マイケル・ベイ監督とライアン・レイノルズがタッグを組んだアクション映画、『6アンダーグラウンド』の配信が始まりました。
圧倒的なスピード感! 超絶カーチェイス! 美しすぎるロケ地!
この記事では、アクションファン大満足の映画『6アンダーグラウンド』のあらすじをご紹介。率直なレビューを書きたいと思います。
製作費はどれくらい? Netflix映画『6アンダーグラウンド』の概要
『6アンダーグラウンド』(シックス アンダーグラウンド)は、製作会社スカイダンスと動画配信サービスNetflixが共同製作したアクション映画です。
劇場公開はされず、Netflix(ネットフリックス)でのみ視聴できます。
6 アンダーグラウンド | |
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原題 | 6 Underground |
製作国 | アメリカ |
配信開始 | 2019年 |
上映時間 | 129分 |
監督 | マイケル・ベイ |
脚本 | レット・リース、ポール・ワーニック |
出演 | ライアン・レイノルズ、メラニー・ロラン |
監督は『トランスフォーマー』シリーズのマイケル・ベイ。主演は『デッド・プール』のライアン・レイノルズ。製作費は、Netflixの映画では最高額となる1億5000万ドル(およそ164億円)!!
これは、先だって公開された『ターミネーター:ニューフェイト』の1億8500万ドル(およそ202億円)に迫る額です。動画配信のみの作品なのに、大作映画なみの予算があてられています。
映画『6アンダーグラウンド』のあらすじとレビュー
簡単なあらすじ
イタリアのフィレンツェを、黄緑色の高級車『ジュリア クアドリフォリオ』が猛スピードで走っています。
車に乗っているのは、ひと癖もふた癖もありそうな4人の男女たち。金髪の女はお腹を銃で撃たれていて、黒髪の女はその銃弾をとり出そうとしています。
今まさに、敵対するグループとのカーチェイスの真っ最中でした。
彼らは、億万長者1(ワン)をリーダーとする6人のスペシャリスト集団。それぞれ、孤児だったり、消し去りたい過去を持っていたり・・・お互いの名前も知らない彼らは、番号で呼び合います。
1(ワン)たちの目的は、国家でも国連でも裁けない極悪人を始末すること。今回のターゲットは、中央アジアのトゥルギスタン(架空の国)の独裁者・ロヴァク。
ロヴァクを権力の座から引きずりおろすためには、彼の弟で民衆からも支持されるムラットの力が必要です。
フィレンツェで、ムラットの居場所に関する情報をつかんだ、ワンたち。監禁場所は、香港の高層ビルです。ワンたちは、ムラットを救出して、トゥルギスタンのクーデターを画策しますが・・・
6人のスペシャリスト、“幽霊”たち
危険なミッションに挑む、6人(+1人)のスペシャリストたち。彼らの共通点は、みな“この世に存在しないことになっている”こと。家族。友人。会社などの組織。どこにも属さず、お互いの名前も知りません。
1(ワン)・・・ライアン・レイノルズ
スマホなどに使われる磁石を発明した、億万長者。出生証明書のない孤児だった。
国連やCIAに任せておけない、とチームを結成し、悪人成敗にのりだす。みずからを“幽霊”と呼ぶ。
2(トゥー)・・・メラニー・ロラン
白いYシャツの似合う、CIAの女捜査官。銃の腕はぴかいち。敵の銃撃をうけ、冒頭からピンチになる。
3(スリー)・・・マヌエル・ガルシア=ルルフォ
ヒットマン。仕事とはいえ、娘の前で父親を撃ち殺したことがトラウマ。2(トゥー)といい仲に?
4(フォー)・・・ベン・ハーディ
スカイウォーカー。軽やかな身のこなしで、高いところをかけ回る泥棒。教会の尖塔から、スケボーですべりおりたりする。
5(ファイブ)・・・アドリア・アルホナ
ドクター。わずかな道具で手術をこなす、天才女医。
6(シックス)・・・デイヴ・フランコ
ドライバー。卓越した運転テクニックの持ち主。
7(セブン)・・・コーリー・ホーキンズ
スナイパー。国連軍にいたときに、親友を失った。欠員が出た“チーム6”の新しいメンバーとなる。
感想・・・超絶カーチェイス! アクションの最高峰!
フィレンツェの街で展開される、冒頭のカーチェイスは必見です。4人の男女が、敵対するグループと車に乗りながら、はげしい銃撃戦をくり広げます。
彼らが何者なのか、目的は何なのか、なぜ敵対しているのか?
「わからないけど、スゲー」状態が、20分ちかくも続きます。観てるこっちがぶつかってしまうんじゃないかと思うほどの、圧倒的なスピード感。
「スカッとする」を通りこえて、「UREEYYY」と叫びたくなるほど興奮します!! 2019年どころか、アクション映画のひとつの到達点といえます。
関連:マイケル・ベイ監督の代表作
ただ、この『6アンダーグラウンド』、人間描写はかなりうすっぺらいです。そのせいか、正義をとなえる主人公たちのほうが、よっぽど悪人に見えてしまいます。ビジュアルが悶絶するほどカッコいいだけに、物語としての肉付けがもう少し欲しかった。
たとえるなら、海の見える三ツ星レストランで、シーチキンの缶詰を出されたような感覚です。
観おわってから、何も残らない。でも、観ているときに超興奮できれば、ええじゃないか! アクション映画だもの。マイケル・ベイだもの。