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【なりすましコメディ】映画『トッツィー』あらすじ!小松政夫さんの吹き替えが聴けるブルーレイはどれ?

 

映画『トッツィー』あらすじ!小松政夫さんの吹き替えが聴けるブルーレイ、NHK、テレビ放送



“なりすましコメディ”の傑作、映画『トッツィー』がNHKのBSでテレビ放送されます。売れない俳優が役をもらうために女装して、TVドラマの準レギュラーをゲット! 女になりすましながら人気者になってゆく姿を、コミカルに描いています。

この記事では、映画『トッツィー』のあらすじと見どころをご紹介。

また、『トッツィー』には亡くなった喜劇俳優・小松政夫さんが声をあてた、幻の吹き替えがあります。小松さんの吹き替えが聴けるブルーレイについてもお知らせします。

 

映画『トッツィー』NHKのBSでのテレビ放送(2021)はいつ? タイトルの意味は?

『トッツィー』 は1982年のアメリカ映画。仕事に恵まれない役者が、女装してTVドラマのレギュラーの役を得る、という“なりすましコメディ”です。

映画『トッツィー』
原題 Tootsie
製作年 1982年
製作国 アメリカ
ジャンル なりすましコメディ
上映時間 113分
監督 シドニー・ポラック(『追憶』『愛と哀しみの果て』)
脚本 ラリー・ゲルバート、マレー・シスガル
出演 ダスティン・ホフマン、ジェシカ・ラング
受賞歴 アカデミー助演女優賞(ジェシカ・ラング)

 原題の【 tootsie 】には、「おねえちゃん、かわいこちゃん」といった意味があります。

『トッツィー』のテレビ放送は、2021年6月7日(月)。NHKのBSプレミアムの「BSシネマ」にて。

21:00 ~ 22:57

 「BSシネマ」は、字幕スーパーでの放送です。

映画『トッツィー』あらすじ【ネタバレなし】

マイケル(ダスティン・ホフマン)は、40歳目前の役者。演技スクールで、若い俳優たちにお芝居も教えています。しかし、こだわりが強すぎるため、演出家としょっちゅう喧嘩するトラブル・メーカーでした。

 

ある日のこと。

マイケルの教え子である女優のサンディが、病院を舞台とした「昼ドラ」のオーディションを受けにゆきます。マイケルの演技指導を受けたサンディですが、オーディションに落ちてしまいます。

納得のいかないマイケルは、“女装”して「ドロシー」と名乗って、オーディションを受けにゆきます。会場に着いたドロシー(マイケル)は、番組ディレクターのロンの横柄な態度にブチ切れます。

すると、その様子を見ていた女性プロデューサーが、ドロシー(マイケル)を気に入って役をくれます。ドラマ「病院物語」の総務部長・エミリーという役です。

 

ドラマの撮影現場では、当たり前のようにセクハラが行われていました。ドロシー(マイケル)は台本にないセリフをアドリブで入れ、ベテラン俳優のジョンや番組ディレクターのロンに食ってかかります。

その姿がお茶の間でウケ、いつしかドロシー(マイケル)は“人気女優”となってゆくのです。

 

共演者で看護師役のジュリー(ジェシカ・ラング)は、そんなドロシー(マイケル)を慕うようになります。マイケルも、ジュリーの美しさに惹かれてゆきます。もちろん、ジュリーはドロシーの正体が中年男性だなんて、夢にも思っていません。

 

やがて、ジュリーの自宅に招待されるドロシー(マイケル)ですが・・・

『トッツィー』見どころ:テーマを語るための設定! 見事な脚本!

おばさんに変装したダスティン・ホフマンが、下着姿の女優と二人っきりになったり、おっさんに言い寄られたり・・・まさに、大爆笑の連続!

 

 ところが、実は「社会派ドラマ」の一面もあります。

“女性が社会進出するのは素晴らしいことだけど、差異を強調しすぎるのも違うんじゃない?”

そんな鋭いテーマを投げかけているのです。

 

テーマを端的に表すセリフが、冒頭の【 22分02秒 】に登場します。

「職場に進出する女といえば、かわいくなくて男勝り。そういう決めつけは良くないわ

 

  • ドロシー(マイケル)・・・セクハラに意見する力強い女性
  • ジュリー・・・他人に依存しがちで、悪い男にも引っかかってしまう女性
  • サンディ・・・気分屋で落ち込みやすいけど、立ち直りも早い女性

マイケルが変装したドロシーを含め、タイプの違う女性キャラクターを登場させ、「女はこうあるべき」という決めつけを避けています。

 

特に、ドロシー(マイケル)がジュリーと添い寝するシーンは素晴らしい。ジュリーが“人と人の繋がりを求めていた”ことを知り、下心から近づいたマイケルが自らを省みる場面です。

(⇦ 主人公の“成長”を、セリフでなく映像で見せる名シーン)

映画『トッツィー』小松政夫さんの吹き替えが聴けるブルーレイは、どれ?

名優ダスティン・ホフマンは女装しただけでなく、声色も男性女性で使い分けて演じています。吹き替えを担当する声優さんにも、相当な力量が求められる役柄です。

 

通常のDVDや配信サービスで視聴できる『トッツィー』では、ダスティン・ホフマンの声は、“山ちゃん”こと、山寺宏一さんがあてています。声優界きっての実力派なので、山寺宏一さんの吹き替えも素晴らしいのですが・・・

 

民放でテレビ放送されたときの「フジテレビ版」では、コメディアンの小松政夫さんがマイケルの声を担当しました。小松さんといえば、2020年に亡くなられた名優。

1960~1970年代にコメディアンとして活躍し、その後は『水戸黄門』などのTVドラマや数々の映画に出演しています。

声優としても、海外ドラマ『アルフ』で、タナー家のお父さん役で親しまれました。

www.youtube.com

(⇧ 『日曜洋画劇場』の司会者・淀川長治さんのモノマネをする小松さん)

 

『トッツィー』の見せ場はなんといっても、ドロシー⇆マイケルの声が切り替わるところです。柔らかなおばさん口調から、ドスの効いた男の口調へ。小松政夫さん版はここのお芝居が、鳥肌ものの素晴らしさ。

序盤のオーディション・シーンも、胸のすくような痛快さがあります。

 

小松政夫さんの吹き替えは、2015年に発売された【吹替洋画劇場 コロンビア映画90周年記念『トッツィー』】というブルーレイに収録されています。

テレビ放送された『トッツィー』は放送枠に合わせて、大幅にカットされています(ドロシーがジュリーの家に招かれて、みんなでピアノを弾くシーンとか)。

カットされた部分が足されてないのが残念ですが、小松さんの吹き替えは『トッツィー』の魅力をさらに高めてくれています。