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『ドゥーム・パトロール』シーズン1感想&考察【テーマは,中年ニートの社会復帰?】

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ドラマ『ドゥーム・パトロール』シーズン1考察、感想、オレンジ・イズ・ニューブラック変わりもの超能力者たちによる、もっとも頼りないヒーロー・ドラマ。そんな触れ込みで話題のDCドラマ、『ドゥーム・パトロール』の配信が始まりました。

 

「なんか、宣伝とずいぶん印象が違うんだけど・・・」

なるべくネタバレしない範囲で、『ドゥーム・パトロール』シーズン1の感想をつづりたいと思います。

DCドラマ『ドゥーム・パトロール』とは? 配信はどこ?

「DCコミックス」という、アメリカの大手コミック・ブックス社があります。そこに登場するヒーロー達を映像化したのがDC映画であり、DCドラマです。

  • DC映画・・・『バットマン』『スーパーマン』『ワンダーウーマン』など
  • DCドラマ・・・『THE FLASH / フラッシュ』『SUPERGIRL/スーパーガール』『タイタンズ』など

 

『ドゥーム・パトロール』は、その中でも異色のヒーロー集団です。

全身が金属でできたロボットマン、放射エネルギーを体内にため込んだネガティブマン、体がスライム状に変化するエラスティ・ウーマン、64もの人格を持つクレイジー・ジェーンら、個性的なメンバーがいます。

能力を使いこなせず、頼りない彼らが街を守るために戦う・・・というヒーロードラマです(名目上は)。

 

 DCドラマ『ドゥーム・パトロール』は、日本ではU-NEXT(ユーネクスト)での独占配信となります。AmazonプライムビデオやNetflix(ネットフリックス)では視聴できません。

\ ドラマ『ウォッチメン』や『ザ・ネバーズ』も独占配信!!/

 『ドゥーム・パトロール』の

シーズン1は全15話。

シーズン2は全9話。

シーズン3は全10話。

 

2022年9月現在、U-NEXTではシーズン3まで配信中です。

DCドラマ『ドゥーム・パトロール』シーズン1 第1話あらすじ【ネタバレなし】

 1988年、フロリダ。カー・レーサーのクリフ(ブレンダン・フレイザー)は幼い娘がいる身ながら、ベビー・シッターの女の子と浮気を楽しんでいました。妻との関係はサイアク。

そんな状態で臨んだレースの最中、クリフは衝突事故に巻き込まれ、生死の境をさまよいます。

 

7年後。

クリフは、郊外の屋敷で目を覚まします。クリフの全身は、フルメタルのボディに覆われていました。ロボットの姿になっていたのです。

クリフの“魂”をロボットに移植したのが、ナイルズ・コールダー博士です。

屋敷には、クリフの他にも居住者がいました。

毒の影響で、体が変形するようになった女優のリタ。身体にたまった負のエネルギーを制御するため、包帯を巻いているパイロットのラリー。多重人格者のジェーン。

彼らは社会生活を送ることが難しくなったため、コールダー博士の屋敷でひっそりと生きていました。

 

ある日のこと。

コールダー博士が久々に外出して、家を空けます。

「屋敷の外には出るなよ」

博士から、固く言いつけられていた、クリフたち。

 

しかし、ジェーンの提案で、みんなで街へ向かうことになり・・・

感想:IMDbの評価は賛否両論?【DC版レギオン】だという声も!

ドラマ『ドゥーム・パトロール』を観た、海外の視聴者の反応はどうだったのか?

海外ドラマ・映画のデータベースIMDbの視聴者レビューの平均点は、8/10。しかし、実際は10/10を付ける人と、1/10を付ける人で両極端に分かれています。

 

わかりやすいヒーロードラマを求めていた人からは、辛め。逆に、ダークな人間ドラマを求めていた人からは高評価です。

「DC版レギオンだ!」

という意見も。

 

確かに似ています。

  • 超能力バトルが見られると思ったら、“現実の敵”ではなく“過去のトラウマ”と戦っているところ。
  • 「語り手が嘘をついてはならない」という、暗黙のルールを破っているところ。

 

確かに、X-MENのスピンオフドラマ『レギオン』とそっくりです。

www.entafukuzou.com

『ドゥーム・パトロール』シーズン1考察:テーマは、中年ニートの社会復帰?

それに加えて、『ドゥーム・パトロール』は社会的メッセージがこめられたドラマです。

 

第1話をみた限り、「中年ニートの社会復帰」を描いた物語に感じます。

 

主人公のクリフは、自分がロボットの姿になったこと、家族と会えなくなったことを知り、落ちこみます。

なんとクリフは、その後20年以上も屋敷にこもってしまいます。女優のリタ、パイロットのラリーに至っては、さらに長いあいだ、引きこもり生活をしています。

とくに、元・女優のリタは興味深いキャラクター。

若いときは、片腕がない撮影スタッフに偏見を持っていたリタ。そんな彼女自身も顔に傷害を負い、人目を避けるようになります。

 

心に深いトラウマを負ってしまったことで、ニート生活を送ってきた彼女たち。

 

「安全なこの場所を出るんだ。君たちを避け、拒絶する世界に飛びこむんだ!

リタたちが街で大混乱を起こしてしまった後、コールダー博士は、彼女たち4人に外の世界へ出るように忠告します。

「君たちはみんな、“奇跡の産物”なんだ」

 

まるで、トラウマを抱え、社会から引きこもってしまった中年ニートにエールを送っているようです。コールダー博士のセリフには、脚本家のメッセージがこめられています。