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『ザ・ボーイズ』シーズン2第4話あらすじ&考察!作品のテーマ?ビリー・ジョエルの「We Didn't Start the Fire」の意味は?

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『ザ・ボーイズ』シーズン2第4話あらすじ&感想!作品のテーマ?ビリー・ジョエルの「We Didn't Start the Fire」の意味は?

9月4日(金) から配信が始まったAmazonプライムのオリジナルドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン2。初週はいっきに3話まで配信されましたが、ここからは1話ずつ公開されてゆく予定です。全8話。

 

この記事では、『ザ・ボーイズ』シーズン2の第4話のあらすじ&感想をお伝えします。核心部分のネタバレは避けますが、前情報を知りたくない人は、先にドラマ本編をご覧ください。

Amazonプライムビデオ『ザ・ボーイズ』シーズン2

 

『ザ・ボーイズ』シーズン2 第1話~第3話までのあらすじ

 

ヒューイの頼みで、スターライトは禁断の薬“コンパウンドV”の存在を世間にバラしてしまいます。ヒーローの能力が人工的に作られたものだと知れ渡り、ヴォート社や『セブン』に対する風当たりも強くなります。

 

そのころ。

 

ベッカ(=失踪したブッチャーの妻)の家を訪れたホームランダーは、息子のライアンにも超能力の素質があることを知ります。ホームランダーは、ライアンを“普通の子”として育てようとするベッカを叱りつけます。すると、ライアンは目から光を発し、「ママから離れろ!!」と、ホームランダーを吹っ飛ばすのでした。

 

 

いっぽう。

 

ヒーロー集団『セブン』は、“密入国しているテロリストがいる”、という情報を入手します。密入国しているのは『光解放軍』(シャイニングライト)という組織で、キミコも元々はここのメンバーです。『光解放軍』のリーダ的存在なのが、キミコの弟でした。

 

ヒューイたち『ザ・ボーイズ』は、いち早く『光解放軍』と接触することに成功します。『ザ・ボーイズ』のリーダー・ブッチャーは、キミコの弟を捕らえ、CIAに渡そうとします。ブッチャーはCIAと取り引きをして、失踪した妻・ベッカの居場所を教えてもらおうとしていたのです。

 

ところが、それを邪魔したのが『セブン』の新メンバー・ストームフロントでした。女戦士であるストームフロントは、キミコの弟や『光解放軍』のメンバーを次々と殺害。テロリストたちを一掃してしまうのです。

 

 

 

その後、会見を開いたストームフロントは、「テロリストから皆を救った英雄」として“時の人”となります。手柄を独り占めされたホームランダーは、悔しさを隠せないのでした。

 

 関連:シーズン1からの流れ、第1~3話、吹替・字幕の切り替えについてはこちら!

www.entafukuzou.com

 

関連:第5話のあらすじはこちら!

www.entafukuzou.com

『ザ・ボーイズ』シーズン2第4話 おもな登場人物

 

 ヒューイ・キャンベル

ジャック・クエイド/平野 潤也

 

恋人をAトレインに殺された普通の青年。『ザ・ボーイズ』に加入するも、リーダーのブッチャーと衝突。『セブン』のメンバーであるスターライト(=変身前はアニー)とは心を通わせている。

 

MM(マーヴィン・ミルク)

ラズ・アロンソ/ボルケーノ太田

 

 

『ザ・ボーイズ』のメンバー。フレンチーとは昔からの仲間。ブッチャーが妻のことで頭が一杯であるため、『ザ・ボーイズ』をまとめる存在になりつつある。

 

ビリー・ブッチャー

カール・アーバン/宮内 敦士

 

 

元FBI捜査官。『ザ・ボーイズ』のリーダー。妻ベッカをホームランダーにレイプされている。失踪中のベッカの行方を探している。

 

キミコ

 福島かれん

 

 

かつて、光解放軍というテロリスト集団にいた日本人女性。言葉を話せない。危険薬“コンパウンドV”を投与されており、特殊能力を使える。『ザ・ボーイズ』と行動をともにしていた。

 

 

ホームランダー

アントニー・スター/近藤 浩徳

 

 

『セブン』のリーダー。ヴォート社の副社長で、自分を可愛がってくれたマデリンが亡くなってから、情緒不安定。新メンバーのストームフロントが、自分より目立つのが気に食わない。

 

スターライト(変身前はアニー)

エリン・モリアーティー/山咲 しづ香

 

シーズン1で『セブン』の一員となったスーパーヒロイン。『セブン』の腐敗ぶりを知り、ウミを出すことによって命がけで組織を変えようとしている。

 

ストームフロント

アヤ・キャッシュ

 

シーズン2から『セブン』の新メンバーとなったヒロイン。キミコの弟を含む、テロリスト集団をあっという間に叩き潰した。超能力だけでなく、民衆の心をあやつるスピーチにも優れる。

 

 ベッカ

シャンテル・ヴァンサンテン

 

ヴォート社でマーケティング担当だった女性。ブッチャーの妻だが、8年前から行方をくらましていた。

 

 

 

 

『ザ・ボーイズ』シーズン2 第4話のあらすじ

 

ブッチャーに渡される2つの有力な情報

 

 

 

ブッチャーは、元CIAのマロリーと会っていました。ブッチャーがテロリストを引き渡せなかったことを詫びると、マロリーは「ベッカの居場所は、ヴォート社の施設の中よ」と教えてくれます。

 

マロリーはもう一つ、有力な情報をくれます。それは、70年代に活躍していた「リバティ」という名のヒロインの存在です。危険薬“コンパウンドV”の秘密とも関りがあるらしいヒロインでしたが、姿を消していました。彼女に関する有力な情報が、ノースカロライナにある、というのです。

 

ブッチャーは、リバティに関する調査はMMとヒューイに任せ、自分は妻ベッカを探しにヴォート社の施設へ向かいます。

 

またメンバーの入れ替え?迷走する『セブン』

 

スターライトがヴォート社のエレベーターに乗ろうとすると、ホームランダーが入ってきます。ホームランダーは、スターライトとヒューイの恋人関係を疑い、首を絞めます。スターライトは、「私だって、あいつの頭を吹き飛ばしてやりたいのよ!」と演技します。彼女は裏でヒューイと通じていることを知られまいと、何とかごまかすのでした。

 

さて。

 

心臓発作から快復したばかりのAトレインも、ヴォート社に呼び出されていました。ホームランダーは、「君は『セブン』のメンバーから抜けてくれ」と、Aトレインに告げげます。Aトレインは、ぼう然とするしかありません。

 

 

 

ヒューイは、アニー(=スターライト変身前)と会っていました。アニーはすっかり傷心のようす。ヒューイはMMと二人でノースカロライナへ向かう予定でしたが、アニーが心配です。そこで、アニーもノースカロライナへの旅に連れてゆくことにします。

 

ある日の夜。

 

ヴォート社の施設に潜入したブッチャーは、失踪していた妻・ベッカと再会します。ブッチャーは「能力者である息子を捨てて、オレと逃げるんだ!」と、連れ出そうとします。しかしベッカは、「あの子を置いてはいけないわ」と断るのでした。

 

ヴォート社のもみ消しは、70年代から常態化していた?

 

次の日の昼間。

 

集会場に民衆が集まってします。ストームフロントは、また新たなテロリストが入国していることを伝え、「ホームランダーがテロリストを倒してくれるのを待つだけ? あなた達がヒーローになる番よ」と民衆に呼びかけます。ヴォート社や『セブン』に対する民衆の怒りを吐き出させ、ガス抜きする狙いです。

 

会場にはキミコがいました。弟を殺されたキミコは、ストームフロントに復讐しようとしますが、フレンチーが止めます。「やめるんだ。まだあいつには勝てない」
キミコは必死に怒りをおさえるのでした。

 

 

 MMとヒューイ、アニーの3人は、ノースカロライナに住む、ある黒人女性の家を訪れます。彼女は子どもの頃、兄をスーパーヒーローに殺された過去があったのです。彼女の兄をなき者にしたのが、白人のスーパーヒロイン「リバティ」でした。リバティの悪行を隠ぺいしたいヴォート社は、お金で黒人女性の家族を黙らせていたのです。

 

黒人女性は、いまだにリバティに怯えています。もう40年以上も前のことなのに・・・

 

ヒューイが「リバティは1979年以降、姿を見せてません。もう死んでるかも」となぐさめると、黒人女性は衝撃の事実を告げるのでした・・・

 

Amazonプライムビデオ『ザ・ボーイズ』シーズン2

 

 

 感想:作品のテーマ?ビリー・ジョエルの「We Didn't Start the Fire」の意味は?

 

第4話で、とても印象的なシーンがあります。MMとヒューイ、アニー(=スターライトの変身前)の3人がノースカロライナに向かう車の中で、ある歌を熱唱します。

 

これは、ビリー・ジョエルの「We Didn't Start the Fire」という曲です。

 

 

ドラマで使われていた歌詞のほんの一部を紹介します。

 

僕らが火をつけたわけじゃない
だけど僕らは その火に戦いを挑む

家族計画 ホーチミン リチャード・ニクソン計画
月面探査 ウッドストック ウォーター・ゲート パンク・ロック

ベギン レーガン パレスチナ ハイジャックの恐怖
イラン革命 ソ連のアフガン侵攻

 

けっこうな尺をとって、アニーとヒューイはこの曲を熱唱しています。このドラマにおける主人公格の2人が、長い時間をかけて歌詞を叫んでいるのは、明らかに意図的です。

 

脚本家(原作者?)は、この歌詞に何らかのメッセージをこめているのは間違いありません。映画『ハートロッカー』のEDでも似たような演出があったし、マーベル映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』でも同じ歌が使われていました。この歌詞こそが、脚本家の主張である可能性が高いのです。

 

では、ビリー・ジョエルの「We Didn't Start the Fire」の歌詞の意味とは?

 

実はこれ、単語の羅列にみえて、アメリカの歴史的事実を集めています。この中には、アメリカの“負の歴史”も含まれています。興味のある人は、「We Didn't Start the Fire」で歌詞をググって、ひとつひとつの事件の背景を調べてみてください。

 

僕らが火をつけたわけじゃない
だけど僕らは その火に戦いを挑む

 

という歌詞と“負の歴史”を並べると、あるメッセージが浮かび上がってきます。

 

 

つまり、「政治家や企業など権力者の判断の失敗により、僕たち市民は戦争に巻きこまれた。こういう負の歴史を二度とくり返さないでくれ!!」というメッセージです。武力(=ヒーローの超能力)も間違った使い方をすると、無力な市民が巻き込まれてしまうんだよ・・・

 

 

ドラマでは使われてませんでしたが、

 

僕らが火をつけたんじゃない

そう、僕らは燃やしちゃいない 抑えこんでたんだ

 

なんて歌詞もあります。

 

『ザ・ボーイズ』でシーズン1から語られてきたことと、ピッタリ一致します。ちなみに、ビリージョエルの「We Didn't Start the Fire」が収められているアルバムのタイトルは・・・なんと、『ストームフロント』

 

ここまで考えて創作しているのかと思うと、鳥肌ものです。