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日本版“グーニーズ”?トラウマ?宮沢りえ主演映画『ぼくらの七日戦争』BSでテレビ放送!

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日本版“グーニーズ”?トラウマ?宮沢りえ主演映画『ぼくらの七日戦争』BSでテレビ放送!名セリフ

宮沢りえが鮮烈な女優デビューをはたした、青春映画の名作『ぼくらの七日戦争』がテレビ放送されます。

この記事では、実写映画『ぼくらの七日戦争』のあらすじと見どころをご紹介。「日本版“グーニーズ”」「先生の体罰がトラウマ級」ともいわれた本作の感想をつづってゆきます。

 

宮沢りえ主演『ぼくらの七日戦争』NHKのBSでのテレビ放送はいつ? 原作は?

『ぼくらの七日戦争』は、1988年の日本映画。ガチガチの管理教育に反発した中学生たちが、廃工場にこもって大人に宣戦布告! 先生や親たちに戦いを挑む姿を描いた、青春ドラマです。

実写映画『ぼくらの七日間戦争』
製作 1988年
ジャンル 青春
上映時間 94分
監督 菅原 浩志(『That's カンニング! 史上最大の作戦?』)
原作 宗田 理(そうだ おさむ)『ぼくらの七日間戦争』
音楽 小室哲哉
主題歌 TM NETWORK 『SEVEN DAYS WAR』
出演 菊池健一郎、宮沢りえ、賀来千香子、佐野史郎

原作は、宗田 理(そうだ おさむ)の同名小説。のちに27冊まで刊行される「ぼくらシリーズ」の第1巻となります。

1991年には実写版『ぼくらの七日間戦争2』が、2019年にはアニメ版『ぼくらの七日間戦争』が公開されています。

宮沢りえ主演『ぼくらの七日間戦争』のテレビ放送は、2021年7月26日(月)。NHKのBSプレミアム「BSシネマ」にて。

13:00 ~ 14:36

宮沢りえ主演!『ぼくらの七宮沢りえ主演日戦争』あらすじ【ネタバレなし】

天然パーマなのに髪をわしづかみにされたり、ちょっと前髪が長いだけでハサミで切られたり・・・理不尽な校則がまかり通っている青葉中学校。

菊地 英治(菊池 健一郎)や相原 徹(工藤 正貴)ら、1年A組の男子生徒たちは、体罰を辞さない先生たちに猛反発! 学校をエスケープ(=脱出)して、廃工場に立てこもります。

 

教頭の丹羽(笹野 高史)や担任たちは母親を引き連れて、廃工場にやってきます。しかし、生徒たちは教師や親たちを撃退すると、大人たちに“宣戦布告”! 徹底抗戦を宣言するのです。

 

やがて、学級委員の中山 ひとみ(宮沢 りえ)ら3人の女の子たちも加わり、生徒たちは時にぶつかり合いながらも連携を深めてゆきます。

教師たちは子供たちをチカラでねじ伏せようと、最終手段に出ますが・・・

日本版“グーニーズ”?トラウマ級?『ぼくらの七日戦争』見どころ

先生が水道の水をぶっかけたり、生徒の持ち物を勝手に検査したり・・・冒頭には、現在では考えられないような“体罰シーン”があります。ここだけ見ると、

「怖い! トラウマになる!」

と感じる人もいるかもしれません。

 

また、 劇中に戦車が登場することから、物騒なイメージを抱く人もいるでしょう。

 

しかし、怖いのは最初だけ。実際には、中学生の男女が共同生活をしながら友情を育んでゆく、《ジュブナイル映画》となっています。

(⇦ “ジュブナイル”とは、思春期の少年少女を対象にした作品のこと。映画でいうなら、『グーニーズ』や『時をかける少女』みたいな作品)

 

地下道を探検したり、子どもたちだけで運動のメニューを考えたり・・・こういったシーンを見ていると、『グーニーズ』のように“ノスタルジックな感傷”に浸ることができます。 

実は笑える? コミカルなやり取り&考えさせられる名セリフ

また、意外にもコミカルなシーンがたくさん登場します。笑えるセリフのやり取りをご紹介すると・・・

 

優秀そうな生徒が、なにかの図を描いている。教頭が通りかかって・・・

教頭「これは何の設計図かね?」

生徒「アリアハンの城です

 

教頭「ほう。“ありあさん”か・・・ふーん」

(⇦ アリアハンは、ゲーム『ドラゴンクエストⅢ』に出てくる地名)

 

 

話しかけてくる女子にそっけない態度をとる、悪ぶってる生徒。

悪ぶってる生徒「オレ、女がキライなんだ」

陽気な生徒「じゃ、お母さんも?」

 

悪ぶってる生徒「(怒)いちばんキライなんだよ!!

 

 

立てこもった生徒のひとりが、教師をモデルガンでを撃つ。ひぃ~っ!! 教師の服に赤いシミが・・・

母親「あ~! 血でた!!」

先生「(なめて)タバスコですね、これは

 

 

爽快だったのは、大地康夫 演じる生徒指導の教師が、学校にクレームをつける母親たちに言い放った名セリフ。

「子供のしつけもまともにできないあなた方の無責任さが、こういう結果を招いた」

 

 

母親たちは廃工場に立てこもった子供たちを連れ戻そうとしますが、追い返されます。生徒指導の教師は、皮肉をこめて名セリフを放ちます。

「あなた方、自分たちが生んだ子供たちを連れ戻すこともできないんですか?」

 

 

モンスターペアレントと堂々と渡り合う教師を見ていると、複雑な気分になります。

 

もちろん、教師の体罰は絶対に許される行為ではありません。ただ、厳しい教育を通じて、秩序を保とうとしていた80年代の先生たちの“教育に対する自負”が伝わってきます。

 

時代が違うので単純に比較はできませんが、教師の“威厳”がすっかり失われてしまった現代の学校制度は、本当にあるべき姿なのか? 深く考えさせられます。

 『ぼくらの七日戦争』は、2021年7月現在、Amazonプライムビデオで配信されています。