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泣ける恋愛映画!『建築学概論』あらすじとレビュー

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タイトルからは想像できませんでした。まさか、こんな切ない映画だったなんて・・・

 

今回ご紹介するのは、韓国の恋愛映画『建築学概論』です。

 

恋愛映画『建築学概論』の概要

『建築学概論』のキャスト

 『建築学概論』は、2012年公開の韓国映画。

建築学概論
原題 건축학개론
製作国 韓国
公開年 2012年
上映時間 117分
監督 イ・ヨンジュ
脚本 イ・ヨンジュ
出演 オム・テウン/イ・ジェフン、ハン・ガイン/ぺ・スジ

 建築士となった男性が、大学時代の初恋の女性と15年ぶりに再会するというラブストーリーです。韓国では、観客動員400万人をこえる大ヒットとなりました。

 『善徳女王』のオム・テウンと『太陽を抱く月』のハン・ガインが現在を、『高地戦』のイ・ジェフンとアイドルグループ「Miss A」のスジが過去を演じます。 

“国民の初恋”、スジ

 ヒロインであるソヨンの学生時代を演じたのが、K-POPアイドルグループ「Miss A」のスジ。本作の透明感のある演技が評判となり、“国民の初恋”と呼ばれるようになりました。

 広く人気の出た芸能人やスポーツ選手に、「国民の〇〇」とキャッチフレーズを付けるのが韓国では定番のようです。フィギュアスケートのキム・ヨナ選手は“国民の妹”と呼ばれましたし、新体操のソン・ヨンジェ選手は“国民の姪”と呼ばれました。

韓国映画『建築学概論』のあらすじと感想

簡単なあらすじ

 建築家のスンミンのもとに、ソヨンという女性が訪ねてきます。

 

「入院中の父親のために、チェジュ島に家を建ててほしい」

と、頼むソヨン。

 まだかけ出しの建築士であるスンミンが依頼を断ろうとすると、ソヨンは尋ねます。

「わたしのこと、覚えてないの?」

 

スンミンは思い出します。彼が大学の建築学科の1年生だったころ、『建築学概論』という授業で、他学部の女の子・ソヨンと知り合ったことを。

 

『建築学概論』の教授から、「住んでる街を記録し、写真を撮ること」と課題を出された二人は、ひょんなことから一緒にレポートを書くことになります。ソヨンに恋心を抱くスンミンですが、奥手な彼は思いを告げられず・・・

感想・・・ノスタルジックな感動と、丁寧な物語!

 『建築学概論』は、スンミンがソヨンのために家を建てる現代パートと、スンミンがソヨンと大学の講義で知り合い仲よくなってゆく過去パートが、交互に語られてゆきます。

 

現在 ⇨ 大学時代(過去) ⇨ 現在 ⇨ 大学時代(過去)

 

現在と過去の比率が、1対1に近いのが特徴的。

 

  • 大学時代、ソヨンはお金持ちで長身の先輩に憧れている
  • 15年ぶりに再会したソヨンは、スンミンに思いを寄せるが、スンミンには婚約者がいる

 お互いの思いがすれ違っている点が、切なさを呼びます。

 

 大学時代は、1990年代という設定。携帯のCDプレーヤー、ポケベル、ヘアワックスなどのアイテムがなつかしさを運んできます。

 小道具の使い方もとても巧く、「古いCD」と「綴りの間違ったTシャツ」には泣かされました。劇的な展開こそないものの、穏やかな中にじわりとくる感動があります。

 

韓国ではリピーターも多く、何度も劇場に足を運ぶ(特に)男性が多かったとか・・・