※この記事は、2023年4月に更新しました。
「にほんブログ村」に登録すれば、ブログを始めたばかりの人でもアクセスが集まりやすくなります。実際、100万人ものブロガーさんが「にほんブログ村」に登録しています。
しかし、当ブログは2018年の開設当初から、「にほんブログ村」には参加していません。こういったランキングサイトには、大きなデメリットがあるからです。
「にほんブログ村」3つのメリットとは?
もちろん、「日本ブログ村」にもメリットはあります。ブログを続ける目的とブログ村のメリットが合致するなら、登録する意味はあるでしょう。
1.同じ趣味をもつブロガーさんと交流するきっかけとなる
実生活では、自分と同じ趣味をもつ人を探すのは大変です。この点、「にほんブログ村」を通して、趣味が同じブロガーさんと知り合うことができます。
2.記事更新のモチベーションとなる
「にほんブログ村」では、参加しているカテゴリのランキングが発表されます。ランキングの順位が上がれば記事を更新するモチベーションも高まり、ブログを続けやすくなります。
3.ブログ開設当初から、アクセスを集めやすい
ブログを書いていて一番つらいのは、「誰にも読まれないこと」。アクセスがない日々が続くと、たいていの人は心が折れてしまいます。
(⇦ 2023年現在、ブログを始める人が爆発的に増えています。初心者がアクセスを集めるのは難しくなっているので、ブログ開設初期は登録する意味はあります)
しかし、これら3つのメリットは、裏返せばデメリットにもなり得ます。
実はデメリットばかり?私がにほんブログ村に参加しない理由とは?
1.ブログ運営者にしか読まれない! 収入にも繋がらない!
ブログを開設する前から、「ブログ村」を知っていた人はいるでしょうか?
ほとんどの人はブログを始めてから、ブログ村の存在を認知するようになります。
つまり、「にほんブログ村」経由で訪問してくれる読者さんは、“同じブログ運営者”ということになります。「一般の読者さんに読んでもらいたい」と思ってブログを始めても、PVのほとんどがブロガーさんだった、という事になりかねません。
また、ブロガーさんをいくら集客しても収益にはつながりません。どうしてか?
たとえば、Googleのアドセンス広告。
また、アフィリエイト広告やAmazon広告で収入を得たかったら、「アクセスの量」よりも「アクセスの質」のほうが大切です。
- ブログ村経由の登録読者さん ⇨ 更新通知がきたから読んでくれる
- Google検索やSNS検索でやってくる読者さん ⇨ どうしても解決したい悩みがあって訪問する
記事を読んで満足度が高いのは、どっちの読者さん? “情報の価値”は、人によって違うよ。
お金を払ってくれる可能性があるのは、“悩みの深い人”。ブログで収入を得たかったら、ブログ村経由の同業者ではなく、検索ユーザーに読んでもらう必要があるのです。
2.ランキングのために記事を書くようになる ⇨ 低品質コンテンツを量産してしまう
「日本ブログ村」のランキングで上位を獲るためには、ポイントを得る必要があります。このポイントは、記事の更新頻度が高いほど貯まりやすいシステムになっています。
ところが、GoogleやYahoo!の検索エンジンは、更新頻度だけでブログを評価しません。“読者のため”に書かれた記事を評価し、検索順位を決めます。
- 権威性はあるか?(=専門性が高いか?)
- 滞在時間は長いか?
- 被リンクはあるか?
これに対し、ブログ村のランキングは、“ブログ執筆者のため”のシステム。運営者のモチベーションを保つため、同じ趣味を持った人同士を繋げるための仕組みです。
- INポイントが欲しい!
- ランキング順位を上げたい!
- バナーをクリックして欲しい!
こういった思いが強すぎると、読者さんに対する配慮が欠けがちになります。クオリティが低いまま記事をアップしてしまう。バナーを付けすぎて表示速度が遅い・・・
Googleが評価する「読者ファースト」とは程遠いページになってしまいます。
そもそも、検索ページからやってくる読者さんは、ブログ村ランキングなんて関心はありません。自分が“検索した答え”を知りたくて訪問するからです。
このように、「にほんブログ村」でランキングを上げるブログの作り方と、検索エンジンに上位表示されるようなブログの作り方は、根本的に違うのです。
3.SEO対策がおろそかになってしまう ⇨ 記事タイトルでわかる読者目線とは?
「にほんブログ村」に登録していると、日記のような記事でもブログ村の登録者から読んでもらえます。
これに対して、検索ページから読者さんを集めようと思ったら、「SEO対策」は不可欠です。「 SEO対策 」とは、狙ったキーワードで検索ページに上位表示してもらえるように、記事を作りこむこと。
- 読者さんのニーズをあらかじめリサーチすること
- 書き手のことをまったく知らない読者さんに向け、内容をわかりやすく伝える配慮をすること
- 読みやすいように装飾(画像や表、囲み枠など)を付けること
SEOの知識があるかないかは、タイトルを見れば一発でわかります。
1.「タイタニック」
2.「映画『タイタニック』実話との比較!生存者の中に日本人はいた?」
1がブログ村で見かける、シンプルな記事タイトル。
2は、SEO対策を施したタイトルです。黒字は、需要が見込まれる検索キーワード。Googleのサジェストキーワードや、Yahoo!の虫眼鏡キーワードをもとに設定しています。
「日本ブログ村」なら、1のような記事タイトルでも読まれます。「映画」カテゴリに登録しておけば、映画のレビューなんだろうな、と想像がつくからです。
しかし、検索ページを見た一般のユーザーさんはどうでしょうか? 「タイタニック」だけでは、何のことか伝わりません。
映画の「感想」なのか?
「あらすじ」なのか?
はたまた、実在したタイタニック号の沈没事故についてなのか?
何のことかわからないタイトルでは、外部からブログを訪れてもらえなくなります。
外部から読者さんに訪問してもらうためにも、「SEO」は不可欠な知識です。
SEOやライティングを勉強していれば、「こんにちは!〇〇です」なんて書き出しはしません。細かいことですが、こういったSEOの常識をどれだけ勉強しているかは、アクセスや収益にはね返ってきます。
「にほんブログ村」登録を解除したら失うもの ⇨ “承認欲求”は満たされなくなる!
ブログ村に登録したほうがいいかどうかは、何が目的かによります。
にほんブログ村のメリットを受けられる人
- 同じ趣味を持つブロガーさんと交流したい人
- 自分の好きなことだけ発信したい人
- はてブランキングやブログ村ランキングにやりがいを感じる人
- アクセスを集めるのが難しい、ブログ初心者
ブログ村は、“特定のジャンルに興味のある同業者”という、限られた読者さんしか集められません。その代わり、横のつながりが強く、記事を公開したときに反応をもらいやすいメリットがあります。
「SEO」対策でブログを作ったほうがいい人
- 幅広く、一般の読者さんを集めたい
- 自分の経験や知識を、できるだけ多くの人に届けたい
- 収入を得たい
ブログ村に登録せず、「SEO」重視でブログを構築すると、幅広く読者を集めることができます。収益をあげることもできるようになります。
ただし、あきらめなくてはならない事もあります。
「読者ファースト」なブログの構築=“承認欲求”を捨てること
「SEO」を意識して記事を書いた場合、読まれるまでタイムラグが発生します。(数カ月先に読んでくれるであろう)不特定多数の読者さんに向けて記事を書くので、公開した直後の反応がうすいのです。
バナーをクリックしてもらうとか、たくさんのブックマークをもらう、といった見返りは得られにくくなります。執筆者本人の“承認欲求”は、満たされなくなるのです。
人それぞれだろうけど、承認欲求を捨てるとブログ運営は楽になるよ
にほんブログ村。「SEO」重視のブログ運営。どちらがいい悪いかではなく、目的に沿った運営方針を取ることが大切なのではないでしょうか?
2023年現在、個人ブログの運営は厳しくなっています。ブログを始めたばかりの頃はブログ村に登録しておき、徐々に依存度を減らしてゆくという方法もあります。