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Netflix映画『アイリッシュマン』あらすじと感想

アイリッシュマン

ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ主演のギャング映画『アイリッシュマン』の配信が始まりました。

 

この記事では、『アイリッシュマン』のあらすじをご紹介。過去の名だたるギャング映画と比較しながら、レビューしてみたいと思います。

 

実話?映画『アイリッシュマン』の概要

 

原作は、ノンフィクション作家チャールズ・ブラントが2004年に発表した『アイリッシュマン』。実在した労働組合の幹部で、犯罪組織との関係が噂されていたフランク・シーランの半生を描いた本です。

 

 

アイリッシュマン
原題 The Irishman
製作国 アメリカ
公開 2019年
上映時間 3時間30分
監督 マーティン・スコセッシ
脚本 スティーヴン・ザイリアン
出演 ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ

 

 監督は、『グッドフェローズ』『ギャング・オブ・ニューヨーク』のマーティン・スコセッシ。

 

アップリンクやイオンシネマなど一部の映画館でも公開されますが、基本的には動画配信サービスNetflixでの配信となります。

 

www.netflix.com

 

 

『アイリッシュマン』のあらすじとレビュー

 

簡単なあらすじ

 

フランク(ロバート・デ・ニーロ)は、冷凍肉を運ぶトラックの運転手。ときどき業者にわいろを渡しながら、稼げる仕事を得ていました。

 

あるとき。肉の一部を盗んだフランクは、会社から訴えられてしまいます。しかし彼は、裁判で取引相手の名前を明かしませんでした。

 

 このことから、フランクは地元の商店街を仕切るマフィアのボス・ラッセル(ジョー・ペシ)の信頼を得ます。フランクはラッセルと家族ぐるみの付き合いをするようになり、ラッセルの依頼で殺し屋稼業にも手を染めます。

 

汚れ仕事もこなすフランクは、裏社会でも名の知れた存在となってゆきます。やがてフランクは、トラック運転手組合のトップで政府や大企業とも渡り合う大物・ジミー(アル・パチーノ)と知り合います。

 

ジミーに気に入られたフランクは、彼の右腕としてマフィアの抗争に巻き込まれてゆき・・・

感想

 

冒頭から、オールディーズ(1950年代~60年代のポップ音楽)を背景に、シャレた雰囲気で物語は始まります。

 

本作は、一介のトラック運転手だった主人公が、マフィアの抗争劇に巻き込まれてゆくストーリーです。ギャング映画としてはオーソドックスな展開ですが、過去の名作とはだいぶ印象が異なります。

 

『ゴッドファーザー』・・・イタリア系マフィアの親族同士の血生臭い抗争劇

『アンタッチャブル』・・・ギャングのボスと捜査チームの闘争の日々

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』・・・マフィアの幹部となってゆく幼なじみの愛憎劇

 

こういった名作には、激しい銃撃戦とか醜い縄張り争いが付き物です。しかし、『アイリッシュマン』は違います。暴力描写はほとんどありません。意図して映してないのです。それゆえ、“血の匂い”のしないギャング映画という印象です。

 

それよりも、裏稼業の男たちの滑稽さや、家族との埋められない距離感に悩む孤独が描かれてゆきます。この辺はゆきすぎた暴力に拒絶反応を示す、観客の好みの変化も関係していると思います。

 

奥行きのある世界観。シャイな娘を通して疎外感を表したり、音だけで銃撃戦を表現したり・・・みる者に想像する余地を残した演出には、映画本来の楽しさがつまっています。

 

ただ、過去の名作ギャング映画と比較すると、重厚さというか人間ドラマとしての深みには欠けるように感じます。