「たくさんの人に読んでもらいたい」
こんな気持ちでブログを始めたのに、まったく読まれない。やっぱりSEO対策しなくちゃならないのかしら。
ところで、“SEO”(エス イー オー)って、何?
この記事では、そんな人に向けて、SEOの基本の「き」について語ってゆきます。ブログを始めるつもりはないけど、SEOについて知りたいという人にもわかりやすくまとめました。
ブログ初心者がわかりそうでわかりらない、「SEO」って何なの?
ガオ~っ! わしの名はトラ次郎。人は、わしのことを「SEO博士」と呼ぶ
えっちゃんです。ブログを始めて3か月になるんですが、誰にも読まれなくて・・・博士、SEOについて教えてください
SEO(エス イー オー)とは、『Search Engine Optimization』(サーチ エンジン オプティマイゼーション)の略。日本語では「検索エンジン最適化」と訳します・・・
待て待て。そんな専門的なことはいいんじゃよ! ところで、えっちゃん。最近みつけた面白いブログはあるかい? 教えてくれんかの?
面白いブログですか? え~っ。そうですね。こんなの、どうでしょう?
これはブログというより、NHKさんのサイトじゃな。どれどれ・・・ほう、朝ドラの名シーンランキングか・・・
見て下さいよ。『あさが来た』の“五代ロス”が9位に入ってるんですよ。これ1位でしょ! 9位じゃないでしょ!
落ち着いて。このサイトをどうやってた見つけたか、覚えとるか? えっちゃんは、検索エンジンの検索窓に、なんてキーワードを入れた?
えっ!? たぶんですけど、「朝ドラ ランキング」みたく、2つの語句を入れたと思うけど・・・
ほほう。では聞こう。もう一度、NHKさんのサイトの記事タイトルを見るがよい。何か、気づくことはないかね?
わかったぁ~!「00」の上部に黒い点がついて、“目”みたくなってる~!!
そうそう、アニメキャラの目みたいだよね・・・って、違うわっ!! 「朝ドラ」と「ランキング」というキーワードが、記事タイトルに含まれとるじゃろがっ!!
SEOは、検索エンジン(=ロボット)にページの構造をわかりやすく伝えるため、記事のタイトルや見出しなどに工夫を凝らすことです。
しかし、それは検索エンジンの向こう側にいる読者さんの「あれを知りたい」「これを知りたい」という気持ちに応えるため、ページを作りこむ行為でもあります。
記事タイトルに、ユーザーさんが検索するであろう語句を含める、という施策は、SEOの基本中の基本。
ところが、ほとんどのブログ初心者は、これができてません。
ブログを始める前は、検索フォームに調べたいキーワードを入れて、お気に入りのブログを探し当てることができたはず。ところが、自分がブログ運営者になった途端、このことを忘れてしまうのです。
※専門的にいうと、「朝ドラ ランキング」のように、検索ユーザーが実際に検索フォームに入力した語句を、“検索クエリ”と呼びます。
SEO対策とは? ブログ初心者にもわかりやすい“キーワード”選定のやり方とは?
えっちゃんが、いちばん最近書いた記事のタイトルを教えてくれんか?
タイトルは「旅行」です。主人と、熱海を旅行したときのことを綴ったんです
えっちゃん。「旅行」という1語のキーワードで検索してごらん。どれだけのサイトが引っかかると思ってる? 13億件じゃよ。この中で上位を取らないと、読者さんはやってこれないんだよ
もう少し範囲をせばめて、えっちゃんでも書けるキーワードがないか調べてみましょう。
グーグルの検索窓に、「熱海 観光」という2語キーワードを入れて検索してみます。
すると、画面の下に、「他のキーワード」という関連キーワードが表示されます。検索ユーザーが一度でも検索したことがある言葉の組み合わせです。
わたしが注目したのは、「熱海 観光 今」という3つのキーワード。これで検索する人は、何を知りたくて調べているのでしょう?
コロナ禍の影響で、熱海の観光客が激減したことはご存知のかたも多いでしょう。つい最近は、土石流の被害を受けた地域でもあります。
2021年の夏、熱海の温泉宿は営業しているのか? この時期に観光に行っても大丈夫?
検索ユーザーさんは、こんな疑問をもって調べていると想像できます。
たとえばだけど、「【2021年7月】熱海観光の今は?熟年夫婦が見てきた被災地域」とタイトルをつければ、グッと具体性が出る。営業中の宿がどれだけあるか? 現地のかたがたは歓迎ムードなのか? そういったことまで書けば、価値ある情報発信になる
確かに。キーワードも全部はいってますね。でも、私が書きたいのは、旅館のご飯がおいしかったとか、そういう些細なことなんですけど・・・
それだけだと、ただの日記になってしまうぞい。記事タイトルを設定するということは、“対象となる読者を設定する”ことでもあるんじゃ。そして、想定した“読者さんが知りたい情報”を伝えること、なんらかの“価値を提供すること”が大事なのじゃ。
残酷なようですが、検索ユーザーさんはあなたが思うほど、あなたに興味はありません。
読んでほしかったら、まずは検索ユーザーさんの「知りたい気持ち」に応えるような記事を書かなくてはなりません。それは、必ずしも自分が発信したかった情報とはイコールではないのです。
はあ。まったく基本がわかってなかったのね。先生、わたしはどうやってSEOの勉強をすればいいんでしょう?
まずは、SEOの基本を教えてくれる本を買うのじゃ。必ず本で勉強すること! やさしい本で構わんぞ
ネットで無料公開されているSEOの情報は、初心者向けのものもあれば、中・上級者向けの情報もあります。ブログの“先輩たち”はSEOの知識はあるかもしれませんが、教え方のプロではありません。
レベル1、レベル2のように、ステップアップして勉強してゆくのが難しいのです。
いっぽう。書籍の場合は、初めての人でも体系的に学べるように、情報が整理されています。本で勉強したほうが、遠回りしなくて済みます。