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『ザ・ボーイズ』シーズン2第7話あらすじ&考察!クリケットの「ジ・アッシズ」は伏線?

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『ザ・ボーイズ』シーズン2第7話あらすじ&考察!クリケットの「ジ・アッシズ」は伏線?

Amazonプライムビデオのドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン2も、残りあと2話。物語も佳境に入ってきました!

 

この記事では、『ザ・ボーイズ』シーズン2第7話のあらすじと考察をお届け! 核心部分のネタバレは避けますが、初見の人にとって知りたくない情報が含まれている可能性があります。本編をご覧になった上でお読みください。

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 前回までの『ザ・ボーイズ』は・・・

 

ヴォート社の秘密の実験が行われていると知った「ザ・ボーイズ」は、ペンシルベニアの精神病院に向かいます。フレンチーたちは病院の中で、「セブン」の一員だったランプライターと出会います。この施設では、“コンパウンドV”をより完璧な薬にするための人体実験が行われていました。

 

病院では患者たちが暴れ出す騒動があり、遠距離攻撃の能力をもった若い女・シンディが脱走します。

 

 

いっぽう。ストームフロントは、出生の秘密をホームランダーに語ります。

「あなたには、ヒーロー達を導く存在になってほしい」

そう打ち明けられたホームランダーは、彼女にキスするのでした・・・

 

 関連:『ザ・ボーイズ』シーズン2第6話あらすじ&考察

www.entafukuzou.com

 

 関連:『ザ・ボーイズ』シーズン2第8話(最終回)あらすじ&考察!

www.entafukuzou.com

 

『ザ・ボーイズ』シーズン2第7話 おもなキャラクター

 

 ブッチャー

 

 

「ザ・ボーイズ」のリーダー。母から連絡を受け、疎遠になっていた父と会うことに。なくなった弟のこと、暴力的な性格になった生い立ちが明らかになる?

 

ヒューイ

 

「ザ・ボーイズ」のメンバー。雑貨店で働いていた普通の青年。ランプライターの監視を頼まれるが・・・

 

スターライト(⇦ アニー)

 

「セブン」を裏切って、ヒューイたちと行動を共にする能力者。自分に“コンパウンドV”を飲ませた母とは確執がある。

 

ランプライター

 

 

 “コンパウンドV”の治験をする病院で、監視役をつとめていた能力者。マロニーの孫を焼き尽くした過去がある。

 

マロニー

 

 

「ザ・ボーイズ」の創設者。ランプライターに孫を殺されたが、「憎しみの連鎖は何も生まない」と言い聞かせ、恨みをこらえる。

 

ヴィクトリア・ニューマン議員

 

上院議員。ヴォート社やセブンに抗議し、議会が公聴会を開くように働きかけた。

(⇦ 公聴会とは、専門家や関係者を呼び、公の場で意見を聴く会のこと)

 

ホームランダー

 

 

腐敗したヒーロー集団「セブン」のリーダー。どうして、“世界最強の男”をめざすことになったのか? 本当は、母の愛情が欲しかった?

 

ストームフロント

 

シーズン2より「セブン」に加入した新メンバー。“コンパウンドV”によって超能力を得た最初の成功者で、数年前に80歳になる娘をなくしたばかり。

 

ブラック・ノワール

 

「セブン」のメンバー。漆黒のコスチュームに身を包み、小さな隠し武器(=暗器)を持って戦う。第7話で、意外な弱点が発覚?

 

 

『ザ・ボーイズ』シーズン2第7話 あらすじ

 

 

 

公聴会に向け、「ザ・ボーイズ」はそれぞれ別行動することに!

 

ヴィクトリア・ニューマン議員の働きかけにより、上院で公聴会が開かれることになります。

 

ブッチャーやマロリーたちは、ランプライターに議会で証言してもらうことにします。ヴォート社が人体実験をくり返していたことを公表させる狙いです。

 

マロリーはニューマン議員を味方につけようとしますが、議員は条件を出します。ヴォート社が患者に薬を投与し続ける理由を知りたい、というのです。

 

そこで、マロリーとMMはヴォート社の元・経営責任者に話を聞きに行くことにします。ブッチャーは実の母から電話を受け、急きょ母に会うためニューヨークへ向かいます。

 

フレンチーとキミコはニューマン議員の護衛につき、ヒューイは証人のランプライターを見張ることになりました。

 

 

 

アニー、ブラック・ノワールの襲撃を受け、つかまる!

 

アニー(⇦ スターライトに変身する前)は、カフェで母と会っていました。母は、アニーが「セブン」を離れたがっていることを知っていました。母は、ヴォート社の広報・アシュリーに連絡を取り、長期の休みをとる許可をとっていました。

 

「ヴォート社に居場所を教えるなんて・・・」

 

アニーが不吉な予感がしたその時! 店内に催涙弾が投げ込まれ、アニーの母は気を失ってしまいます。アニーも突如現れたブラックノワールに襲撃され、気絶! アニーは、ヴォート社の施設に連れてゆかれます。

 

 

 

ブッチャー、虐待していた父と望まぬ再会

 

「お父さんが死んだの」

母からそう連絡を受けたブッチャーでしたが、待ち合わせ場所には父の姿がありました。母は、癌のため余命の少ない父と、ブッチャーを会わせたかったのです。

 

 

ブッチャーと弟のレニーは、父親から虐待を受けていました。意志の弱かったレニーは自ら命を絶ち、ブッチャーは特殊部隊に入る人生を選びました。

 

父に嫌悪感をみせるブッチャー。父は、こう告げます。

「この世界はクソだ! 頼れるのは自分だけなんだ。俺はレニーを愛してた。ただ、あいつはお前ほど強くなかった・・・」

 

憤るブッチャーは父の首を絞めようとしますが、母が必死に止めるのでした。

 

 

ホームランダー、ストームフロントを連れて、息子のもとへ

 

 ホームランダーをストームフロントは、不法移民の取り締まりを正当化するスピーチを行なっていました。その最中、ストームフロントは赤ん坊を抱く聴衆のひとりに目を奪われています。自分の娘の姿を重ねていたのです。

 

気の毒に思ったホームランダーは、ストームフロントを連れて、ベッカとライアンの元を訪ねます。息子のライアンに会わせるためです。

(⇦ ベッカは、拉致されたブッチャーの妻。ライアンは、ベッカとホームランダーの息子)

 

 

 

ホームランダーは、ベッカがライアンに見せていた映画を知り、がく然とします。

『しあわせの隠れ場所』『ダンス・ウィズ・ウルブス』『愛と追憶の日々』という、いずれも“感動作”といわれる人間ドラマばかりだったからです。

(⇦ ホームランダーが鼻で笑った映画は、“いい映画”と称される良作ばかり。ここ、皮肉です)

 

 

ホームランダーは、ベッカに

「君は嘘を教えてる。もっと現実(=世の中の厳しさ)を教えるべきだ」

と語ると、ベッカは

「あの子には、あなたが望んだ子供時代を送らせてあげて」

と答えます。

 

子供時代、母と暮らせなかったホームランダーは返す言葉が見つかりませんでした。

 

ブッチャー、ヴォート社の元・重役を脅迫する!

 

マロリーとMMが会いに行ったのは、ヴォート社の元・重役、フォーゲルバウムでした。マロリーは、ヴォート社が“コンパウンドV”のために危険な実験をつづけたことを証言してもらおうと頼みます。しかし、フォーゲルバウムは断ります。

 

「正義より大切なものがある」

 

公聴会での証言を渋るフォーゲルバウムのもとに、ブッチャーがやってきます。なにを隠そう、ホームランダーを育て、ブッチャーの妻・ベッカの監禁に関わったのがフォーゲルバウムでした。

 

ブッチャーは、

「あんたの娘の頭をカチ割り、息子たちもその家族も今日死ぬことになる!」

と、フォーゲルバウムを脅迫します。

 

フォーゲルバウムは、議会での証言を約束せざるを得ませんでした。

 

ヒューイとランプライター、監禁されたスターライト救出に向かう!

 

マロリーの屋敷で、ポルノ映画を見ていたランプライターとヒューイ。しかし、報道番組を見て、スターライトが捕まったことを知ります。

 

「あの子は恐らく“42D”・・・能力者の隔離施設にとらわれている」

ランプライターはそう語ります。

 

ヒューイはランプライターを伴い、スターライト救出に向かいます。ランプライターの指紋認証で、2人は施設に入りこむことができます。2人が会議室にやってくると、「セブン」のメンバーを模した銅像が7体ならんでいます。

 

その中には、ランプライターの銅像はありませんでした。落胆したランプライターは

「銅像の前でやりたかったのに・・・」

と語ると、思わぬ行動を取り・・・

 

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考察:クリケットの「ジ・アッシズ」は伏線?

 

子供のころ、自分を虐待していた父と再会したブッチャー。イギリス出身の2人は、昔よく見ていたクリケットの話を始めます。

 

父「“アッシズ”を見てるか?」

ブッチャー「クリケットの話がしたいのかよ」

 

父「83年のワールドカップを覚えてるか? 全試合に連れて行った。リーズにオールド・トラフォード・・・お前は大喜びだった」

ブッチャー「どうしてだかわかるか? 試合の後あんたは仲間と飲みに行って、何時間も帰ってこなかったからだ」

 

父「・・・この話はやめよう」

 

 

これ、ただの雑談に見えて、第7話の伏線になっています。“ジ・アッシズ”(The Ashes)とは、イングランド代表とオーストラリア代表のあいだで行なわれるクリケットのテストマッチのことです。

 

このテストマッチには、イングランドの自治領だったオーストラリアが、本国イングランドの胸を借りる、という意味合いがあります。

 

「The Ashes」とは、のこと。

 

1882年のことです。イングランド代表は、クリケットの試合で弱小だったオーストラリアにまさかの敗戦を喫します。イギリスメディアは、

「イングランドのクリケットは死んだ!」

と、書き立てました。負けて“遺灰になった”と嘲笑したのです。

 

それ以来、両国のあいだで行なわれるテストマッチを「ジ・アッシズ」と呼ぶようになりました。勝利チームに与えられるトロフィーを、遺灰を入れた骨壺に見立てたのが由来です。

 

 

この“灰”とは、あるキャラクターの運命を暗示しています。また、弱小だったオーストラリアが大国イングランドに挑む姿は、庶民の「ザ・ボーイズ」がヒーロー達「セブン」に立ち向かう姿に重なります。

 

このレベルの脚本家が、何の関係もない雑談を会話に盛りこむことはあり得ません。よくできた歌詞が韻を踏むように、よくできた脚本はさりげない伏線を貼って、視聴者を物語世界にいざなうものだと思います。