《前回・第106話までのあらすじ》
武志は、進路を決める時期に差しかかっていました。本人は陶芸に興味があるようですが、遠慮しているのか、喜美子には打ち明けられずにいました。
マツは、武志の背中を押してくれますが・・・
第106話の、詳しいあらすじはこちら!
『スカーレット』第107話あらすじ!2月7日(金)放送分・・・テレビジョンとお父ちゃん!八郎との離婚の真実!
【きょうの #朝ドラ送り】
— NHK おはよう日本 公式 (@nhk_ohayou) February 7, 2020
気になる人が…#スカーレット #朝ドラ #高瀬耕造 #和久田麻由子 #檜山靖洋 pic.twitter.com/iM1pEReSbC
作品をつくってみたい!
武志は、電動ろくろを使わせてもらいます。喜美子は、息子の作陶のようすを見守っています。
喜美子「陶芸やりたい思うてるの? 陶芸家になりたいの?」
武志「なりたい思ってなれるものやないやろ。そんな甘い世界やない」
通過儀礼…😢#スカーレット pic.twitter.com/EgDw25xbcs
— 朝ドラ「スカーレット」第18週 (@asadora_bk_nhk) February 6, 2020
喜美子「自分の人生や。自分で決め!」
武志は、少し考えて、今まで言えなかったことを語り出します。武志がまだ小さかった頃。喜美子と八郎が、別居して間もない頃の話です。
武志「なあ、テレビジョンが来たときのこと。オレ、寝ててん。お母ちゃんが、『来たで、たけし! やっと来たで!』
オレ、裸足でかけてった。お父ちゃんやと思った。お父ちゃんが帰ってきた、と思った」
喜美子「・・・」
武志「テレビジョンだって、嬉しかったで。そやけど、お父ちゃんやと思った。ほんまは離婚してたんやな。今やったらわかる」
喜美子「・・・」
武志「お母ちゃんは陶芸家になる代わりに、大事なものを失った。そこまでして陶芸やりたいか、わからん」
8年前。
喜美子が、2週間かけて挑んだ窯焚きに成功した日のこと。八郎も、穴窯のそばに立っていました。見事な深緑色を出した、陶器。
八郎は、ただ立っていました。
八郎さんの胸の内は…#スカーレット pic.twitter.com/kG80Ew8K3X
— 朝ドラ「スカーレット」第18週 (@asadora_bk_nhk) February 6, 2020
八郎は何も言わず、『夫婦ノート』だけを残して去ってゆきました。
喜美子がノートを開くと、八郎のメッセージが添えられていました。
「すごいな すごいな すごいな 喜美子」
その後。八郎は、四国の愛媛へ渡ったという噂が流れます。
(⇦ 離婚届にメッセージを添えた草間さんと、状況が似ています。脚本家・水橋 文美江(みずはし ふみえ)さんにとって、こういうタイプの男性が潔い男の理想像なのかもしれません)
関連:草間さんと奥さんの別れ
第18週「炎を信じて」107話ネタバレ・・・ハチさんの優しさとケジメ
八郎と別居するようになってから、2年ほど後のこと。
喜美子は個展をひらいていました。会場はお客さんでごった返しています。太めのおばちゃんが喜美子を見つけて、話しかけてきます。
おばちゃん「あの~。お写真撮っていただけます?」
喜美子「あ、はい」
受付の人「はいチーズ!」
喜美子は、4人のおばちゃんと一緒に写真におさまります。陶芸家・川原喜美子は、すっかり有名人です。
喜美子は、そのあとも何度か個展をひらきます。八郎のその後の話を聞いたのは、四国の個展会場でのことでした。窯業研究所の柴田さんが、喜美子に情報をもたらしてくれます。
柴田「八郎も、ようやっと立ち直った。京都引き払って、イチから出直すって・・・」
喜美子の作品展の記名帳には、お客さんの署名が書かれています。その中に、八郎の名前がありました。八郎は、こっそり喜美子の作品を見にきてくれていたのです。
ただ、名字が変わっていました。
『十代田 八郎』
『川原 八郎』と名乗っていた八郎が、旧姓の十代田(そよだ)に戻していました。夫婦としては別れる決意をしたようです。
そののち、喜美子のほうから離婚届を送ることになりました。
武志は、同級生の宝田 学、永山 大輔といっしょにビリヤード場で遊んでいました。女の子3人組とすれ違った武志たちは、興奮!
学「匂いした!」
大輔「オレのこと、ちらっと見てた」
武志「違う! オレや」
3人は、ビリヤード場からの帰り道、進路の話をします。
大輔「オレは、名古屋大学教育学部」
学「オレは大阪大学経済学部。気合いれて行くで!」
大輔「オレは、父ちゃんの意見で進路を決めた」
学「オレも、最終的には父ちゃんに従った。武志も相談に乗ってもらえ」
大輔「手紙、やり取りしてるんやろ?」
家に戻った武志は、父からの手紙を取り出します。そして、手紙に書かれていた会社に電話します。
武志「もしもし。【中部セラミック】ですか? そちらに、十代田八郎さんいらっしゃいますか? 川原と申します・・・」
電話に八郎が出ます。5年ぶりに聞く、父の声でした。
武志「川原です。お父ちゃん、武志やで!」
第108話へつづく。