※この記事は、2023年10月に更新しました。
カー・アクション映画の名作で、乾いた空気感がたまらない『ザ・ドライバー』が、地上波テレビ放送されます。この記事では、映画『ザ・ドライバー』のあらすじと見どころをご紹介。
また、『ドライヴ』や『トランスポーター』など、後発の映画に与えた影響についても述べてゆきます。
映画『ザ・ドライバー』の地上波テレビ放送(2023)はいつ?
『ザ・ドライバー』は1978年のアメリカ映画。犯罪者の逃走を手助けする凄腕のドラバーと、彼を執拗に追いかける刑事を描いたカー・アクションです。
映画『ザ・ドライバー』 | |
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原題 | The Driver |
公開 | 1978年 |
製作国 | アメリカ |
ジャンル | カー・アクション、犯罪 |
上映時間 | 91分 |
監督 | ウォルター・ヒル(『ストリート・オブ・ファイヤー』) |
脚本 | ウォルター・ヒル |
出演 | ライアン・オニール、ブルース・ダーン、イザベル・アジャーニ |
監督のウォルター・ヒルは、スティーブ・マックイーン主演の『ゲッタウェイ』の脚本も書いています。いわば、ハードボイルドの名手です。
26:45 ~ 28:20
(つまり、22(日)の午前2:45 ~となります)
関東ローカルのみの放送となります。
映画『ザ・ドライバー』あらすじ【ネタバレなし】
夜のロサンゼルス。
銀行強盗やギャングなど犯罪者の逃走を手助けする、プロの逃がし屋“ドライバー”(ライアン・オニール)という男がいました。
彼の存在を知った“刑事”(ブルース・ダーン)は、“ドライバー”の逮捕に執念を燃やします。強盗にお金を渡してまで、“ドライバー”の情報を得ようとします。
いっぽう。長いあいだ逃がし屋として生きてきた“ドライバー”の前に、謎の美女“ザ・プレイヤー”(イザベル・アジャーニ)が現われ・・・
カーアクション映画『ザ・ドライバー』見どころ
奇妙な友情?凄腕ドライバーと執念深い刑事、追われる者と追う者に生まれるシンパシー
ライアン・オニール演じるプロの逃がし屋“ドライバー”は、寡黙な男。仕事ひとすじで、生活の匂いがしません。
いっぽう。ブルース・ダーン演じる“刑事”は、『ルパン三世』でいう銭形ポジション。“ドライバー”逮捕に躍起になるあまり、警察署内で浮いた存在です。
そんな“刑事”が、容疑者である“ドライバー”に語るセリフが味わい深い。
「オレたちは似ている。友だちもいない。定職もないし女もいない。つつましくそっと暮らしている。しけた暮らしで、何も入りこむ余地がない。
“悲しい歌”だ。だが、悲しい歌は、今年は流行しない」
かっけぇ!
追われる者と追う者。いつしかシンパシーを感じるようになる関係性が渋い。
『ドライヴ』や『トランスポーター』への影響も!CGなしの時代に見せる凄まじいカー・アクション
プロの逃がし屋“ドライバー”のドライビング・テクニックを見せる冒頭。映画が始まってから、6分16秒までセリフは一切なし。まさにアクション。
このあたりは、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の『ドライヴ』(2011年)に引き継がれています。
圧巻は、クライマックスのカーチェイス。
ドライバー側からの視点、歩行者側からの定点カメラ、前方からのショット、主観映像など。短いショットを繋いだ一連のシークエンスは、いま見てもホレボレするほど。
余計なBGMを使わず、エンジン音とタイヤの音だけが聞こえてくるのも素晴らしい!
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製作45周年を記念して、『ザ・ドライバー 4Kレストア版』が10月13日より東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋などで公開されます。