの画像)
- 内部リンクをすべて貼り直す
記事が増えれば増えるほど移行の手間がかかりますし、画像の貼り換えも面倒になるからです。
もし、説明を読んでもわからない場合は、業者のかたにお任せする方法もあります。
特に、はてな無料版の場合は、
- キーワードリンク(はてなブログのタグリンク)を消す必要がある
- URLのリダイレクト作業
の2つが加わるため、よくわからないまま作業するとエラーの対応に追われることになります。はっきりいって、時間的コストのほうが痛い。
『サイト引越し屋さん』では、無料ブログからWordPressへの引っ越し代行もおこなってくれます。見出しのタグを変更したり、画像を貼り直したり・・・移行作業は面倒なので、不安だったら相談してみるのもおすすめです。
ただし、移行には懸念点もあります。
WordPressに移行した後に、はてな時代ほどアクセスが集まるかどうか? ということ
はてなブログ時代に、SEOをしっかり勉強してこなかった人は地獄を見ます。
WordPressへの移行後しばらくは、確実にアクセスが落ちます。
WordPressの1か月の維持費は、サーバー代+ドメイン代でおよそ1,000円前後。
1日のアクセスが500PVを越えており、検索流入が8割を越えていないと、WordPressの運営費を賄うことさえ難しいでしょう。
WordPressに移行したあと、はてなの良さを再確認し、はてなブログに戻ってくるかたもいます。
【はてなブログからWordpress】移行へのデメリットは?連携をおすすめする3つの理由
【はてなからWordPressへ移行した場合のデメリット】
- SEOを勉強していないと、集客できなくなる
- SNSを利用しない限り、他のブロガーさんとの交流がなくなる
- Google検索にAIが導入されたら、トラフィックが激減する可能性がある
WordPressに移行すると、はてなグループからのアクセスは、ほぼ0になります。いわば、“ホンモノの集客力”が問われます。
・ペルソナを設定する
・検索ユーザーの役に立つこと、知りたいことを書く
こういったSEOの基本を勉強していないと、読まれることさえ難しくなるのです。
>> SEO対策とは?【検索される記事でなければ,アクセスアップは難しい?】
僕が2個目のブログをWordPressで作ったとき、開設から半年のあいだ、アクセスは1週間で10PVでした。1日10PVじゃないです。1週間でトータル10PVでした
まるで、無人島でお店を開いているような感覚。さすがに心が折れそうになりました。1日50PV越えるのに、1年かかっています。
また、WordPressには、はてなグループようなコミュニティは存在しません。
X(=旧Twitter)などでブログ仲間を募らないと、孤独な運営になります。SNSにはブログのコミュニティとは異なる文化があるので、SNSの運用方法も学ぶ必要があります。
そして、もうひとつ。
2023年の5月、GoogleはAIを搭載した新しい検索エンジン「SGE」(※)を発表しました(※ 「Search Generative Experience」➤ 2024年現在は「AI Overview」に名称が変更)。AIが検索エンジンに組み込まれ、ユーザーの質問にAIが答えてくれるサービスです。
▲クリックすると動画が読み込まれます。
「SGE」(=AI Overview)が導入されたら、かんたんな質問はAIが答えてくれるようになります。せっかくSEOを勉強して検索ページに上位表示できても、以前ほど流入がなくなるかもしれないのです。
>>【ブログSEOはオワコン?】グーグルのAI検索「Google SGE」を使ってみた感想
- 開設初期(移行初期)のアクセス集めが難しいWordPressでも、はてな側からのアクセスが見込める
- はてなブログ側からリンクを送ることで、WordPress側の検索順位が上がりやすくなる(=被リンク効果)
- はてなブログ(交流)+WordPress(収益)のような用途をわけたブログ運営ができる
【はてなブログとWordpress】おすすめの連携&併用のやり方
はてなブログとWordPressを連携させるなら、はっきりと役割をわけた運営がおすすめです。はてな側 ⇨ WordPressへ、関連する記事だけリンクを貼る手法です。
(※ はてな側はProでも無料版でもどっちでもいが、アドセンス収益を得たいならPro)
はてなブログで「雑記ブログ」 ⇨WordPressで「特化ブログ」で連携
近年は、初めから「特化ブログ」を作るのが流行りになっています。
しかし、自分がどんなジャンルに向いているかなんて、やってみないとわかりません。
そこではてなブログで「雑記ブログ」を運営し、いろんなジャンルの記事を書いてみます。「このジャンルやテーマなら、イケる!」という自信が持てたら、WordPressで「特化ブログ」を作り、リンクを飛ばす作戦です。
たとえば、「子育て」「子どもの英語教育」「看護事務」などを発信し、「看護事務」の記事に対する反応がよかったとします。
「看護事務」ジャンルなら、「特化ブログ」を作っても勝算あるかも!
はてなの雑記ブログを、市場調査・適性検査の場として活用するのです。
近年のSEOでは、記事のクオリティと同じぐらい「被リンク」が検索順位に影響を与えます。誰かから「被リンク」をもらうのは難しいので、自分の別サイトからリンクを送る方法です。
はてなブログで「日記ブログ」 ⇨WordPressで「収益型ブログ」で連携
WordPressで「収益型ブログ」(=アフィリエイトブログ)を作っておき、はてなの「日記ブログ」とリンクさせる方法です。
たとえば、WordPressでオンライン英会話の「収益型ブログ」を作ります。サービスの比較記事や、オンライン英会話のサービスを1社1社掘り下げた記事を用意しておきます。
はてなブログでは、英語に関するライトな悩みを発信する「日記ブログ」を作ります。英会話の勉強法について書くとき、はてなからWordPressの関連記事にリンクを飛ばします。
- 検索ページからWordPressブログに来る人 ⇨ オンライン英会話に興味がある、“直接的なニーズ”がある人
- はてなの日記ブログから来る人 ⇨ 英語を話せるようになりたいが、その解決策がオンライン英会話だと気づいていない人(=潜在ニーズ)
役割を分担して、別々に集客するイメージです。
分けるなんて面倒じゃない? セールスの記事もはてなで書けば?
はてなでは、セールスの記事よりも書き手の個性や価値観が見える「日記ブログ」が好まれます。アフィリエイトに嫌悪感を持つ人もかなりいるので、“セールスの記事を書きにくい雰囲気”があるのです
いっぽう。セールス記事を書いたアフィリエイトブログは、競合が強くなるので集客が難しくなります。
複数のブログを持つことで、コア・アップデートのリスクを分散させる
2023年の秋には、個人ブログに大きなダメージを与えるGoogleのコア・アップデートが立て続けに実施されました。
>> 【アクセス激減?】原因は?SGE?ヘルプフル・コンテンツ・アップデート?
アップデートをまともに被弾するとアクセスが激減し、立ち直れないほどダメージを受けることがあります。
はてなとWordpressを併用することで、アップデートのリスクを分散させることができます。筆者の場合、運営する4つのブログのうち、
- Aサイトは、壊滅的にアクセス激減 ↓
- Bサイトは、40%アクセス減 ⤵
- Cサイトは、30%アクセスup ⤴
- Dサイトはやや増 ⤴
という結果でした。
大きな「雑記ブログ」を1つだけ所有していた場合、アプデでアクセスが激減すると、心を折られます。ミニマムなブログを複数もっておいたほうが、リスクヘッジに繋がります。
エックスサーバー のクイックスタートを使うと、WordPressブログ開設がかんたん! 「ドメインとサーバーの紐づけ」「SSL証明(セキュリティ対策)」という面倒な設定も、1ステップでできます。