クリスマス映画というわけではありませんが、この時期に観たくなるファミリー映画があります。1991年公開の『カーリー・スー』です。
コメディ映画『カーリー・スー』の概要
映画『カーリー・スー』は、ひょんなことから出会ったホームレス親子と冷たい弁護士の交流を描いた、コメディドラマです。
カーリー・スー | |
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原題 | Curly Sue |
製作国 | アメリカ |
公開年 | 1991年 |
上映時間 | 102分 |
監督 | ジョン・ヒューズ |
脚本 | ジョン・ヒューズ |
出演 | アリサン・ポーター、ジェームズ・ベルーシ、ケリー・リンチ |
監督は、1980年代に『ブレックファスト・クラブ』『フェリスはある朝突然に』といった学園ドラマ映画をヒットさせたジョン・ヒューズ。これが遺作となります。
彼は『ホーム・アローン』や『ベートーベン』など、人気コメディの脚本も書いています。こっちのほうが馴染みがあるかもしれませんね。
関連:2021年のテレビ放送、子役アリサン・ポーターのその後については、こちらの記事で書いています。
映画『カーリー・スー』あらすじとエンディング曲
簡単なあらすじ
グレイ(ケリー・リンチ)は、やり手の弁護士。裁判に勝つためなら、相手をひどい目に遭わせてもなんとも思わない、冷酷な女でした。
ある日のこと。グレイが事務所から帰ろうと自動車を運転していると・・・
ドスッ!!
何かにぶつかった音が! グレイが車から出てみると、中年の男が倒れています。そばでは、小さな女の子が泣いています。
グレイにひかれたのは、ホームレスのビル(ジェームズ・ベルーシ)。そして、女の子の名前は、カーリー・スー(アリサン・ポーター)。ビルは無事でしたが、グレイはせめてものお詫びにと、二人を自宅に連れてゆき、ディナーをふるまいます。
実は、二人は“当たり屋”でした。お金持ちの車にひかれたフリをして、お金をせしめたり、食事にありついたりしていたのです。
グレイは、小学校に通う年齢なのに、学校に行ってないカーリー・スーのことが心配になります。しばらく、ビルとスーの二人を家においてやることにします。
面白くないのは、グレイの恋人・ウォーカーです。ビルたちが“当たり屋”であると見抜いたウォーカーは、児童相談所に通報。ビルとカーリー・スーを引き離そうとしますが・・・
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笑って泣ける、ファミリー・ドラマ!
ジョン・ヒューズ監督は、子役の使い方がとてもウマいです。
彼が脚本を書いたコメデイ映画は、『ホーム・アローン』(1990)、『34丁目の奇跡』(1994)、『赤ちゃんのお出かけ』(1994)など、子役が大活躍するものばかり。
本作も、カーリー・スー役のアリサン・ポーターがかわいらしく、彼女の魅力がこの作品を引き立てています。
そして、冷たい弁護士を演じたケリー・リンチの好演も見逃せません。
優しさのカケラもないような鉄の女・グレイが、ビルとカーリースー親子に出会ったことで、徐々にやさしい表情へと変化してゆきます。
「大切なのは血のつながりか? それとも心のつながりか?」
この映画が投げかけるテーマは、今日でも色あせることなく心に響きます。
『カーリー・スー』のサントラは?リンゴスターのエンディング曲『You Never Know』が素晴らしい!
『カーリー・スー』のエンディングロールで流れる、リンゴ・スターの曲『You Never Know』が素晴らしいです。
何より歌詞がイイ!
著作権の問題もあるので、歌詞の一部だけ翻訳してご紹介すると・・・
人生は ぶっつけ本番
来る日も来る日も 失敗続き
でもチャンスは 目の前に転がっている
きっと いいことがある
その日暮らしの人生
毎日 驚きがいっぱい詰まってる
ヒッチハイクの気ままな人生
突然 飛びこむハプニング
気の向くまま さすらう
愛に賭けるときもある
恋に破れて 落ちこんだときも平気さ
ステキな出会いが きっと待ってる
元・ビートルズのリンゴ・スターということで、なにかのアルバムに収録されていると思ったら、『カーリー・スー』のサントラでしか聴けないようです。
『You Never Know』は、この映画のために書き下ろした曲なのでしょう。
リンゴ・スターのカラっとした歌声と、ときおり入る口笛が耳に心地よい名曲です。