シュワルツェネッガーが主演し、意表をつく展開とグロ満載のアクションが話題を呼んだ『トータル・リコール』が、NHKのBSでテレビ放送されます。
この記事では、同作でひときわ印象的な“おばさん”を演じた女優さんの名前とセリフをご紹介します。
また、映画『トータル・リコール』の吹き替えには2バージョンあります。「離婚成立だ」「パーティで会おうぜ!」などの名セリフが聴けるバージョンのDVDやブルーレイについてご紹介します。
- 『トータル・リコール』NHKのBSでのテレビ放送(2022)は、いつ?
- シュワちゃん版『トータル・リコール』内容【ネタバレなし】
- 『トータル・リコール』(1990)と言えばコレ! 顔割れおばさんの名前とセリフは?
- 「パーティで会おうぜ!」「離婚成立だ」の吹き替えを聴けるDVDやブルーレイは、どれ?
『トータル・リコール』NHKのBSでのテレビ放送(2022)は、いつ?
『トータル・リコール』は1990年のアメリカ映画。偽の記憶を植え付けられたと知った男が、真実を求めて火星に向かうSFです。
シュワルツェネッガー主演『トータル・リコール』 | |
---|---|
原題 | Total Recall |
製作年 | 1990年 |
製作国 | アメリカ |
ジャンル |
SF、アクション |
上映時間 | 113分 |
監督 | ポール・バーホーベン(『ロボコップ』『スターシップ・トゥルーパーズ』) |
原作 | フィリップ・K・ディック『追憶売ります』 |
出演 | アーノルド・シュワルツェネッガー、シャロン・ストーン、マイケル・アイアンサイド |
2012年にはコリン・ファレル主演でリメイクされていますが、悪趣味といえるグロ描写や、シャロン・ストーンの色っぽいけど不格好なアクション・・・クセの強さは1990年版のほうが上です。
13:00 ~ 14:54
字幕スーパー、レターボックス・サイズ(画面の上下に黒い帯が入る)での放送です。
シュワちゃん版『トータル・リコール』内容【ネタバレなし】
建設作業員のダグラス・クエイド(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、妻のローリー(シャロン・ストーン)と二人暮らし。なぜか、行ったこともないはずの火星の夢を見ては、毎晩うなされていました。
ある日のこと。
「お望みの記憶、売ります」というリコール社の広告を見たダグラスは、同社で「火星旅行」体験のプログラムを試します。しかし、眠りにつこうとしたダグラスは、とつぜん大暴れします。身体が拒否反応を起こしたのです。
火星の夢を見ていたのは偶然ではない。火星で諜報活動をしていたことがある?
偽の記憶を埋め込まれたと知ったクエイドは、自分が“何者か”を知るために、火星へ向かいますが・・・
『トータル・リコール』(1990)と言えばコレ! 顔割れおばさんの名前とセリフは?
▲クリックすると動画が読み込まれます。
『トータル・リコール』の名シーンのひとつ。大柄なおばさんの顔が割れ、中からシュワちゃんが出てくる場面です。
火星に向かうロケットに乗るには、入国管理局をパスしなければなりません。シュワちゃんの行方を追うリクター達も、入国管理局で待ち伏せしました。
すると、挙動不審なおばさんが現われ、管理官と次のようなセリフを交わします。
入国管理官「くだものや野菜をお持ちですか?」
おばさん「2週間」
入国管理官「なんです?」
おばさん「2週間・・・んん・・・2週間・・・」
おばさん、口に中指をつっこんで、うめき出す。怪しむリクターたち。
おばさんのかつらが取れ、顔が割れてゆき、シュワちゃん登場!! シュワちゃん、“おばさんの顔”を、リクターの部下に向かって投げます。
おばさんの顔「さあ、用意はい~い?」
どか~ん!!
(⇦ Netflixで配信されていた、“ソフト版”の吹き替えのセリフです)
このおばさんは、クレジットでは「fat lady」(太った婦人)と表記されています。名前までは設定されていません。演じているのは、プリシア・アレンという女優さん。『トータル・リコール』以外に3本の映画に出演していますが、いずれも日本未公開の作品ばかりです。
- 『The Naked Truth』(1992年)・・・エッチなコメディ映画(『ターミネーター』のパロディあり)、探偵役で登場
- 『Let Others Suffer』(2007年)・・・フェミニズムがテーマのドキュメンタリー
- 『Fell, Jumped or Pushed』(2016年)・・・失踪した軍曹の行方をめぐるドキュメンタリータッチのドラマ。
「パーティで会おうぜ!」「離婚成立だ」の吹き替えを聴けるDVDやブルーレイは、どれ?
シュワちゃん版『トータル・リコール』は、日本語吹き替えも魅力です。
ローリー「まさか、私を撃たないでしょ? 一度は夫婦だったのよ」
(銃声)
クエイド「離婚成立だ」
機械にはさまれ、両腕がもがれたリクター。クエイド、両腕を投げ捨て、言い放つ。
「パーティで会おうぜ!」
実は、『トータル・リコール』の吹き替えには、2つのバージョンが存在します。VHS・DVDなどの「ソフト版」と、日曜洋画劇場で放送されたときの「テレビ朝日版」の2種類です。
おもな配役は、以下の通り。
役名 | 肩書き | 俳優 | DVD版 | テレビ朝日版 |
---|---|---|---|---|
クエイド | 主人公 | アーノルド・シュワルツェネッガー | 屋良有作 | 玄田哲章 |
ローリー | 妻 | シャロン・ストーン | 高島雅羅 | 小山茉美 |
メリーナ | ヒロイン | レイチェル・ティコティン | 戸田恵子 | 弥永和子 |
リクター | コーヘイゲンの部下 | マイケル・アイアンサイド | 内海賢二 | 羽佐間道夫 |
コーヘイゲン | 採掘会社の総督 | ロニー・コックス | 家弓家正 | 中村正 |
ベニー | 陽気なタクシー運転手 | メル・ジョンソン・Jr | 田中亮一 | 樋浦勉 |
太った婦人 | おばさん | プリシラ・アレン | 片岡富枝 | さとうあい |
DVDなどのソフト版とテレビ朝日版では、微妙にセリフも違います。
- ソフト版「これで離婚だ」
- テレビ朝日版「離婚成立だ」
- ソフト版「さあ、用意はい~い?」
- テレビ朝日版「びっくりするのはこれから」
「離婚成立だ」「火星へようこそ」などの印象的なセリフ回しがあるのは、テレビ朝日版のほう。シュワちゃんの声を玄田哲章さんがあててるバージョンです。
おすすめは、2019年にKADOKAWAより発売されたブルーレイです。この商品には、ソフト版とテレビ朝日版(しかもノーカット)の2種類の吹き替えが収められています。
調査した限り、テレビ朝日版の吹き替えが収録されたDVDは見つかりませんでした。Netflix(ネットフリックス)やAmazonプライムなどの動画配信の吹き替えも、ソフト版です。
なお、2020年に公開された玄田哲章さん吹き替えの「 4kデジタルリマスター版」は、まだ円盤化されていません。