最近、ブログ運営に関するこちらの記事が、ぼちぼち読まれています。
書いたブログ記事が、「Googleの検索結果に表示されない」とお悩みのかたが多いようです。検索に引っかからないと、そもそも読者とブログの接点が作れません。ブログが読まれることは難しくなります。
いちばん大事なのは、検索されるキーワードをもとに記事を書くことです。
たとえば、「柿の種」に関する記事を書きたいとします。
Googleの検索フォームに「柿の種」と入力すると、「柿の種」と組み合わせて検索されやすいキーワードの候補が出てきます。
対策するキーワードの組み合わせを選び、そのキーワードの組み合わで検索する人に向けて、役に立つ記事を書きます。
いわゆる、「SEO対策」ですね。
このSEO対策を施すにあたって、ブログ初心者が見落としがちなことがあります。
「客観視点」と「主観視点」を使い分けて文章を書くことです。
【例文あり】文章における「主観視点」と「客観視点」の違いとは?
主観視点とは、書き手が主人公
「主観的な文章」とは、書き手の立場からどう思うか、どう感じるかを率直に書いたものです。
「~だと思います」という表現からわかるように、この文章はあくまで書き手の意見・感想です。
『ノルウェイの森』こそ最高傑作だという人もいるでしょうし、『ねじまき鳥クロニクル』が一番という人もいるでしょう。
「主観視点」で文章を書くと、書き手の思いや意見、体験談などを伝えやすくなります。
反面、必ずしもすべての読者には納得してもらえないデメリットがあります
客観視点とは、情報が主人公
「客観的な文章」とは、第三者の視点から書かれたものです。
客観的な文章は、客観的事実や誰もが認めるであろう既成事実をもとに、文章を構成します。
強烈に刺さる文章にはなりにくいものの、たくさんの人に納得してもらいやすいメリットがあります
主観視点と客観視点の向き・不向き
主観視点が向いているメディア
主観視点の長所は、書き手がどう思っているかをストレートに伝えられる点です。
“属人性”を出すことにメリットがある、エッセイや日記ブログ、Xのポストに向いています。
客観視点が向いているメディア
客観視点の長所は、情報を正確に伝えることができれば、説得力を持ちやすい点です。
ニュースサイトや新聞、ビジネスブログに向いています。書かれている内容が読者が知りたい内容であればあるほど、価値が生まれます。
ブログが収益につながるのは、まさにここ! 情報が価値を生み、“価値提供の対価”としてお金が発生するからですね。
【読まれるブログ ライティング】主観視点3:客観視点7が理想のバランス
Google検索に日記ブログが引っかかりにくい理由とは?
筆者も個人ブログを開設した当初は、日記のように自分の感想や意見ばかりを書いていました。しかし、まったくアクセスが集まりません。
やり方が間違っているのではないか?
Google検索で上位表示されているブログ記事を研究すると、自分のブログとは“何か”が違うことに気づきます。
初めてライティングの本を手に取り、集客に成功しているブロガーは「言葉の使い方」や「文章表現」に明確なロジックがある、と知ったのです。
Google検索で上位表示されているようなブログは、「客観視点」をベースに文章を組み立てています。
どうしてか?
Google検索を利用する人は、「情報」を求めてググるからです。
たとえば、「はてなブログ 始め方」で検索する人は、はてなブログを開設する手順(=情報)を知りたがっています。
「ディズニーランド 行き方」で検索する人は、ディズニーランドへ行くまでの交通アクセス(=情報)を知りたくて調べます。
「情報」を知りたくて検索するのだから、情報を主人公にした「客観視点」で書いたほうが読まれやすい、という論理です
“私の”ブログなのに、私を主人公に書くなってこと?
そうではありません。むしろ、書き手がどう思っているかを伝えられるのは、個人ブログのメリットです。ただし、主観視点は出しどころを選んだほうが効果的だ、ということです。
主観視点3:客観視点7ぐらいの割合で書き、主観視点は“ここぞ”というときに使う
Google検索やSNS検索からブログにやってくる訪問者は、書き手のことは知りません。あまりに書き手目線の情報ばかり書かれていると、途中で興味を失い、離脱しやすい傾向にあります。
誰しも、自分が興味あることしか読まないのです
検索からやってくる読者に向けて書くなら、主観視点:客観視点の割合は「3:7」ないし「2:8」ぐらいの比率がおすすめです。
たとえば、「ディズニーランド 行き方 電車」という3つのキーワードを狙って記事を書くとします。
客観視点で文章を書くコツは、自分(書き手)のことを知らない人にどう伝えたらわかりやすいか、常に考えることです。
また、主観視点で書くときは、タイトルに選んだキーワードに関連する意見や体験談を書くようにします。タイトルにちなんだ感想や体験談なら、読者に興味をもってもらえるからです。
客観視点をベースに文章を書き、読者が興味を持ちやすい箇所で主観視点(=書き手の体験談や意見)を入れます。こうすると記事全体にメリハリができ、長文でも読まれやすくなります。
剣術における「居合い斬り」のように、刀(かたな)は出しっぱなしにしているより、鞘(さや)から素早く抜いたほうが威力があります。
いつでも出せる主観視点を、“ここぞ”という時まで温存しておくのがコツです。
まとめ
ブログは、ご本人が書きたいように書いて楽しめれば、それがいちばん幸せです。7年ブログを運営していますが、その考えには変わりはありません。
ただし、
- Google検索からお客さんを集めたい
- ブログを収益化したい
と考えるなら、やはりSEOやライティングの勉強は必須です。お客さま目線で文章を書けないと、たくさんの人に読まれたり、売り上げを出したするのは難しいです。
ブログに必要な知識やスキルを磨くには、普段からグーグルで調べ物をするのがおすすめ。
上位表示されるブログのライティングと自分の過去記事を見比べて、「主観視点」と「客観視点」をどう使い分けているか、研究してみてください。