Netflix(ネットフリックス)で配信されている海外ドラマ、『ノットオーケー』のシーズン1を全話視聴しました。
この記事では、『ノットオーケー』のあらすじと感想をお伝えします。なお、なるべくネタバレは避けています。
海外ドラマ『ノットオーケー』の概要
ドラマ『ノットオーケー』は、ある日とつぜん超能力にめざめた少女の、多感な学園生活を描いた青春ドラマです。
ノットオーケー | |
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原題 | I Am Not A Okay with This |
シーズン数 | シーズン1(続編は未定) |
話数 | 7話 |
1話あたり | 25分前後 |
原作 | チャールズ・フォースマン |
監督・脚本 | ジョナサン・エントウィスル |
出演 | ソフィア・リリス、ワイアット・ウォレフ |
動画配信サービスのNetflixでのみ、視聴できます。
タイトル『ノットオーケー』の意味は?
原題は、『 I Am Not A Okay with This』。日本語にすると、「これじゃダメだ」「大丈夫じゃないよ」という意味になります。
いま風に言うと、「だいじょばない」って感じ。
登場人物&キャスト
シドニー役・・・ソフィア・リリス
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— I Am Not Okay With This (@ianowt) March 7, 2020
大好きなパパが1年前に自殺して以来、つねに怒りをかかえている女の子。ママとはうまくいってない。弟とはなかよし。唯一なかの良い友だち・ディナは、学校一のモテ男と交際中。
シドニー役は、ソフィア・リリス。映画『IT/イット~それが見えたら終わり~』では、「負け犬クラブ」の紅一点・ベバリーを演じています。
スタンリー役・・・ワイアット・ウォレフ
as long as we're vibing to bloodwitch and watching ianowt sure pic.twitter.com/89sufp3qyZ
— I Am Not Okay With This (@ianowt) March 7, 2020
シドニーの近所に住む男の子。まわりからは“変人”扱いされているけど、本人はイケメンのつもり。
スタンリー役は、ワイアット・ウォレフ。同じく映画『IT/イット~それが見えたら終わり~』に出演、ユダヤ系の少年を演じています。
Netflixドラマ『ノットオーケー』あらすじと感想
あらすじ
ペンシルベニア州の片田舎の高校に通うソフィアは、周囲から浮いてる女の子。大好きだったパパが地下室で自殺してからは、キレてばかり。ママとの関係は最悪。
彼女が心をひらける相手は、友だちのディナだけ。ところが、ディナは最近、フットボール部のブラッドとつきあい始めて、ソフィアを構ってくれません。
「わたしのディナをとらないで!」
ソフィアが心の中でそう念じると、ブラッドは鼻血を出してしまいます。ソフィアは、自分に超能力があることに気付くのですが・・・
okay, I Am Not Okay With This is now streaming. pic.twitter.com/eHhFz4NNOZ
— I Am Not Okay With This (@ianowt) February 26, 2020
ぜんぜん“超能力もの”じゃね~っ! けどキュートな“思春期もの”!
予告編では、全身に血を浴びたソフィアが夜のまちを歩いていました。これは! いじめっ子に復讐する超能力ホラーか!
なんて期待して観たら、ガクッ!
ぜんぜん超能力がウリのドラマではなかった。いや、超能力は出てくるんですが、それが見せ場にはなりません。あくまで思春期の女の子のゆれ動く心を描いたドラマでした。
だまされたっ!“超能力”は視聴者を釣るためのエサで、どーでもいい人間ドラマを見せられるのか、と思ったら・・・
むしろ、それがイイ!
不器用な人間に向ける、作り手のやさしさ。それが伝わってくるから、見ていて気持ちがいい。ソフィアと近所の男の子・スタンリーとの初体験のようすなんて、めちゃくちゃキュート!
“普通”って、何?
不器用な者どうしの求愛のようすは、見てるこっちが恥ずかしくなります。
ソフィアは話の流れで、スタンリーの部屋におじゃまします。ひざの辺りにニキビができたことを気にする、ソフィア。スタンリーは、上着を脱いで背中を見せます。
「僕なんか、背中にニキビができてる。キモイだろ?」
人に見られたくない醜いものを見せ合って、ラブシーンへ・・・いいシーンやん! めっちゃ甘酸っぱいやん!
学校のヒエラルキーだと、“底辺”の二人。だけど、メチャクチャ魅力的に映ります。
この他にも、文学的味わいのあるセリフと、クスっとするようなやり取りがいっぱい。監督&脚本の ジョナサン・エントウィスルに、クリエーターとしてのセンスを感じます。これは、仕事ふえるだろな~。
怒ってばかりのソフィアに、弟くんが投げかけたセリフには笑っちゃいました。
「僕は、人に怒らないようにしてる。すると、人も僕を怒らない」
some kids win big time the moment they’re born pic.twitter.com/wGrL0J8jOR
— I Am Not Okay With This (@ianowt) March 3, 2020
あと、“イケてる”設定の友だち・ディナ役の子の、“コレじゃない感”がたまりません。顔は正直ビミョ~なんだけど(ごめんよ)、胸のデカさを強調しまくるんで、めっちゃ輝いてみえる。
高校時代は、おっぱいのデカさと運動神経が最大のステータスなんですよ。(異論は認めぬ)
what is your "we have to dance to this like right now right this second" song? pic.twitter.com/Yph2Ns8MpC
— I Am Not Okay With This (@ianowt) February 29, 2020
映画『キャリー』を思わせる、衝撃のラスト! だけど、シーズン2は・・・
このドラマ、どっからどう見ても、スティーヴン・キング原作の映画『キャリー』(1976年版)を下敷きにしています。同じキング原作の映画『IT/イット~それが見えたら終わり~』の出演者をキャスティングしていることからも、関連性は明らかです。
あちらは、いじめられっ子の女の子が復讐をする哀しいホラーでした。『ノットオーケー』は超能力の要素はありつつも、こっぱずかしくなるような思春期ものという感じ。
いま思えば、『キャリー』ってスゲーよくできてたなぁ。
『ノットオーケー』のシーズン1は、映画『キャリー』を思わせるような衝撃的なラストです。ただ、全体としては小粒な作りなんで、シーズン2の製作は難しいだろうなぁ。