《前回・第109話までのあらすじ》
京都の美術大学に受かった武志は、学生寮に入寮。川原家を出てゆきます。
その夜。マツと喜美子、直子、百合子。母と3人の娘はおしゃべりをして、楽しい時間を過ごすのでした。
第109話の、詳しいあらすじはこちら!
『スカーレット』第110話あらすじ!2月11日(火・祝)放送分・・・背中を押してくれるマツさんは、もういない
昭和58(1983)年3月。マツがなくなって、3年半の月日が流れていました。母がなくなったため、喜美子はひとり暮らしになりました。
マツさん、本当にお疲れさまでした!
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むこうでも常治さんと末永くお幸せに…🙋♂️🙋♀️#スカーレット pic.twitter.com/VIG7nhr34j
そんなマツさんを演じる #富田靖子 さんから、共演者のみなさまにコメントをいただいていますよ🙋♀️
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読んでいたら微笑みながら涙が出てくる不思議な感情が溢れてきました…😌#スカーレット
▼川原マツ役・富田靖子さんインタビューhttps://t.co/PowQ8Qm8K0
ある日のこと。電話がかかってきます。相手は、懐かしいあの人でした。喜美子は電話のあと、部屋のそうじを始めます。
ひとり暮らしの喜美子を心配して、後援会長の住田さんと照子が、川原家を訪れます。
住田「川原さんももう若くないんだから、1人や2人、弟子でも雇ったらどうでしょう?」
喜美子「こうみえても体はじょうぶです」
住田さんが帰ったすぐあと、来客があります。八郎(松下洸平)でした。
八郎「こんにちは。お久しぶりです」
喜美子「お久しぶりです」
八郎はすぐに仏壇に向かい、マツの位牌に手を合わせます。
照子は、化粧っけのない喜美子をみて、注意します。
照子「少しはきちんとしとき! (口紅)塗ったら? 同窓会にいったら、みんな口紅、グ~って塗りたくってるで!」
喜美子「手合わせて帰ってきたら、口紅真っ赤っか。おかしいやろ!」
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ちょっと不満そうな照子。八郎にあいさつして、川原家をあとにします。
第19週「春は出会いの季節」110話ネタバレ・・・何を語る?ハチさんと喜美子の再会
喜美子は、居間で八郎と向かい合います。八郎は、大学に入って間もない頃の、武志とのやり取りから語り出します。
八郎「いつやったか。寮に電話してな。『困ったことはないか?』『大丈夫。心配ない』言って・・・そっから僕を頼ってくることもなく、あっという間に卒業や。早いな」
喜美子「早いです」
武志は、卒業後は信楽に戻り、【窯業(ようぎょう)研究所】ではたらく事になっていました。基礎を学ながら、陶芸家をめざすようです。
八郎「(将来を)どんな風に考えてるやろな? いつでも言うてください。名古屋におります。なにか、相談事があれば・・・」
喜美子「いえ。道が決まったので・・・」
喜美子は、八郎の援助をきっぱり断ります。そのあと、喜美子はかしこまって、深々と頭を下げます。
喜美子「長い間、毎月かかさず武志のために、ありがとうございました」
八郎は、受験前の武志と久しぶりに会ったときの事を語り出します。
八郎「武志と5年ぶりに会ったとき・・・『おう!』『おう!』言うて、2人小さな店に入って・・・」
喜美子「たぬきそば?」
八郎「聞いとったんか。
食べようとしたけど、すぐには食べられんかった。胸が詰まってしまって・・・そしたら、武志は待ってくれました。僕に合わせてくれた。えらい時間かかって食べました。最後は、かお見合わせて笑ってな・・
ええ子に育ててくれて、頭下げなあかんのはこっちのほうや。僕が至らないばっかりに・・・」
喜美子「もうやめようや! 私が頭下げたのがあかんかった。お互い済んだ話や。終わった話や」
(⇦ 二人のやり取りには、ため口と敬語が入り混じっています。いっときは一つ屋根の下で過ごした元・夫婦のぎこちない距離感を表現しています)
関連:アツアツの頃の二人を思うと・・・
話もつき、八郎は席を立ちます。玄関の戸をあけたころで、八郎は思い出したように語り出します。
八郎「あの『へっくしょん』は、川原さんですよね? 『へっくしょん』だけやったので、あのとき折り返したほうが良かったんやろか?」
喜美子「あ、いや。違います! ウチやありません」
『へっくしょん』とは、留守番電話に吹きこんでしまったくしゃみのこと。
喜美子は、身に覚えがあるのに否定します。八郎は嬉しそうにしたあと、別れのあいさつをします。
八郎「ほな失礼します。お元気で」
喜美子「十代田さんも、お元気で」
八郎「さよなら」
喜美子「・・・さよなら」
玄関の戸を閉めかけたところで、八郎は・・・
八郎「へっくし!」
喜美子「違います」
関連:「痛かったわ~」「しつこいわ!」のやり取りが懐かしい・・・
きみちゃん「だから、ウチやありませんて…😞」#スカーレット pic.twitter.com/orgClz5mVj
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八郎が帰ると、喜美子ひとりだけの家はとても広く感じます。
静かで、だだっ広い部屋になってしまいましたね…#スカーレット pic.twitter.com/e6SdmbkJ2r
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それから数時間。
喜美子と、武志の友だちの学と大輔が待っていると・・・武志が帰ってきます。実に4年ぶり。母子の対面です。
第111話へつづく。