《前回・第131話までのあらすじ》
喜美子の付き添いのもと、武志は県立病院で精密検査を受けます。喜美子は、担当医の大崎先生から1対1で説明をうけます。
「染色体の異常も発見されました。武志くんは慢性骨髄性白血病です」
武志は白血病でした。
第131話の、詳しいあらすじはこちら!
- 『スカーレット』第132話あらすじ!3月7日(土)放送分・・・武志の余命は3~5年?
- 慢性骨髄性白血病とは?
- 第22週「いとおしい時間」132話ネタバレ・・・号泣!怒りをぶつける喜美子と受け止める照子!
『スカーレット』第132話あらすじ!3月7日(土)放送分・・・武志の余命は3~5年?
診察室には、大崎先生と喜美子の二人だけ。先生の説明は続きます。
大崎「始めはゆるやかに進行します。武志くんはいま“慢性期”とよばれる状態です。この期間は通院でかまいません・・・
時間の経過とともに移行期を経て、急激に進行します」
喜美子「“急激”いうのは?」
大崎「死に至る、難儀な病気です」
喜美子「死ぬんですか? 手術とかそういうので、助からへんのですか? 助かる方法はないんですか?」
大崎「まったくない訳ではありません。骨髄移植という方法があります。武志くんの白血球の型と一致するドナーが見つかれば、骨髄を移植していただくことによって、助かる可能性が・・・」
喜美子「ドナーが見つかれば助かる可能性あるんですね? たとえば、ウチの型と武志の型が一致すれば・・・」
大崎「親御さんがドナーになれる可能性は、1%未満です」
ドナーを見つけ、さらに移植手術を成功させることは奇跡のような確率。大崎先生の言葉は、喜美子にズシリと響きます。
喜美子「どれぐらいの期間ですか? 急激に悪うなって、死に至るまで」
大崎「個人差がありますが、3年から5年」
喜美子「短いな。短すぎる」
大崎「僕は患者さんにホントのことを伝えたいと思っています。病と向き合う力は、治療に必要です。生きてほしい。最後まで生きてほしい。僕のほうから伝えましょうか?」
喜美子「考えさせてください」
喜美子は武志に病気のことを伝えず、誰にもしゃべらない、という選択をとります。
病を理解し、向き合っていく。大崎先生はこれまでもずっと、真摯に患者さんと向き合ってきたのだと思います。#スカーレット pic.twitter.com/o3JE9fakAK
— 朝ドラ「スカーレット」第22週 (@asadora_bk_nhk) March 6, 2020
慢性骨髄性白血病とは?
血液の中には、いくつかの“血球”があります。
外部から侵入してくるウィルスや細菌を排除する白血球、酸素をはこぶ赤血球、そして出血を止める血小板の3種類です。
これらは、骨のなかにある骨髄でつくられます。白血病とは、これらの血液細胞の一部ががん化(=遺伝子に傷がついてしまう)してしまい、がん化した細胞(=白血病細胞)が異常に増えてしまう病気です。
こうなると、正常な血液細胞が減ってしまい、免疫機能が低下したり、出血や貧血をまねいてしまいます。
第22週「いとおしい時間」132話ネタバレ・・・号泣!怒りをぶつける喜美子と受け止める照子!
照子と息子の竜也が、川原家にやってきます。二人は近江牛を差し入れてくれます。照子は、テンションが高めです。
照子「冬休みに大阪いくんや。(竜也と)二人で歩くと、恋人同士と間違われへんかなぁ」
竜也「やめ~や!」
照子が竜也の腕に抱きつくと、喜美子は話題を変えようとします。
(⇦息子とイチャつく場面を見ていたくない、という心情からでしょう)
照子「武志、調子悪いいうてたやん。大丈夫なん? 病院行ったん?」
喜美子「うん・・・うん・・・」
喜美子のようすがおかしい・・・照子はすぐに見抜いてしまいます。
照子「わかったで。何かあったな?」
喜美子「何もないわ」
照子「何年のつき合いや思ってんねん! 武志か・・・どないしたん?」
喜美子「怒るで。ウチ怒ってまうで・なんであの子が・・・なんであの子が病気に・・・?」
照子「病気なん?」
喜美子「せや」
照子「嘘でもなんでも言えや! ウチにぶつけろ! 怒ったらええやん。ウチに怒れや。ウチに怒鳴れや! なんでも聞いたる。一人で抱えんなや!」
喜美子は照子を突き飛ばします。
喜美子「何が大阪や! のんきでええな、あんたは!」
照子「おお、言え言え! はき出せ!」
喜美子「何でや! 何で武志が! なんか悪いことしたか? してへんで。ほやのに、なんで武志が・・・」
照子「・・・」
喜美子「あの子、ええ子やで。ほんまええ子やで。ほやのに、なんで武志が! なんで? なんで?」
喜美子は照子に抱きかかります。照子はがしっと喜美子を受け止めます。喜美子のやり場のない怒りを、照子はだまって受け止めてくれるのでした。
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— 朝ドラ「スカーレット」第22週 (@asadora_bk_nhk) March 6, 2020
喜美子役、 #戸田恵梨香 さんが印象的なエピソードを語る「今週のきみちゃん」vol.23が公開されました👏
今週は陶芸家、母として新たなテーマに挑むきみちゃんでしたね…#スカーレット
▼今週のきみちゃんVol.23「人間は不完全である」https://t.co/4QBIWwMtL2
【かわはら工房】には、武志と八郎がいました。武志は、八郎が使っていた釉薬の調合ノートを見せてもらっています。
八郎「若い頃は、なんであんなに焦ってたんやろな」
武志「賞を獲ることばっかり考えてたん?」
八郎「あの頃は、世間に名を上げるにはそれしかない思うてたからな。早う“何者か”になりたかったやろな。亜鉛結晶の次か・・・」
武志「何かないかな?」
八郎「のんびり探し。武志はゆっくり行けや。時間なんかいっぱいある」
武志「せやな」
武志に時間が残されていないことを、二人は知る由もありませんでした。
結局、喜美子は病気のことを武志に告げないまま、この年を終えるのでした。
第133話へつづく。