《前回・第144話までのあらすじ》
武志は、友だちの学と大輔に誘われ、大阪に遊びにゆきます。いい気分転換ができた武志は、お皿の最後の仕上げに向かいます。
ついに武志の作品が完成します。お皿の内側に、生きているような水の波紋が表れていました。
第144話の、詳しいあらすじはこちら!
『スカーレット』144話あらすじ!直子と真奈ちゃん、気が合う
『スカーレット』第145話あらすじ!3月23日(月)放送分・・・八さんの卵焼き、武志の苛立ち
みなさん、おはようございます🌞
— 朝ドラ「スカーレット」最終週 (@asadora_bk_nhk) March 22, 2020
今週も #スカーレット がはじまります!
先週のお話では、みんなの協力でドナー探しが続きます。武志くんは作品に集中する一方で、いつもと変わらない一日を大切に生きています。
おさらい👇
▼先週のお話が全て「NHKプラス」で見られますhttps://t.co/NNPdGNMSTl
喜美子は、武志のつくったお皿をじっくり眺めています。見事な出来ばえに、感無量です。
喜美子「武志にしかできへん作品ができたな」
武志「うん」
誰かの心を動かす作品、ついに出来ましたね…!#スカーレット pic.twitter.com/kAriBsde9n
— 朝ドラ「スカーレット」最終週 (@asadora_bk_nhk) March 22, 2020
武志は、県立病院に通院します。大崎先生に相談したいことがあったのです。食欲はあるのに食べ物の味がよくわからない、という悩みを抱えていました。
その帰り。武志はなくなった智也の母・理香子に会います。理香子は、武志に渡したいものがありました。智也が生前、武志に宛てて書いた手紙でした。
同じ病気と闘う仲間として、そして友達として大切に思ってくれていたんですかね…#スカーレット pic.twitter.com/wmhPNPn5J1
— 朝ドラ「スカーレット」最終週 (@asadora_bk_nhk) March 22, 2020
武志が家に戻ると、八郎が料理をしています。喜美子は、楽しそうに八郎の調理する姿をながめています。
喜美子「おもろいで。卵焼きつくってくれるんやて」
八郎「おもろい、ってなんや。得意やねん」
喜美子「これだけやと不安やからな。晩ご飯、うな重たのんだ」
武志「また?」
武志と八郎が台所で話していると、電話がかかってきます。喜美子が電話に出ると、大崎先生からです。
大崎の声「変わったことはないですか? 武志くん、『食欲はあるんだけど、料理の味がわからないんです』と話してくれたんです。味覚症状かもしれません」
喜美子は、不安な気持ちになります。
さて。晩ご飯の時間です。食卓には、うな重と八郎のつくった卵焼きがならびます。武志は、おそるおそる卵焼きを口にします。
武志「・・・うまい。うまいで」
八郎「よかった~!」
しかし、武志はすぐに箸をおいてしまいます。
武志「ごめん。ほんまは味がしいひん。ようわからん」
喜美子「気にせんとき。失敗してんのや。うな重たべ」
【連続テレビ小説『スカーレット』第145回・矢部太郎さん】味のしない世界。『スカーレット』では何かを食べている印象的なシーンがたくさんありました。お茶漬け、おはぎ、すいか、おしぼり…などなど………続きは https://t.co/NmC1Sq7VNy #スカーレット #朝ドラ
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) March 22, 2020
最終週「炎は消えない」145話ネタバレ・・・オレは終わりじゃない、生きたい!
気まずくなったところで、八郎は武志のつくったお皿の話をします。
八郎「あの皿な。水だけやないで。太陽の光も感じるわ。お父ちゃんができひんかった事やり遂げたな。たいしたもんや。僕を越えてったな。
ちょっとカラダ休めたら、味もわかるようになる。そしたら、また卵焼きつくったる」
武志「お父ちゃんの卵焼き、この先何回つくってもろても味がわからん・・・『僕を越えてった』? ようそんなこと言えるな。越えられて悔しくないんか! 情けない思わへんのか!」
味がわからないことで不安になったのか、武志はつい八郎にあたってしまいます。武志は、食事の途中でとなりの部屋に行ってしまいます。
武志は、真っ暗な部屋で机に向かっています。喜美子が部屋に入ってくると、武志は智也からの手紙を見せます。手紙の文面は、『川原たけしさんへ オレは・・・』という文章で止まっていました。
武志「智也は何を書きたかったんやろ? 勉強教える約束しててん。オレの作品できたら一番に見せたる、いう話も・・・大阪に好きな子おる、いう話も。
書きたいこと、いっぱいあったんやろな。それが・・・『オレは』で終わってんねんでで」
武志は、無念の死をとげた智也に、自分を重ねていました。自分の“死”もすぐそこまで来ている、と怖れていたのです。
武志「お母ちゃん。オレは終わりじゃない。生きていたい。生きていたい!」
喜美子は武志の頭をなでます。武志の涙は止まりません。喜美子は何も言わず、武志を抱きしめるのでした。
その夜おそく。
喜美子は、武志の作ったお皿をいつまでも眺めていました。不思議なことに、お皿に描かれた水の波紋に、かすかな生命力を感じたのです。
第146話へつづく。