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『オリエント急行殺人事件』地上波放送!吹き替え声優と、他のドラマ・映画版との比較

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『オリエント急行殺人事件』地上波放送!吹き替え声優と、他のドラマ・映画版との比較

2017年に公開されたミステリー映画『オリエント急行殺人事件』が、地上波テレビ放送されます。アガサ・クリスティの小説が原作で、これまで何度も映像化されています。

 

この記事では、あらすじとキャストをご紹介。過去に映像化されたドラマや映画との比較もしています。

※なお、犯人につながるようなネタバレはしません。

 

 

 映画『オリエント急行殺人事件』(2017年版)簡単なあらすじ

 

 ベルギーから亡命し、イギリスで活躍する名探偵のエルキュール・ポワロ。たった今も、エルサレムで起こった難事件を解決したばかりでした。

 

 

ポワロは警察から依頼を受け、急いでイギリスへ戻ることになります。彼が乗車したのが、寝台特急「オリエント急行」でした。ポワロは、車内で知り合った美術商のラチェットから、ある依頼を受けます。

 

「誰かから脅迫されている。身辺を警護してほしい」

しかし、ラチェットにうさん臭さを感じたポワロは、断ります。

 

その夜のこと。雪崩(なだれ)のため、列車は脱線! 雪の中で、立ち往生してしまいます。このとき車内では、恐ろしい事件が起こっていました。ラチェットが12か所を刺されて、命を奪われていたのです。

 

警察が来るまでには、まだ時間がかかります。鉄道会社はポワロに捜査を依頼。これを受けてポワロは、乗客ひとりひとりを呼んで聞きこみをします。その結果、亡くなったラチェットには裏の顔があったことがわかり・・・

 

 

登場キャラクターとキャスト、吹き替え声優

 

 役名、キャスト/日本語吹き替え声優の順でご紹介してゆきます。

 

ポワロと被害者、オリエント急行の乗務員たち

 

エルキュール・ポワロ

ケネス・ブラナー/草刈 正雄(くさかり まさお)

 

 

ベルギーからイギリスに亡命した名探偵。ちょび髭がトレードマーク。“灰色の脳細胞”を駆使して、事件の真相に迫る。

(⇦ 原作は、“小男”という設定ですが、2017年版は長身)

 

 エドワード・ラチェット

ジョニー・デップ/平田 広明(ひらた ひろあき)

 

 

アメリカ人の美術商。骨董品などを売買して、財を築いた。何者かから脅迫状が届いており、身の危険を感じていた。ポワロに護衛を頼むが断られ、その夜になくなった。

 

 ピエール・ミシェル

マーワン・ケンザリ/玉木 雅士(たまき まさし)

 

オリエント急行の車掌。事件の捜査をポワロに頼む。

 

 

 犯人はだれ? 12人の容疑者たち

 

キャロライン・ハバート夫人

ミシェル・ファイアー/駒塚由衣(こまづか ゆい)

 

 

アメリカの未亡人。なくなったラチェットの隣りの部屋。「真夜中に、わたしの部屋に誰かいたの」と、供述。事実、部屋には車掌の制服についているボタンが落ちていた。

 

 ピラール・エストラバドス

 ペネロペ・クルス/高橋 理恵子(たかはし りえこ)

 

 

元々は乳母をやっており、現在は宣教師。信心深い性格で、常にオドオドしている。事件のあった夜、最後にラチェットの姿を見た。

 

 ドラゴミロフ公爵夫人

ジュディ・デンチ/山村 紅葉(やまむら もみじ)

 

ロシアの貴族。事件のあった深夜0:45に、メイドのシュミットを呼び、マッサージをしてもらった。腰痛もち。

 

ヒルデガルデ・シュミット

オリヴィア・コールマン/米丸 歩(よねまる あゆみ)

 

 

ドラゴミロフ公爵夫人のメイド。ドイツ語が堪能。彼女の名前のつづりは、【 Hildegarde 】。犯行現場に落ちていたハンカチのイニシャルも、H。彼女が落としたのか?

 

メアリ・デブナム

デイジー・リドリー/永宝 千晶(ながとみ ちあき)

 

 

家庭教師。左利き。オリエント急行に乗車する前に、アーバスノット医師とこんな会話をしている。

アーバスノット「海はいい。心を解放してくれる」

メアリ「そんな気分になれない。今はまだ・・・すべてが終わったら・・・誰もわたしたちの邪魔はできない

 

ドクター・アーバスノット

レスリー・オドム・Jr./綱島 郷太郎(つなしま ごうたろう)

 

 

黒人の医師。苦学して、現在の地位を手に入れた。従軍経験もあり。ラチェットの遺体を調べ、死亡時刻を推定した。

 

ゲアハルド・ハードマン

ウィレム・デフォー/家中 宏(いえなか ひろし)

 

 

工学部の大学教授。オーストリア人。人種差別発言が多い。

 

ビニアミノ・マルケス

マヌエル・ガルシア=ルルフォ/中村 章吾(なかむら しょうご)

 

キューバの刑務所から脱獄した、自動車のセールスマン。陽気な男。

 

ヘクター・マックイーン

ジョシュ・ギャッド/石上 祐一(いしがみ ゆういち)

 

ラチェットの秘書。帳簿を管理している。ラチェットの金を横領している疑惑が!

 

エドワード・ヘンリー・マスターマン

デレク・ジャコビ/小田桐 一(おだぎり はじめ)

 

ラチェットの執事。歯痛を抱えている。ラチェットがなくなる前日、夜9時にコーヒーを届けた。雇用を打ち切られそうになっていた?

 

ルドルフ・アンドレニ伯爵

セルゲイ・ポルーニン/岩川 拓吾(いわかわ たくご)

 

ハンガリーの貴族。ダンサーの顔も持つ。

 

エレナ・アンドレニ伯爵

ルーシー・ボイントン/清水 理沙(しみず りさ)

 

ルドルフの妻。精神的に不安定なため、バルビタールの薬を常用している。この薬は、なくなったラチェットのコーヒーに混入された疑いがある。

  

 

2017年版とは何が違う? 他のドラマ・映画一覧

 

 本作の原作は、“ミステリの女王”アガサ・クリスティの推理小説です。綿密に貼られた伏線、絶妙なストーリー運びは、物語の楽しさを教えてくれます。

 大胆なトリックや意外なストーリー展開で、クリスティ作品の中でも人気が高く、これまでも何度も映像化されています。代表的なものをご紹介し、2017年版と比較してみます。

 

 

1974年版の映画

 上映時間:128分

監督:シドニー・ルメット

出演:アルバート・フィニー、ショーン・コネリー、イングリッド・バーグマン

 

1974年公開の映画。『十二人の怒れる男』『評決』といった傑作・法廷劇を送り出してきた、シドニー・ルメット監督作。オールスター・キャストを揃えながらも、各俳優に見せ場があります。

 

 

 

人に道を踏み外させるほどの、憎悪の感情。愛する人を奪われた者だけが知る喪失感。

 

たんなる推理ゲームとはレベルの違う演出。映像化作品では頭ひとつ抜けています。2017年版とじっくり見比べれば、その凄さがわかる!

 

 

アメリカのテレビ映画(2001年)

『オリエント急行殺事件~死の片道切符~』(2001年)

 

上映時間:89分

監督:カール・シェンケル

出演:アルフレッド・モリナ

 

アメリカのテレビ映画。設定を現代に改変しており、ポワロは、ケータイ電話やノートPCを使いながら捜査します。そこまではいいのですが、問題は彼女の存在。あのポワロが、人前で女性とイチャイチャするなんて・・・原作の雰囲気、ぶち壊しなんですけど。

 

イギリスのTVドラマ『名探偵ポワロ』シーズン12(2010年)

 

放送時間:89分

監督:フィリップ・マーティン

出演:デビッド・スーシェ

 

イギリスで制作されたテレビドラマのエピソードのひとつ。シーズン12の最終話として放送されました。名優デビッド・スーシェ演じるポワロは、小男で卵型の頭、ぴんと上を向いた口ひげ、神経質な歩き方まで再現。原作のイメージそのままです。

 

ドラマシリーズには明るい雰囲気のエピソードも多いのですが、本作は別。ポワロに挫折を与えた重大事件らしく、不穏な空気と緊迫感を感じさせます。

 

 

フジテレビ版のドラマ(2015年)

 

 

『オリエント急行殺人事件』(2015年)三谷幸喜

放送時間:第1夜-170分/第2夜-163分

演出:河野圭太

脚本:三谷幸喜

出演:野村萬斎、松嶋菜々子、二宮和也

 

2015年にフジテレビで放送されたテレビドラマ。舞台を昭和初期の日本に設定し、主人公の名前も勝呂 武尊(すぐろ たける)に変更。三谷幸喜が脚本を書き、野村萬斎が主演しました。

 

テレビ放送時は、第1夜はほぼ原作どおり、第2夜は犯人視点から事件を描いています。豪華な配役が目を楽しませてくれます。三谷脚本らしくユーモアも散りばめられていますが・・・犯行動機を考えると、「う~ん。この軽さはどうなんだろ?」という気はしてします。

 

 

まとめ

 

クリスティ作品を心の底から楽しむなら、ドラマや映画を見るより、できれば小説を読んだほうがいいです。 映像作品は、

  • そもそも、ポワロの設定が違う
  • 理性的だったはずの犯人が、往生際が悪くなる(映像作品では、犯人と警察の追っかけっこが追加されやすい)
  • 余計なエピソードを追加しているため、真相を知ったときの驚きが薄れてしまう

 

関連:初心者におすすめ!アガサ・クリスティの推理小説7選

www.entafukuzou.com

 

 小説のほうが集中力が必要なぶん、真相を知ったときの驚きも大きくなります。図書館でもいい。古本屋でもいい。原作を手に取ってみよう!