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『死刑台のメロディ』あらすじ【冤罪がテーマの名作!エンニオ・モリコーネの“Here's to you”も名曲】

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『死刑台のメロディ』あらすじ【冤罪がテーマの名作!エンニオ・モリコーネの“Here's to you”も名曲】

「私は犯罪と闘ってきた。その犯罪とは、“人間が人間を搾取すること”だ!」

アメリカが移民に対して、今よりも不寛容だった時代。無実の罪で死刑宣告されながらも、尊厳を失わなかったイタリア系移民たちがいます。

 

この記事では、アメリカ最大の冤罪事件を扱った映画『死刑台のメロディ』のあらすじと感想をお伝えします。

実話?公開年は?映画『死刑台のメロディ』概要

 『死刑台のメロディ』は1971年のイタリア・フランス合作映画。

いわれなき罪で逮捕されたイタリア系移民の二人が、不当な裁判に臨む社会派ドラマです。

映画『死刑台のメロディ』
原題

Sacco and Vanzetti

公開 1971年
ジャンル 法廷ドラマ
上映時間 133分
監督 ジュリアーノ・モンタルド(『エネミー・ウォー』)
音楽 エンニオ・モリコーネ(『夕陽のガンマン』)
主題歌 ジョーン・バエズ「Here's To You」(勝利への賛歌)
出演 ジャン・マリア・ヴォロンテ、リカルド・クッチョーラ

映画は、1920年代に実際に起こった「サッコ・ヴァンゼッティ事件」を扱っています。

wikiより詳しい!『死刑台のメロディ』あらすじ【冤罪がテーマの名作】

1920年代のアメリカ。マサチューセッツ州のボストン。

靴職人のサッコ(リカルド・クッチョーラ)と魚行商人のヴァンゼッティ(ジャン・マリア・ヴォロンテ)は、いきなり警察に取り囲まれます。二人は、運の悪いことに護身用のピストルを所持していました。

 

警察は、サッコとヴァンゼッティがイタリア系移民だと知ると、すぐに逮捕します。署長は、1か月前に製靴会社で起こった殺人事件と二人を、短絡的に結びつけてしまいます。サッコとヴァンゼッティは釈明もできないまま、“強盗殺人犯”として起訴されたのです。

弁護士のムーア(ミロ・オーシャ)は事実を積み上げ、証言者の矛盾をつきます。ところが、証人は次々と偽証をかさね、サッコとヴァンゼッティの言葉もねじ曲げられてゆきます。

それどころか、検察官は

「英語もろくに話せんくせに!」

「社会の底辺にうごめく奴ら。あんたらは文(もん)なしだ」

などと、二人を侮辱し続けました。

 

ムーアの奮闘むなしく、銃器の鑑定は“クロ”。手続きに問題がある、と訴え続けたムーアの怒りは爆発します。 「人種差別」や「思想差別」による不当な裁判だと主張しますが・・・

感想【エンニオ・モリコーネ&ジョーン・バエズの主題歌“Here's to you”に涙!高潔な魂に感動!】

『メタルギアソリッド』にも使われた?名曲「Here's to you」とは?

筆者が『死刑台のメロディ』の存在を知ったのは、主題歌「勝利への賛歌」(Here's to you)を聴いたのがきっかけです。

作曲はイタリアのエンニオ・モリコーネ。『ひまわり』『ニュー・シネマ・パラダイス』など、数々の映画音楽を遺した名作曲家です。

作詞と歌は、アメリカのフォーク歌手ジョーン・バエズです。

▲クリックすると動画が読み込まれます。

同じフレーズをくり返しているのにも関わらず、切ないメロディ。力強い歌詞。

Here's to you, Nicola and Bart
Rest forever here in our hearts
The last and final moment is yours
That agony is your triumph

 

あなたたちを祝して 二コラとバート
私たちの心の中で 永遠に休んでください
最期の最後の瞬間は あなたたちだけのものです
受難は あなたたちの勝利となるときです

 

「Here's to you」は、人気ゲーム『メタルギアソリッド4』ではエンディング曲として、『メタルギアソリッドⅤ』ではテーマ曲としても使われています。

思想差別?アナーキストは敵?偏見に屈しない“高潔な魂”に感動!

『死刑台のメロディ』は冤罪をあつかった映画ですが、「アナーキズムを認めるかどうか?」という“思想差別”がテーマにもなっています。

 

検察は、サッコとヴァンゼッティがアナーキスト(=無政府主義者※)だと知ると、いっそう強い偏見を持つようになります。

◆アナーキズムとは?◆
国家や権力の存在を嫌い、自由で平等な社会をめざす考え方のこと。アナーキストはそういう思想を持つ人。

 

アナーキズムは、アメリカの民主主義を揺るがす危険な思想”だと考えられていました。このため、警察から検察、国家までがグルになって無実の二人を「身代わり」に仕立てあげたのです。まるで、憎しみをぶつけるかのように・・・

 

それでも、サッコとヴァンゼッティは思想を変えようとはしません。外国人差別、貧困にも立ち向かってゆきます。

 

終盤。

後世に託すヴァンゼッティの言葉が、胸に刺さります。

「彼らは我々の身体を焼くが、我々の信念はや焼きつくせない。それは若者に受け継がれる・・・幸福はひとり占めするな。へりくだって隣人を思いやれ。弱い人悲しむ人を助けよ!」

 

なんという高潔な魂! 筆者のいやしい魂も揺さぶられた!! 

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映画 『死刑台のメロディ』は、動画配信サービス(VOD)でネット視聴できるのか? おもなサービスの配信状況です。

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月額料金 2,189円 500円 990円~ 1,026円 990円
無料体験 31日間 30日間 なし 2週間 なし
配信状況

 ※2023年5月7日時点のデータ。動画サービスの配信作品は入れ替わりますので、加入前に検索🔍をかけてご確認ください。

 

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⇧ 借りてよかった!一緒にレンタルしたのは『パリは燃えているか』。

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筆者が注文したときは、在庫が4枚ありました。配信される可能性は低いので、レンタルのご利用をおすすめします。