企業サイト・個人ブログに関わらず、トップページはそのサイトの“玄関口”となるページです。訪問してくれた読者さんはトップページを経由して、見たいページに飛びます。
それでは、トップページの記事数はいくつぐらいが最適なのでしょうか?
- 【トップページの記事数】各ブログサービスの初期設定は、いくつ?
- 【最適なのはいくつ?】訪問者さんの「リピートの間隔」から、トップページの記事数を決める
- 【最適なのはいくつ?】更新頻度やサブジャンルの数から、トップページの記事数を決める
- 【トップページの記事数】有名ブロガーさんの平均値は、いくつ?
- まとめ
【トップページの記事数】各ブログサービスの初期設定は、いくつ?
各ブログサービスによって、トップページの記事数の初期設定が違います。おもなブログサービスの初期設定を調べてみました。
《トップページの初期設定の記事数》
ブログサービス名 | トップページの記事数 |
---|---|
WordPress | 10記事 |
はてなブログ | 7記事 |
Amebaブログ | 1記事 |
ライブドアブログ | 3記事 |
FC2ブログ | 5記事 |
楽天ブログ | 7記事 |
Blogger | 7記事 |
データを取ったのは、7つのブログサービス。トップページの初期設定の記事数は、平均で5.7記事でした。
これらを参考にして、トップページの記事数を決めるのもひとつの方法でしょう。ただ、「いくつが最適か?」は運営者によっても変わります。
【最適なのはいくつ?】訪問者さんの「リピートの間隔」から、トップページの記事数を決める
Googleアナリティクスでは、ブログの訪問者さんのリピートの回数、リピートの間隔を、レポートから知ることができます。
Googleアナリティクスの左側のメニューより、「ユーザー」⇨ 「行動」⇨ 「リピートの回数や間隔」の順でクリック。
ページ左上の「分布」から、「セッションの間隔(日数)」をクリック。すると、以下のようなデータが表示されます。
セッションの間隔 | セッション | ページビュー数 |
---|---|---|
0 | 3245 | 5432 |
1 | 428 | 567 |
2 | 156 | 289 |
3 | 128 | 256 |
4 | 92 | 235 |
5 | 88 | 256 |
6 | 72 | 222 |
7 | 64 | 201 |
8 ‐14 | 320 | 789 |
15 - 30 | 180 | 486 |
31 - 60 | 132 | 468 |
61 - 120 | 39 | 68 |
121-364 | 6 | 10 |
「セッション」とは訪問人数のことで、「ページビュー数」とはいくつのページが読まれたか、を示します。
- セッションの間隔「0」とは、初めてブログを訪問した“新規ユーザー”であることを示します。
- セッションの間隔「1」なら、昨日ブログを訪れて、今日もブログを訪問してくれた読者さん(=1日ぶりに訪問してくれた人)を示します。
- セッションの間隔「8 - 14」なら、8日ぶり~14日ぶりにブログを再訪問してくれた人の総数を示します。
セッションの間隔「0」は新規のユーザーさんなので、この数値は除外します。
「428 + 156 + 128 + 92 +・・・・・+ 39 + 6」 のように、リピータさんの総数を足し算してゆくと、「1705」。
ここから、何日ぶりに再訪問するリピーターさんが多いのか、全体における割合を調べます。
「1705」の60パーセントは、1705 ✕ 0.6 = 1023
「1705」の70パーセントは、1705 ✕ 0.7 =1193
「1705」の80パーセントは、1705 ✕ 0.8 =1364
上の図では、セッションの間隔(日数)が「1日」から「7日」までのセッション数を足し算してゆくと、「1028」。リピーターの総数の6割にあたる「1023」にもっとも近い数値になります。
セッションの間隔(日数)が「1日」から「8日~14日」までのセッション数を足し算すると、「1348」。リピーターの総数の7割にあたる「1193」の数値をはるかに越えました。
上のデータの場合、7日以内に再訪問するリピーターが全リピーターの7割ちかくを占めていることになります。
仮に毎日1記事を更新する場合、トップページに8記事あれば、リピーターさんの多くに新着記事の存在をアピールできることになります。
更新頻度が週に2~3記事なら、トップページの記事数が4つあれば、ほとんどのリピーターさんに新着記事の存在をもれなく知らせることができます。
【最適なのはいくつ?】更新頻度やサブジャンルの数から、トップページの記事数を決める
また、「更新頻度」とは別の考え方で、トップページの記事数を決める方法もあります。
雑記ブログの場合、メイン・ジャンルの更新に比べると、サブジャンルの更新はどうしても少なめになります。
たとえば、メイン・ジャンルが「旅行」で、サブジャンル①が「英語」、サブジャンル②が「料理」というブログがあったとします。
メイン・ジャンルである「旅行」にはそれほど興味がないけれど、サブジャンルである「英語」記事は読みたい。
そんな読者さんに対しては、トップページの記事数がある程度あったほうが、サブジャンルの新着記事を見つけやすくなります。
「PageSpeed Insights」などのツールでトップページの表示速度を測定し、表示速度が遅くならないよう記事数を調整する必要があります。
このあたり、人気ブロガーさんたちはどのような対策をしているのでしょうか?
【トップページの記事数】有名ブロガーさんの平均値は、いくつ?
有名ブロガーさん達のトップページの記事数、トップページに表示している項目を調査してみました。
- マナブさんの「manablog」・・・10記事(WordPress)
- ヒトデさんの「今日はヒトデ祭りだぞ!」・・・12記事(WordPress)
- クロネさんの「クロネのブログ講座」・・・10記事(WordPress)
- ヨスさんの「ヨッ!センス」・・・5記事(WordPress)
- ポジ熊さんの「羆の人生記」・・・15記事(はてなブログ)
- らくからちゃさんの「ゆとりずむ」・・・10記事(はてなブログ)
- はあちゅうさんの「お買い物日記」・・・10記事(Ameba)
- 辻希美さんの「のんピース」・・・2記事(Ameba)
- burubon。さんの「うららか☆ものづくりCafe」・・・16記事(FC2)
- シンプル愛さんの「もっと楽に暮らしたいブログ」・・・7記事(FC2)
※2021年6月調べ。
ランダムに選んだので一概には言えませんが、人気ブロガーさんのトップページの記事数の平均値は、9.7記事。
有名ブロガーさんのトップページをよく見ると、ある共通点が浮かび上がります。それは、トップページに“広告を貼りすぎていない”こと。
広告をベタ貼りして目先の収益を上げるより、“使いやすさ”に配慮して、リピート率やブログ内部の回遊率(※)を上げているのがわかります。
(※ 回遊率とは、他のページも読んでもらえる割合のこと)
まとめ
トップページの記事数を決めるときは、以下のような指標が目安になります。
- 再訪問してくれる読者さんの多くが、新着記事をもれなく見つけられる数
- 更新頻度
- メイン・ジャンルとサブジャンルの兼ね合い(雑記ブログの場合)
- 表示速度が遅くなり過ぎない数(画像や広告のぶんだけ、ページは重くなる)
これらを踏まえると、トップページの記事数として最適なのは、8~10記事といえるでしょう。