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映画『天国は待ってくれる』(1943)NHKで放送!【プレイボーイが報われる世界】

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映画『天国は待ってくれる』(1943)NHKで放送!【プレイボーイが報われる世界】

「浮気性の男は地獄行き?」

自分は天国にはふさわしくない・・・そう語る男性の女性遍歴を、ユーモラスかつ優しいタッチで描いた映画『天国は待ってくれる』が、テレビ放送されます。

 

この記事では、映画『天国は待ってくれる』のあらすじと、ロマンティック・コメディの名手エルンスト・ルビッチ監督についてお伝えします。

 

映画『天国は待ってくれる』(1943)NHKのBSプレミアムで放送!原題は?

 『天国は待ってくれる』は1943年のアメリカ映画。あの世の手前までやってきたプレイボーイの男性が、閻魔(えんま)大王に女性遍歴を語ってゆくロマンティック・コメディです。

アメリカ映画『天国は待ってくれる』
原題 Heaven Can Wait
製作 1943年
製作国 アメリカ
ジャンル ロマンティック・コメディ
上映時間 112分
監督 エルンスト・ルビッチ(『生きるべきか死ぬべきか』『二ノチカ』)
脚本 サムソン・ラファエルソン(『桃色の店』)
出演 ドン・アメチー、 ジーン・ティアニー、チャールズ・コバーン

映画『天国は待ってくれる』のテレビ放送は、2021年9月30日(木)。NHKのBSプレミアムの「BSシネマ」にて。

13:00 ~ 14:54

字幕スーパーでの放送です。

 アメリカ映画『天国は待ってくれる』あらすじ【ネタバレなし】

【地獄の入り口】には、閻魔(えんま)大王がいます。

ここにやってくる人達の生前の行ないを審査し、“天国行きか?地獄行きか?”を決めるのです。

 

そんな中、

「僕は地獄に落とされて当然だ」

と語る人物が現れます。

ヘンリー・ヴァン・クリーヴ(ドン・アメチー)という男です。閻魔大王が興味を抱くと、ヘンリーはみずからの生涯を語り出します・・・

 

ヘンリーは裕福な家庭で、甘やかされて育ちました。

彼は、子どもの頃から女性の心をつかむのが得意でした。15歳のときには、クリーヴ家が雇ったフランス人のお手伝いさんと、“いい関係”になったこともあります。

 

そして、ヘンリーが26歳の頃。

いとこのアルバートが、婚約者のマーサ(ジーン・ティアニー)を紹介しにやってきます。クリーヴ家の親戚が勢ぞろいし、婚約者のお披露目会がひらかれたのです。

マーサを見た瞬間、ヘンリーはハッとします。彼女は、数年前にヘンリーが口説いた美女だったからです・・・

 

“ウェルメイドなコメディ”とは? 職人エルンスト・ルビッチが描く【プレイボーイが報われる世界】

舞台演劇の世界では、“作品の構成が巧みで、上手く作られた劇”のことを「ウェルメイド・プレイ」(well-made play)と呼びます。

“ウェルメイドなコメディ”といえば、一発ギャグや大げさなアクションで笑わせるのではなく、人物が困ってあたふたするような状況をあらかじめ作っておくコメディのこと。

 

監督のエルンスト・ルビッチは、まさに“ウェルメイドなコメディ”の第一人者です。

映画『天国は待ってくれる』では、女ったらしのヘンリーが、言葉巧みに女性を口説き、浮気がバレそうになればピンチを乗り切る様子が描かれます。

 

ヘンリーは相当なプレイボーイですが、回想シーンでは最愛の人・マーサとかけがえのない時間を過ごしたことが語られてゆきます。ヘンリーが口説いた女性たちの“心が動く瞬間”も、画面に映し出されます。

このため、ヘンリーの印象がネガティブなものにならずに済んでいます。

 

 

ルビッチ演出に感心した人に、おすすめの映画があります。ロマンティック・コメディのもう一つの傑作、二ノチカです。

 

~『二ノチカ』のストーリー~

没収された宝石を取り戻すため、ソ連当局を訴えようとしたプレイボーイ。そこへ交渉にやってきた共産党員は、“笑わない女”だった・・・

 

『二ノチカ』は、Amazonプライムビデオでネット配信されています。

 

「恋愛=生物的な反応」と考える女性が、イケメンに言い寄られてあたふたする様子がかわいい!  お笑い要素も『天国は待ってくれる』より多めで、文句なしに楽しめます。