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ミニシアター系洋画の名作8選「エンタメ作品はもう飽きた」というあなたへ

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ミニシアター系の名作おすすめ8選「エンタメ映画はもう飽きた」というあなたへ

2024年現在、テレビで放送される映画はわかりやすい娯楽作品ばかりです。しかし、中にはこんなかたもいるでしょう。

エンタメ映画はパターンが決まってるから、もう見飽きたわ

楽しむためではなく、センスや感性を磨くために映画を観たいな

 

そんな人におすすめなのが、ミニシアター系の映画です。

ミニシアター系の映画とは?【全国ロードショーではないが,特定の人には刺さるかもしれない作品たち】

映画館には、おもに2種類あります。

  • 「シネマコンプレックス」・・・同じ施設内に、複数のスクリーンを持つ映画館。配給会社が映画館側に複数の映画をまとめて契約させる、「ブロックブッキング」形式を採用している
  • 「ミニシアター」(単館・名画座など)・・・大手の映画会社や配給会社から独立しており、興行主みずから上映作品を選んでいる

シネコンではハリウッドの大作映画や、東宝や松竹といった大手映画会社が配給するようなエンタメ作品が上映されます。

これに対し、ミニシアターでは、特定の人だけに刺さるような先鋭的な作品、センスやみずみずしい感性にあふれた芸術映画が上映されます。

 

このページでは、ミニシアター系の名作を選出。ミニシアター系の洋画を視聴できる動画配信サービスも、ご紹介します。

ミニシアター系洋画の名作8選「エンタメ作品はもう飽きた」というあなたへ

1.『ベルリン・天使の詩』(1987年)

製作国/ フランス、西ドイツ ジャンル/ファンタジー、人間ドラマ 上映時間/127分 監督/ヴィム・ヴェンダース 出演/ブルーノ・ガンツ、ソルヴェーグ・ドマルタン、ピーター・フォーク 受賞歴/カンヌ映画祭 監督賞

ストーリー

守護天使のダミエルとカシエルは、毎日のようにベルリンの街を見下ろしている。人間たちの行動を観察し、その心の声に耳を傾けるのが日課なのだ。あるとき、サーカスに立ちよったダミエルは、空中ブランコ乗りの若い女性・マリオンに心惹かれて・・・

見どころ

まだ、東西を隔てる壁があったころのベルリンが舞台。まるで、「詩」を体感しているような感覚。人間が他人に見せない優しさや哀愁を、天使の目を通して見せてくれます。鑑賞後、しばらく世界観に浸っていたくなるような余韻があります。

 

■ こちらもおすすめ! ■
ヴィム・ヴェンダース監督作品としては、ロードムービーの『都会のアリス』『パリ、テキサス』も見逃せません。

2.『アメリ』(2001年)

製作国/ フランス ジャンル/ファンタジー 上映時間/93分 監督/ジャン=ピエール・ジュネ 出演/オドレイ・トトゥ マチュー・カソヴィッツ  受賞歴/アカデミー賞 外国語映画賞 ノミネート

ストーリー

周りとうまくコミュニケーションを取れないアメリは、空想の大好きな女性に成長した。モンマルトルのカフェで働くアメリは、バスルームの下から小さな箱を発見する。探偵のまねごとをして、持ち主に箱を返したアメリは、他人を幸せにすることに生きがいを見出す。そんな中、アメリに気になる男性が現れ・・・

見どころ

空想好きだけど恋に不器用な女の子が、一歩をふみ出すロマンティック・コメディ。まるで大人向けのおとぎ話のような世界観と、ファンタジックな美術にうっとり。今はなきミニシアター【シネマライズ渋谷】で大ヒットしたフランス映画です。

3.『トレインスポッティング』(1996年)

製作国/ イギリス ジャンル/青春 上映時間/94分 監督/ダニー・ボイル 出演/ユアン・マクレガー、ロバート・カーライル

ストーリー

ヘロイン中毒の若者レントンとその仲間、シック・ボーイやスパッドたちは、さえない日々を送っている。何度か薬物を断とうと試みるが、うまくいかないのだ。万引きで逮捕され後悔したレントンは、釈放後に不動産会社に就職する。しかし“人並みの生活”が長続きしないレントンの前に、かつての悪友たちが現われ・・・

見どころ

自堕落な日々から抜け出そうともがくが、やっぱりダメで、ぐうたらな日々に逆戻り。若者たちの共感を呼び、1990年代の「ミニシアターブーム」をけん引した大ヒット作です。シンメトリーなアパートの窓、映像とフィットした音楽、明度を落としたライティングなど、画面作りもセンスにあふれています。

 

◆ 追記 ◆
12月、U-NEXT で配信が始まりました!

4.『バグダッド・カフェ』(1987年)

製作国/ 西ドイツ ジャンル/人間ドラマ 上映時間/91分 監督/パーシー・アドロン 出演/マリアンネ・ゼーゲブレヒト、 CCH・パウンダー  受賞歴/セザール賞最優秀外国映画賞

ストーリー

モハーベ砂漠にあるカフェ兼モーテルの【バグダッドカフェ】。女主人のブレンダは仕事をしない夫を怒鳴り散らし、追い出したばかり。そこへ、ドイツ人旅行者のジャスミンがやってくる。ジャスミンもまた、夫と口喧嘩して別れたばかりだった・・・

見どころ

主題歌「コーリング・ユー」が有名で、“ミニシアターブームの象徴”ともいえる人間ドラマ。最初、登場人物はみんなイライラしているんです。ただ、お互いの才能やいいところを認め合って、心が打ち解けてゆく様子がすがすがしい。ミニシアター系の中でも親しみやすい作品で、“入門編”としてもおすすめです。

2024年12月13日(金)よりリバイバル上映されますので、ぜひ映画館で!

▲クリックすると動画が読み込まれます。

 

5.『ミツバチのささやき』(1973年)

製作国/ スペイン ジャンル/戦争ドラマ 上映時間/94分 監督/ビクトル・エリセ 出演/アナ・トレント、イザベル・テリェリア

ストーリー

1940年ごろ、スペインのとある小さな村。『フランケンシュタイン』の巡回映画が、この村の公民館にやってくる。6歳の少女アナは、姉から「村はずれに怪物が隠れている」と聞かされ、本当だと信じ込むようになる。やがて、アナはスペイン内戦で負傷した兵士と知り合うが・・・

見どころ

ひたすら暗くて、静かで、美しい映画。筆者は大学の「戦争史」の講義で初めてこの映画を見せらてもらい、“隠喩”に満ちた詩的な表現の数々に魅せられました。

この作品は、スペイン内戦(1936~1939)によって分断された夫婦の心の傷を、思春期の少女が抱く“見えない恐怖”にかさねて描いています。なんと、メタファーに満ちた豊かな表現! かなり人を選ぶので万人には薦めませんが、いつかチャレンジしてほしい名作です。「考察」好きなら、観ておくべし!

6.『バッファロー'66』(1998年)

製作国/ アメリカ ジャンル/ロードムービー 上映時間/110分 監督/ヴィンセント・ギャロ 出演/ヴィンセント・ギャロ、クリスティーナ・リッチ

ストーリー

 5年ぶりに刑務所を出たビリーは、ニューヨーク州バッファローに住む両親に電話をかける。つい見栄をはって「結婚して海外に行っていた」を嘘をついてしまったビリーは、ダンススクールでレッスンしていた少女・レイラを拉致し、両親のもとへ連れて行こうとするが・・・

見どころ

ブチ切れやすく、見栄っ張り。だけど、なぜか憎めない主人公・ビリー。最初は“気に食わないヤツ”だと感じたとしても、プライドと繊細さが同居するビリーが愛おしくなってゆきます。“生きづらさ”を抱えるすべての人に見てほしい、ミニシアター系の定番。見終わったあと、ハート形のクッキーを買いに行きたくなります。

7.『ナイト・オン・ザ・プラネット』(1991年)

製作国/ アメリカ、イギリス、フランス、日本 ジャンル/オムニバス 上映時間/129分 監督/ジム・ジャームッシュ 出演/ウィノナ・ライダー、ロベルト・ベニーニ

ストーリー

ロサンゼルス。映画のキャスティングを担当するヴィクトリアは、若い女性・コーキーが運転するタクシーに乗る。ヴィクトリアは、口は汚いが魅力あるコーキーを女優の仕事に誘うが・・・・

見どころ

ありふれていながら、どこかユーモラスな人間の機微。劇的な出来事はほとんど起こらないのに、作品が醸し出す空気感が心地いい。

監督は、インディーズ映画界で圧倒的な人気をほこるジム・ジャームッシュ。センス系の人は影響され過ぎて、沼らないように注意!

 

■ こちらもおすすめ ■
ジム・ジャームッシュ作品としては、囚人たちのやりとりが粋な『ダウン・バイ・ロー』、落ちぶれた元プレイボーイを描いた『ブロークン・フラワーズ』も外せません。

 

8.『フランシス・ハ』(2012年)

製作国/ アメリカ ジャンル/スリラー 上映時間/149分 監督/ノア・バームバック 出演/グレタ・ガーウィグ、ミッキー・サムナー 受賞歴/ゴールデングローブ賞 主演女優賞ノミネート

ストーリー

ニューヨーク。27歳のフランシスはプロのダンサーを夢見て、気ままに暮らしている。しかし、恋人と別れた直後、ルームメイトのソフィーが引っ越すことになる。部屋代も払えないフランシスは、いそうろうとして友人の家を転々とするが・・・

見どころ

自信があって夢に向かってがんばっていたけど、金なし、恋人なし、家なし。ひょっとして、才能もないかも?

いい加減、現実を見たら?

こんなセリフに傷ついたことがあるなら、観るべし。みんな、スーパーウーマン(≒スーパーマン)じゃないから、迷い、悩んでいるんです。主人公がニューヨークの街を疾走するシーンを見て、筆者は夜の街に飛び出してしまいました。

主演のグレタ・ガーウィグは本作で共同脚本を書いたあと、青春映画『レディ・バード』で監督デビューしています。

ミニシアター系映画を探すのに,おすすめの動画配信サービス2選

1.「U-NEXT」

ミニシアター系映画を探すのに,おすすめの動画配信サービス2選

出典:U-NEXT

U-NEXT 」(ユーネクスト)は、日本最大級の配信数をほこる動画配信サービス。

 

洋画の見放題作品だけで、9,765本と異常なレベルの作品数です。

U-NEXT、見放題の数、少ない

エンタメ映画はもちろん、アニメ、クラシック映画(=白黒映画)、ミニシアター系まで幅広い作品を視聴できます。映画の本数が多すぎて、作品を探すときに困るほどです。

 

本ページで紹介した作品だと、

  • 『ベルリン、天使の詩』
  • 『アメリ』
  • 『トレイン・スポッティング』NEW!
  • 『バッファロー'66』
  • 『ナイト・オン・ザ・プラネット』

を配信しています。

 

月額料金は2,189円(税込み)。無料体験の期間は、31日間です。

>> U-NEXT

 

※ 本ページの情報は2024年11月28日時点のものです。最新の配信状況は、ザ・シネマメンバーズやU-NEXTサイトにてご確認ください。

下記の記事では、U-NEXTの詳しい加入方法とお得な楽しみかたをご紹介しています。

関連:U-NEXT(ユーネクスト)月間プランに申し込むには?

www.entafukuzou.com

2.「ザ・シネマメンバーズ」

ミニシアター系映画を探すのに,おすすめの動画配信サービス2選

出典:ザ・シネマメンバーズ

「ザ・シネマメンバーズ」は、ミニシアター系の映画に特化した動画配信サービスです。配信本数がぜんぶ合わせて106本という、驚きの少なさ。しかし、配信映画がすべてミニシアター系という、尖りに尖りまくったサービスです。

 

2024年11月現在、ラース・フォン・トリアータル・べーラオタール・イオセリアーニという、かなり通好みの監督作品を揃えています。本ページで紹介した作品だと、『バッファロー'66』を配信しています。

オタール・イオセリアーニは、なかなか他で見る機会がない映画作家なのでおすすめ。

初心者というより玄人向けのサービスですが、ミニシアター系にどっぷり浸かりたいかたにはおすすめです。

月額料金は880円(税込み)。無料体験の期間は、7日間です。

>> ザ・シネマメンバーズ