心理サスペンスの隠れた名作で、トラウマ級の衝撃を与えてくれる映画『バニー・レークは行方不明』が、NHKのBSでテレビ放送されます。
この記事では、映画『バニー・レークは行方不明』のあらすじと見どころをご紹介します。
※なお、できるだけネタバレはしません。
- サスペンス映画『バニー・レークは行方不明』NHKのBSでの放送はいつ?
- 映画『バニー・レークは行方不明』あらすじ【ネタバレなし】
- みんな嘘つき?それとも妄想?“行方不明者が見つからない”映画の名作!!
サスペンス映画『バニー・レークは行方不明』NHKのBSでの放送はいつ?
『バニー・レークは行方不明』は1965年のアメリカ映画。若い母親が失踪した娘の行方を探してゆくうち、さく乱状態に追い込まれてゆく心理サスペンスです。
映画『バニー・レークは行方不明』 | |
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原題 | Bunny Lake Is Missing |
製作国 | アメリカ |
公開年 | 1965年 |
上映時間 | 107分 |
監督 | オットー・プレミンジャー(『悲しみよこんにちは』) |
原作 | イヴリン・パイパー『バニー・レークは行方不明』 |
脚本 | ジョン・モーティマー、ペネロープ・モーティマー |
出演 | キャロル・リンレー、キア・デュリア、ローレンス・オリヴィエ |
『バニー・レークは行方不明』のテレビ放送は、2021年5月25日(火)。NHKのBSの「BSプレミアム」にて。
13:00 ~ 14:48
※放送はすでに終了しています。
映画『バニー・レークは行方不明』あらすじ【ネタバレなし】
ロンドンの郊外。
外国からやってきたアン・レーク(キャロル・リンレー)は、4歳の娘バニーとこの街に住み始めたばかり。ある日の午後、アンは保育園にあずけておいた娘を迎えにゆきます。
ところが、保育園の先生は口をそろえて
「バニーという子なんて、見た覚えがない」
と、言うのです。
我を失ったアンは兄・スティーブン(キア・デュリア)に助けを求め、二人で保育園を捜索します。4歳児の担当だった先生は歯医者へ出かけており、屋上で物書きをしているフォード先生はどう考えても変人です。
らちがあかなくなったアンとスティーブンは、ニューハウス警部(ローレンス・オリヴィエ)に捜査を依頼。アンは、
「調理師のおばさんに娘を頼んでおいたはずよ」
と証言しますが、その調理師も姿を消しています。
さらに、アンが自宅に戻ると・・・スリッパ、熊のぬいぐるみなど、家を出る前はあったはずの「バニーの持ち物」が全部消えていたのです。
「そもそも、最初からバニーという娘なんて存在してなかったのでは?」
警察はアンの妄想ではないか、と疑い始めて・・・
みんな嘘つき?それとも妄想?“行方不明者が見つからない”映画の名作!!
行方不明者を必死に探すものの、誰もその存在すら知らない・・・みんながグルになって主人公をダマしているのか? それとも情緒不安定な主人公の妄想か?
この型をもつサスペンス映画は、昔からよく作られています。
- 『バルカン超特急』(1938年)・・・列車で知り合った婦人がこつ然と姿を消す
- 『フォーガットン』(2004年)・・・最愛の息子が“いなかった”ことになってる
- 『フライトプラン』(2005年)・・・飛行機内で娘が失踪
- 『チェンジリング』(2008年)・・・消えた息子が戻ってくるが、別人
- 『女神は二度微笑む』(2015年)・・・失踪した夫は、別人だった説
中には、前半はスリリングだけど真相を知るとツッコミどころがいっぱい、という作品も少なくありません。『バニー・レークは行方不明』は、“失踪者が見つからない”映画の中でも、かなり完成度の高い作品です。
特に優れているのが、カメラワーク。娘の持ち物が次々と消えてゆく場面では、アンの視点。ニューハウス警部が捜査する場面では第三者視点でアンを映しており、“視点の切り替え”が異様な緊張感をもたらしています。
あまり余計な情報を入れずに見て、震えてほしい。
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