《前回・第136話までのあらすじ》
武志は、次世代展に落選します。落ちこんだ武志は、フラフラになるほど酔っぱらいます。
いっぽう。喜美子は、直子と百合子に病気のことを告げます。二人が帰ったあと、八郎がやってきます。
第136話の、詳しいあらすじはこちら!
『スカーレット』136話あらすじ!大崎先生の揺るぎない強さ!
『スカーレット』第137話あらすじ!3月13日(金)放送分・・・取り乱すハチさん
喜美子は話があるといって、八郎に家にあがってもらいます。
喜美子「この前、はじめて武志の部屋いったで。そのとき女の子がおってな。研究所ではたらいてる、石井・・・真奈・・・」
八郎「そういう話? 武志が結婚とかそういう・・・」
八郎はおどおどします。
「そういう話」もきっと…!#スカーレット pic.twitter.com/XxPxk4KscX
— 朝ドラ「スカーレット」第23週 (@asadora_bk_nhk) March 12, 2020
そのころ。
武志のアパートには、真奈がいました。すでに、芽ぐみと学は帰ったあとでした。真奈も武志が眠ったのをみて、帰ろうとします。
武志「門限すぎてるんちゃう?」
真奈「起きてたんですか? 今日は、芽ぐみんとこ泊まってく言うたから」
武志「帰らんでええの? ほな、泊まってきや・・・あ。や。送ってくわ」
真奈「ええです。フラフラやん。寝とき寝とき」
無理に送ろうとする武志。寝かせようとする真奈。二人はもつれて、布団に倒れこみそうになります。
真奈「検査入院するんやろ? 所長さんいうてた。なんやわからんけど、大事にしてください。ほな、失礼します。あ。次世代展は、また頑張り!」
真奈は帰ります。あ~。惜しかった武志! それでも武志は、あお向けになると微笑みます。
ふたたび、川原家。
八郎は、書店で買ってきたというジョージ富士川の画集をみせます。『TODAY IS』という、いろんな一日を描いた絵本でした。
八郎は、昔のことを思い出します。ジョージ富士川が信楽にきて、実演会を行なったことがありました。あのときは幼い武志が熱を出したため、喜美子は実演会に行けませんでした。
関連:ジョージ富士川が、川原家で“実演会”
八郎「めったに熱なんか出せへんから、焦ったわ~。風邪もひかへんホンマ丈夫な子やった」
喜美子「・・・堪忍な。丈夫だと思うてた子が病気になってしもうたんよ」
喜美子は、武志が“慢性骨髄性白血病”であること、寿命が3年から5年であることを明かします。
八郎「この前あいつのアパートで、口からな、たこ飛び出すほど笑った! あいつは物凄い元気やん! ありえへんて! ちょっと待ってちょっと待って・・・」
喜美子「八さん、しっかり聞いてください!」
喜美子は、ドナーが見つかれば助かるかもしれないことを告げます。
喜美子「骨髄を提供してくれるドナーいうやつが必要なんや。武志とHLAいう白血球の型が合うかどうか、検査してほしい」
八郎「合わへんことがあるんか?」
喜美子「親と合う確率は、1%もないらしい。よかった。0やない。ないに等しいけど、合う可能性もある」
そこに可能性があるなら…#スカーレット pic.twitter.com/X6stvCSf0H
— 朝ドラ「スカーレット」第23週 (@asadora_bk_nhk) March 12, 2020
白血球のHLAとは?
HLAとは、【Human Leukocyte Antigen】の頭文字をとったもので、『ヒト白血球抗原(ヒトはっけっきゅうこうげん)』のことです。
血液型にA型・B型・O型・AB型があるように、白血球にも型があります。HLAは、白血球だけではなく多くの細胞や体液に分布していて、ヒトの免疫力に影響します。
HLAは、父親と母親からそれぞれ1つの型を受け継ぎ、2つの型が1対のセットとなっています。と聞くと、両親と型が一致しそうなものですが、違います。実際には、HLAの抗原のくみあわせは数万通りにもなるといわれています。
第23週「揺るぎない強さ」137話ネタバレ・・・あわてる八郎に、大崎先生の落ち着き
県立病院の病室。
喜美子は、八郎から預かったジョージ富士川の画集を、武志に渡します。画集には、“今日がわたしの1日なら”というテーマで、さまざまな1日が描かれています。
喜美子「今日が“わたしの1日”なら、何する?」
武志「お母ちゃんは?」
喜美子「陶芸やな」
武志「つまらんな。そればっかりやん!」
武志は、看護婦さんから検査室へ呼ばれます。武志と入れ替わりに、病室に安田智也という中高生ぐらいの子が入ってきます。武志と同じ病室の患者さんです。喜美子は、あまったお菓子をおすそわけします。
その翌日。
喜美子と八郎は、移植手術のための検査をうけます。
いっぽうの武志は、抗がん剤のために食欲が落ちてゆきます。体調が安定するまで、入院を伸ばすことにします。
八郎は、大崎先生と面談します。八郎は、病気のことを本人から告げてもらっていません。武志とどう距離をとるべきか、迷っていました。
大崎「川原さんのところは、陶芸一家ですよね? 僕は医者一家なんです。業種はちがうけど、どう距離をとっていいかわからなくなるのは、同じかもしれない。
ときには親子で、ときにはライバルで、ときには親友にもなれる」
八郎「いいですね。親友」
大崎「病気は辛いこともたくさんありますが、泣きたくなるような素晴らしい出来事もいっぱい起きます」
大崎先生は医師として病気を診ているんじゃなくて、患者さんを、人を見てくれているんですね#スカーレット pic.twitter.com/7w7vCKuPKT
— 朝ドラ「スカーレット」第23週 (@asadora_bk_nhk) March 12, 2020
大崎先生の言葉に、八郎も穏やかな気持ちになります。
病室では、武志が窓の外をながめていました。『TODAY IS・・・』武志にとっての“1日”とは、どんなものでしょうか?
【連続テレビ小説『スカーレット』第137回・矢部太郎さん】「1%もない」が「0やない」と思うことで希望に変わる。「病気はつらいことも多いですが、泣きたくなるような素晴らしいこともいっぱい………続きは https://t.co/m1ZbGR75w9 #スカーレット #朝ドラ pic.twitter.com/4RQyPQk2vK
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) March 12, 2020
その翌朝。
武志は、喜美子にある決意を伝えます。
武志「お父ちゃんにも(病気のこと)言うてええよ。みんなに言うてや。オレのこと」
喜美子「ええの?」
武志「会いたい。みんなに会いたい。チカラ、もらいたい」
喜美子「わかった」
少し前向きになった武志をみて、喜美子の顔にも笑顔が戻るのでした。
第138話へつづく。