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『半沢直樹』前作(2013)あらすじ!後編(第6話~第10話)を10分でふり返る

半沢直樹(2013)後編のあらすじ

2020年4月より、大ヒットドラマ『半沢直樹』の続編の放送がスタートします。

※新型コロナの影響で、放送開始が遅れる見こみです。

 

この記事では、前作をまだ見ていない人、どんなお話が忘れてしまった人のために、ドラマ『半沢直樹』の前作(2013年版)のあらすじを簡単にふり返ってゆきます。

 

今回は、ドラマの後編(第6話~第10話)をネタバレありでお伝えします。

 

前編(第1話~第5話)の簡単なあらすじは、こちら!

www.entafukuzou.com

 

 

 原作小説と、ドラマ『半沢直樹』の前作・続編の関係

 

 池井戸潤さんによる、半沢直樹の原作小説はこれまでに4冊出版されています。

 

原作小説 ドラマ
『オレたちバブル入行組』 『半沢直樹』(2013)前編
『オレたち花のバブル組』 『半沢直樹』(2013)後編
『ロスジェネの逆襲』 『半沢直樹』(2020)前編
『銀翼のイカロス』 『半沢直樹』(2020)後編

 

 ドラマ『半沢直樹』(2013年)では、

第1話~第5話までが、原作小説『オレたちバブル入行組』

第6話~第10話までが、原作小説『オレたち花のバブル組』

の内容を踏襲していました。

 

ドラマ『半沢直樹』(2020年)でも、

『ロスジェネの逆襲』が前編、『銀翼のイカロス』が後編で描かれる予定です。

 

電子書籍では、『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』の合本も出ています。

 

 

ここから先は、ドラマ『半沢直樹』(2013年)の後編(第6話~第10話まで)までのあらすじです。思いっきりネタバレしていますので、えつ覧には注意してください。

 

 

ドラマ『半沢直樹』前作(2013年)第6話ネタバレ

 

今度は120億? 半沢が担当するのは、運用失敗した老舗ホテル

 

 半沢 直樹(堺 雅人)が東京中央銀行の営業第二部に栄転してから、1年が経っていました。次長となった半沢は、エリートが集まる営業第二部のエースとなっていました。

 

ある日のこと。

 

半沢は、部長の内藤(吉田 鋼太郎)から呼び出され、2つの大きな任務を負わされます。

 

ひとつは、資金の運用に失敗し、120億円もの損失を出した【伊勢島ホテル】の再建です。このホテルには、東京中央銀行が200億円の融資をしたばかりでした。

 

そして、もうひとつは金融庁が東京中央銀行に対して行なう、『金融庁検査』への対処です。『金融庁調査』とは、金融庁の検査官がやってきて、銀行が正しい業務を行なっているか、融資取引に問題がないかを検査することです。

 

この際、もし金融庁が【伊勢島ホテル】を“実質破綻先”と認定した場合・・・問題ある融資先にお金を貸した東京中央銀行は、引当金を計上しなければなりません。そうなれば、東京中央銀行の収益が半減することになりかねません。大打撃です。

 

 

半沢は、【伊勢島ホテル】に向かいます。事業計画の見直しを迫り、いったん200億の返済を求めるつもりでした。

 

ところが、伊勢島ホテルの専務・羽根 夏子(倍賞 美津子)は、

「経営状況を見抜けなかったあなた方が悪い」

と、突っぱねます。

 

歴代の京橋支店長と伊勢島ホテルをつなぐ、深い闇

 

半沢は、前任の伊勢島ホテル担当だった時枝(高橋 洋)から、複雑な事情を聞きます。もともと伊勢島ホテルは、東京中央銀行の京橋支店の大口取引先でした。ここでは、

 

大和田(現・常務) ⇨ 岸川(現・取締役統括部長) ⇨ 貝瀬

 

のように、旧・産業中央 出身者が支店長をつとめてきました。ところが、伊勢島ホテルの担当は、数年前から旧・東京第一 出身者が多い法人部に変わります。このとき、派閥の違いが影響したのか、じゅうぶんな引き継ぎがなされませんでした。

 

 

時枝には、もうひとつ不可解な点がありました。サブバンクの白水銀行も伊勢島ホテルに100億の融資をするはずでしたが、直前で止めているのです。

 

京橋支店の元・担当者が何か知っているのでは?

 

そう考えた半沢は、京橋支店へ向かいます。応対したのは、貝瀬 支店長の部下、課長代理の古里(手塚とおる)。うすら笑いを浮かべる男でした。古里は、「もう自分には関係ない」と言い張ります。

 

半沢が帰ったあと、京橋支店には半沢の同期・近藤(滝藤 賢一)がやってきます。【タミヤ電機】に出向していた近藤は、融資を求めて京橋支店にやってきますが、古里はネチネチ嫌味をつけ、融資を断ります。

 

 

半沢は、白水銀行につとめる同期から話を聞き、白水が運用損失を見抜いていたことを知ります。伊勢島ホテルの経理担当だった戸越(小林 隆)という男が、経営状況を内部告発していたのです。

 

戸越は、白水銀行にも東京中央銀行にも情報をリークした、と語ります。しかし、東京中央銀行のトップには伝わっていませんでした。誰かが情報にストップをかけた疑い

が出てきました。

 

 半沢は、古里を居酒屋に呼び出し、問いつめます。すると古里は、

「隠ぺいしたのはオレじゃない。オレは貝瀬 支店長に報告した」

と、言い張ります。

 

半沢と戸越、近藤は、京橋支店の金庫室に忍びこみ、古里が作成したという報告書を入手します。確かに、古里の印鑑が押してありました。伊勢島ホテルの運用損失を知りながら、隠ぺいした人物が、上のほうにいることになります。

 

大和田 常務に宣戦布告!

 

数日後。

 

半沢は、役員室に呼ばれます。大和田 常務(香川照之)と 岸川 部長(森田 順平)が待っていました。

 

半沢は、損失が出ると知りながら、伊勢島ホテルへ200億の融資を指示した人物がいることを告げます。しかも、その疑いがかかる人物とは大和田と岸川である、と本人たちを前に語るのです。

 

大和田は

「このままじゃ、容疑者にされてしまうよ」

と、余裕の笑みをもらします。

 

半沢は、大和田の理念を問います。

 

半沢「お聞かせください。大和田 常務がめざす銀行とは、どのような銀行でしょうか?」

大和田「決まってるじゃないか。世界一のメガバンクだよ。日本の経済を生き残らせるためなら、多少の犠牲はやむを得ない」

 

半沢「そうは思いません。我々銀行員は、銀行を守るためではなく、この国で働く人々のために仕事をしている。たとえ相手がどんなに小さな企業でも、その熱意をふみにじる権利はないはずです」

 

半沢の脳裏には、土砂降りのなか、銀行員に頭を下げる父の姿が浮かんでいました。

 

 

半沢「もし私が伊勢島ホテルを救えなかったら、あなたに対する非礼に対し、土下座してお詫びします。ですが、もし隠ぺいを指示した人物があなたなら、土下座してわびてください

大和田「いいだろう。そんなことができるなら、やってみたまえ」

 

 

そして、金融庁検査の初日。

 

中野渡 頭取(北大路 欣也)を筆頭に、大和田 常務ら役員、半沢たちが東京中央銀行の玄関にならびます。

 

そこへ、金融庁の検査官たちが、ぞろぞろとやってきます。先頭を歩いていたのは、黒崎 峻一(片岡 愛之助)。5億円の融資事故のとき、半沢と対決した大阪国税局にいた男。黒崎は、金融庁の主任検査官となっていたのです。

 

黒崎「お久しぶりねぇ」

 

黒崎は、不敵な笑みを半沢に投げかけるのでした。

 

 

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ドラマ『半沢直樹』前作(2013年)第7話ネタバレ

 

東京本部には、金融庁の主任検査官となった黒崎(片岡 愛之助)が乗りこんできます。

 

第1回聞き取り調査がはじまります。

 

黒崎らは、【伊勢島ホテル】を最重要ターゲットにしぼっていました。営業第二部の小野寺は、伊勢島ホテルの再建案について説明します。

 

海外の大手旅行代理店との業務提携、ITを駆使したインターネット予約システム、社員寮の売却などで50億円をねん出するつもりだ、と説明します。

 

黒崎は納得しません。第2回の聞き取り調査までに、もっと確実な補てん案を示すように、とクギをさします。

 

 

半沢 (堺 雅人)と渡真利(及川 光博)は、京橋支店の貝瀬 支店長(川原 和久)に会いにゆきます。

 

伊勢島ホテルが120億の損失を出すという内部告発を、貝瀬は知っていたはず。にも関わらず、200億の融資が行われることになったのは、上からの指示があったのでは?

 

半沢がそのことを問いただしますが、貝瀬は黙ってしまいます。

 

「大和田 常務・・・」

半沢がその名を持ち出すと、貝瀬はビクッとしますが、それ以上話そうとはしませんでした。

 

 

半沢は、部下の小野寺から、伊勢島ホテルの余剰資産を見つけた、という報告を受けます。しかし、それは湯浅 威(ゆあさ たけし)社長の父が持っている絵画コレクションや、美術館建設のために購入した不動産でした。この資産は、いわば“聖域”。誰にも手をつけられないお金でした。

 

半沢は、伊勢島ホテルにおもむき、湯浅 現社長に会いにゆきます。絵画や不動産を手放すよう、先代の社長を説得してくれ、頼んだのです。

 

金融庁の調査員 vs 半沢の妻・花!

 

次の日。

 

半沢が出社すると、行内に黒崎がいました。実は、半沢は疎開資料(=金融庁に見つかってはマズイ資料)を自宅に持ち帰っていました。

 

その情報をつかんだ黒崎が、金融庁の部下を送りこんでいました。ノートPCのビデオチャットから、調査員が半沢の自宅に入ってゆくのが確認できます。在宅していた(上戸 彩)が、応対します。

 

調査員は、ウォークインクローゼットを無理やり調べます。半沢は焦ります。昨日まで、そこに疎開資料を隠していたからです。

 

もうダメだ!

 

半沢は観念しますが、中はもぬけの殻でした。実は、邪魔だからという理由で、花が資料を実家に送っていたのです。

 

 

 さて。第2回の聞き取り調査まで、あと19時間を切ります。

 

東京中央銀行では、行員たちが資料を調べています。伊勢島ホテルに他の資産がないか、探していたのです。細かい資金をかき集め、なんとか50億ちかくになりました。

 

しかし、損失ぶんの120億には達しません。そこで、半沢はもう一度湯浅 社長に会いにゆきます。半沢は、先代の社長を更迭するように、強く迫ります。

 

半沢たちの熱意が通じたのか、伊勢島ホテルの先代の社長は、絵画や不動産を売却して損失の補てんにあてることに同意してくれます。

 

 

そのころ。

 

伊勢島ホテルの羽根 専務(倍賞美津子)は、東京中央銀行の大和田 常務(香川 照之)に電話をかけていました。

 

羽根「このままだと、私たちの計画も・・・」

大和田「たとえ半沢が120億用意できたとしても、想定内だ」

 

 半沢、屈辱の土下座!

 

翌日。第2回の聞き取り調査がはじまります。

 

半沢は、120億用意できたことにホッとしていました。ところが、黒崎は驚きの情報をもたらします。伊勢島ホテルと提携し、インターネット予約システムを構築するはずだったIT企業【ナルセン エンジニアリング】が破綻する、というのです。

 

なんでも、アメリカの大手ホテルが特許侵害で【ナルセン エンジニアリング】を訴えたらしいのです。このままでは、伊勢島ホテルの再建はふたたび難しくなってしまいます。

 

 

半沢は、かけ足で伊勢島ホテルに向かいます。社長室にいたのは、湯浅 社長だけではありませんでした。羽根専務、大和田 常務を同席していました。

 

大和田は、唯一の打開策を提案します。伊勢島ホテルが一族経営をやめ、新しい体制を内外にアピールできるなら、金融庁側が1年の猶予を与えてくれる、というのです。すでに、黒崎 主任検査官の許可も得ていました。

 

大和田「後任の社長には、ホテルのことを誰よりもわかっている羽根 専務に就任していただく」

半沢「わたしは、何も聞いていません!」

 

大和田「だいじょうぶ。君には、今日付けで担当を外れてもらう」

 

半沢は、湯浅社長こそ必要な人材だと説き、もう少し時間が欲しいと頼みます。

 

大和田「だったら土下座してみるか? さあ、わたしに君の覚悟を見せてくれ

 

半沢は、大和田 常務をにらみつけながら、地べたに頭をつけ、土下座します。

 

半沢「・・・もう少しだけ時間をください。お願いします」

 

 

ドラマ『半沢直樹』前作(2013年)第8話ネタバレ

 

近藤の出向先【タミヤ電機】でも、不正発覚!

 

伊勢島ホテルの社長室。

 

半沢(堺雅人)の土下座をみた大和田 常務(香川 照之)は、勝ち誇った表情で立ち去ります。湯浅 社長(駿河 太郎)は、自分のために頭を下げた半沢に謝罪。その上で、気になる情報をもたらします。

 

元々、【ナルセン エンジニアリング】との提携をすすめたのは、羽根 専務(倍賞 美津子)だったのです。

 

 

数日後。

 

金融庁の第3回聞き取り調査がはじまります。

 

主任検査官の黒崎(片岡 愛之助)は、ナルセンが破綻すると、伊勢島ホテルが投資した113億円がパーになると通告。東京中央銀行の幹部たちは、半沢を伊勢島ホテルの担当から外すことで、危機を乗り越えようとします。

 

まっさきに反対したのが、半沢の上司、内藤(吉田 鋼太郎)でした。

「事実確認のために、時間をいただけないでしょうか?」

と、懇願します。

 

そこで、大和田 常務の発案で、次回の金融調査を想定した模擬検査が行われることになります。大和田の息のかかった融資部が福山 次長(山田 純太)を検査官役をつとめ、半沢に受け答えをさせます。

 

その対応が十分でなければ半沢を担当から外し、福山を後任にするつもりでした。

 

 

半沢と渡真利(及川 光博)は、大和田 常務と羽根 専務がウラでつながっていたと推測します。気になるのは、大和田の狙いです。半沢には心当たりがありました。

 

もし、伊勢島ホテルが“実質破綻先”と分類されれば、東京中央銀行は1500億円ちかい引当金を積むことになります。そうなれば、中野渡 頭取(北大路 欣也)の責任はまぬがれません。大和田は、その隙にトップに就任しようと企んでいる、半沢はそう睨んでいました。

 

謎の融資先【ラフィット】とは、どんな会社?

 

その翌日。

 

【タミヤ電機】に出向していた近藤(滝藤 賢一)は、机の下に資料が落ちているのを発見します。それは、重要なファイルに挟み、引き出しにカギをかけておいた資料の一部でした。

 

「ページを差し替えたんですか?」

近藤は、経理課長の野田(利重 剛)に問いつめますが、野田はしらばっくれます。

 

 

近藤はいったん席を外し、税理士をたずね、重要ファイルのコピーを入手します。驚くべきことに、経営難であるはずのタミヤ電機から、3000万円もの資金が融資されていました。融資先は、【ラフィット】という名前の会社。

 

しかも、その資金は東京中央銀行から借りたお金でした。

 

東京中央銀行 ⇨ タミヤ電機 ⇨ ラフィット

 

3000万ものお金が、そっくりそのまま横流しされていたのです。金融機関から借りたお金を無断でまた貸しする、転貸資金(てんたいしきん)という違法行為でした。

 

 

 

さて。半沢が自宅に戻ると、置き手紙があります。妻の花は子どもを連れて、半沢の実家に向かったようです。

 

その翌日。

 

半沢は、フリーライターの来生(ダンカン)と連絡を取ります。来生は、【ナルセン エンジニアリング】の特ダネをもたらしてくれます。ナルセンは、裏で暴力団とつながっている、というのです。

 

渡真利は、ラフィットの信用調査の資料を入手します。それによれば、ラフィットは棚橋 貴子という女性が代表をつとめるアパレル会社でした。

 

 

ナルセンが反社会勢力とつながっていることが判明すれば、フォスターとの和解は難しくなります。やはり、伊勢島ホテルには抜本的な再建案が必要となります。

 

半沢は、ふたたび伊勢島ホテルに足を運びます。半沢を見つけた羽根 専務は

「まだ社長にご用? 引き際を知らない男はみっともないわよ。あとは新しい担当者にお任せすれば?」

と、嫌味を言います。

 

 

ところ変わって、タミヤ電機。

 

近藤は、3000万円の転貸資金について、社長の田宮(前川 泰之)に問いただします。しかし、田宮は

「たまたま、借りた時期と貸した時期が重なっただけだ」

と、苦しい弁明をします。

 

やられたらやり返す、倍返しだ!

 

その翌日。東京中央銀行の本部。

 

金融庁検査を想定した、模擬検査がはじまります。半沢たちが伊勢島ホテルの再建案を説明していると、検査官役の福山が話をさえぎります。

 

福山「ナルセンのシステムが使えなくなったのに、代替案が示されてないじゃないか! 113億の穴埋めはどうするんだ?」

半沢「打開策はありますが、いまは申し上げられません。秘密だからです

 

立ち会っていた大和田 常務や岸川 部長(森田 順平)たちから、失笑がもれます。

 

福山「1人の無能な経営者がいすわっている以上、再建はムリだ。企業はしょせん、人なんだよ、人!

 

福山はタブレットを見ながら、伊勢島ホテルの経営状況についての具体的なデータを説明します。

 

湯浅 社長が就任してから、集客率が7%ダウンしたこと、リピート率がわずか0.2%であることを指摘。湯浅 社長を解任し、経理にくわしい羽根 専務をトップに据えるしか再建の道はない、と説きます。

 

半沢「コストカットすれば利益が上がる・・・そうおっしゃるつもりじゃないでしょうね? そんなのは机上の・・・タブレット上の空論だ!

 

半沢は、福山に質問します。羽根 専務や湯浅 社長にじっさいに会ったことはあるのか? と。福山は、会ったことはないが、岸川部長から人柄について聞いている、と答えます。

 

半沢「あなたは羽根 専務どころか湯浅 社長に会ったことさえない。そんな人間の建てた再建計画に説得力はない。あなたが見ているのは数字やデータばかりだ!」

 

福山は、必死でタブレットを見て、反論できる根拠がないか、探します。

 

半沢「反論があるなら聞かせてもらおう・・・こっちを見ろ!

 

半沢は、銀行内部に羽根 専務の出した損失を隠ぺいし、200億の不正融資を指示した人物がいることを指摘。自分を担当から外そうとする幹部たちに、宣戦布告します。

 

半沢「我々以上に伊勢島ホテルの担当にふさわしい者は、この銀行にはいない。これ以上、足をひっぱるなら徹底的に闘います。やられたらやり返す、倍返しだ!

 

 

 

そのころ。

 

近藤は、タミヤ電機が3000万円を横流した会社【ラフィット】について、調べていました。近藤は、ラフィットの社長・棚橋 貴子の自宅をつきとめます。

 

ところが、家の表札を見て、近藤は驚きます。

 

『大和田』

 

近藤はあわてて半沢に電話をかけ、今知った事実を報告します。

 

タミヤ電機の不正にも、大和田 常務がからんでいるのか?

 

半沢の疑惑はよりいっそう深まるのでした。

 

 

 

ドラマ『半沢直樹』前作(2013年)第9話ネタバレ

 

半沢の秘策とは?

 

タミヤ電機から3000万円の融資を受けたアパレル会社【ラフィット】の代表は、大和田 常務(香川 照之)の妻でした。

 

東京中央銀行の京橋支店 ⇨ タミヤ電機 ⇨ ラフィット

 

ラフィットは赤字決算をかかえていました。これは、銀行が融資できない相手に、顧客を通じてお金をまた貸しする迂回融資(うかいゆうし)でした。もちろん、違法行為です。

 

この融資が行われた際、京橋支店長はいまの岸川 部長(森田 順平)でした。大和田の指示であることは疑いありません。迂回融資の証拠が見つかれば、大和田 常務を追いつめることができます。

 

半沢(堺 雅人)は、同期の渡真利(及川 光博)や近藤(滝藤 賢一)と相談していました。近藤は、タミヤ電機の田宮 社長(前川 泰之)の証言を取る、と約束してくれます。

 

渡真利は、フォスターとの交渉を引き受けてくれます。フォスターはアメリカの大手ホテルチェーン。伊勢島ホテルの予約システムを開発している【ナルセン エンジニアリング】を訴えている最中でした。

 

 

半沢は、伊勢島ホテルに足を運び、湯浅 社長(駿河 太郎)に驚きの提案をします。

 

半沢「御社を救う方法を見つけました。フォスターの傘下に入ってください

 

半沢は、伊勢島ホテルの再建計画をつぶした相手との、吸収合併をすすめたのです。伝統ある伊勢島ホテルの名前を残せるかどうか、わかりません。しかし、合併を受け入れれば、フォスターの持っている予約システムを利用できるようになります。

 

「考えさせてください」

湯浅 社長は、2日後に控えた金融庁の聞き取り調査までに、決断することを誓います。

 

 

 

 

東京中央銀行の本部では、取締役がそろって緊急会議がひらかれていました。大和田 常務、岸川 部長、さらに中野渡 頭取(北大路 欣也)も出席しています。

 

金融庁の最終聞き取り調査を前に、融資先のほとんどは審査を通るメドが立ちました。ただ、伊勢島ホテルだけが、“実破(じっぱ=実質破綻先)”と分類される恐れがあります。

 

大和田 常務は、あらためて伊勢島ホテルの経営陣の刷新を提言します。岸川 部長は、半沢を担当から外すよう、申し出ます。

 

大和田「半沢くんを指名したのは、頭取の深いお考えがあってのことだ。もちろん、ダメだった場合は、すべての責任をとるお覚悟がおありなんですね、頭取?」

中野渡「無論だ」

 

 

いっぽう。

 

銀行内。交渉中の企業のオフィス前。

 

半沢の行くところ行くところ、金融庁の調査委員が尾行していました。黒崎 検査官(片岡 愛之助)の指示でした。黒崎は、半沢がどこかに疎開資料をどこかに隠している、と確信していたのです。

 

一発逆転! 最後の聞き取り調査

 

金融庁の最後の聞き取り調査の日。

 

いまだ湯浅 社長から連絡はありません。さらに、金融庁の調査員が東京中央銀行の地下2階を見張っています。半沢の疎開資料がそこに隠されている、というタレコミ情報があったからです。

 

 

いっぽう。タミヤ電機の社内。

 

近藤は、田宮 社長に3000万の迂回融資について、問いつめていました。

 

田宮「返してもらえないものは、しょうがないだろう!」

近藤「その3000万は、大和田 常務に言われて貸したものでしょう?」

 

 

 

銀行の本部では、聞き取り調査がはじまります。

 

営業第二部の小野寺や半沢が、伊勢島ホテルの再建案について説明します。しかし、黒崎を納得させることはできません。

 

黒崎「ナルセンにつぎこんだ113億はどうするつもり? 代替案が示されてないじゃない!」

 

黒崎は、湯浅 社長が退任しない限り、東京中央銀行が1500億円の引当金を積むことになる、と念を押します。

 

半沢「どちらの条件も飲めません。ナルセンの問題は解決しました。伊勢島ホテルは、アメリカのホテル大手、フォスターの傘下に入ります!」

 

会場がどよめきます。半沢は、携帯電話のメールを見せます。ついさっき、湯浅 社長から連絡があり、フォスターとの吸収合併を受け入れる、との言質をとったのでした。

 

湯浅 社長は続投し、羽根 専務は更迭。フォスターからは初回投資200億円を受け、フォスターの予約システムをそのまま使用できます。もはや、伊勢島ホテルに“実質破綻先”と分類されるような問題はなくなったのです。

 

友情をとるか、家族をとるか? 近藤、苦渋の選択!

 

黒崎はうなだれますが、まだ切り札がありました。

 

黒崎「伊勢島ホテルについて、他に我々に知らされてない情報がないと言うのね? それなら、お付き合いしてもらおうかしら」

 

黒崎は、半沢や中野渡 頭取たち幹部らに、地下2階まで来るように命じます。これを聞いた大和田は、寝耳に水、という感じであわてます。

 

地下2階には、半沢が疎開資料(=金融庁に見られてはマズイ資料)を隠していました。

 

黒崎は、地下2階の機械室の前に立ち、半沢にカギを開けるように指示します。半沢がドアのカギを開けると・・・

 

室内には、段ボール箱が8個ほど山積みされています。勝ち誇った黒崎は、部下とともにダンボールをこじ開けます。ところが、出てきたのはサンタクロースやハロウィンの衣装、女子高生の制服などでした。

 

半沢「それは、宴会で使う小道具ですが・・・」

黒崎「隠匿(いんとく)資料があるはずよ。出しなさい!」

 

すると、半沢の上司、内藤(吉田 鋼太郎)がもの申します。

 

内藤「ありもしない幻想を言い張るつもりですか? 名誉棄損として金融庁を告訴しますよ」

黒崎「・・・この借りは、死ぬまで忘れないわよ」

 

黒崎は、悔しがりながら機械室を出てゆきます。実は、本物の疎開資料は、宴会の小道具のすぐそばにありました。目立たないように、ブルーシートで隠していたのです。

 

 

いっぽう。

 

大和田が乗務室にもどると、携帯電話に留守電がはいっています。タミヤ電機の田宮 社長からのメッセージでした。

「大和田さんには申し訳ないが、近藤さんにすべて話させてもらいました」

 

 

田宮 社長は近藤に洗いざらい話し、大和田の指示で迂回融資したという報告書をまとめ、捺印していました。この報告書が出されたら、大和田はおしまいです。

 

すると、近藤に電話がかかってきます。人事部の熊井を名乗る男からでした。

 

 

その日の夜。

 

近藤は、指示された料亭で、熊井を待っていました。しかし、現れたのは、大和田 常務と岸川 部長でした。

 

岸川「君の次の出向先は、たしか根室だったね?」

大和田「その出向先、私のチカラでなかったことにしてもいい。いま君がかかえてる報告書を表に出さないでほしい」

 

近藤「タミヤ電機に残る条件として、あの報告書を破棄しろ、とおっしゃるのですか?」

大和田「何をかん違いしてる。わたしは君を銀行に戻すと言ってるんだ。本店。支店。どこがいい? 君は入行時、広報部を志望してたね。もう一度なってみないかね、銀行員に?」

 

近藤の脳裏に、半沢や渡真利と苦労をともにした思い出がよみがえります。と同時に、どんな出向先にもイヤな顔せずついてきてくれた妻の顔も・・・

 

近藤「・・・よろしくお願いします」

 

苦渋の決断をさせられた近藤は、涙を流しながら頭を下げていました。

 

 

 

ドラマ『半沢直樹』前作(2013年)第10話ネタバレ

 

親友・近藤との剣道代決!

 

 半沢(堺 雅人)は、中野渡 頭取(北大路 欣也)に大和田の不正を告発するため、近藤(滝藤 賢一)が報告書を持ってくるのを待っていました。しかし、その日いつまで待っても近藤はやってきません。

 

次の日。

 

渡真利(及川 光博)が人事部のウラ情報を教えてくれます。それによると、タミヤ電機に出向していた近藤が、東京中央銀行に戻ってくるというのです。しかも、広報部への配属。

 

半沢は、近藤の携帯電話に留守電を入れます。

『いつもの場所で待っている』

 

 

半沢は剣道場にいました。夜おそくになって、ようやく近藤がやってきます。半沢と近藤は何度も何度も、手合わせをつづけます。

 

近藤は、大和田 常務(香川 照之)と取引したことを話します。自分が本店に戻る代わりに、不正をあばいた報告書を表に出さない約束をした、と打ち明けたのです。

 

近藤「半沢。お前を裏切ってしまった」

半沢「証言をどう使うかは、お前の自由だ。お前は実力で戻ってきた。よかったな、銀行に戻れて

 

近藤「すまん・・・すまん」

 

半沢は、親友を責めることはしませんでした。近藤はぼろぼろ涙を流して、謝ります。しかし、これで大和田を追いつめる決定的証拠を失ったことになります。

 

 

ある日のこと。

 

金融庁の黒崎(片岡 愛之助)から中野渡 頭取あてに、書面が届きます。それは、金融庁検査における半沢の態度を問題視する改善要求でした。これを受けて、半沢は取締役会にかけられることになります。

 

 

半沢が帰宅すると、妻の花(上戸 彩)からネジを受け取ります。花が半沢の実家【半沢ネジ】を訪れたとき、作らせてもらったものでした。

 

 

取締役会の前日。

 

半沢と渡真利は、作戦会議をねっています。そこへ本店に戻ってきた近藤が現れます。

 

半沢「おかえり、近藤」

渡真利「おかえり」

 

近藤「ただいま」

 

 

半沢は、伊勢島ホテルの羽根 専務(倍賞 美津子)に会いにゆきます。羽根が出した120億の損失の真実を聞くためでした。

 

羽根「あの損失は、間違いないく事故よ」

半沢「それを大和田 常務が利用した?」

 

羽根は答えをにごします。

 

 

半沢との因縁を思い出した大和田! どう答えた?

 

その帰り。外は大雨でした。道路も水びたしです。

 

半沢が歩いていると、1台の高級車が通り、半沢に泥水をかけてゆきます。すると車が停まり、中から大和田 常務が出てきます。

 

半沢「あの時もこんな雨でしたね。25年前です。わたしの父は泥まみれになって、はいつくばっていました・・・」

大和田「・・・仕事の質にこだわって破綻した、哀れなネジ工場のことは思い出したよ。わたしの言うことを聞いていたら、自殺せずに済んだのにね」

 

25年前。

 

大和田は、半沢ネジの取引先の業績悪化を知りながら、半沢の父には伝えませんでした。半沢の父は土地を担保に入れ、損失をひとりでかぶる事になってしまったのです。

 

大和田「今さら、25年前のことを言われても・・・」

半沢「銀行に時効なんてありませんよ。やられたらやり返す、倍返しだ!

 

 

東京中央銀行に戻った半沢は、渡真利と話をします。気になっていたのは、金融庁の黒崎の態度です。黒崎は、伊勢島ホテルの再建案について、大和田の考えをうのみにしていました。

 

もし、黒崎と大和田がつながっているなら、つじつまが合います。しかし、疎開資料の隠し場所がリークされたとき、あきらかに大和田は慌てていました。

 

すると、半沢の部下の小野寺が、奇妙な話をします。融資部から追加の疎開資料があるという知らせを受け、資料を地下2階にはこんだ、というのです。このとき、小野寺を尾行し、疎開資料の隠し場所を知った人物がいます。

 

この前の模擬検査で、検査官役をつとめた福山(山田 純太)でした。半沢が福山を問いつめると、指示を出したのが岸川 部長(森田 順平)であることが判明します。

 

どうやら、岸川 部長が大和田 常務をうらぎり、黒崎に内部情報をリークしたようです。

 

 

半沢が、営業第二部に戻ると、大和田 常務がいました。

 

大和田「最後のチャンスをあげよう。わたしに関する報告書を取り下げてみないかね?」

半沢「お断りします」

 

大和田「なら、よいアイディアを教えよう。近藤くんを切り捨てればいい。そうすれば、私も近藤くんも終わりだ。やれるものなら、やってみろ!」

半沢「常務。『倍返しだ』と言った、昼間の言葉は撤回します。やられたらやり返す。あなたに対しては、100倍返しだ!

 

黒崎と岸川 部長をむすぶ、点と線

 

その日の夜。

 

半沢は、岸川 部長と黒崎の接点を必死にさがしましたが、見つかりません。フリーライターの来生(ダンカン)にも調べてもらいましたが、来生でもお手上げでした。

 

そんなとき、妻の(上戸彩)から銀行の外に呼び出されます。

 

花は、愛妻弁当とともにノートを渡してくれます。ノートには、花が婦人会に参加して聞いたウラ情報が書かれていました。花は、岸川夫人が、娘の結婚について悩んでいるようすだった、と語ります。

 

娘の結婚相手が、“金融庁の人”だというのです。銀行と金融庁は、敵対する立場。そのため、結婚式もおおっぴらにできない、という悩みでした。

 

 

半沢は花にお礼をいうと、急いで岸川 部長の家をたずねます。

 

半沢は、大和田の不正をあばいた報告書の内容を認めてほしい、と岸川 部長に頼みます。しかし、岸川 部長は断り、半沢を追い返そうとします。

 

半沢「祝辞だけでも述べさせてください。娘さんがご結婚されるそうですね。でも、奥様がずいぶん悩まれていましたよ。相手が金融庁の人だから、娘は政略結婚に利用されたんじゃないか、ってね」

 

岸川の顔色がかわります。岸川の娘の結婚相手は、黒崎だったのです。もし、黒崎に疎開資料の隠し場所をリークしたことがバレたら、岸川は銀行員すべてを敵に回すことになります。

 

半沢「この件、マスコミに喋らせてもらいますよ」

岸川「頼む。娘の幸せは壊さないでくれ、この通りだ」

 

半沢 vs 大和田! セリフの応酬をダイジェストで! 

 

翌日。

 

東京中央銀行では、取締役会がひらかれています。中野渡 頭取、大和田 常務、岸川 部長ら、取締役のそうそうたるメンバーが席に座っています。

 

大和田 常務の不正関与に関する報告書が議題にあげられ、半沢も会議室に呼ばれます。

 

京橋支店の貝瀬 支店長、古里 副支店長が、120億の損失を出すことを知りながら、伊勢島ホテルに200億の融資を実行した件。報告書には、上から指示したのが大和田 常務であると記載されています。

 

半沢「羽根 専務の出した120億の損失を利用し、金融調査の混乱の責任を取らせる形で、頭取の失脚をもくろんでいたのではないですか?」

 

大和田は、根拠がない、と突っぱねます。

 

半沢「では、タミヤ電機への融資3000万円の件はいかがでしょうか? 転貸資金がつぎこまれた【ラフィット】は奥様の会社ですよね。これは迂回融資にあたるんじゃありませんか?」

 

大和田は、妻と田宮社長が昔からの知り合いだったこと、たまたま融資の時期と借り入れの時期が同じだった、と弁明します。

 

中野渡 頭取は、取締役の面々に意見を求めますが、誰も問題視しません。会議は次の議題に移ろうとしますが、半沢が待ったをかけます。

 

半沢「妻が勝手にやったことだから知りません? 大和田 常務、あなたいつから政治家みたいな弁明をするようになったんですか!」

 

半沢は、大和田の妻の会社【ラフィット】が5年前から経営難であること、ラフィットが複数の消費者金融からお金を借りまくって、クビが回らなくなっていることをバラします。

 

さらに、大和田の個人口座はマイナス。いまも5000万円の借金が残っていることまで明かします。

 

大和田「ゴチャゴチャ、ゴチャゴチャ、半沢! 君のその態度が、金融庁から問題ありと判断されたんじゃないのか! 君ひとりの非常識のせいで、我が行全体のモラルが疑われているんだよ!」

 

半沢「モラル? この銀行にまだモラルなんてものが存在するんですか?

弱いものを切り捨て、問題は先送り。誰一人、責任をとろうとしない。部下は上司の顔色をうかがい、正しいと思うことを口にしない・・・そんな銀行はもう、潰れているようなものです。

黒は黒、白は白です。そうは思いませんか、岸川部長?

 

いきなり話をふられた岸川 部長は、動揺します。

 

中野渡「岸川部長も、この報告書の当事者だったな。君の意見も聞かせてもらおう」

 

岸川「この報告書に書かれている内容については・・・」

大和田「遠慮はいらないよ、岸川くん。思ってることを正直に言いなさい」

 

岸川「この報告書の内容はなに一つ、身に覚えは・・・」

半沢「どうなんですか、岸川部長?」

 

岸川「わたしは、この報告書の内容を・・・」

大和田「頭取。岸川部長はすこし体調が・・・」

 

半沢「いま岸川さんが話してるんだ、黙って聞け!」

大和田「何だ、その口の聞き方は! わたしは常務だぞ!」

 

岸川「すみません大和田常務! わたしはこの報告書に書かれていることを認めます

 

岸川は、タミヤ電機に関する転貸資金の件、損失が出ると知りながら伊勢島ホテルに200億の融資をした件を認めます。しかも、すべて大和田の指示で、自分が実行したことを告白したのです。

 

半沢「(大和田に)さんざん利用してきた部下に、裏切られたお気持ちはいかがですか?」

中野渡「もうその辺でいいだろう。では、これで」

 

半沢は制止します。

 

半沢「(大和田に)私との約束、覚えてらっしゃいますよね。伊勢島の隠ぺいを指示した人物があなたなら、わたしに土下座して詫びていただく約束でした」

内藤 部長「半沢。もうその辺でいいだろう」

 

半沢「これは、わたしと大和田 常務のケジメです。土下座をしてください。仮にも人の上に立つ人間なら、潔いところを見せていただきたい」

 

大和田は歯をくいしばりながら、半沢をにらみつけています。

 

半沢「あなたが謝るのは、わたしじゃありません。これまであなたが、雨の日に傘を取り上げ、トカゲの尻尾として切り捨ててきた、すべての人と会社です。土下座をしてください」

中野渡「半沢、そこまでだ」

 

半沢「いいえ。ここで終わらせるわけにいきません。地べたをなめるようにしてあなたにすがり、けなされ、さげすまれ、それでも必死で家族を、会社を守るためにあなたに土下座をしつづけた人たちの痛みを、怒りを、悔しさをあなたにも思い知っていただく・・・」

 

半沢の脳裏に、土砂降りの中、頭を下げる父の姿が浮かびます。

 

半沢「土下座してください。やれーーーっ!! 大和田ーーーっ!!

 

大和田 常務は怒りで顔をひきつらせながら、震えるひざを両手で握りながら、土下座します。

 

半沢は血が出るほど拳をにぎりながら、その姿を見ていました。

 

拳の中には、【半沢ネジ】が生産した2本のネジがありました。幼い頃に父からもらったネジと、実家を訪ねた妻の花が持ってきてくれたネジでした。

 

 

数日後。

 

大和田に対する処分が発表されます。大和田は常務 取締役を解任され、取締役への降格を命じられます。わずか一段階の降格。

 

この処分には、旧・産業中央銀行トップの大和田を取りこむことで、行内の自分の立場を盤石にしようという中野渡 頭取の狙いがありました。

 

 

数日後の朝。

 

朝食を食べている半沢に、花が話しかけます。

 

花「今日あたり、出るんでしょ、内示? 副部長になったら、ますます忙しくなっちゃうね」

 

花も、渡真利たちも、てっきり半沢が昇進するものだと思っていました。

 

 

半沢は出社後、頭取室に呼ばれます。

 

中野渡「今回はよくやってくれた。ただし、最後のはやりすぎだ。反省しろ」

半沢「申し訳ございません」

 

中野渡「では、君に辞令を伝える。半沢直樹 次長。営業企画部 部長として、東京セントラル証券への出向を命じる」

 

半沢は昇進どころか、出向するハメになったのでした。

 

                        《おわり》