はてなブログの記事編集画面の右下に、「記事の概要」という項目があります。
「メタ ディスクリプション」と呼ばれるもので、Googleなどの検索結果にスニペット(説明文)として表示される100文字程度の文章です。
たとえば、「はてなブログ とは」でGoogle検索すると、検索結果に“はてなブログ公式”の記事が表示されます。オレンジの枠で囲った部分が、メタディスクリプションです。
メタディスクリプションを書くメリットはあるでしょうか? 記述することで、SEO効果はあるのでしょうか?
- メタディスクリプションにSEO効果はあるの?【現在はほとんどSEO効果はない】
- メタディスクリプション(記事の概要)を書く2つのメリットとは?
- 【はてなブログ】メタディスクリプションの書き方とは?
- まとめ
メタディスクリプションにSEO効果はあるの?【現在はほとんどSEO効果はない】
Google検索に関する公式の情報を発信している、「Google検索セントラル」というポータルサイトがあります。
このサイト内でメタディスクリプションに関する記述を探すと・・・
スニペット (各 Web 検索結果に表示される短いテキスト プレビュー) の品質は、サイトがクリックされる可能性 (つまり、Google が送信するトラフィックの量) に直接影響を与える可能性があります。私たちはスニペットを選択するためにいくつかの戦略を使用しており 、 各 URL に 有益なメタ ディスクリプションを記述することで、そのうちの 1 つを制御できます 。
という表記があります。
ただし、これは2007年の記事。
現在の検索エンジンは、検索するユーザーの“キーワードの組み合わせ”によって、スニペット(=説明文)も変わるようになっています。
スニペットはページ コンテンツから自動的に生成されます。スニペットは、ユーザーの特定の検索内容との関連性が最も高いページ コンテンツを重点的にプレビューするように設計されています。つまり、Google 検索では、検索ごとに異なるスニペットが表示される可能性があるということです。
メタディスクリプションを設定しなくても、検索エンジン側が冒頭文や記事のハイライト部分を抽出し、スニペット(=説明文)を自動生成してくれます。メタディスクリプションを設定しようがしまいが、検索順位にほとんど影響しません。
メタディスクリプション(記事の概要)を書く2つのメリットとは?
SEO効果はほぼない。それでも、メタディスクリプションを設定するメリットはあります。
1.【アクセスup】記事を読むかどうかを決める、最後のひと押しになる!
たとえば、「漫画 おすすめ」とGoogle検索したとします。
競合がいるキーワードの組み合わせの場合、どれも似たり寄ったりの記事タイトルが表示されます。
似たような記事タイトルだと、冒頭文も同じような文章になりがちです。
検索ユーザーにとっては、記事タイトルだけでは内容のよしあしを判断できなくなります。
そんなとき、スニペット(説明文)の内容が、記事を読むかどうかの判断基準になります。
メタディスクリプションが最後のひと押しとなって、アクセスupにつながる可能性もあるよ
2.【アクセスの質を高める】需要と供給のギャップを減らす
- 検索エンジンからの評価を上げたい!
- ブログで収益を得たい!
といった場合、本当に大切なのはアクセスの量ではなく、“アクセスの質”です。
書かれている内容に本当に興味を持った人が訪れなければ、お互いにとって不幸です。読者さんにとっては欲しい情報を得られませんし、書き手にとっては記事を届けたい相手に届けられなくなります。
たとえば、「WordPress はてなブログ」でGoogle検索した場合。
同じ検索キーワードの組み合わせでも、
「WordPressとはてなブログのスペックの違いを知りたい」
という人もいれば、
「WordPressとはてなブログ、どちらも運営経験がある人のナマの意見を聞きたい」
という人もいます。
後者の目的で検索した人にとって、2番目の記事のほうがニーズに応えてくれる可能性が高くなります。
メタディスクリプションを適切に書くことで、本当に記事を読んでほしい読者さんに届けやすくなるよ
【はてなブログ】メタディスクリプションの書き方とは?
メタディスクリプションは記事ごとに設定します。
場所は、「編集オプション」の下側にあります。
右のスクロールバーを下にスクロールすると、「記事の概要」という箇所が現われます。ここにメタディスクリプションを書きます。
メタディスクリプションの書き方①【70文字前後で、より詳細な概要を書く】
オーソドックスなのは、記事タイトルに盛り込めなかった記事の概要を書くこと。スマホの検索ページに表示されるスニペット(=説明文)は70文字前後ですので、70文字を目安に書きます。
たとえば、本記事のメタディスクリプションを書くとしたら、
・はてなブログ初心者向けに、メタディスクリプション(記事の概要)の書き方とSEO効果についてまとめています。
などと書きます。
もし、冒頭文(リード文)で記事の内容をサラっと要約できているなら、メタディスクリプションはわざわざ書かなくてもよいでしょう。
メタディスクリプションの書き方②【記事を読んで得られるメリット(=ベネフィット)を書く
- 記事を読んで、読者はどんな情報を得られるのか?
- どんな疑問を解消し、どんな悩みを解決してくれるのか?
読者がどんなベネフィット(=恩恵、価値)を受けられるのか、を70文字前後で示します。
たとえば、「【2023年版】本当に面白い漫画50選」というタイトルの記事を書いたとします。タイトルだけだと、内容が伝わらないないことがあります。
メタディスクリプションの一例です。
・2023年にTwitterで漫画好き500人にアンケートを行ないました。人気の高かったマンガ上位50作品を紹介しています。
などと書きます。
このページを読むと、マンガ好きが“面白い”と思った作品を教えてもらえるんだね
読者さんは、記事を読んで得られるメリット&情報の価値をイメージできるようになります。
メタディスクリプションの書き方③【書き手の立ち位置&スタンスを書く】
自分の立ち位置やスタンスを明確にすることで、情報発信者としての“権威性”を伝える方法です。
たとえば、「【はてなブログ】Googleアドセンスで月8,000円の収益を得る方法」という記事を書いた、とします。しかし、この内容をWordPress運営者や、ドメイン取得サービス会社の社員が書いていたら、どう感じるでしょうか?
本当に、はてなブログの運営経験があるかたが書いているの?
メタディスクリプションの一例です。
・はてなブログ開設1年2ヶ月で、アドセンス収益8,000円を越えました。収益化までの手順や、SEOの勉強方法について書いています。
などと書きます。
このように書き手の立ち位置(=職歴や経験)やスタンスを書くことによって、“権威性”を示すことができます。他サイトとの差別化にもなります。
まとめ
「メタ ディスクリプション」とは、検索ページに表示される説明文のことです。SEO効果はほぼなく、導入文がしっかり書けている場合は設定しなくともよいでしょう。
ただし、メタディスクリプションを書くメリットもあります。
- 記事を読むかどうか、最後のひと押しになることもある
- 需要と供給のミスマッチを減らせる
- “権威性”を示すことで、他サイトとの差別化になる
SEO効果でいうなら、「“検索キーワード”を意識した記事タイトル」や「ペルソナ(=ターゲット読者)の設定」のほうが、はるかに大切です。
メタディスクリプションは、あくまで“努力目標”。必要に応じて設定できれば十分でしょう。